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2016/11/13

トランプ次期大統領の差別発言

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トランプ氏が次期大統領に決まりました。

みんな衝撃を受けています。専門家は予想を外し、面目を失っています。

だいたいにして、専門家と言われる人たちは、過去のデータの蓄積があるので、それに縛られてしまうからでしょう。新しいことに対応できないのです。

ここ数年、専門家の「想定外」に、何度煮え湯を飲まされてきたか。俺たちは「専門家」と言われる人々に対して警戒しなければなりません。

さて、トランプ氏と言えば、暴言の数々。大統領と決まった途端、借りて着た猫状態になった感じがして、早くも投票した人には失望感が漂っているのかもしれませんが、とくに彼の差別発言は、これからもあとを引くようです。

トランプ氏にお墨付きをもらったかのごとく、移民やマイノリティーに対する差別はエスカレートしています。

でも「トランプ氏が差別発言をしている」と批判している人の心の中はどうなのでしょうか。本当に差別をしない人たちなんでしょうか。

社会心理学者のゴードン・オルポートの心理学実験があります。スーツを着た黒人と、手にナイフを持った作業着の白人が、地下鉄車内でもめているような絵を見せます。

それを「どんな絵だったか?」と伝言ゲームのように伝達してもらう実験をすると、黒人と白人が入れ替わってしまうというものです。ナイフを持っているのは黒人に違いないという思い込みというか偏見が、白人の心の底辺にしみこんでいます。

「白人」とか「黒人」とか、「見かけ」が偏見や差別の原因の大きなポイントであるらしい。

「見かけ」というのが大きいのです。でもこれは、人間が生物として生き残るために獲得してきた、瞬間的に敵か味方を判断する方法でもあって、かならずしも「見かけ」で判断することが悪いわけではないところが、やっかいなところでもあるわけです。

見かけが「違う」と判断するだけなら「区別」ですが、「差別」は根拠のない理由で不当な扱いをすることです。

「いや、私は人を差別しません」と断言する人ほど、無自覚な、無意識的な差別には鈍感だったりするんですよね。「差別したくありません」ならわかるのですが。

以前書いた映画『クラッシュ』の登場人物はそんな無自覚な、だからこそ悲劇的な結末を迎える青年でした。

「イケメン」とか「美人」とかも、見かけによる判断をしているという意味では同じ差別、偏見につながっているということでしょうし。「私はいっさい差別したことがありません」などという人を、俺は信用しません。(と、いう俺もそういう人たちを差別しているんですが)

ありとあらゆるところで、人間は見かけだけで判断し、そして過去の情報を基にして、その判断をそのときも使っています。差別は、だからその人の「判断するときの偏った癖」と言ってもいいかもしれません。幼児は、差別しないというのはここからもわかります。

「差別はある」ということを前提に、それでも「なるべくなくしていこう」と行動するしかないのでは。自分の心の中にある差別をちゃんと意識して、それをコントロールするしかありません。無意識では、コントロールはできないのです。

トランプ氏の差別発言は、どこまで社会を混乱させるかわかりませんが、あらためて差別を意識化させたという意味はあるのかと思います。
 
 
 
 
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