東北地方の旅 4
12月15日、木曜日、
昨日の夜は、民宿のおばさんのお勧めで、遠野駅の近くの居酒屋「語りべ」にいった。ここで、遠野産ホップを使ったキリンの生ビール、遠野の名物ジンギスカンのたたき、三陸海岸産の生牡蠣、ぶり大根などを食べた。地元の人たちで混んでいた。おいしいという証拠だろう。
今朝は、快晴。晩に降った雪は、すっかりやんで、積雪は約10cm。市内を抜けて、北12kmの、遠野ふるさと村へ向かう。路面は凍っていて、つるつる滑る。田んぼに車が落ちていた。
ふるさと村について、民家のほうへ歩いていく。管理の男の人たちは、除雪作業をしていた。「ずいぶん早いですね」といわれた。あとでわかったが、まだ開門前だったらしい。
1軒の曲り屋では、竈で火をたいていた。おじさんは、これは、茅葺を保護するために、ほぼ毎日やっている作業だという。煙で茅を燻すのだ。これらふるさと村の古民家は、遠野以外の地方からも運んできて移築したらしい。りっぱな民家が多い。自由にあがって中を見学することもできる。農村を再現したテーマパークだ。
一通り見終わって、周辺の田園風景の写真を撮った。雪焼けしそうなほど、日光は強く、雪景色がまぶしい。少しの雪なら風情もあっていいが、今年は寒くて雪が多いと地元の人は言っている。大雪の被害も出ているらしい。

ふるさと村から、山口の水車へ。雪で水路は凍結し、水車はまわっていない。ちかくに、「ダンノハナ(佐々木喜善の墓)」と「デンデラ野」がある。「デンデラ野」は、60歳を過ぎた老人を捨てた野だという。農村の厳しい慣習を伝える場所だ。なにがあるという場所ではないが、そういう話を聞いたせいか、悲しくなるような風景だ。風が冷たい。それにしても、60歳とは若い。当時は捨てられてしまうような「老人」だったが、今ではどうだ。隔世の感あり。
カッパ淵にも寄ってみた。この淵にはカッパがたくさん住んでいて、人々を驚かせたり、いたずらをしたと伝えられる。
市内で、「遠野ラーメン」を食べた。味噌味のヨモギを練りこんだラーメンらしい。ちょっと見、冷麺かなと思った色をしている。山菜など具沢山のラーメンだった。
今から200年前に建てられた典型的な千葉家の南部曲り家を最後に撮影した。デンデラ野に捨てられる老人がいる一方で、こんなに立派な民家もある。遠野は奥が深い。
遠野から花巻方向。途中、下宮守の「めがね橋」を通過した。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のモデルになった橋だといわれている。地上から約20mはあるだろうか。堂々としたりっぱな橋だ。国道は、その下を通っている。
ところで、午後、なんとなく寒気がし始めた。風邪をひいてしまったようだ。明日の朝は零下8度という予想気温を聞いて、さすがに道の駅で泊まるのはあきらめた。花巻駅へいったら、観光案内所があり、宿の情報を得ることができた。駅の西方向、花巻温泉のさらに先、台温泉というところがあって、狭い道路の両側に小さな旅館が20軒ほどならんでいる。朝食つき4000円代からある。自炊する旅館もたくさんある。
その中の一軒「福寿館」に決める。決めたのは、妻の「なんとなく」の勘。朝食つきで4350円と安いし、宿のおばさん(失礼?)も親切。
熱が出てきたようで、ふらふらするので、すぐ布団に入った。3時間寝たら、だいぶ体調が良くなってきたので、風呂に入った。風呂場には湯船があるだけで、シャワーや水道の蛇口がない。湯船からお湯を汲んで体や頭を洗う。湯治場という風情。「秘湯」とまでは言えないかもしれないが、かなり、いい。気に入った。
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/78642/7654789
この記事へのトラックバック一覧です: 東北地方の旅 4:






コメント