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2016/11/11

【愛犬物語百景 其の六十八】 鹿児島県薩摩川内市 藤川天神 西郷隆盛の愛犬ツンの像

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鹿児島県薩摩川内市の藤川天神に「ツンの像」があります。

「ツン」は西郷隆盛の愛犬で、上野公園の像でもツンを連れています。当ブログでは、すでに上野公園の像は紹介しています。

藤川天神には国の天然記念物に指定されている、龍が伏したように幹が地上を這っている「臥龍梅」といわれる梅が50数本あります。

「菅原道真公の墓」もあり、受験シーズンには、合格を祈願する受験生や家族などで賑わう神社です。

駐車場から境内に入る参道脇にツンの像はありました。上野の西郷さんの像からの思い込みで、てっきりここも西郷さんといっしょのツンを想像していたのですが、像はツン単独の像です。

「どうしてここにツンの像が建てられたんですか?」

と宮司さんに聞いてみると、

「ツンの元々の飼い主だった前田善兵衛の家が、ここから4kmほどのところにあります」

と、いいました。藤川村原(現在の東郷町藤川原地区)です。そうか、西郷さんの像がなくて、ツンだけなのは、ツンの故郷で主役なわけですね。

平成2年(1980年)のNHK大河ドラマ『翔ぶが如く』の放映を機に、制作を彫刻家・中村晋也氏に依頼し、ツンの像が建立されたとのことです。

ツンがどうやって西郷さんの愛犬になったのでしょうか。そのいきさつは、「愛犬ツンと西郷隆盛像」によると、

明治6年(1873年)、下野して鹿児島に帰った西郷隆盛は、鹿児島市武町の住居で過ごしながら、よく県内各地の野山に出かけて兎(うさぎ)狩りをしては温泉に入ったりして保養を楽しんだと言われます。
 
明治7年か同8年頃、藤川天神を参詣した西郷さんは境内で近所の犬と出会います。ツンと呼ばれるその犬は、ピンと立った耳と左尾が特徴の薩摩犬で、兎狩りが得意なメス犬でした。一目見て気に入った西郷さんは、前田善兵衛という飼主に犬を譲って欲しいと頼みます。
 
しかし、善兵衛は渋りこの申し出を断りました。あきらめきれない西郷さんは、土地の有力者であった三原隼人に交渉を頼みます。善兵衛はその情熱に折れ、ツンは西郷さんの飼い犬となりました。
 
西郷さんは大変に喜び、三原に自分の乗馬を与え、善兵衛には金20貫を与えたといわれます。ところが、ツンは、狩りの途中、猟犬の勘を働かして逃走を図り、はるばる藤川を慕って二度も逃げ帰ったといわれます。

西郷さんは本当に愛犬家であったらしく、ツンの他にも、カヤなど数頭の犬を飼っていたらしい。それと、西南戦争が起こった明治10年にも犬を連れて現場に向かったそうですが、敗走して追い詰められたとき、最期に犬だけは逃がしてやったとのことです。

宮司さんは、

「上野のときには、ツンは死んでいて、雄犬をモデルにしたのですが、ここのツンの像はちゃんと薩摩犬の雌犬をモデルにしています」

といいました。上野の銅像を造ることになったときには、ツンは既に死んでいたので、別の薩摩犬の雄犬をモデルにして造られたという話は聞いていました。

こっちの方が実物に似ているということになるのでしょう。地元ではちょっとした自慢なのかもしれません。

社務所には御札やお守りがあって、中に動物が2頭刷ってあるお札があって、小さいほうがチベット犬の子犬の姿にも似ていました。

確認のために、「これは犬ですか?」と聞いたら、馬頭観音の御札で、これは子牛の像なのだという。残念ながらやはり犬の姿ではありませんでした。

そろそろまた「棚田病」になってしまったか。何でも棚田に見えてしまうのが「棚田病」。さしずめ、これは「犬像病」とでも読んでおこうと思います。何でも「犬」に見えてしまう病気です。

「人間は見たいものを見てしまう」ということでもあるのですが。

拝殿の横には馬頭観音堂もありました。
 
 
 
 
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