« 「オリンパスフォトグラフィ」のインタビュー | トップページ | 『単騎、千里を走る。』 中国雲南省(その1) »

2006/01/17

心霊写真

「TVのチカラ」という番組を見ていたら、「心霊写真」が出てきました。ある少女が行方不明になっている事件を、外国の何とかいう女性超能力者が「透視」して手がかりを探すというものでした。(この件は、ここ何週か続いています) その中で、番組スタッフ(あるいは、家族)が、「透視」されて、ここではないかと見当つけられた現場の写真を撮影したら、光やら、影やらが映っていて、それを超能力者は、「少女の霊」だといっていました。

別にこの番組だけではなく、心霊写真が登場する番組は今までもたくさんあり、そのたびに不思議に思っていたのは、写真に何か光やら影が映っていたら、まず、専門家の写真家、あるいは写真関係者(カメラメーカー、フィルムメーカー)に見て貰おうと考えないのだろうか?ということです。

写真関係者が見たらすぐわかるでしょう。超能力者の手を煩わせることはありません。今回の写真の一枚は、空中に漂っていたゴミにフラッシュの光が当たって、それがぼけた感じで映っているように見えました。(詳しく鑑定させてくれればもっとはっきりしますが。まあ、絶対やらせてくれないでしょうが)

また、林の中で撮影した写真に写っていた「人」のように見える影については、風が吹けば木の枝なども移動するし、それほどふしぎな写真ではありません。現に、そのくらいの「心霊写真」もどきは、俺は日常茶飯に撮っています。ロールシャッハテストのようなもので、「人」に見たい人には「人」に見えるし、「木の枝」に見たい人には「木の枝」に見える、あいまいさを持った写真です。

買ったばかりのデジカメで撮影したら、影のようなものが映りこみ、それがセンサーに付着したゴミだとわかったのは、つい先日のことです。ゴミ対策に写真家たちは頭を悩ませているというのに、ゴミが写りこんだものを「少女の霊」と言い切るのに、なにか根拠があるんでしょうか。

ひとつこういう理由が考えられます。「手がかりがまったくない」とは言わず、「霊がいる」と言ってあげることで、家族も癒されるのかもしれない、ということです。そういうことなら俺もわかります。

たかだか「心霊写真」に、こんなにむきになることもないのかもしれません。テレビ局にも、超能力者にも、俺は利害関係ないし、たんなる番組として見ていればいいのでしょう。でも、少女がいなくなっているのは事実です。家族にしたら、何にでもすがりたい気持ちでしょう。だからこそ番組にも出演したはずです。そんなとき「少女の霊」だと言っていることに、どうしても違和感を覚えます。俺が写真家だからでしょうか。

もしかしたら、みんな番組の娯楽性を了解済みで、「心霊写真」など、ほんとは信じてないのでしょうか? むきになっているのは俺ばかりでしょうか。それならそれでかまわないのですが。

俺は、すべての「心霊写真」や超能力、超常現象を信じないわけではありません。現段階の科学なんて、宇宙の真理からみれば、ミジンコが餌をあさっている程度にもなっていないでしょう。だからむしろ、俺は、超能力や超常現象も、あると信じています。ただし、「本物」をです。

|

« 「オリンパスフォトグラフィ」のインタビュー | トップページ | 『単騎、千里を走る。』 中国雲南省(その1) »

コメント

UFOねえ。そういえばそうですね。
ブームみたいなものもあるんでしょう。
その時代に信じやすいもの。

投稿: あおやぎ | 2006/01/19 15:06

本当の心霊写真であるかどうかより
心霊写真であってほしいという期待の方が大きいような気がします。
一昔前だと何でもかんでもUFOのせいにしたり・・・(笑)
初めに幽霊ありき! ですね。
真実を追究しても面白くないのでいたずらに恐怖心をあおる、あるいはあおられることをみんな望んでいるんじゃないでしょうか?

イラク戦争も偽りの心霊写真で恐怖心をあおったのと同じですよね。
初めに戦争ありき!(笑)

投稿: ヨッシー | 2006/01/18 14:30

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/78642/8202057

この記事へのトラックバック一覧です: 心霊写真:

« 「オリンパスフォトグラフィ」のインタビュー | トップページ | 『単騎、千里を走る。』 中国雲南省(その1) »