東北(福島・宮城・岩手)の桜撮影旅2013 (06) 福島県南相馬市 夜ノ森公園
福島県富岡町の夜ノ森ではなくて、南相馬市の夜ノ森公園だ。モニタリングポストが設置されていた。
南相馬市原町の老夫婦がやってきた。震災後、この公園に来たのは初めてだという。
老夫婦は原発の水素爆発後も、他のところに逃げなかった。彼らが住む地区の45軒のうち3軒だけは残った。隣の家族も90歳のおばあさんがいるので、移動できなかった。結果的に彼らがいたのでがんばることができた。隣と励ましあいながら、最悪の混乱期を乗り切った。
夫婦は、毎日45軒の見回りをしていた。泥棒を警戒してのことだった。警官と顔見知りになり「ご苦労様です」と声をかけられた。
ある町のまんじゅう屋が開いていたので、どら焼き4個買ったら、店の主人がお茶をくれた。ふたりは、喉がからからだった。涙を流しながら、どら焼きを食べた。この親切心が嬉しかった。半年後、まんじゅう屋にお礼に言った。そしたらまたまんじゅうをもらった。
そこへ小高区の夫婦もやってきた。彼らもまた震災後初めてこの桜を見に来た。
モニタリングポストを見て、4人全員が言った。
「こんなの信用できない」
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