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2006/10/17

被爆国という立場の日本

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(写真は2002年バリ島爆弾テロ後の追悼式)

テレビで北朝鮮人のインタビューを見ました。この核実験についてどう思うか?という問いに対して、彼らは「誇りに思う」「成功して嬉しい」と答えていました。それに対してコメンテーターやインタビューを受けた日本人は、とんでもない、何を考えているんだ、絶対核兵器はだめだと憤慨しています。

ただ、この北朝鮮の核実験にまぎれて、もうひとつの問題があると俺は思います。日本人も数十年前までは同じようなことをしていたんです。北朝鮮の人民だけが特別なんじゃない。日本人だって、他の国の人間だって、世界に通用しない危ない考えに犯される危険性はどこにでもあるんだということです。(北朝鮮は、戦前の日本と似たような状況になっているという人もいます)

この数日で、日本人の意識が急に強硬路線に変わったのでは?と、そして、「あぁ、こうやって戦争というものが始まるんだな」と思わせます。

国会中継をラジオで聞いていたら、安倍総理は憲法を議論することをすっ飛ばして、すでに変えることを前提にいろいろと答弁しているようだと感じました。安倍総理には追い風とも言えるこの緊急時にまぎれて、「世界と歩調をあわせるために」と言って、戦争の方向に傾いていくのでしょうか。

しかも一部政治家から「核武装論」まで飛び出しています。なんでこう極端なんでしょうか? この前も書きましたが、アメリカ、中国、韓国など、日本が核兵器を持つこと、核ドミノを恐れていると書きました。「どうやったら日本に核武装させないか」が議論されている最中に、この発言は、「やっぱり、日本はそう思っているのか?」と誤解を与えたでしょう。

一方、「核兵器絶対反対!」と叫ぶだけでは、どうして日本が核を持たないのか、核はだめなのか、世界の人を納得させることは難しい気がします。なぜなら、日本はアメリカの核の傘に入っておきながら、核は持ちませんというのは、説得力ないでしょ? 世界的常識からは信用されません。そこをどうするか? 「世界で唯一の核兵器の被爆国」「核兵器の被害者」という立場に安住してばかりいてもだめですが、でも、この立場を利用して核兵器廃絶を訴えていくしかないのだと思います。

俺たち日本人はどう見られているのか、この事実からはっきりわかります。あまり他人の意見をききたくないですが、自分が自分のことを一番知っているとも限りません。日本が核兵器を持つなんていうことは、俺たちは今のところありえないと思っています。でも、日本が、危ない国に再びならない保障はないんだなと、俺は最近の政治家の言動を見ると感じます。

他国を「危ない国だ」と非難だけしているうちに、自分の国自体がそうなって行くことが見えなくなるのは、不幸なことです。

Ya_2自爆テロ国家「北朝鮮」と、危ういトレンド国家「日本」

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