2008/05/12

映画 『マイティ・ハート/愛と絆』を観て

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(写真は、パキスタン・ラワルピンディ)

映画 『マイティ・ハート/愛と絆』を観ました。

マイティ・ハート公式サイト

原作 : マリアンヌ・パール
監督 : マイケル・ウィンターボトム
出演 : アンジェリーナ・ジョリー 、 ダン・ファターマン

2002年にパキスタン・カラチでテロリストに誘拐され、必死の捜索にもかかわらず、あと一歩で殺害された実在のジャーナリスト、ダニエル・パール。彼の妻、マリアンヌ・パールが著した手記を映画化したものだそうです。

ドキュメンタリーのようなリアリティにこだわった映画です。緊迫感がひしひしと伝わってきます。俺も、この世界とまったく無縁というわけでもないので、ただ単なる「映画」として楽しむことができず、緊張しっぱなしでした。昔観た『ミッドナイト・エクスプレス』でも、こんな緊張を感じました。

先日、イエメンでは日本人観光客が誘拐されました。政治的・金銭的など、目的はいろいろですが、最近、こういう誘拐事件が増えたような気がします。

20数年前、俺が初めてバックパッカーとして旅を始めたころも、誘拐事件はあったのかもしれませんが、それほど大きなニュースにもならなかったような気がします。

昔は、バックパッカーが行方不明になっても、2、3ヶ月たたないと、ほんとに行方不明になったかどうかわからないという事情もありました。今のようにメールもないし、毎日国際電話をかけるようなバックパッカーはいませんでした。だから、1ヶ月、2ヶ月連絡がなくても、家族も平気だったりしました。(俺の家族だけかな?)

今は、家族から身代金を取るのではなくて、国家から取れることがわかったし、大げさにすることで、政治的に利用できることがわかってしまいました。だから、旅行者は、個人的趣味で旅をしているだけなのに、こういう事件に巻き込まれると、個人の問題ではなくて、国際問題にまで発展してしまうケースがあります。

旅行者にとっては、やっかいな問題です。いくら、自分では「何かあっても、自業自得。自己責任で旅をする。」と覚悟していたとしても、誘拐されて、ニュースになったとたん、個人の問題ではなくなってしまいます。

かと言って、「だったら危険なところには行かない」と言ってみたところで、どこにいても危険はつきまとうし、あまり意味がありません。

でも、今の時代は、「個人的な旅」も、社会的・政治的情勢と無縁ではなく、否が応でも、それを意識せざるを得ないのかもしれません。自分には関係ないと思っていても、相手側(誘拐犯)から見たら、金持ちの「日本人」、敵国の「欧米人」、話題になる「外国人」などという看板を背負っているのは間違いありませんから。


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2008/05/11

【ひとり会議 その十三】 ペットの犬は、なんのために生きるのか?

080511
【ひとり会議 その十三】 ペットの犬は、なんのために生きるのか?


桃: ビーノ、いつもぴょんぴょん飛び跳ねてるあんたが、お座りしてる。どうしたの? 元気ないわね。

ビーノ: 親戚のばあちゃんが死んだの。

桃: そうなの。それは悲しいわね。

ビーノ: ううん、悲しくなんかない。ばあちゃんは、16歳だったから、犬の長寿をまっとうしたの。しかも、最期の日は、たくさんご飯を食べてから、飼い主の奥さんの腕に抱かれて死んだの。だから、悲しくはないの。でも、考えてしまうの。

さぶじい: 何をですかな?

ビーノ: ボクたち、どうして生きるのかってこと。

ボゾルグ: ははは・・・。そんなこと、考えても無駄だよ。「どうして生きるか」だって? やめな。そんな難しいこと。昔から哲学者が考えても、いまだに結論が出ないんだから、ビーノにわかるはずない。意味ないよ。くよくよ考えると、体に良くない。ほらほら、こうしてたれた耳引っ張ってやるー。

ビーノ: ボゾルグ、やめてよ。ボクの耳さわるの。

桃: ボゾルグは、デリカシーに欠けるわ。答えが見つからないからといって、考えるのは無駄なんて・・・。そういうデリカシーのない人間が増えるから、こんな子たちの心の行き場がなくなってしまうのよ。

さぶじい: 聞いてあげませんか、ボゾルグさん。答えなどなくていい。おそらく、考えることに意味はあるのだと思いますな。

ボゾルグ: もっとも、ペットなら、人間のために生きるってことで、結論は出ているんじゃない? 俺はうらやましいよ。ビーノになりたい。飯食って、寝て、飼い主の機嫌とって。悩みもないし・・・。

桃: ボゾルグ、いいから黙って。

ビーノ: ばあちゃんは、この数年、目は見えず、体もよぼよぼだった。今年の正月に、ばあちゃんに会ったとき、ボクのこともわからないみたいだった。体が弱っていたことはボクも感じていたの。ある朝、ばあちゃんは、ご飯食べた後、奥さんに抱かれたけど、ゆっくりゆっくり、体温が下がっていったそうなの。そのあと、奥さんの息子さんは、しばらく冷たくなったばあちゃんをコタツに入れて抱いていたそうだよ。

桃: 幸せだったね、ビーノのおばあちゃん。

ビーノ: そう、幸せだったと思う。でも、この16年間、何のために生きてきたの? ご飯を食べたり、散歩したり、みんなと遊ぶため? それだけのために、生を受けて、生きて、死んでいく? ボクたちは、ボゾルグの言うとおり人間のために生きているの?

ボゾルグ: だと思うけどねぇ。

桃: どうかなぁ。おばあちゃんが、「飼い主に癒しを与え」たり、「飼い主に役に立つ」ためだけに、生きていたんじゃないと思うけどね。ペットの犬が、人間が「改良」した動物だってことはあるけど、それは、人間側の都合であって、犬にしてみたら、「改良」されていることとはまったく関係なく、生きているんだからね。

ボゾルグ: ペットは、人間が、人間の都合にあわせて改良した。だから、人間は残酷だといいたいわけ?

桃: そんなこと言っているんじゃない。犬は、野生の狼から「家畜化」されることで、生きることができたともいえるわ。人間と犬の共存。でもね、犬に人間側の「意味」を与えるのは間違っていると思う。

ボゾルグ: 桃の言いたいこと、また、わからないなぁ。

桃: 人間のために生きるというのは、簡単な答えかもしれない。たとえば、飼い主を喜ばして、自分も楽しくなるということはあるし。そこに意義や意味を持てば、あとは考えなくてもすむしね。でも、ほんとうはそうじゃない。ビーノの苦悩も、そんなんじゃないでしょ? 人間のために生きるなんて聞いて、ビーノ、どう?

ビーノ: ううん。ボク、前も言ったけど、人間の役に立ちたいとは思わない。役に立って喜ぶという気持ちは、わかるけど、それだけじゃないような気がするの。

ボゾルグ: 最近は、ペット用だといって、ありとあらゆるものができている。需要があるから、供給する。そこにペット産業が生まれる。なんだかこっけいだよ。ペットがいい匂いしようが、可愛い洋服を着ようが、つやつやの毛並みになろうが、栄養のバランスが取れたエサを食べようが、それは、人間様の都合なんだよ。俺が言うのもなんだけど、ペットのことなんか考えてない。けっきょく、飼い主側の自己満足と見栄。つまり、ペットの犬は、人間のために生きているということ。

桃: でも、ないんだよね。たしかに、そういったことは、飼い主の自己満足もあるけれど、犬も、苦痛でない限り、飼い主が喜んでいると、その喜びは感じられるので、結果として、犬も、幸せってことでもあるんじゃない? そう思うわ。

ボゾルグ: 犬の幸せなんてあるのかな? だいたいは、飼い主の思い込みじゃないの? 自分に都合のいいように解釈して、犬は、幸せだとか、不幸だとか判断する。俺は、かえって、犬に対して失礼だと思うよ。犬の気持ちなんて、ほんとはわからないと思うんだけど。

ビーノ: ボクたちは、人間の中で暮らしているから、時々、自分が人間だと思うこともある。ボゾルグが言うように、ボクたちの「しあわせ」は、人間のとは違うかもしれないけど、でもね、やっぱり犬にも「しあわせ」な気分はあるよ。飼い主が喜べば、ボクたちもそれを感じるから、嬉しくなる。だからそういう行動をするときもあるの。他の犬と遊ぶのも好きだよ。あとは、そのへん、思いっきり走り回ること。それがないと、むなしいな。

桃: だと思うわ。人間もそうでしょ? それは自己表現をすることなのよ。それで「生きている」ことを実感するんじゃない? 遊び、芸術、スポーツ、政治活動・・・。だから、犬は、飼い主を満足させるだけのために生きているんじゃない。犬それ自身の自己表現をしているんだと思うわ。

さぶじい: ビーノさんは、りっぱに自己表現していますよ。「どうして生きるのか」。そういうことを考え、それを言葉で他人に伝えることが、りっぱな自己表現だと思います。この自己表現は、あまりうきうきした内容ではありませんが。しかし悩みもりっぱな自己表現ですし、運悪く、ビーノさんは人間の言葉を得てしまったので、悩みは増えたということではないですかな。

桃: あんたのおばあちゃんは、目立たなかったけど、きっと自己表現していたんだと思うなぁ。ちゃんと腕に抱かれて奥さんに見取らせたことが、何よりの自己表現だったのかもしれないわよ。そうしてあげたくなる犬だったことは確かだからね。

さぶじい: うらやましいですな。ビーノさんのおばあさん。目立たないように自己表現して、静かに命を閉じる。生き物の本来の姿を見るようです。


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2008/05/10

胡錦濤国家主席は卓球がうまかった

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胡錦濤国家主席が来日し、連日「友好ムード」をかもし出し、卓球の腕前を見せつけて、帰っていきました。

チベット問題の世界からの非難と、日本の餃子問題、ガス田問題を、「友好ムード」によってかわし、日本を見方につけて、オリンピック開催を無事にはたそうという、中国側の戦略的外交は成功したのでしょうか。

それに引き換え、故主席の隣で笑っていた福田さんの存在感のなさはなんでしょうか。高価な贈り物をされ、頼み事を断れなくなってしまって、これからどうしようと、おろおろしている姿にも見えます。

オリンピック開催という、中国にとったら「弱み」がある今だからこそ、日本の主張をもっと強く言うこともできたでしょうに、福田さんは、日本人が不安を感じている餃子問題でも、中国側の対応に釘をさしたりしませんでした。「いっしょに調査する」というだけで、具体的なものはありません。

もっとも、「国家主席」に餃子の話をしても無駄かもしれませんが。時間的余裕も金銭的余裕もなく、「インスタントでいいや」という日本の庶民が食べる冷凍餃子なんて、個人的には関心がないだろうし。


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2008/05/08

レンタル・パンダ

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(写真は、中国四川省成都動物園で撮影した大熊猫、パンダです)

胡錦濤国家主席が日本公式訪問で来日しています。

胡主席は福田さんとの夕食会で、パンダ2頭を貸与する考えを早々と表明しました。今回の訪日目的は「友好」らしいので、このパンダの件は、グッドタイミングだったのではないでしょうか。

「パンダ外交」ですね。中国は相手国と友好関係を築くうえで、希少で可愛いパンダを利用してきました。高価な贈り物をもらって、あとで後悔することも、世間ではよくある話。

昔は、寄贈していましたが、最近では希少動物の国際取引を規制するワシントン条約を理由に、研究名目で貸し出すようになったそうです。

レンタル料は、1年間で約1億円。それでも元は取れるというから、安いもんなのかな。

「上野動物園のジャイアントパンダ「リンリン」の死去を受け、石原慎太郎都知事が「(パンダは)いてもいなくてもいい」などと発言したことについて、動物園前でパンダ関連名菓を扱う売店では3日、一斉に怒りの声が上がった。」
スポーツ報知 http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080503-OHT1T00236.htm参照

こんなニュースがありましたね。「いてもいなくてもいい」と、俺もそう思いました。でも、胡主席の訪日で、パンダがやってくることになったので、まぁ、怒った人たちも満足なのではないでしょうか。

それにしても、パンダ関連商品でさんざん儲けたんだから、そんなに怒らなくても、と思いますけど。


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2008/05/06

上海のバス火災

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昨日、上海ではバス火災がありました。

原因はまだよくわかっていないようです。乗客が可燃物を持ちこんだのではないかと言われていますが、それは十分考えられることです。テロではないようです。

じつは、俺も中国で、バス火災にあいそうになったことが2回あります。もちろん、ボヤで済みましたが。

そのうち1回目は、初めて中国に行った1984年春のことです。西域(シルクロード)の酒泉から敦煌へ向かうバスでした。このバスは、砂嵐やフロントグラス破損など、トラブルは火災だけではありませんでしたが、その話をすると長くなってしまうので、ちょっとだけ。

写真は、そのバスですが、よく見るとわかるように、フロントガラスは、装甲車のような窓に改造してありますが、応急処置なので、当然ながらガラスははめ込まれていません。なので、風がモロに吹きこんできて、すごく寒い。このあと、ボヤ騒ぎが起きました。

その日も雪が降るほどの気温でした。乗客はみんな(俺も)綿入れのような人民コートを着込んでいたのです。

俺は真ん中の席に座っていましたが、後ろの席から突然煙がたちあがりました。後部席は大騒ぎになりました。「バスを止めて!」「火事だー!」

でも、ここが中国のすごいところだったのですが、こんなときもドライバーはバスを止めようとしませんでした。そして、乗客に指図して、入口の近くに用意してあったバケツの水を、煙が出ている場所にかけさせたのです。火は幸い消えました。

原因は、男のタバコの火でした。当時は、車内でタバコを吸うのはあたりまえだし、ポイ捨てしたタバコの火が、前席の子どもの綿入れを燃やしたのでした。

しかも、すでに書いたように、このバスは、トラブル続きで、ドライバーはその遅れを取り戻すために、火災などという「軽いトラブル」は、無視したようでした。バスは何事もなかったように走り続けました。

でも、どうして都合良くバケツに水が用意されていたのか。たぶん、砂漠を走るバスなので、ラジエター用の水を用意してあったのだと思います。それが幸いしました。まさか、バスの火災は日常茶飯なので用意してあった、などということはないでしょう。

旧正月の帰省ラッシュのときも、バスや列車に乗るときは、可燃物を持っていないか、荷物検査があります。でも、市内の路線バスでは、いちいち荷物検査は行なわれていないし、何を持ちこんでくるか、中国ではまだまだわかりません。平気でガソリンを持ちこんできた男を見たことがあります。


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2008/05/05

映画 『狩人と犬、最後の旅』 を観て 2

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映像から伝わってくる冬の凛とした雰囲気は、思わず俺のだらけた姿勢を正してくれます。

カナダ北極圏でも、狩人は、森林の減少に伴って少なくなっているようです。

主人公のノーマンは、自然とのつながりを忘れてしまった文明人を批判します。

ノーマンは、獲物も、必要な分しか獲りません。「自然を管理するのは狩人だ」といいます。生態系のバランスが崩れた年には、増えすぎた動物を獲ることで、修復するのです。日本でも、増えた動物を駆除(殺す)するということをやっています。(駆除する人たちの高齢化が日本では問題になっているらしいですね)

ただ、一点だけ、ひっかかるところがありました。

狩人は、人口密度が低い土地でしか成立しないということです。あたりまえですが、でも、これだけ世界中人口が増えてしまうと、自然とともに生活できる、しかも、豊かな自然とともに生活できる人は、ごく限られた、恵まれた人しかいないんじゃないかなと思いました。

俺たちだって、自然を感じながら生きてみたい。でも、こんな環境で、どうやって自然を感じられるというのでしょうか。そういう人が大半なのです。都会の悪環境でも生きていかなくてはなりません。

まぁ、ぼやきはこの辺でやめておきましょう。いずれにしても、そんな些細な違和感は吹っ飛んでしまうくらい、この映画のすばらしさには変わりありません。


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2008/05/04

映画 『狩人と犬、最後の旅』 を観て 1

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映画『狩人と犬、最後の旅』を観ました。

出演: ノーマン・ウィンター、メイ・ルー
監督: ニコラス・ヴァニエ

監督のニコラス・ヴァニエは、06年、シベリア横断8000kmという偉業を成し遂げたフランスの冒険家でもあります。彼がカナダ北極圏を横断中に出会ったのが、ノーマンでした。狩人のノーマンの生き様に感動し、映画化を決めます。

映画は、ノーマンと奥さんメイと、ソリを引く、アパッシュなど犬たちとの絆が、北極圏の雄大で美しい風景の中でつづられます。特に冬のシーンは、すばらしい。

実際ノーマンがここで遭遇したエピソードを再現するという形で撮影されたということです。なので、氷の湖に落ちるシーンも、実際もう一度落ちてもらって撮影しました。ノーマンは、芝居はできないので、寒くても痛くてもいいので、もう一度落ちると言ったそうです。なので、水から上がったあとの髭から垂れ下がる氷とか、手のかじかみは、本物なので、迫力があります。

断崖絶壁から落ちそうになったときの犬たちの必死の表情も、作り物ではありません。犬にとっては、仮にそれが安全を確保した上での撮影であっても、実際の危険な出来事に変わりありませんからね。思わず、犬嫌いの俺も、この犬たちが、いとおしくなってしまいました。

マイナス50度にもなる過酷な条件で、2冬にもわたる時間をかけたこの映画は、観る者を感動させずにはおきません。

この映画の映像には圧倒されます。お勧めの映画です。


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2008/05/03

山里にひっそりとたたずむ満開の桜

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(写真は宮城県志津川の桜)

4月は、桜を追って京都、静岡、栃木、宮城などへ撮影に行きました。

こんなに暖かくなった(暑くなった)のに、まだ、桜が満開になっていないところがあるんです。日本は広い。連休明けは、群馬県の山間部に行ってきます。

来年用の雑誌の撮影ですが、これだけ桜を追いかけたことは今までになく、貴重な体験をさせてもらったと思っています。

桜の満開時期は、ほんと、あっという間なんですよね。写真を撮るということを考えれば、なおさら時期は短い。一番いい状態で撮影できるのは、1日か、長くて2日間だけ。とにかく、花は早く散ってしまうし、春の天気は長持ちしません。

にもかかわらず、たぶん、「一番好きな花は桜」と答える日本人は多いと思うし、外国人も、日本の桜を見たいと言うし、1年のうちに短時間しか見てないのに、これだけ印象的な花は桜をおいて他にないかもしれません。

有名な桜である必要はありません。山里に、ひっそりとたたずむ満開の桜を発見したりすると、なぜか心が揺さぶられます。


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2008/05/02

長瀞の天然氷のかき氷

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新緑が美しい季節になりました。

埼玉県の観光地、長瀞の近くには、天然氷を使ったかき氷屋がありました。冬の間、天然水を凍らせて作った氷を使っているとのこと。阿左美冷蔵 (アサミレイゾウ) といいます。甘いもの好きにはたまりません。

でも、黒糖みつは、練乳といっしょでは甘すぎでした。山葡萄や野苺など、ちょっと酸っぱめのが、練乳との相性はいいようです。練乳にこだわらなければ、もちろん黒糖みつも、おいしいですが。

「梅酒」というのが人気らしいことは、帰ってから知りました。(残念!)

国道沿いの阿左美冷蔵は、古民家を改装したものらしく、趣のある店構え。ほっと一息つける、ゆったりした空間で、味はもちろんのこと、なかなか良い雰囲気でした。

新店舗(宝登山道店)もあるようです。


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2008/05/01

どうしてガソリンは安いほうがいいのか?

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昨日は写真展搬出のために東京有楽町まで往復しましたが、都内のガソリンスタンドは混雑していました。

この1ヶ月間のガソリン安。

身近でわかりやすい減税は、人の支持を得やすい。でも、政治家というのは、身近な生活も大切だけど、未来を見通すことも大事です。

たしかに、地方では、車がないと生活できない社会になってしまった以上、その生活が快適に維持されるように努力するのは政治家の役目ではあります。ガソリンという目に見えるわかりやすい物価が下がることで、消費に弾みがつき、経済的にもプラスだったかもしれない。(反対に道路作る予算もなくなった)

でも、長期的に見たとき、ガソリンが安くなったことは、はたして「良い」ことなのでしょうか。少なくとも安くなることで、消費量は伸びるのだから、温室効果ガス排出問題、地球温暖化問題から見たら、「良い」とばかりも言えません。この「環境面」については、自民、民主、ともに、全く頭にはないようです。

実際、日本でのガソリン価格の引き下げを批判していた外国のメディアもあると、ラジオのニュースで報じていました。それはそうでしょうね。ただでさえ、京都議定書の合意に基づく温室効果ガス削減を本気でやろうとしたら、ガソリン価格を「下げる」というのは、世界の流れとは逆行しています。やっぱりこういう場合も、日本国内問題を優先させるのですね。

暫定税率は、道路利権の温床という問題はあるのはわかります。税金を道路にだけ使うのも、時代に逆行しているでしょう。そこまでは、俺も賛成です。でも、もっと突っ込んで「一般財源」などという曖昧なものではなく、車が温室効果ガスを排出しているという強い問題意識を示すためにも、はっきり「温暖化対策税」と言い切って、値段を据え置く、ということは、しないんでしょうか。やっぱり、無理ですかねぇ。

今の日本人には、本気で地球温暖化を止めようなどという気はないようです。だから、政治家も、そんなめんどくさい話を持ち出さなくてもいいので助かっている。言われたら、また考える、ということなんでしょう。日本の政治家は、ほんと、世界の空気を読みませんね。

俺だって車での撮影は多いし、ガソリンの値段が安いに越したことはないのです。運送業者の人たちはたいへんです。正直、またガソリンが上がるのは、頭の痛い話です。昨日は、俺もしっかりガソリンを満タンにしました。

そんな俺でも、ガソリンはどうして安いほうがいいのか?と問わなければならない時代なのです。

昨日国会では暫定税率復活に反対する民主党のパフォーマンスがありました。パフォーマンスも必要なんでしょうが、これを環境問題とのからみでも説明してほしいなと思います。でないと、次の選挙の人気取りなのかなと、疑ってしまいます。

目先のニンジンに釣られ、とんでもない崖っぷちに連れて行かれる馬には、なりたくありません。


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