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2016/04/19

【愛犬物語百景 其の一~三】 秩父地方の、お犬様信仰者の祭り 「オイヌゲエ」

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4月になって、また秩父に行き始めています。昨日、寄居町風布にある釜山神社と、釜伏山の北に3kmほど離れた長瀞町の岩根神社にも行ってきました。

埼玉県秩父には「オイヌゲエ」という祭りがあります。「お犬替え」がなまって「オイヌゲエ」。

お犬様を替えてもらうのです。ヴィーノが聞いたらドキッとするかもしれませんが。大丈夫、飼い犬を取り換えるという話ではありません。お札を替えてもらうだけです。

オイヌゲエを行っている神社の狛犬は、だいたいお犬様(オオカミ)です。中には愛嬌のあるお犬様もいます。どう見ても本当の犬もあります。最近作られたものはとくに。

最近はやらなくなった神社も多いそうですが、吉田の椋神社、寄居町の釜山神社など、秩父盆地を中心にして10社くらいではまだやっています。それがこの4月上旬から5月上旬に集中していて、オイヌゲエの季節なのです。

この犬札の絵柄がまた良いのです。版木は昔からのものだそうで、すり減った感じが年代を感じさせます。「版画」という美術品としても価値があるのではないかなと。

でも残念ながらある神社のものは、オリジナルの版木ではなくて、新しく作り直したものでした。宮司さんは、

「最近の若い人ははっきり見える方が好きだから」

と言いましたが、そうでしょうか。俺なんかは形が分からなくなるくらいすり減っていても、その方がいいと思うんですが。版木自体は持っているそうなので、そのうち、昔ので刷ってくださいと頼んでみようかなと。頼むから版木を捨てたりしないようにお願いします。

厳密にいうと神社によって、犬は神の使いの「眷属」であって神そのものではないところもあるらしい。(まだ調べている最中なので、詳しく書くことはやめておきます。間違ってるかもしれないので)

「お犬様」は、「犬」ではなくて実際はニホンオオカミのことでした。オオカミはイノシシやシカなど、秩父の農家の人たちにとっては「害獣」を追い払ってくれる存在なので益獣だったのです。また秩父の養蚕農家の大敵、ネズミからも守ってくれました。そこからオオカミ信仰が生まれました。もう絶滅したと言われていますが、生存を信じている人もいます。

あきらかに初めてオイヌゲエに行った4年前と比べると椋神社でも参拝者が少なかったようです。それと御神楽を観てる人たちも。

両神神社でもやっていたそうですが、数年前からやらなくなったそうです。(両神山開きの行事はやっていますが)

昨日の釜山神社の御神楽も、見物人、ひとりだけでした。(俺も含めればふたり) 寂しい限りです。「お犬様信仰」という山棲みの人たちの民俗文化の火が消えそうです。

生物多様性と言われてレッドリストに載る生物は多いのに、人間の民俗文化は、簡単に無くなっていくのは寂しい感じもします。その最たるものは「旧暦」だったりして。

オイヌゲエに含まれる歴史や意味は深いものがあると思うんですが。これも「時代の流れ」と言うしかないんでしょうか。

それと最近は猫ブームで、犬はだんだん肩身が狭くなっている風潮の中、お犬様の恩も忘れないようにしなければ。

全国的に見れば、「里犬」として犬の存在がまた復活しているところもあるらしい。村に犬がいると害獣がやってこないことが再認識されています。お犬様信仰者の俺としては嬉しいニュースです。
 
 
 
 
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