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2006/07/15

キムヨンナム氏とウンギョンさん

横田めぐみさんの元夫とされるキムヨンナム氏と娘のウンギョンさんの記者会見で、彼女は母親について語らなかったのは、父を悲しませ、今の母親に申し訳ない気がしたからだといいました。数年前の記者会見のときに(当時は、ヘギョンちゃんでしたが)見せた無邪気な笑顔が消えていました。

「こちらに会いに来てください」と、横田夫妻にむけていいました。一部マスコミでは、北朝鮮当局に洗脳されているから、あるいは、言わされているのだ、といわれています。

じゃあ、本心とは? 「私はおじいさん、おばあさんに会いにすぐ日本に行きたい」ということなんでしょうか?

数年前、突然自分の母親が日本人だと知らされ、当惑と、絶望感を味わったのではないでしょうか。「どうして今まで黙っていたの?」と父親をなじったかもしれません。北朝鮮に生まれて育って、北朝鮮人だと思って疑わなかったのが、なんと、敵国人の血を引いていることが分かったのだから、その衝撃は計り知れなかったと思います。日本人の血が混じっていることは、北朝鮮で生きていくうえでは、マイナスになる国でしょう。

日本人が騒げば騒ぐほど、当局の監視と干渉が多くなり、自分と家族の立場が悪くなっていくことを感じているかもしれません。そもそも、外国に出たら「自由に物を言える」とは思っていないだろうし、たとえ出て「正直に言ってもいいですよ」といわれても、そう簡単にしゃべることはできないでしょう。外国は怖いと感じているかもしれません。だから「こちらに会いに来てください」というのは北朝鮮に生まれて育った19歳の女性にしたらあたりまえ、本音といえば本音でしょう。

「拉致被害者」とか「北朝鮮」とか関係なく、世界中どこの国の人たちもと同じように、家族の関係があるはずです。日本では、親が嫌いで家出したり、引きこもりになったり、家に火をつけて殺してしまったりということがあります。ウンギョンさんは、ぐれもせず(たぶん)、家族を守るため、自分の運命と戦っているように見えます。また父親であるヨンナム氏も、娘を守るため、時には嘘もつくし、不注意な発言をしないようにがんばっているように見えます。自分が悪者になってもです。

このふたりの様子に、政治や国家に弄ばれた人間の悲しみを見ます。この問題の「解決」とは、ふたりが韓国か日本に帰ることでしょうか。であるならば、そのときが早く実現することを祈るだけです。

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