Doggist の祭り 4月15日は、秩父市荒川の猪狩(いかり)神社「春の例大祭」
4月15日、秩父市荒川の猪狩神社では、春の例大祭がありました。猪狩神社も「お犬さま」信仰の神社で、狛犬はお犬さま(オオカミ)です。
社殿に向かって右側には中国故事にならった「韓信股くぐり」の彫刻が奉納されています。立派な彫刻です。雨風を避けるためでしょうか、彫刻はガラスで覆われています。
ドッギスト(Doggist 犬信仰者)の俺としては(いつから信者になったんだ?)、この祭りにも興味があってでかけてみました。「オイヌゲエ(お犬替え)」があると聞いたからです。(オイヌゲエについては、前回の記事で)
前日の雨のせいで、空気はしっとりと湿っていて、猪狩山を背に建っている200年前の立派な社殿のまわりには幽玄さが漂っていました。
「お犬さま」は「オオカミ」のことですが、オオカミ信仰は、田畑を荒らすイノシシやシカなどを追い払ってくれる農事の神(四足除)としての信仰から生まれたとのことです。(「あしなか」『お犬信仰特輯』山村民俗の会参照)
ここのお犬札には、「火盗四足除」と書かれています。200年も刷り続けられてきたもので、版木がだいぶ磨り減っているようです。でもそれがいいのでしょうね。
氏子さんたちの話によると、この札替えのことを「オイヌゲエ」とは呼んでいないそうです。あくまでも「春の例大祭」ということです。
現在、埼玉県内の猪狩講を中心に、180組くらい訪れるとのこと。神社の本殿でお払いを受け、木箱に入った去年の札を新しい札と替えてもらいます。
俺も奉納金を納めてお札を譲ってもらいました。そのあと「招待券」をもらって集会所へ行き、弁当の稲荷寿司や神酒を受け取りました。
これでまたひとつ、お犬札が増えました。
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