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2006/11/28

関東地方晩秋の旅(2) 那須疎水

061128
那須が、今のように牧場や農場になったのは、明治時代に作られた疎水があるからです。疎水というのは、用水路網のこと。普通の観光では、それほど興味をもたれないところですが、これはりっぱな土木遺産です。福島県の安積疎水、琵琶湖から京都に通じる琵琶湖疎水とともに、日本三大疎水のひとつです。

那須野が原の原野は、1880年(明治13年)開拓が始まりました。1885年(明治18年)、那珂川の西岩崎に取入口を設け、そこから16.3kmの水路が作られました。

那須塩原駅からまっすぐ北西に伸びている県道53号線を走ります。道も広くて快適です。このあたり、牧場が多いですね。周りの木々は紅葉していました。

しばらく走ると、県道30号線と交差します。それを右へ。那須高原大橋がありますが、その手前50mから橋の下のほうに降りている道があり、それが西岩崎の那須疎水公園へと通じています。公園の入り口に駐車場がありますが、そこから見渡す紅葉はまっさかり。光が順光なので、青空が反射して川が青く見えました。(上に掲載の写真がそうです)

那珂川の水は透明で冷たい。現在使われている頭首工があります。頭首工とは、河川から水を取り入れるための施設のこと。堰と取水口から成っています。 明治時代に作られた2つの取水口がありました。閉じられていて、今は使われていません。それぞれ石造りの堅牢な感じで、歴史を感じさせます。

もうひとつ、蛇尾川の頭首工へ向かいます。国道400号線の道の駅「湯の香しおばら」に隣接する道を北上すると、蟇沼(ひきぬま)の集落。人を探しましたが誰もいませんでした。しかたがないので、そのまま村を抜けて川沿いの道を上流へと向かいましたが、500mくらいいったトンネルが閉じられていて、通行止め。また村へ戻ろうとしたら、ちょうど軽トラが来たので手をあげて止めました。黒い犬を乗せたおじいさんでした。犬に吼えられるだろうと覚悟しましたが、どういうわけか、吼えませんでした。こんな犬もいるんだなぁと一安心。

頭首工への道を聞くと、丁寧に教えてくれました。ずいぶん詳しいと思ったら、なんとおじいさんはこの頭首工の管理人でした。偶然というのは面白い。

おじいさんが言ったとおり、蛇尾川に架かる橋を渡っていくと、T字路になり、左折。車一台通れる道をずっと行くと行き止まり。広い駐車場がありました。なぜかたくさんの車が停まっています。そんな観光地? あとでわかりましたが、これは釣り人の車だったらしい。

頭首工はすぐ見えました。川原に下りたら取水口の近くまで行くことができました。現在使っているものは、ゴーッと勢いよく水が取り入れられています。その10mほど右には、蓋がされた、昔の取水口がありました。100年も前に、これだけのものを作ったというのは驚きです。

ところで、街に戻る途中、道の真ん中に誰か寝転んでいるのか?と思って、スピードを落とすと、なんと大きなサルでした。ふてぶてしい。車が近づくと、ゆっくりと腰を上げて林の中へ入っていきました。野生動物が集落の近くまで現れて、人間とトラブルを起こしているのがニュースになっていますが、実際に見る大きなサルは、「かわいい」どころか恐怖を感じるほどです。


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