2008/05/08

レンタル・パンダ

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(写真は、中国四川省成都動物園で撮影した大熊猫、パンダです)

胡錦濤国家主席が日本公式訪問で来日しています。

胡主席は福田さんとの夕食会で、パンダ2頭を貸与する考えを早々と表明しました。今回の訪日目的は「友好」らしいので、このパンダの件は、グッドタイミングだったのではないでしょうか。

「パンダ外交」ですね。中国は相手国と友好関係を築くうえで、希少で可愛いパンダを利用してきました。高価な贈り物をもらって、あとで後悔することも、世間ではよくある話。

昔は、寄贈していましたが、最近では希少動物の国際取引を規制するワシントン条約を理由に、研究名目で貸し出すようになったそうです。

レンタル料は、1年間で約1億円。それでも元は取れるというから、安いもんなのかな。

「上野動物園のジャイアントパンダ「リンリン」の死去を受け、石原慎太郎都知事が「(パンダは)いてもいなくてもいい」などと発言したことについて、動物園前でパンダ関連名菓を扱う売店では3日、一斉に怒りの声が上がった。」
スポーツ報知 http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080503-OHT1T00236.htm参照

こんなニュースがありましたね。「いてもいなくてもいい」と、俺もそう思いました。でも、胡主席の訪日で、パンダがやってくることになったので、まぁ、怒った人たちも満足なのではないでしょうか。

それにしても、パンダ関連商品でさんざん儲けたんだから、そんなに怒らなくても、と思いますけど。


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2008/05/06

上海のバス火災

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昨日、上海ではバス火災がありました。

原因はまだよくわかっていないようです。乗客が可燃物を持ちこんだのではないかと言われていますが、それは十分考えられることです。テロではないようです。

じつは、俺も中国で、バス火災にあいそうになったことが2回あります。もちろん、ボヤで済みましたが。

そのうち1回目は、初めて中国に行った1984年春のことです。西域(シルクロード)の酒泉から敦煌へ向かうバスでした。このバスは、砂嵐やフロントグラス破損など、トラブルは火災だけではありませんでしたが、その話をすると長くなってしまうので、ちょっとだけ。

写真は、そのバスですが、よく見るとわかるように、フロントガラスは、装甲車のような窓に改造してありますが、応急処置なので、当然ながらガラスははめ込まれていません。なので、風がモロに吹きこんできて、すごく寒い。このあと、ボヤ騒ぎが起きました。

その日も雪が降るほどの気温でした。乗客はみんな(俺も)綿入れのような人民コートを着込んでいたのです。

俺は真ん中の席に座っていましたが、後ろの席から突然煙がたちあがりました。後部席は大騒ぎになりました。「バスを止めて!」「火事だー!」

でも、ここが中国のすごいところだったのですが、こんなときもドライバーはバスを止めようとしませんでした。そして、乗客に指図して、入口の近くに用意してあったバケツの水を、煙が出ている場所にかけさせたのです。火は幸い消えました。

原因は、男のタバコの火でした。当時は、車内でタバコを吸うのはあたりまえだし、ポイ捨てしたタバコの火が、前席の子どもの綿入れを燃やしたのでした。

しかも、すでに書いたように、このバスは、トラブル続きで、ドライバーはその遅れを取り戻すために、火災などという「軽いトラブル」は、無視したようでした。バスは何事もなかったように走り続けました。

でも、どうして都合良くバケツに水が用意されていたのか。たぶん、砂漠を走るバスなので、ラジエター用の水を用意してあったのだと思います。それが幸いしました。まさか、バスの火災は日常茶飯なので用意してあった、などということはないでしょう。

旧正月の帰省ラッシュのときも、バスや列車に乗るときは、可燃物を持っていないか、荷物検査があります。でも、市内の路線バスでは、いちいち荷物検査は行なわれていないし、何を持ちこんでくるか、中国ではまだまだわかりません。平気でガソリンを持ちこんできた男を見たことがあります。


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2008/05/05

映画 『狩人と犬、最後の旅』 を観て 2

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映像から伝わってくる冬の凛とした雰囲気は、思わず俺のだらけた姿勢を正してくれます。

カナダ北極圏でも、狩人は、森林の減少に伴って少なくなっているようです。

主人公のノーマンは、自然とのつながりを忘れてしまった文明人を批判します。

ノーマンは、獲物も、必要な分しか獲りません。「自然を管理するのは狩人だ」といいます。生態系のバランスが崩れた年には、増えすぎた動物を獲ることで、修復するのです。日本でも、増えた動物を駆除(殺す)するということをやっています。(駆除する人たちの高齢化が日本では問題になっているらしいですね)

ただ、一点だけ、ひっかかるところがありました。

狩人は、人口密度が低い土地でしか成立しないということです。あたりまえですが、でも、これだけ世界中人口が増えてしまうと、自然とともに生活できる、しかも、豊かな自然とともに生活できる人は、ごく限られた、恵まれた人しかいないんじゃないかなと思いました。

俺たちだって、自然を感じながら生きてみたい。でも、こんな環境で、どうやって自然を感じられるというのでしょうか。そういう人が大半なのです。都会の悪環境でも生きていかなくてはなりません。

まぁ、ぼやきはこの辺でやめておきましょう。いずれにしても、そんな些細な違和感は吹っ飛んでしまうくらい、この映画のすばらしさには変わりありません。


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2008/05/04

映画 『狩人と犬、最後の旅』 を観て 1

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映画『狩人と犬、最後の旅』を観ました。

出演: ノーマン・ウィンター、メイ・ルー
監督: ニコラス・ヴァニエ

監督のニコラス・ヴァニエは、06年、シベリア横断8000kmという偉業を成し遂げたフランスの冒険家でもあります。彼がカナダ北極圏を横断中に出会ったのが、ノーマンでした。狩人のノーマンの生き様に感動し、映画化を決めます。

映画は、ノーマンと奥さんメイと、ソリを引く、アパッシュなど犬たちとの絆が、北極圏の雄大で美しい風景の中でつづられます。特に冬のシーンは、すばらしい。

実際ノーマンがここで遭遇したエピソードを再現するという形で撮影されたということです。なので、氷の湖に落ちるシーンも、実際もう一度落ちてもらって撮影しました。ノーマンは、芝居はできないので、寒くても痛くてもいいので、もう一度落ちると言ったそうです。なので、水から上がったあとの髭から垂れ下がる氷とか、手のかじかみは、本物なので、迫力があります。

断崖絶壁から落ちそうになったときの犬たちの必死の表情も、作り物ではありません。犬にとっては、仮にそれが安全を確保した上での撮影であっても、実際の危険な出来事に変わりありませんからね。思わず、犬嫌いの俺も、この犬たちが、いとおしくなってしまいました。

マイナス50度にもなる過酷な条件で、2冬にもわたる時間をかけたこの映画は、観る者を感動させずにはおきません。

この映画の映像には圧倒されます。お勧めの映画です。


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2008/05/03

山里にひっそりとたたずむ満開の桜

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(写真は宮城県志津川の桜)

4月は、桜を追って京都、静岡、栃木、宮城などへ撮影に行きました。

こんなに暖かくなった(暑くなった)のに、まだ、桜が満開になっていないところがあるんです。日本は広い。連休明けは、群馬県の山間部に行ってきます。

来年用の雑誌の撮影ですが、これだけ桜を追いかけたことは今までになく、貴重な体験をさせてもらったと思っています。

桜の満開時期は、ほんと、あっという間なんですよね。写真を撮るということを考えれば、なおさら時期は短い。一番いい状態で撮影できるのは、1日か、長くて2日間だけ。とにかく、花は早く散ってしまうし、春の天気は長持ちしません。

にもかかわらず、たぶん、「一番好きな花は桜」と答える日本人は多いと思うし、外国人も、日本の桜を見たいと言うし、1年のうちに短時間しか見てないのに、これだけ印象的な花は桜をおいて他にないかもしれません。

有名な桜である必要はありません。山里に、ひっそりとたたずむ満開の桜を発見したりすると、なぜか心が揺さぶられます。


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2008/05/02

長瀞の天然氷のかき氷

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新緑が美しい季節になりました。

埼玉県の観光地、長瀞の近くには、天然氷を使ったかき氷屋がありました。冬の間、天然水を凍らせて作った氷を使っているとのこと。阿左美冷蔵 (アサミレイゾウ) といいます。甘いもの好きにはたまりません。

でも、黒糖みつは、練乳といっしょでは甘すぎでした。山葡萄や野苺など、ちょっと酸っぱめのが、練乳との相性はいいようです。練乳にこだわらなければ、もちろん黒糖みつも、おいしいですが。

「梅酒」というのが人気らしいことは、帰ってから知りました。(残念!)

国道沿いの阿左美冷蔵は、古民家を改装したものらしく、趣のある店構え。ほっと一息つける、ゆったりした空間で、味はもちろんのこと、なかなか良い雰囲気でした。

新店舗(宝登山道店)もあるようです。


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2008/05/01

どうしてガソリンは安いほうがいいのか?

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昨日は写真展搬出のために東京有楽町まで往復しましたが、都内のガソリンスタンドは混雑していました。

この1ヶ月間のガソリン安。

身近でわかりやすい減税は、人の支持を得やすい。でも、政治家というのは、身近な生活も大切だけど、未来を見通すことも大事です。

たしかに、地方では、車がないと生活できない社会になってしまった以上、その生活が快適に維持されるように努力するのは政治家の役目ではあります。ガソリンという目に見えるわかりやすい物価が下がることで、消費に弾みがつき、経済的にもプラスだったかもしれない。(反対に道路作る予算もなくなった)

でも、長期的に見たとき、ガソリンが安くなったことは、はたして「良い」ことなのでしょうか。少なくとも安くなることで、消費量は伸びるのだから、温室効果ガス排出問題、地球温暖化問題から見たら、「良い」とばかりも言えません。この「環境面」については、自民、民主、ともに、全く頭にはないようです。

実際、日本でのガソリン価格の引き下げを批判していた外国のメディアもあると、ラジオのニュースで報じていました。それはそうでしょうね。ただでさえ、京都議定書の合意に基づく温室効果ガス削減を本気でやろうとしたら、ガソリン価格を「下げる」というのは、世界の流れとは逆行しています。やっぱりこういう場合も、日本国内問題を優先させるのですね。

暫定税率は、道路利権の温床という問題はあるのはわかります。税金を道路にだけ使うのも、時代に逆行しているでしょう。そこまでは、俺も賛成です。でも、もっと突っ込んで「一般財源」などという曖昧なものではなく、車が温室効果ガスを排出しているという強い問題意識を示すためにも、はっきり「温暖化対策税」と言い切って、値段を据え置く、ということは、しないんでしょうか。やっぱり、無理ですかねぇ。

今の日本人には、本気で地球温暖化を止めようなどという気はないようです。だから、政治家も、そんなめんどくさい話を持ち出さなくてもいいので助かっている。言われたら、また考える、ということなんでしょう。日本の政治家は、ほんと、世界の空気を読みませんね。

俺だって車での撮影は多いし、ガソリンの値段が安いに越したことはないのです。運送業者の人たちはたいへんです。正直、またガソリンが上がるのは、頭の痛い話です。昨日は、俺もしっかりガソリンを満タンにしました。

そんな俺でも、ガソリンはどうして安いほうがいいのか?と問わなければならない時代なのです。

昨日国会では暫定税率復活に反対する民主党のパフォーマンスがありました。パフォーマンスも必要なんでしょうが、これを環境問題とのからみでも説明してほしいなと思います。でないと、次の選挙の人気取りなのかなと、疑ってしまいます。

目先のニンジンに釣られ、とんでもない崖っぷちに連れて行かれる馬には、なりたくありません。


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2008/04/30

本心を言えない中国人たちの憂鬱 2

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(探したら、こんな写真が見つかりました。1985年、広州の公園。映っている子どもたちは「小皇帝」世代ですね)

このニュースを知って、驚いた人はあまりいないんじゃないでしょうか。「やっぱりそうだったか」と。

「聖火応援隊」やっぱり動員 中国当局が旅費負担
http://www.asahi.com/international/update/0429/TKY200804280362.html

これで、中国人留学生たちの「ハッスルぶり」が、納得できるような気がします。前も書きましたが(本心を言えない中国人たちの憂鬱)、彼らの中にどれほどの「愛国者」がいるか、俺は疑問に思っています。「ふり」をしている留学生はたくさんいるんじゃないかと。そして「ふり」をしなければならない留学生の辛い立場があるのではないかと。

欧米大好き、日本大好きな留学生たちはたくさんいるでしょう。それが一転して短期間に「愛国者」に変わるものなのでしょうか。ちょっと疑わしい。やっぱり動員されて「愛国者」を演じていると考えられます。と、すると、彼らの「愛国心」は、すごく薄っぺらなものでしかないのかもしれません。

中国国営放送は、報道を規制しているといいますが、でも、インターネットで世界中の情報を知ってる「小皇帝」世代です。何も知らないはずはありません。中国政府が、事実を捻じ曲げて報道していること、世界中の人が、中国人をどういうふうに見始めているか。それでも、演じなければならないというのは、よほどの理由があるんでしょう。

そういう人たちが半分。あとは本気で「愛国心」を叫んでいる学生たち。

彼らもまた騒ぐ理由が欲しいのかもしれません。かつて、日本でもそうでした。経済的に余裕が出てきた高度成長期に、同じように発生する学生運動というお祭騒ぎは、「大人」になるための通過儀礼なのかもしれません。

中国政府が恐れているのは、こっちの方。本気で「愛国心」を叫んでいる「小皇帝」たちだと思います。


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2008/04/28

聖火リレーで中国国旗を振る「小皇帝」たち

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自分の姿を客観的に見ることができない人は悲しい。

今の、世界各地の中国人留学生のことです。

アメリカでは、中国人女子学生が、中国とチベットとの学生の間に立ち、「おたがい話し合いましょう」と言っただけなのに、今では、この女子学生はチベット側に加担した国賊として非難され、彼女の実家さえ攻撃されるというめにあっています。

留学生たちは、いったい何をしたいのでしょうか? そのあり余ったエネルギーを、ぶつけていかなければならないのは、中国政府そのものじゃないか?と思ったりもします。安易な愛国心に走り、外国を非難するだけではねぇ。

そういえば、中国の人口抑制政策、いわゆる「一人っ子政策」は1979年から始まりましたが、中国の子どもは、「小皇帝(女の子は小公主)」と呼ばれました。一人っ子なので、親からは過保護に甘やかされて育ち、手を付けられないワガママな子ども、という皮肉を込められた意味です。

20年前、中国を旅していたとき、そんな子どもたちが増えたら、この中国はどうなるんだろう?と、不安をもらした中国人に会ったことがあります。

彼の不安が今、現実となっているのでしょうか。世界中で中国国旗を振っているのは、まさにこの「小皇帝」たちなのです。

中国政府も、ワガママな「小皇帝」に手を焼いているふうに見えます。それでも、強く言えないのは、それこそ何をしでかすかわからない怖さを感じているからではないでしょうか? つまり「怖さ」とは、彼らの「愛国心」がいつか「民主化」というものに変わってしまうのではないか、ということです。

↑の写真は、1985年、桂林郊外で撮影したものです。当時小学生だったこの子どもたちは、30代。あの国旗を振っている世代よりは、ちょっと上。一人っ子政策直前の子どもたちです。だから「小皇帝」ではない最後の世代ということになります。

「小皇帝」たちは、外国の大学に入るくらいだから、勉強はできるのでしょう。でも、自分のことが見えず、世界の空気が読めないのは、若いせいなのか、それとも、一党独裁国家の国民だからなのか、どうなんでしょうか。


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2008/04/27

五輪聖火リレー。中国人留学生の「数の力」

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今回の五輪聖火(呪火)リレーの騒動で、各国で中国人留学生が大挙して押しかけ、不都合な意見を数の力で押さえ込もうとする様子を見て、ある事を思い出しました。

それは、中国雲南省景洪のタイ族の新年、水掛け祭り(溌水節)での出来事でした。

景洪の文化宮広場では、タイ族の踊りが始まっていましたが、意外にもタイ族の踊り子は少なくて、その何倍という数の漢民族が、ギャーギャー騒ぎながら、おかしなダンスを踊っていたので驚きました。

まったく興ざめでした。そのダンスに向かって周りの漢民族が水を掛け始めたとき、

「水掛けはまだ始まっていません。水掛けはまだ始まっていません。みなさん、水量に制限がありますので、無駄に水を掛けないようにお願いします。なお、掛ける水は綺麗な水をお願いします」

と、スピーカーから女の声でアナウンスがありました。でも、そのアナウンスをだれも聞こうとせず、まるで酒に酔っ払っているとでも思えるような漢民族観光客のドンちゃん騒ぎは、もう手をつけられないほどに広がっていて、ようやく始まったタイ族たちの踊りが、ほとんど無視されているのを見たとき、なんだか無性に悲しくなってしまいました。

そしてこのとき、少数民族というのは本当に「少数」の民族なんだなと思ったのでした。漢民族の騒ぎ方には、人数の多さにただ圧倒されるばかりの、もうお手上げといった諦めの感じを抱かせるところがあったのです。

タイ族たちは、自分たちの新年の祭がこんな形になっても、文句を言うでもなく、ただ黙って踊りを続けていました。

漢民族は、直接暴力を振るったわけではありませんが、ただ、あの塊で迫られたとき覚える、なんともいえない威圧感、不安、もっとはっきり言えば、このとき俺は「人の多さ」に恐怖を感じたのでした。

これは、中国人ばかりではなくて、日本人についても言えることですが、どうしてひとりひとりは穏やかで頭がいい人たちなのに、集団になると、凶暴で馬鹿になるでしょうか?

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