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2005/11/03

宇治茶の里。文化の日

11月3日(木)、曇り

昨日の夜は、また、亀山市の道の駅に泊まった。今朝は、7時に出発。亀山では今日祭りらしい。神輿か山車の準備中だった。

京都から、宇治川を目指す。宇治川沿いに走る道。峡谷は紅葉が始まっている。どんよりとした曇り空だが、たまに日もさす。すると紅葉がもっと鮮やかになって、川面に映る。
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宇治は茶で有名。どこに茶畑があるのだろう?と、きょろきょろしながら車を走らせた。そして迷って入り込んだ宇治川の堤防の道で一休み。通りかかったおじさんに茶畑はどこですか?と聞くと、なんと堤防脇が全部そうなのだった。俺の地元、埼玉県狭山茶の茶の木と比べると、背が高い。上から撮った後、下に下りて、茶の葉のアップを撮っていると、そこの所有者のおじさんがあらわれた。「かってに撮ってすみません」と声をかけると「いいですよ。どこからでも撮ってください」

この人物は、宇治茶撮影にはうってつけの人物であることが、話しているうちにわかった。Yさん。俺の勘もまんざらではないなと思う。棚田とか段々畑を撮っているからだろうか、なんとなく、茶畑のある場所とか、どういう茶畑がいいのか、勘が働くようになったのだろう。

「宇治茶」は全国的にも有名だが、栽培面積でいうとそれほど多くない。今、宇治茶の栽培面積は、約80ヘクタールだという。鹿児島の茶栽培は増加の一途だが、一軒が80ヘクタール持っている農家もあるとのこと。ただ、宇治茶は抹茶の原料になる、開いたまま乾かす「たん茶」だ。その栽培の仕方も、肥料をまくのも、茶葉を摘むのも手作業でと、伝統を守っている。しかも、宇治茶には、日よけが必要で、Yさんは、昔ながらのやり方、よしずをかけ、上から藁で覆うという方法にもこだわっている。究極の宇治茶を作っている農家の一人といってもいいようだ。
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最近、日本茶ブームだが、儲かっているのは一部大手メーカーだけ。その茶葉とは種類が違うので、Yさんはそのブームを横目で見ているが、でも、全般的に日本人の抹茶離れは進んでいる。なんとかしたいなと考えている。たとえば抹茶のサプリメントを作って売り出すこと。健康ブームもあるし、茶が健康にいいというイメージは、すでに日本人に浸透している。あとはきっかけだ。でも、なかなか資本がないとできないのが悩み。俺は、そのサプリメントの話を聞いて、それはいい、と思った。ただの抹茶としては今の時代売るのは難しいかもしれない。でも、サプリメントなら売れるんではないだろうか。もともと茶は薬だったんだし。と、人事ながら、Yさんにはがんばってもらいたいと思う。
ところで、茶の収穫は1年に1度。5月だそうだ。また収穫の時期に来ますよと約束して分かれた。

国道1号線に戻り、草津から8号線に折れ、北上。長野を目指しているのだが、今日はどこまでいけるものやら。

今日は「文化の日」。たまたま昨日聞いたラジオのニュースで、フランス議会が、フォアグラの伝統を守ると可決したという。どういうことかというと、一部動物保護団体から、フォアグラを作るのに、無理やり餌を食べさせるのは残酷だからやめるようにと抗議を受けているそうだ。でも、議会は「これはフランス食文化である」として、満場一致で保護法案が可決されたという。俺は、フォアグラなんて特別好きでもないが、フランス議会に味方するね。

よく、こういう問題が出る。「鯨を食べるな」「犬を食べるな」「生の豚肉を食うのは野蛮だ」などなど。食文化にはそれなりの歴史と理由がある。それを、「動物保護」の御旗で反対するのは、逆に文化に対する理解の無さに映るんじゃないだろうか。もちろん、問題は動物保護主義者の過激派なんだけどね。一般の動物保護主義者が悪いといっているんではない。それは誤解なきよう。

文明と文化、というのがある。文明とは、技術的なことをいうことが多く、文化は、精神的なニュアンスを含んでいる。ある人は「文化とは、気持ちのいいことだ」みたいなことを言っていた。その通りだと思う。その土地その土地で長年かけて培ってきた生活全般のやり方で、そうすることで精神的な安らぎ、気持ちのよさも感じる。だから、他の土地(文化)の人から見たら、「野蛮」と映ったとしても、それなりに理由があるんだろうなと、想像する。ただ自分の文化の価値観だけで判断せずに。でも、これだけ国際的になると、固有の文化も変化していくことになる。「俺の文化だから文句は言うな」と開き直るのもどうかと思う。そこは、バランスが大切だ。

タバコも、文化として考えて、俺は吸い続けているが(ほんとか?)、これだけ健康に気を使う文化が盛り上がって、「タバコは嗜好品」から「タバコは毒物」と変化してくると、人の目の前で煙を吐くのも悪いなと、俺も少しは考えているよ。

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