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2007/10/18

2007秋、車中泊の撮影旅 (11) 風伝おろし、丸山千枚田、本宮大社、速玉神社

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10月18日、木曜日、晴れ一時曇り

昨日は、猪垣を見たあと、熊野市に戻ったが、風邪がぶりかえしたようで、ちょっと頭痛がしたので、10km先にあった「道の駅 パーク七里御浜」で、早めに横になった。

今朝は、6時40分に起きたが、頭痛はすっかり治まった。風邪は大丈夫だと思う。

7時20分に出発。道の駅から、南に2kmほど行き、県道62号線を右折。しばらく走ると、「あっ! もしかしたら、あれが・・・」

実は、昨日地元で手に入れたパンフレットに、御浜町の写真が載っていて、その中に、山から滝のように雲(霧)が流れている写真があった。ただ、これはよほど条件が整わないと見ることができないようなことが書いてあったので、すっかり忘れていたのだが、なんと、今日、その「好条件」がぴったり重なったようだ。

どこから見ればいいのかわからなかったが、とにかく近づいてみることにした。スピードを上げたくなる気持ちを抑えつつ、でも、やっぱりスピードを出してしまったが(山道で危ない)、なんとか、その現場までたどり着いた。

とにかく、これは朝しか見れない現象だろうと想像できたので、なるべく早く写真を撮っていたほうがいいだろう。がむしゃらにシャッターを切った。そのうち、落ち着いてきて、場所を移動。小学校の近くにいいポイントがあった。

写真を撮っていると、小学生が数人歩いてきた。「おはようございます」彼らのほうから先に挨拶してきた。田舎の子は、ちゃんとしてるよね。「これ、すごいね。何ていうの?」すると、男の子が「フデオロシ」といった。「フデオロシ?」 別な子が「フウデンオロシ」といった。あとで調べたら、「風伝おろし」という自然現象だとわかった。

「いつも見れるの?」「ほぼ毎日、見れます」「朝だけ?」「はい、昼にはなくなるよね」「これから授業? しっかりね」「はい」

それにしても、すごい。雲が山頂から滝のように流れているようだ。だんだん時間がたつにつれて、やっぱり、雲が少なくなっているようにも感じる。

また場所を移動する。集落、棚田を手前にして「風伝おろし」が見れるポイントがあった。そこに、地元の新聞社の人も来ていた。「今日は写真的にいい条件ですよ」という。雲の出方は大目だし、背景に雲がなく、青空なので、風伝おろしがはっきりわかります」という。この「風伝おろし」は、秋から春にかけて見れるものだが、いろんな条件が重ならないと、これほどちゃんとしたやつは見れないのだという。

「所沢ナンバーなので、こっちに移住した人かなと思いましたよ」といったので、「今、旅の途中ですが、棚田を撮ってるので、今日の写真はいいですね。手前に棚田があるし」「なるほど、そうですね」 名刺交換した。もしかしたら、明日の朝刊にこの写真が載るかも、といっていた。

もし、昨日風邪をひいていなかったら、御浜町こに泊まることもなかったし、この県道を通ることもなく、知らずに通り過ぎていたかもしれない。何が「運がいい」ことで、何が「運が悪い」ことなのか、こうなると、ほんとにわからなくなる。

そこから国道311号線までは近かった。トンネルを抜けた。とたんに曇りになった。この天気の変わり様はなんなんだ? 「風伝おろし」の雲は、こちら側の雲だったのだ。まぁ、考えてみれば、あれだけの雲が流れるというのは、こちら側にそれだけの量の雲がないと駄目なわけで。納得した。

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県道40号線を右折して、丸山千枚田に向かう。村の入り口の展望所からは、棚田が一望できる。そのまま村へ降りていく。千枚田荘まで来たが、残念ながら季節はずれだからか、営業していなかった。

30分ほどすると、雲が消えて晴れた。地元のおじいさんと立ち話。お客が来る時期じゃないと千枚田荘は営業していないという。棚田米を買いたかったというと、役場の隣に「ふるさと公社」が移転したので、そこなら買えると教えてくれた。

棚田百選を撮影中は、この千枚田荘に泊まったこともある。棚田米も買った。6月くらいだったか。翌朝は、霧が出ていた。幻想的な棚田を撮影できた。

コメの銘柄を聞くと、コシヒカリは、病気に弱いし、肥料をたくさん使わないといけないので、ここでは、アキタコマチを作っている、とのこと。

おじいさんは、輪島市の白米千枚田に行ったことがある。あそこは棚田も適当な規模で海に面して美しく、漆や朝市など、観光資源も多いので、お客さんも輪島市に宿泊するという。「棚田が生きてる、と思った」といった。

丸山千枚田に来ても、お客は、みんな写真撮ったらおしまいで、那智勝浦あたりに泊まるので、熊野市にはお金が落ちない。(俺は、那智勝浦どころか、車中泊だ。) 高齢化で、田んぼは年々少なくなっている。熊野市にも働ける場所は少なく、若い人は、名古屋に出てしまうからだ。

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おじいさんと分かれて、国道311号に戻り、役場横のふるさと公社を訪ねた。そこで、「丸山千枚田で獲れたお米」5kg(2500円)と、2kg(1200円)2袋づつ買った。今年の新米だ。

国道をそのまま西へ進み、北山川沿いの道をくねくねと進む。168号線とぶつかり、それを右折。熊野川をさかのぼる。川沿いだが広い道だ。開放感を感じる川。やがて、熊野本宮大社に。

お祈りしてから、さらに奥へ。「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」から数百メートルいった交差点を左に入り、発心門まで。ここに「美林」があると聞いてきたのだが、もしかしたら、これのこと?

「ほんまもん ロケ地」の看板。NHKの朝ドラだ。その隣の巨木。「山太郎の木」と呼ぶそうだ。「山太郎」とは熊野の方言で、「山で一番大きな木」を意味するという。これは杉で、樹高43m、樹齢200年、胸高円周3.6m。これかぁ・・・。こんなこともあるだろうけど。

本宮に戻り、国道168号線を新宮に出た。市街地の手前6kmくらいのところから、山に入った高田集落に、「雲取温泉」というのがあった。「高田グリーンランド」という施設の一部だ。温泉はアルカリ性で、少し白い。山の緑を見ながらの露天風呂もある。400円。なかなか良い。

新宮では、熊野速玉神社へ寄る。もう4時を過ぎていたせいか、境内はひっそりとしていた。後ろに控える杜のりっぱなこと。

町から数km北にある、「道の駅 紀宝町ウミガメ公園」に泊まる。

ところで、この近くの井田海岸では、地引網をやっていたのだが、今、砂浜が短くなったせいで(? 詳しい事情はわからないが)、地引網をやらなくなってしまったと、昨日、地元の人から聞いた。この地引網も写真に撮りたかったのだが、やってないなら仕方ない。

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