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2009/08/29

「ジャランポン」「ザランボ」のルーツ

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昨日「葬式」を意味する方言、秩父の「ジャランポン」と、山形の「ザランボ」が同じルーツかも?と書きましたが、あのあと気になって調べてみました。

Google で「葬式 方言」で検索して出てきた、主なページです。

千葉県大網白里町  「ジャンボン」 (大網白里町の方言

茨城県 「ジャンボ」 (住まいの資料館

長野県小諸市 「おじゃんぼん」 (大塚酒造株式会社のホームページ

秋田県八郎潟町 「だみ」 (秋田県八郎潟弁

福島県中通り 「ザザンボ」 (方言ログ・ぽ~の語り

青森県 「だみ」 (レッツ方言

山形県 「ざらぶ」

栃木県 「じゃあぼ」

山梨県 「おとぼれぇ」

三重県 「そぉれ」

近畿地方 「そうれん」

岡山県 「おくり」

熊本県 「のべおくり」

東京都 「おともらい」 (げんごや.com

新潟県田上町 「そうれ」 (新潟県南蒲原郡田上町の方言

岐阜県飛騨 「トムライ」、「オクリ」、「シバサンマイ」、「トリオキ」、「ソウレイ」、(岐阜県方言地図

ざっとこれだけ見ても、山形、福島、栃木、茨城、千葉、埼玉、長野が、鐃鈸の音をルーツにしている名称の地域らしいということがわかりました。東日本の一部で、連続した地域です。やっぱり秩父の「ジャランポン」と山形の「ザランボ」は、関係があったんですね。同じルーツのようです。


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2009/08/28

ジャランポン祭り

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今、「山と渓谷」連載『秩父桃源』の原稿を書いていて、突然思い出したことがあります。

11月号は春祭りについてなので、今年3月に行われた奇祭「ジャランポン祭り」について調べていたら、この「ジャランポン」とは、葬式のときに使う鐃鈸(にょうばち 写真下)の音のことだそうです。確かに、シンバル状の鐃鈸をすり合わせると、「ジャランポン、ジャランポン」と聞こえます。

それで、思いだしたんですよ!

俺の生まれ故郷山形県河北町では、昔、葬式のことを「ザランボ」といっていたのです。今は、あまり聞かなくなりました。

河北町だけではなく、少なくとも山形県内陸部では、「ザランボ」とか「ザラブ」とか「ザラボ」とか呼んでいた(いる)ようです。(間違っていたらスミマセン)

この秩父の「ジャランポン」と山形の「ザランボ」の響きが似ているんですよね。昔、どうして葬式のことを「ザランボ」と呼ぶのか、知人から聞かれたことがありましたが、答えられなかった苦い思い出があります。

もしかしたら、同じ理由なんじゃないかと思うわけで。

でも、去年、父が亡くなったときの葬式で、鐃鈸は使っていませんでした。昔の葬式では使っていたのか、使っていた地域の呼び名が河北町に伝わったのか、どっちかわかりませんが。

鐃鈸はありませんが、「ポッポゴ(木魚)」はもちろん使いましたね。この「ポッポゴ」も、打ったときの音から来ているのは間違いないでしょう。

Ya_2ジャランポン祭り(2009/03/20)

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2009/08/24

神明社夏祭り(川瀬祭り)

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7月 26日、秩父市荒川白久の神明社で夏祭り(川瀬祭り)が行われました。

このときは、ちょうど北海道の旅から戻ったばかりで、暑くて死にそうでしたが、神輿がようやく荒川の川原に下りてきたのは、暑さがピークを越えた5時ころ。

神事のあと、お供え(?)の野菜や果物を川に流すと、それを下流の子どもたちが拾っていました。そして川の中で「神輿洗い」が行われ、悪疫退散を願います。

今年の夏は、秩父の「川瀬祭り」、「虫送り」、「灯篭流し」、「百八灯」などを見てきましたが、共通しているのは、最後は川に流して祭りが終わるということでした。流すのは、悪疫だったり、悪い虫だったり、あるいは、果物や野菜だったりするわけですが、どうもバリ島の祭りを思い出してしまいます。

バリ島では、祭りや火葬式の最後は川(あるいは海)へいって、ヒンズー教の僧侶のお祈りがあり、お供えや、遺灰を流すのです。

バリ島と秩父の夏祭りは、それぞれ意味も形も違っていますが、川には浄化作用があり、「水に流してさっぱりする」という感覚は、人間に共通する感覚なのかもしれません。


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2009/08/22

猪鼻の甘酒まつり

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7月 26日、秩父市荒川白久猪鼻の熊野神社で「甘酒まつり」が行われました。

甘酒を掛け合う奇祭で、「甘酒こぼし」ともいわれます。昔、白久で疱瘡がはやったとき、樽に濁り酒を造ってささげたことが始まりだったようです。

米を煮てお粥を作り、人肌に冷めたとき、麦麹を入れて発酵させます。前日に仕込み、一晩中見張りをするそうです。酒のできが祭りにはとても大切らしい。

「後期高齢者が夜も番をしなければならないので、たいへんなんですよ」とおばあさんは言いました。

「飲んでみますか?」と勧められたので、もちろん、ありがたく頂戴しました。樽を開けると独特の匂いが立ち上ります。発酵した酒の匂いです。雲南省のワ族のところで飲んだ「水酒」や、チベット族のテントで飲んだ「チャン」のような甘酸っぱい味がしました。(わからない?)

男たちは、ふんどし姿になって、樽に水を足して、掛け合います。ただ、以前も来たという人の話によると、どうも観客に遠慮してか、酒の掛け具合がおとなしかったそうです。以前はもっとはちゃめちゃだったらしい。

俺も、それは想定していたので、カメラを包むビニール袋も用意していきましたが、観客に酒が掛けられるようなことはありませんでした。

一応、祭りが始まる前に、カメラを持った人に、酒が掛かるかもしれないと、注意していましたが、実際掛かったら、クレームをつけてしまう人はいるからでしょうね。

そういう祭りなんだから、酒を掛けられるのも覚悟して来るべきだと俺は思うのですが。


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2009/08/20

親鼻の祇園(川瀬)祭

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日時はさかのぼりますが、7月25日(土)に、皆野町親鼻の祇園(川瀬)祭が行われました。

この祭りが特徴的なことは、神輿の川瀬渡御が、夜行われることで、秩父では唯一ここだけ。

日中は屋台や御輿の曳き回しがあり、夜になると荒川の親鼻橋のたもとで川瀬の神事がとり行われます。

神事のあと、男たちがかがり火の灯る川の中へ入って神輿を洗うのですが、迫力満点です。


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2009/08/19

小川の百八灯

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秩父市上吉田小川地区で行われた「百八灯」。

もともとは、子供たちの盆行事の火祭りでしたが、今は、子どもが少なくなったので、大人がやるようになったそうです。県道の両側に400基ほどの「ウシ」とよばれる「かがり火の台」が並べられ、午後7時ころお囃子が賑やかに演奏される中、次々に点火されます。

こうして先祖の霊に感謝し、霊を送ります。百八灯の煙を浴び、かがり火の中を三往復すると疫病にかからないといわれているそうです。

花火も打ち上げられ、精霊送りも行われました。素朴でいい火祭りでした。


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2009/08/17

立沢の虫おくり

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皆野町上日野沢立沢地区で虫おくりが行われました。

虫おくりは、3本のオンベイ(御幣)を持って村を練り歩き、害虫の悪霊を呼び寄せ、村の外へ出してしまい、村の安泰を祈願する行事です。現在は、毎年8月16日に行われています。(以前は17日)

オンベイというのは、神霊の依代で、竹竿の先に幣を取り付け、その下に七夕飾りに使った色とりどりの短冊をつなぎ合わせて作ったもので、高さは5mほどあります。

害虫には、いろんなものが含まれるようです。農作物の害虫はもちろん、疫病神なども、すべて災いを招くものを「虫」として呼び寄せます。今年は、特に「新型インフルエンザの虫」もありました。

昔は、最後にこのオンベイを、村外れの谷川に流し、村の安泰を願っていましたが、今は、流せなくなった(流さなくなった)とのこと。

それを聞いて、今はそんな時代なんだなぁとあらためて思いました。土曜日の「船玉祭り」でも、灯篭流しでは、下流にボランティアが待機していて、流れてきた灯篭を全部回収することをわざわざアナウンスしていました。

物を勝手に川に流せないんですね。物だけではありません。「悪霊」「災い」も流せなくなったということです。昔なら、「虫」にみたてた「悪霊」「災い」を村の外に出してしまえば、村の中の安泰は保てました。

でも、意地悪な見方をすれば、「虫」を村外に出すということは、他の村(下流の村)がその「虫」の被害に遭うかもしれないことになります。

つまり、今の時代、災いは、その村だけで解決すれば良いという問題ではなく、災いは、すべての村(あるいは物)が大なり小なり何らかの関係性を持っているということでもあります。


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2009/08/15

「長瀞船玉祭り」 花火

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長瀞の船玉祭りは、大正時代、船頭さんたちが水上の安全と無事を祈って、水の神様を祀ったのが始りといわれています。

去年の夏、寄居の花火大会のときも書いた気がしますが、祭りの匂いが、ベトナム中部の都市、世界遺産でもあるホイアンの満月祭りを思いださせるものでした。

万灯船が浮かび、3500発の花火が夏の夜空を彩りました。

中には、個人が上げた尺玉もありました。アナウンス嬢が「結婚してください」と読み上げると、会場からはどよめきが。プロポーズのための花火だったようですが、この花火を見た彼女の返事はどうだったんでしょうか。気になるところです。


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2009/08/14

『地方競馬の黄金時代―廃競馬場に消えた伝説の名馬たち』

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『地方競馬の黄金時代―廃競馬場に消えた伝説の名馬たち』という本が発売中ですが、写真を担当しています。

監修:斎藤修 写真:青柳健二
戎光祥出版
価格:¥1,680

今回、「犬連れ旅」で北海道へいったとき、帯広競馬場、門別競馬場に立ち寄ったことはすでに書きました。

この本の話が来てから、競馬に興味を持ったというのが正直なところ。でなかったら、競馬場など素通りだったでしょう。

Ya_2門別競馬場
Ya_2帯広競馬場

でも、いったん興味を持って競馬を見てみると、なかなか面白いのです。とくに、「ばんえい競馬」はおもしろかったですね。

全国には、かつての「黄金時代」を彷彿とさせる廃競馬場があります。それもいずれ取り壊されるところも多いと聞きます。これを「競馬文化の遺産」と捉え、写真に撮りました。


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2009/08/12

妻と犬連れ3匹の、日本一周の旅 (91) 追加写真 南富良野かなやま湖

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南富良野かなやま湖畔のラベンダー畑。

以前は人気の観光地だったらしいが、旭山動物園ができてから観光バスのルートから外れてしまい、今は、静かな観光スポットになった。


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2009/08/10

妻と犬連れ3匹の、日本一周の旅 (90) 追加写真 美瑛(3)

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2009/08/09

妻と犬連れ3匹の、日本一周の旅 (89) 追加写真 美瑛(2)

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2009/08/08

妻と犬連れ3匹の、日本一周の旅 (88) 追加写真 美瑛(1)

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旅の途中、ブログに載せられなかった写真を「追加写真」として何点か。

これは、美瑛、新栄の丘に出た月。

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妻と犬連れ3匹の、日本一周車中泊の旅 (87) ヤドカリの矛盾

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Konpane

車中泊で使っている車はワンボックスカーで、3列シートがあり、すべて倒すとフラットになる。しかし、そのままだと、まだ椅子には凹凸があるので寝るには厳しい。そこでコンパネ(コンクリートパネル)を敷くことにした。

コンパネ2枚を購入し切断してもらった。120センチ×90センチを2枚作る。そのうちの1枚をさらに半分に。だから120センチ×90センチのが1枚と、90センチ×60センチのが2枚できる。120センチというのは、車体内装の幅だ。あとはセミダブルのマットを敷いた。それでも下の方に隙間が出来るので、バスタオルなどを詰めて、なるべく動かないようにした。

日中は、90センチ×60センチの2枚を取り外せば、中の座席は座席として使うことができる。結果的には、2枚にしたのは正解だった。というのも、120センチ×90センチの1枚だと、外しても収納する場所がないし、小さいほうが扱いやすい。

ヴィーノの居場所はどこにするか。助手席しかない。助手席にコンパネの余った部分を敷いて、その周り、ケージのように網を立てかけ、針金でシートと固定した。そこにヴィーノお気に入りの臭い毛布を敷けば「玉座」が完成だ。

コンパネを敷いた後ろ座席の一番はしにカラーボックスを横に置いて、食器や調味料を入れておく棚にすることにした。後ろのハッチを開けると、ちょうどいい高さになる。

料理用にアルミ製のコッヘル(鍋)のセット。皿、カップ、茶碗、まな板、包丁、ざる、お玉、箸、スプーン、ホーローびきのフライパン、カセット・ガスコンロ、風除けのためのアルミ。アルミ箔、キッチンペーパーなどなど。調味料は、醤油、塩、油、コンソメ、和風だし、胡椒、チューブに入ったバター。無洗米五キロ袋、ドッグフードなどなど。


車が家であり、仕事場であり、思考する場所になる。まるで「ハーミット・クラブ(Hermit crab)」だ。「ハーミット・クラブ」とは英語で「ヤドカリ」という意味。

車中泊の魅力は、なんと言っても、この自由さ。日が昇れば移動を始め、日が暮れるころには車を停めて眠る。シンプルな生活。

職業柄、写真を撮る場所は田舎が多いので、街に泊まっていては、いい写真を撮るチャンスを逃してしまう。被写体の近くで泊まっていれば、翌朝は、すぐ撮影できるというメリットがある。そう思って車中泊の旅を始めたのは、日本の棚田を撮影するようになった10年前だ。

でも、そんな仕事上のメリットなどは、後から付け足した言い訳みたいなもので、本音を言えば、宿を予約する必要もない車中泊の自由さ、気ままさが気に入っている。

それは、俺が若いころから続けてきた、「外国を旅するときはバックパッカーで」という旅のスタイルと共通する感覚がある。なるべく少ない荷物で旅をすること。

それともうひとつ、経済的な理由も大きい。宿にお金をかけることに、あまり価値を見出せない。旅の目的がそもそも違うのだ。宿に泊まってリラックスすることではなくて、なるべくいろんなところを見たいという旅。そんな旅にはお勧めの方法が車中泊という方法なのだ。(犬連れ、ペット連れなら、なおさら)

ただ、そんな自由な車中泊の旅だが、実はヤドカリも矛盾を抱えながら生きている。大きな家を持つほど、重たくて移動しにくくなる、ということ。快適さを追求すればするほど、不快になっていくという矛盾だ。この車中泊の旅も同じようなところがある。

車を大きくしたり、持ち物を増やせば快適になるかというと、そうでもない。要はバランスか? そのバランスは、その人の旅の目的によって変わってくると思う。

ちなみに、ヤドカリの「Hermit crab」のHermitとは、「隠者」のことで、小さな洞穴に1人で生活する「隠者」のイメージからついた名前らしいが、また「隠者」とは「元放浪者」でもあるという。ますます俺の旅を暗示するような言葉である。

『妻と犬連れ日本一周、車中泊の旅』が、Kindle(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)から出版されました。

内容は、2009年から2010年にかけて約1年間、北は北海道から南は沖縄まで、妻とヴィーノを連れて全国すべての都道府県をまわった車中泊旅の旅行記です。ようやく書きあげました。文字数は約115000字(400字詰め原稿用紙290枚分)あります。

よかったら読んでみてください。amazonで販売中です。

なお、Kindleがなくても、Kindle無料アプリで読むことができます。(スマートフォン iPhone & iPod touch Android & タブレットPC iPad Android)

妻と犬連れ日本一周、車中泊の旅

【目次】:

序章 

第一章 遊牧民の旅を思いつく

第二章 旅立ち 東北の旅

第三章 北海道の旅

第四章 東海北陸の旅

第五章 犬嫌いになったわけ

第六章 四国・近畿の旅

第七章 中国・九州の旅

第八章 沖縄の旅

終章
 
 
 
【あらすじ】:

51歳の男(私)。40歳の女(妻)。2歳のやんちゃなビーグル犬ヴィーノ。

偶然いっしょに暮らしはじめることになった血も種も越えた、2人と1匹の家族が1台の車に世帯道具を積み込み、車中泊しながら北海道から沖縄まで、全都道府県を旅した旅行記。総走行距離は約2万7千キロメートルになった。

もともと犬とは相性がよくない私は、中国で犬に咬まれて犬嫌いになったが、皮肉にも、妻の希望で犬と暮らすことになる。中国のカザフ族やモンゴル族の遊牧民の生活を見てから、彼らのような移動生活にあこがれていた私は、遊牧民的な旅をしてみたいと夢見ていた。ネットさえつながれば仕事ができるようになった今こそ、「新遊牧民」を実行できるチャンスと思い、妻と犬を連れて日本一周の車旅をすることにした。

やってどうなるか? どんな意味があるのか? 考えはじめるときりがない。それで、とにかく出ることにした。出てから考えようということだ。衝動的で無謀な計画だったかもしれない。

都道府県をすべてまわるということ以外、はっきりした目的地もなく、その日その日、行きあたりばったりの旅をした。当日の朝、地図を見て、おもしろそうなところへ行ってみる。夕方になったら温泉を探し、スーパーで買い物し、食事を作り、車の中で寝る…。3頭の「群れ(家族)」が移動するシンプルな生活。遊牧民と同じで、少ない装備でも長期の旅ができることがわかった。

移動する生活そのものがわくわくする。何を見るでもなく、何か名物を食べるでもないのに、なぜか楽しい。それはまさにカザフ族の生活で見つけた気持ちよさだった。

もちろんトラブルもたくさんあった。

「犬と暮らす」ということは、私たちにとってどういうことなのか、考えながらの旅になった。犬を通して日本を見る旅でもあった。

また、こういった車中泊の車旅をしている人たちが意外に多いことにも気がついた。とくに定年退職した年配の人たち。その数がだんだん増えているという日本の現状も知る旅になった。

そして、旅の最終ゴールは・ ・ ・。

Map


 
 


こちらは『写真絵本:日本一周犬ヴィーノが見た風景』です。

この本は、ヴィーノの目線で日本の風景をとらえた写真絵本です。ヴィーノといっしょに美しい風景を旅した気分を味わってもらえたらうれしいです。 なお、写真は127点使用しています。

amazonで販売中です。

写真絵本:日本一周犬ヴィーノが見た風景


 
  
 
車中泊で日本一周した犬連れ旅の写真が、「週刊朝日」の後ろのグラビアに6ページで掲載されています。(2010/10/5)

Ya_2『犬と旅』の「週刊朝日」 2010年10月8日号発売中

Ya_22014年用卓上カレンダー『犬旅 日本一周』

Ya_2ブログ「ヴィーノの日本さすらい旅」

Ya_2写真ギャラリー「犬旅 ビーグルを連れて日本一周」(aoyagikenji.com)

Ya_2スライドショー「犬連れ日本一周の旅 北海道篇」(YouTube)

Ya_2スライドショー「犬連れ日本一周の旅 東北・関東・甲信篇」(YouTube)
  
 


 
  
 
 
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2009/08/06

妻と犬連れ3匹の、日本一周の旅 (86) うちの犬が吠える理由

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旅をして、うちの犬が、犬らしくなったと書いた。

その中で、人に吠えるようになったことが、良いことなのか、悪いことなのか、微妙だ。

旅に出るまでは、人に吠えたのは、1回だけ。そのことについては以前も書いた通りで、去年、俺がスピード違反で捕まったとき、窓に近づいた警官に対してだけだった。

ところが、旅を始めて10日ほどたったとき、茨城県大洗で会った人に「うちの犬は、人に吠えないので、それだけは助かっています」などと言ったその夜、街灯に照らされたカップルに吠えたのだ。

それから、ちょくちょく吠えるようになった。本人は、「番犬」の仕事をするようになって、「少しは役に立ってるでしょ?」などと思っているのかもしれない。

自宅にいるときは、自分のテリトリーを犯しそうな怪しい人間は近くに来たことがなく、だから、吠えることがなかったのだろう。でも、車で旅していると、いろんな人間が近くを通る。否が応でも、犬の、縄張り意識が強くなるということはわかる。

自宅に戻り、以前のように日中は玄関先の小屋で過ごしているが、前と何も変わらず、人が訪ねてきても吠えることはない。それどころか(これも前に書いたが)、俺や妻が帰ってきても、小屋から出たりしないのだ。せっかく主人が帰ったのだから、少し「忠犬」のふりをしてくれてもよさそうなのだが、小屋から飛び出してきて、尻尾を振って出迎えてくれるなどという微笑ましい姿は、まったく期待できない。それは前と同じだ。

ところが、先日、ある人間が入ってきたら、大声で吠えた。普段は吠えないので、俺もあわててしまったくらいだが、なんと、入ってきたのは、選挙運動中の候補者だった。

それで俺は悟った。うちの犬は、誰にでも吠えるわけではない。「特殊な人間」に対してだけなのだと。

そういう意味で、去年の警察官、そして今回の候補者に吠えたのは、まったく正しい。ホントかどうかわからないスピード違反をしたと言って罰金を取ろうとする警察官(スピード探知機の精度から、100パーセント正確とは限らないらしい)、選挙前だけ低姿勢で大きな夢を売る候補者。彼らに共通するのは・・・?

俺は犬をほめてあげることにした。


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2009/08/04

妻と犬連れ3匹の、日本一周の旅 (85) 犬の「しつけ」について

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犬連れで旅していて、「しつけ」について考えた。

犬に対する「しつけ」とはなんだろうか。たとえば、やたらとおしっこしないようにとか、人を噛んだりしないようにとか、吠えないようにとか、人に飛びついたりしないようにとか・・・。

こう考えていくと、「しつけ」とは、飼い主(人間)にとって都合の良い方向にもっていくための教育ということだろうか。

でも、犬本人にとっては、はっきりいって、どうでもいいことだ。好きなときに、好きなところでおしっこしたいし、吠えたいし、動くものには飛びつきたい。

ただ、好き勝手にやることが、犬の幸せか?というと、そうではないかもしれない、とも思うようになった。

以前、ドッグランで、こんな光景を目撃した。うちの犬は、まだドッグラン初心者のころだったが、他の犬のおもちゃを奪って遊んだり、他の犬の水を飲んだのだ。すると、大きな(大人の)犬が、うちの犬を追いかけて、上からのしかかって怒ったのだ。

それは、大人の犬が、うちの犬に対して、犬社会のおきてを「教育」しているように見えた。実際そうなのだと思う。それまで自分は犬だとは思っていなかったふしもあるが、そのとき、犬には犬のルール(社会)があることを教えられたようだ。

先輩犬の、後輩犬に対するこうした「しつけ」を見ると、犬自身、何でも好き勝手にすれば幸せだということではない、ある一定のルールに従うことは、快適に生きていくうえで必要なことだと学ぶのではないだろうか。

それは犬対犬だけではなく、いっしょに暮らしている人間に対してもだ。人間から押し付けられるのではなく、犬本人が、ルールを守る、ルールに従うのは、けっこう快感なのかもしれない。


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2009/08/03

妻と犬連れ3匹の、日本一周の旅 (84) 旅する犬

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車の中で眠ることができる、ひとり放っておいても大丈夫、好き嫌いがなく何でも食べる、雨の日は外に出なくても平気、といったうちの犬の性格は、旅人(旅犬)むきだ。

しつけしたつもりはまったくない。でも、犬は飼い主に似る(飼い主が犬に似る)ともいうので、知らず知らずのうちに、旅犬のしつけになっていたのかもしれない。

他の犬のことを聞くと、ひとりで待っていられない犬とか、ドッグフードが変わると食べられない犬とか、車酔いする犬とか、いるそうだ。でも、うちの犬からは想像つかない。

本人は、もちろん旅していることはわからないだろうが、毎日違う匂いを嗅ぐ事ができるので、刺激にはなっているのではないかとも思う。

北海道のある道の駅で、「いろんなところに行けて、このワンちゃん幸せねぇ」といった人がいた。俺は、「幸せかどうかわかりません」と答えた。飼い主の身勝手(俺たちの場合は、長期に旅をすること)に付き合わされる犬は、たまったものではないのではないだろうか?と、ちょっと後ろめたさを感じていたからだ。

犬は、同じ匂いをかいで安心するそうで、だから、毎日の移動は犬にとって苦痛なのではないか?という人もいるからだ。でも、今回旅してみて、そうとは思えなくなった。

これは、たぶん人間も同じで、旅をしているほうが幸せを感じる人もいるので、犬だって、旅して毎日違う匂いで刺激を受けたほうがいいということもあるのではないか。匂いで世界を「見て」いる犬にとって、いろんな匂いを嗅ぐことは快感でもあるだろう。

実際、旅をして、うちの犬は、犬らしくなった。野生的にもなった。才能が開花したとも取れる。能力は、使わないと鈍ってくるのは、我々人間も同じだ。その人に合った環境が、その人の能力を引き出す。今回の旅で、森の匂いを嗅いだのが良かったのではないかと思っている。

しかしそう思っているのは飼い主だけかもしれない。ほんとのところ、わからない。


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2009/08/02

妻と犬連れ3匹の、日本一周の旅 (83) 犬連れ旅について

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秋田県から山形県の実家に寄り、いったん埼玉の自宅に戻る。

犬を飼っている人も増え、いまどきは、日本でも「犬連れの旅」がそれほどめずらしくなくなった。とくに、車中泊の旅をしていると、犬連れ旅行者とよく会う。と、いうのも、犬を飼っている人が、犬といっしょに長期旅行をしようとすると、どうしてもこの形になってくる、日本のペット&旅事情が見えてくる。

ところで、このまえ青函フェリーで出会ったチャールズさんも言っていたが、アメリカのキャンプ場で「ペット<犬>禁止」は見たことがないという。日本では、キャンプ場でペット禁止のところは多い。とくに、オートキャンプ場など、有料のところは多いような気がする。

今回、キャンプ場に泊まろうとして、入り口に「ペット禁止」の看板を見て断念したことが何度かある。

「どうして日本では禁止なんですか?」とチャールズさんは聞いた。確かめたわけではないが、たぶん、マナーの悪い飼い主が、ウンコの始末をしなかったり、犬をキャンプサイトで放したり、鳴き声がうるさかったりということが理由なのではないかなと思うので、そう答えた。

アメリカ人が特にマナーが良いとも思えないので、たぶん、日本人は、犬に限らないが、ちょっとしたことに、クレームをつける人が多いということなのかもしれない。もちろん、俺も「犬好き」の部類ではないので、気持ちは分かるが。せっかく金を払って快適なキャンプをしようというのに、犬が騒いだり、ウンコを踏んだりしたら最悪だ。

お金があるなら、犬連れOKのホテルや旅館を泊まりながら旅することもできるだろう。しかし、そういう宿は、どこにでもあるというわけではないので、旅程は制限される。だから経済的な理由ばかりではなく、ある程度自由気ままに犬連れで長期旅行するには、車中泊(大型キャンピングカーも含めて)がベターだという結論になる。いや、今の日本の事情では、これしかないと言ってもいいかもしれない。だから道の駅では、犬連れ車中泊の旅行者に、やたら会うということになる。

「車中泊」というのは、犬連れの場合は特に「日本的な旅の仕方」と言ったのは、こういう理由からだ。
 
 



『妻と犬連れ日本一周、車中泊の旅』が、Kindle(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)から出版されました。

内容は、2009年から2010年にかけて約1年間、北は北海道から南は沖縄まで、妻とヴィーノを連れて全国すべての都道府県をまわった車中泊旅の旅行記です。ようやく書きあげました。文字数は約115000字(400字詰め原稿用紙290枚分)あります。

よかったら読んでみてください。amazonで販売中です。

なお、Kindleがなくても、Kindle無料アプリで読むことができます。(スマートフォン iPhone & iPod touch Android & タブレットPC iPad Android)

妻と犬連れ日本一周、車中泊の旅

【目次】:

序章 

第一章 遊牧民の旅を思いつく

第二章 旅立ち 東北の旅

第三章 北海道の旅

第四章 東海北陸の旅

第五章 犬嫌いになったわけ

第六章 四国・近畿の旅

第七章 中国・九州の旅

第八章 沖縄の旅

終章
 
 
 
【あらすじ】:

51歳の男(私)。40歳の女(妻)。2歳のやんちゃなビーグル犬ヴィーノ。

偶然いっしょに暮らしはじめることになった血も種も越えた、2人と1匹の家族が1台の車に世帯道具を積み込み、車中泊しながら北海道から沖縄まで、全都道府県を旅した旅行記。総走行距離は約2万7千キロメートルになった。

もともと犬とは相性がよくない私は、中国で犬に咬まれて犬嫌いになったが、皮肉にも、妻の希望で犬と暮らすことになる。中国のカザフ族やモンゴル族の遊牧民の生活を見てから、彼らのような移動生活にあこがれていた私は、遊牧民的な旅をしてみたいと夢見ていた。ネットさえつながれば仕事ができるようになった今こそ、「新遊牧民」を実行できるチャンスと思い、妻と犬を連れて日本一周の車旅をすることにした。

やってどうなるか? どんな意味があるのか? 考えはじめるときりがない。それで、とにかく出ることにした。出てから考えようということだ。衝動的で無謀な計画だったかもしれない。

都道府県をすべてまわるということ以外、はっきりした目的地もなく、その日その日、行きあたりばったりの旅をした。当日の朝、地図を見て、おもしろそうなところへ行ってみる。夕方になったら温泉を探し、スーパーで買い物し、食事を作り、車の中で寝る…。3頭の「群れ(家族)」が移動するシンプルな生活。遊牧民と同じで、少ない装備でも長期の旅ができることがわかった。

移動する生活そのものがわくわくする。何を見るでもなく、何か名物を食べるでもないのに、なぜか楽しい。それはまさにカザフ族の生活で見つけた気持ちよさだった。

もちろんトラブルもたくさんあった。

「犬と暮らす」ということは、私たちにとってどういうことなのか、考えながらの旅になった。犬を通して日本を見る旅でもあった。

また、こういった車中泊の車旅をしている人たちが意外に多いことにも気がついた。とくに定年退職した年配の人たち。その数がだんだん増えているという日本の現状も知る旅になった。

そして、旅の最終ゴールは・ ・ ・。

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こちらは『写真絵本:日本一周犬ヴィーノが見た風景』です。

この本は、ヴィーノの目線で日本の風景をとらえた写真絵本です。ヴィーノといっしょに美しい風景を旅した気分を味わってもらえたらうれしいです。 なお、写真は127点使用しています。

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写真絵本:日本一周犬ヴィーノが見た風景

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車中泊で日本一周した犬連れ旅の写真が、「週刊朝日」の後ろのグラビアに6ページで掲載されています。(2010/10/5)

Ya_2『犬と旅』の「週刊朝日」 2010年10月8日号発売中

Ya_22013年用卓上カレンダー『犬旅 日本一周』

Ya_2ブログ「ヴィーノの日本さすらい旅」

Ya_2写真ギャラリー「犬旅 ビーグルを連れて日本一周」(aoyagikenji.com)

Ya_2スライドショー「犬連れ日本一周の旅 北海道篇」(YouTube)

Ya_2スライドショー「犬連れ日本一周の旅 東北・関東・甲信篇」(YouTube)

 
 
 
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2009/08/01

妻と犬連れ3匹の、日本一周の旅 (82) マタギと「忠犬」秋田犬

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(写真は、「秋田犬会館」の「マタギの熊猟」と、飼われている秋田犬)

昨日も触れたが、犬はマタギ狩猟にはかかせない相棒だった。秋田犬の祖先犬は、「秋田マタギ」と呼ばれるマタギ犬(山岳狩猟犬)だったそうだ。(Wiki「秋田犬」

大館から南へ1時間、阿仁が「マタギの里」として知られている。マタギ資料館にあった説明書によると、マタギは、「山立根本之巻」あるいは「山達由来之事」という巻物を秘蔵していた。これは全国の山野で自由に狩猟を行ってよいという、マタギ猟の免状のようなものだった。

「秋田犬会館」の資料室には、「老犬神社の由来」というパネルがあって、昔、今の鹿角に左多六というマタギがいたが、免状を忘れてしまい、他領内で捕らえられてしまった。そのとき、いっしょにいた愛犬シロに免状を取りにいってくれと頼んだ。しかし間に合わず、左多六は刑場の露と消えてしまっていた。シロは主人の死を知り、何日も悲壮に吠え続け、放浪の末、葛原部落で一生を終えた。シロに同情した村人は、シロの忠誠をたたえて社を建てた。それが「老犬神社」の由来だという。

『忠犬ハチ公』もそうだが、秋田犬の性格は、沈着、忠実、従順だそうだ。俺も犬を飼ってわかったが、もちろん個体差もあるが、たしかに犬種によって性格が異なる。うちの犬と愛称が悪い(苦手としているように見える)のが、ジャックラッセルテリアとフレンチブルドッグだ。

目隠しをして犬の鼻をなめて、犬種を当てるという特技を持つ女性をテレビで見たことがあるが、犬種によって「味」が違うなら、性格だって違うのだろうと、納得できる。

秋田犬は、そのなかでも「忠犬」の素質を濃厚に持った犬種なのだろう。『HACHI 約束の犬』で、秋田犬が「忠犬」として外国でも注目されるようになるのかもしれない。


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