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2011/05/16

東日本大震災の現場 (14) 陸前高田 「虎舞」の里

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110516_2(↑ 2点) 2009年5月10日撮影)

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110516_5(↑ 3点) 2011年4月26日撮影)

2009年5月10日、岩手県陸前高田市の図書館前広場では、伝統芸能が披露されていた。

「根岬梯子虎舞」という獅子舞で、岬の鶴樹神社に伝わる無形民俗文化財に指定されている虎舞だ。

梯子の長さは、19.14m。全部で49段あり、先端の高さは10mくらいになる。大漁旗がはためき、太鼓や笛のお囃子の中、梯子の先端まで虎(獅子)が2頭づつ(合計4頭)上って踊る。

先端から体を乗り出し、上下左右に大きく動くと、観客からは盛大な拍手が沸き起こる。この出来不出来が、舞手の評価につながるのだろう。ここで、大きく体を動かすことはかなりの度胸が必要なのだ。


2011年4月26日、気仙沼から通行止めになっている国道45号線を迂回し、山の中を通って、陸前高田に下りた。海から直線距離で4kmもある竹駒地区に出たとたんに、あたり一面瓦礫の原っぱになった。

変わり果てた陸前高田の街が広がっていた。瓦礫は、車、木材、金属などに分別して集積場に集められていた。風が吹いて埃が舞い上がる。

89歳になるおじいさんと出会った。

「この町から出兵したよ」
「どこへ行かされたんですか?」
「ビルマへ行った。しかし、ビルマでもこんな惨状は見なかった。戦場よりもひどい」

海沿いから、虎舞を見物した図書館まで歩いた。途中の踏み切りも覚えていたが、遮断機も折れ、線路も曲がっていた。それにしても、こんな大災害地なのに、人の姿を見ないし、シーンとしていて不気味だ。

図書館、博物館、体育館も、建物は残っていたが、中はめちゃくちゃだった。駐車場には自衛隊の車両がたくさん停まっていた。行方不明者の捜索をしているらしい。でも、自衛隊員の姿もたまにしか見ないほど、被災地は広すぎる。

桜のそばに立てられた鯉のぼりがあった。少しづつだが日常生活を取り戻そうとする人たちの姿とだぶって見えた。


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