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2017/01/30

伝説は過去の遺物ではなく、刻々と変化する心の処方箋

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イメージの活用を目的に心理学を始めたのでしたが、「精神分析とユング心理学」を勉強していて、偶然なのですが、今回『愛犬物語』の原稿を書くにあたって、全国の犬像にまつわる伝説、神話が、残るべくして残ったという視点を与えてもらったのは良かったと思います。

犬の首が宙を飛び大蛇に嚙みついて殺したとか、犬が少女の身代わりで怪物と闘ったとか、これを「史実」と考えたら、単なる荒唐無稽な「嘘」になってしまいます。

ところが視点を変えて、この「嘘」こそが、人間の心が生み出した、何物かの表現であると考えるわけですね。「夢と似ている」と言えば納得してもらえるのではないでしょうか。俺たちが観ている夢も、覚醒時の現実世界では、「嘘」になってしまいますが、「夢は嘘だ」なんて言っても、まったく意味がないのと同じです。

伝説、神話は、夢と似ているのです。人間が共通して持っている普遍的無意識の反映とも言えます。しかも、これはある時期から固定してしまった「化石」ではなく、今現在も刻々と変化している「生もの」だということがわかってきました。

伝説は過去の事実がそのまま伝わることもあるでしょうが、その話が地元の人にとって何か有益なことがあれば、尾ひれがついて、変わっていくということは考えられることです。反対に不利益があったら削られていくということも同様です。

心理学者・大場登著『精神分析とユング心理学』には、神話について、

「その国・その文化圏の人々の心が一致して「受け入れてきた」、その意味で個人を超えた、文化的、あるいは普遍的な「世界観」の表現とみることもできる。人々の心によって受容されないものが歴史を超えて残り続けることはほほとんどありえない」

と言っています。伝説は神話より、もっと具体的な物語ですが、残り方としては同じでしょう。

今も、刻々と伝説が変わっている現場を目撃しました。筑後市の「羽犬」の伝説のところでも書きましたが、伝説をしらべてみると、羽犬が死んだ原因が、「病死」と「弓で射られた」とふたつあったのです。

微妙な違いかもしれませんが、「病死」の方が加害者を作らず穏便に済むからかなぁと思うんですよね。物事にはかならず両面性があり、それをどっち側から見るかで、物語も変わってきます。

それと、こういうこともあります。最近は、桃太郎の「鬼退治」も「不公平で、可哀そうだ」との意見が出てきて物語が変わってきているという話も聞きます。

伝説が、別の話に突然変わったというようなこともあったようです。どうしてなんだろう?と思ったら、ちょうど今、高崎市のだるま市のことが話題になっていて、だるま市を開いていた少林山達磨寺と、業者の方でトラブルがあり、それと連動するように、市のHPから、今まで達磨寺に伝わっていた伝説が消え、「新説」に置き換わってしまったというのです。あぁ、こういうことで伝説がひっくり返されるんだなと妙に納得です。

だから「オリジナルの伝説」なんてないんでしょうね。伝説とは流動的なものなのではないでしょうか。

伝説は、化石のような過去の遺物ではけっしてないということ。伝説は刻々と変化して、必要な人にとっての、心の処方箋になっているのかもしれません。人間には物語が必要なようです。
 
 
 
 
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2017/01/29

『愛犬物語45話 全国の犬像をめぐる』(仮タイトル)は、2017年4月出版予定

170129_2_2(東京都中野区 犬屋敷「お囲い」跡の犬の群像)

170129_1(山形県高畠町 犬の宮の「三毛犬・四毛犬」)

Img_6832(東京都台東区 上野公園の西郷さんと愛犬の像)


『愛犬物語45話 全国の犬像をめぐる』(仮タイトル)は原稿を書き上げ、写真選びに移っています。

本はA5判・並製、200ページ、フルカラー、定価1800円+税、4月下旬刊に決まりました。

出版に合わせた写真展やイベントを計画中です。

先の話ですが、2018年1月には戌年に合わせた写真展とイベントを開催することになっています。他は未定なので、決まり次第詳細は当ブログで告知します。


こちらに仮の紹介ページを作りました。

こちらは、主な犬像の写真を集めたページです。
 
 
 
 
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2017/01/28

今日は、2017年の旧暦一月一日、春節です

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春節快楽。万事如意。

ようやく「あけましておめでとう」です。

苦しい1ヶ月でした。巷では正月が始まっているのに、俺にはまだ正月は来ていなかったからで、実際「あけましておめでとう」は言っていません。

今年はどんな年になるんでしょうか。

海を渡った大国では、これって、地方都市の市長の演説かな?と勘違いしてしまいそうな、大統領就任式でのあの方の演説が、今年の行く末を暗示しているようです。

いや、あの方が大統領に選ばれたのはそれなりの理由はあるし(選挙で勝ったんだから正当な大統領であるのは間違いありません)、TPPから離脱宣言したことは、日本の田園風景にとって短期的には良かったのかもしれないし。(長期的にはわかりません) 

人間が歴史を学んで次の時代に生かす、なんていうのは嘘ですね。歴史なんて人間は学ばないのではないでしょうか。同じことを繰り返すのが人間かも、とも思ったり。本当に学ぶことができるなら、すでに「戦争」も地球上では起こっていないはずです。

だから人間は、「学ばない」「進歩しない」ものなんだ、同じことを繰り返すんだ、ということを自覚して、だからどうすればいいのか考えなければならないのかなぁと。

それにしてもひとりの人間の動向が世界を左右するというのはすごいなぁと思います。あの方がくれぐれも核のボタンを発作的に押したりしないことを願っています。
 
 
 
 
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2017/01/27

【愛犬物語百景 其の百十四】 東京都中央区 初代セラピードッグ「名犬チロリ記念碑」

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地下鉄駅、東銀座を出ると首都高の上に作られた築地川銀座公園に出ます。円形の広場の入り口に「名犬チロリ記念碑」が建っています。ビル群を見上げるように上体を起こして斜め上を向いているチロリと子犬が5匹います。これはチロリの子供たちです。

殺処分寸前で助けられたチロリは、のちにセラピードッグの代表犬として全国で活躍しました。社会福祉に貢献した犬として、名誉セラピードッグ認定1号犬の称号を与えられています。2006年3月16日に永眠し、2007年5月26日にこの記念碑が建てられました。

「セラピードッグ」は、治療を目的に医療や福祉の現場で高齢者や認知症、自閉症など様々な障害を持つ人々に対する心や身体のリハビリテーションなどのケアーをするために活躍しています。一般の人たちにも、犬と触れ合うことによって情緒が安定したり、身体的な運動機能が回復したりする効果があります。

高齢化が進み、複雑化する社会や人間関係に多くのストレスを感じる日本社会においては、セラピードッグの活躍が全国的になっています。

チロリは捨てられていた犬でした。アメリカを拠点にブルースシンガーとして活躍する大木トオルさんが引き取って、自費で運営していたセラピードッグの訓練センターで暮らすことになりました。

あるとき、末期がんを患っているシベリアンハスキーの横で、寄り添っているチロリの姿を目撃した大木さんは、犬が犬を介護する姿に感動したという。チロリは、セラピードッグの才能を見出され、訓練に耐え日本初のセラピードッグになりました。

その後、医療機関や福祉施設で笑顔を忘れた人やリハビリを諦めた人に元気を与え続けました。その評判が徐々に広がり、全国から訪問依頼が殺到するようになりました。

2003年にはセラピードッグの育成・派遣・普及・啓蒙活動を専門的に行う国際セラピードッグ協会が誕生し、チロリの後輩犬が続々と誕生しました。こうしてセラピードッグの認知度も全国的に高まっていったのでした。

そんな中、乳ガンを発症したチロリは、2006年3月16日、大木さんに見守られながら静かに息を引きとりました。享年推定16歳でした。

人々を元気にし、みんなに愛されたチロリの人生(犬生)は美しい。

大木さんは自身の著書『名犬チロリ』の最後をこう結んでいます。

「人間が犬たちから愛や勇気をもらい、犬たちは人間の感謝に包まれる。そんな人と犬が助け合い、幸せに生きていく社会が来る日も遠くないかな、と思っています」


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2017/01/26

【愛犬物語百景 其の百十三】 東京都港区 新橋駅前の「乙女と盲導犬」像

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JR新橋駅の日比谷口を出ると、正面に蒸気機関車が置かれている西口広場の一角に「乙女と盲導犬の像」はあります。

向かって左側にワンピースの少女が立って、盲導犬のハーネス(胴輪)に付いているハンドルを左手で握っている像です。盲導犬は基本的には人の左側を歩くそうです。

当時、盲導犬として活躍していたのがジャーマン・シェパードだったので、犬の像はジャーマン・シェパードになっていますが、現在は主にラブラドール・レトリーバーとゴールデン・レトリーバーが活躍しているそうです。頭がいい上に性格が穏やかで見た目が愛らしいので社会に受け入れられやすいからです。

どうもジャーマン・シェパードは容姿が精悍すぎて怖い印象を与えるらしく、国内では盲導犬としてはほとんど使われなくなっています。見かけで怖がられたり敬遠されるのは人間も同じですが、ジャーマン・シェパードは本当は従順で聡明な性格だそうです。

昭和42年(1967年)財団法人日本盲導犬協会が設立され、昭和44年(1969年)6月28日、橋本次郎氏の手によるこの「乙女と盲導犬の像」が建立されました。当初、この像は日比谷公園心字池の西側に置かれていました。

昭和44年と言えば、東大安田講堂事件が起こるなど学生紛争がピークに達して、世の中は騒然としていた時期です。台座には作詞家・脚本家の川内康範氏による詩が刻まれています。

新しい日本に変わろうとする大きなうねりのただ中にあって、障害を持った人たちに対する関心がだんだん高まっていく時期でもありましたが、盲導犬に対する理解はまだ低かったようです。

昭和47年(1972)4月2日に「乙女と盲導犬の像」を出発点として、日本で初めて15頭の盲導犬が参加したパレードが行われましたが、警視庁の許可がなかなか下りなくて困ったそうです。

犬が暴れだして通行人に被害が出たら大変だというのが理由だったので、「そこ(警視庁)に盲導犬を連れて行くので、よく訓練されていることをその目で確かめてほしい」と申し出たら、ようやく許可が下りたそうです。

でもパレードの最中も、歩道と車道の間に柵を設け、パレードの移動とともに、柵も移動したそうで、これも歩行者を盲導犬から守るという意味で取られた措置だったらしい。

昭和49年(1974年)10月28日に、この像は盲導犬の認知度を上げるために、日比谷公園から現在の新橋駅西口広場に移設されました。

その後盲導犬は、飛行機、鉄道、バスなどの交通機関に同伴同乗できるようになり、平成14年(2002年)には盲導犬を含む身体障害者補助犬の同伴受け入れを義務付ける「身体障害者補助犬法」が成立しました。

こんなふうに、少しづつ盲導犬への理解も進み、法律ができてもいますが、日本の盲導犬の普及率は、欧米先進諸国と比較すると、まだ少ないことが課題だそうです。

この「乙女と盲導犬の像」は、ここを出発点として盲導犬のパレードや募金活動が行われた、盲導犬理解が広がる拠点になった記念碑的な像なのです。
 
 
 
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2017/01/25

今日は、二十四節気「大寒」、七十二候「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」

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今日は、二十四節気「大寒」の次候「水沢腹堅」です。

沢に氷が厚く張りつめる厳寒の時期です。今日はその通りの寒さになっています。
 
 
 
 
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2017/01/22

『愛犬物語』で一番古い犬像と一番新しい犬像

161109_4(犬墓大師堂の戌墓)

161109_5(犬墓大師堂の戌墓のレリーフ)

161112_12(小佐々市右衛門前親の愛犬だった「華丸」の像)


今回の『愛犬物語』で紹介する犬像の中で、一番北にあるのは「消防犬ぶん公」で、一番南にあるのは「西郷どんのツン」だということは、昨日書きました。

そこで今度は、一番古い犬像と一番新しい犬像を確かめたら、一番古いのは、徳島県阿波市の「犬墓大師堂の戌墓のレリーフのようです。墓は享保のころ、犬墓村庄屋松永傳太夫が造ったとされているので、1716年〜36年ころのものです。

次に古いのは、福島県須賀川市の「代参犬シロ」の像です。これも、はっきりはわかりませんが、「寛政のころ」とあるので1789年から1801年に作られたようです。

では、一番新しいのは?というと、長崎県大村市の本経寺にある、小佐々市右衛門前親(こざさいちうえもんあきちか)の愛犬だった「華丸(はなまる)」の像で、2015年6月建立です。

その差は、ほぼ290年です。290年間の犬像を集めたということになりますね。

3月末には、五泉市から横須賀市に「忠犬タマ公」像が寄贈されることになっています。残念ながら書籍には間に合いません。新しい「忠犬タマ公」像については、『続・愛犬物語』で、かな?
 
 
 
 
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2017/01/21

地図で見る『愛犬物語』 北海道から鹿児島まで

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161118_13(北海道小樽市 「消防犬ぶん公」)

161111_12_2(鹿児島県薩摩川内市 「西郷どんのツン」)


『愛犬物語』は、ほぼ書き上げましたが、地図を入れた方がいいかなと思ってます。

「犬像は全国にこれだけあるんだ」ということが一目でわかり、この企画をやろうと思った自分の第一印象にとても近いからです。

あらためて、地図にしてみると、今回取り上げている犬像は、一応、全国を網羅しているのではないかなと思います。意識して、ばらけるように取り上げたところもあります。

一部、東京には犬像は多く、密集していますが。東京だけは特別です。

地図の数字は、各章の番号なので、全部で45章で構成です。犬像としては70基ほど採用しています。

史実の犬から、伝説の犬、フィクションの犬と、いろんな立場の犬像です。地域的には、北海道小樽市の「消防犬ぶん公」から、鹿児島県の「西郷どんのツン」まで、時期的には、古いのは江戸時代から、新しいのは平成16年の犬像まで。

最後には、今回取り上げられなかった他の犬像のリストも付け加えるつもりです。
 
 
 
 
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2017/01/20

今日は、二十四節気の「大寒(だいかん)」

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今日は、二十四節気の「大寒」です。

一番寒い時期になりました。寒さと関係があるのか、腰の調子が良くなくて大変です。こんなに「二足歩行」に背筋が大切だと実感したことはありません。
 
 
 
 
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2017/01/17

【愛犬物語百景 其の百十二】 東京都中野区 綱吉時代の「お囲い御用屋敷」跡の犬像

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中野に徳川5代将軍、綱吉時代に作られた犬屋敷跡がありました。現在中野区役所のそばに犬の群像が置かれています。

とくに、夜になると、色が目立たなくなるので、本物の犬たちがたむろしているように見えます。臨場感のある犬の群像です。

群像の解説碑文には「かこい」とありました。この「かこい」というのは、「お囲い御用屋敷」のことで、犬の住居(保護施設)だったところです。中野4丁目の旧町名「囲町」はこれに由来します。

綱吉の「生類憐みの令」は有名ですが、殺生を制限したこと、特に犬は厳重に保護されました。「犬公方」と呼ばれるほどの犬への偏愛は、綱吉が戌年生まれということがあったようです。

大八車は犬をひき殺さないように注意すること、犬の喧嘩は水をかけて引き分けるように、芸を仕込んで見世物にしてはならないなどなど。

お囲いは15年間存続し、最盛期には約29万坪(東京ドーム約20個分)もあり、10万頭の犬が暮らしていました。1年間の総経費は現代の金額で、約122億5000万円にも上りました。

元禄八年(1695)十月の記録では、中野のお囲いには「犬小屋」が290棟、「日除け場」が295棟、「子犬養育場」は459棟、他に「餌場」などの建物があり、多数の役人や犬医者を置いて飼育にあたらせました。

元禄十五年には約29万坪に拡張され、一の囲から五の囲まで作られた。現在の「なかのゼロホール」の辺りに一の囲、JR中央本線の北側のサンモールから区役所のあたりに二の囲、「中野四季の都市」あたりに三の囲、環状七号線の東側あたりに四の囲、そして中央本線の南側に五の囲を増築しました。

上に掲載の街並の写真は、中野駅南口、マルイの西側で、このあたりに「五の囲」が設けられました。

でも「過保護」が幸せにするとは限らないということはこの場合も言えるようで、もともと残飯などを食べて気ままに暮らしていた犬は、珍客へのご馳走のように「白米のご飯に魚」という贅沢料理を食べるようになり、しかも囲われていているので、思いっきり走ることもできなくなって「食っちゃ寝生活」がたたり、たちまち病気になって死んでしまうものが出たそうです。

宝永六年(1709)、綱吉の死とともに「生類憐みの令」は撤廃され、中野の囲いも廃止されました。
   
ところで、「生類憐みの令」は「天下の悪法」と言われてきましたが、日本獣医史学会理事長の小佐々学氏は、「生類憐みの令」の再評価について、

「旧弊である武断政治を文治政治に変えるために、命の大切さを理解させる手段であったとも考えられる。人と動物の命を同等視して、人も動物の一員であると考えていた可能性があるのは注目されていいだろう。動物のみならず人の保護まで含んだ世界最初の動物保護法として極めて重要であり、今後は動物愛護やヒューマン・アニマル・ボンド(略してHAB)の視点から再評価されるべきだろう」

と述べています。

ヒューマン・アニマル・ボンドとは「人と動物の絆」のことで、最近の研究によって「人と動物とのふれあいが、人と動物双方に精神的・身体的にいい効果をもたらす」ということが示されています。

これからの犬(動物)との関係を考える上での新しい視点と言えるでしょう。
 
 
 
 
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2017/01/15

蔵前の隅田川と浅草御蔵跡碑

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蔵前の追加写真撮影に行ってきました。

前回「元犬」像を建てた人を取材したとき、天気が悪くて隅田川の写真があまり良くなかったからです。「元犬」像があるのは、隅田川に近い神社なので、ぜひこの美しい隅田川越しの東京スカイツリーか、厩橋の写真は使いたいなと。

ところで、「蔵前」は、ここに「浅草御蔵(御米蔵)」があったことに由来します。

「浅草御蔵」とは、江戸幕府の各地の直轄地、天領から運んできた米などを保管した倉庫のこと。大坂、京都の二条城と合わせて三御蔵と呼ばれていたそうです。

この米は、主として旗本、御家人の給米用に使われて、勘定奉行の支配下に置かれていました。

江戸中期から幕末まで、浅草御蔵の前を「御蔵前」といいました。蔵米を取り扱う米問屋や札差の店が立ち並んでいました。「蔵前」という町名が生まれたのは昭和9年(1934)のことです。

蔵前神社から歩いて数分のところ、蔵前橋のたもとに浅草御蔵跡碑がありました。これは昭和31年(1956)に建立されたもの。その後ろにも東京スカイツリーが見えます。
 
 
 
 
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2017/01/14

【愛犬物語百景 其の百十一】 東京都板橋区 警察犬アルフの墓「警視庁警察犬慰霊碑」

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警察犬アルフのことを知ったのは、兵庫県尼崎市の武庫川沿いにある兵庫県動物愛護センターを訪ねたときでした。

センター内の「愛護館」には犬について学べる展示室があって数体の名犬像が並んでいました。

「忠犬ハチ公」、「南極犬ジロ」、「盲導犬チャンピィ」、名犬ラッシーのモデル「ボビー」、「リーダー犬バルト」の像の中に、「警察犬アルフ号」もありました。

「警察犬アルフ号」は、雄のジャーマン・シェパードで、凛々しい姿でお座りしていました。警視総監賞でしょうか、首にはメダルをかけています。

警視庁のHPにもアルフのページがあり、名警察犬で、警視総監賞2回、警察庁刑事局長賞2回、警視庁刑事部長賞9回など合計109回も表彰されたと紹介されています。

有名な事件としては、1972年に起こった「あさま山荘事件」がります。テロリスト集団の連合赤軍が人質をとって軽井沢のあさま山荘にたてこもった事件です。

当時テレビでは生中継されて、大きな鉄球で壁を壊すシーンは、今でもよく覚えています。あの現場周辺にアルフもいたんですね。

アルフの墓は動物霊園である東京都板橋区の東京家畜博愛院にあります。

ここに「警視庁警察犬慰霊碑」が建立されたのは1968年で、年に2回慰霊祭が行われています。歴代の警察犬の名が墓碑に刻まれていますが、その中に「アルフ」の名もありました。

ところで、東京家畜博愛院の門を入ると、最初に目に入るのはブルドッグの犬像です。あまりの存在感で、立ち止まらずにはいられませんでした。

管理人さんの話では、昭和62年にロッカー式の納骨堂が建てられましたが、それ以前は、土に穴を掘って骨壺を入れ、土を被せて墓標を建てていたそうです。

ブルドッグ像は昭和5年に亡くなった愛犬の墓ですが、像を建てるくらいだからそれなりの財力はあった財閥の人が建てたものらしい。(記録がないので詳しいことはわからないそうですが)

この霊園では一番古い墓のひとつです。一部胴体にヒビは入っているものの破損もなく、ブルドッグの特徴でもある顔の皺もよく再現されていて、造形的にも優れた犬像ではないでしょうか。

このブルドッグ像は、書籍『愛犬物語』(仮タイトル)で初公開したいので、ブログでは出版後にアップします。
 
 
 
 
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2017/01/13

【愛犬物語百景 其の百十】 東京都台東区 上野公園 西郷さんと愛犬像

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追加撮影で、もう一度上野公園、不忍池に行ってきました。

西郷さんと愛犬(「ツン」と一般的には言われていますが・・・)の像の別バージョン。

去年の10月か11月ころだと思いますが、像の前にクリスマスツリーのような塔ができました。その先端にはライトが付いているので、暗くなると、西郷さんの像をライトアップするものらしいのですが、けっこう目立ちます。

像を引いて見ると、都会の中に建つ像であることがあらためてわかります。
 
 
 
 
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2017/01/11

獣医史学会理事長の小佐々学さんの話

161112_12(長崎県 義犬華丸像と慰霊碑)

161112_13(長崎県 華丸の像)

170111_1(長崎県 中浦ジュリアン記念公園)

170111_2(長崎県 中浦ジュリアン記念公園)

170111_3(長崎県 中浦ジュリアン記念公園)

『愛犬物語』の執筆は、あと10日間くらいで完成の予定です。

執筆と並行して、写真使用許可をもらうために各像のところに連絡していますが、長崎県大村市の「義犬華丸(はなまる)」の本経寺に連絡したら、寺としてはOKだけど、像を建てた「大村藩士小佐々氏子孫の会」に許可を取ってほしいということで、この代表の方に連絡を取りました。

そしたら、なんと、小佐々学先生が代表だったのです。犬像を調べている中で、獣医史学会理事長の小佐々学先生の名前は知っていたのですが、華丸像を造った本人とはびっくりしました。

先生は、全国の犬の像、墓碑、供養碑など100カ所以上も調べて、江戸時代からの動物愛護や、動物福祉について研究されている方です。

しかも、中浦ジュリアンの末裔でもありました。中浦ジュリアンとは、天正遣欧少年使節で、ローマ教皇・グレゴリウス13世と謁見しに行った4人のうちのひとりです。ただ、ジュリアンだけは高熱のために公式の謁見式には臨めなかったそうですが。

中浦ジュリアンについては、数年前、日本一周をしているとき、たまたま長崎県の資料館へ立ち寄っていたのでした。ヴィーノの記念写真もそこで撮っています。

なんだか縁があるなぁと思いながら、浦和の写真展会場に来ていただいたので、いろいろと話をしました。「こういう(犬像)話題で話ができる人は珍しい」と言われました。

先生の話で共感できるところは、とくに、犬を初めとして、動物や、自然に対する西洋と日本の考え方の違いです。

人間は「神の最高の目的たる被造物」と考える欧米人は、動物は人間が管理し、しつけなければならないものです。でも日本では「生きとし生けるもの、命に上下はない」、動物も人間と対等で、家族・仲間として扱われていたということなのです。現代日本人にも受け継がれているのではないでしょうか。

だから欧米人には、「日本人は、動物に対して甘い」というふうに映るのも、そこに原因があるようです。

でも、その感覚はけっして「悪いこと」ではないかもしれません。いや、これからはそういう考えこそ、動物愛護の精神に繋がるかもしれないのです。

ヒューマン・アニマル・ボンドとは「人と動物の絆」のことで、最近の研究によって「人と動物とのふれあいが、人と動物双方に精神的・身体的にいい効果をもたらす」ということが示されています。これからの犬(動物)との関係を考える上での新しい視点になるようです。
 
 
 
 
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2017/01/06

ギャラリー楽風の「第4回被災地支援バザー」とコラボの「東北お遍路写真展」

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東北お遍路写真展」開催です。近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
 
 
「東北お遍路写真展」は、ギャラリー楽風「被災地支援バザー」とコラボ企画として引き続き2月6日(月)まで開催しています。(午前10時〜午後7時) ただし、1月11日(水)、18日(水)〜25日(水)、2月1日(水)は休み。

展示されている写真は、こちらから確認できます。これと、青柳撮影の写真4点が追加されます。
 
 
「第4回 被災地支援バザー」は、2017年1月26日(木)〜2月6日(月)です。ただし、2月1日(水)は休み。

ご不要になった、雑貨、本、CDなど、ご提供ください!
値段を漬けて、直接お持ちください。受付期間:1月19日(木)〜24日(火)です。

お問い合わせ: 楽風(らふ)まで。 さいたま市浦和区岸町4-25-12
電話 048-825-3910
 
 
 
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2017/01/05

今日は、二十四節気の「小寒」

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今日、2017年1月5日は二十四節気のひとつ「小寒(しょうかん)」です。

今日から節分(立春の前日)までが「寒」、なので「寒の入り」とも言います。その通りの寒い日になりました。
 
 
 
 
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2017/01/03

チョコレートの銀紙を食べる初夢

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初夢は、

チョコレートを包んであった銀紙をいっしょに食べてしまった。銀紙が食道から胃に動いていくのをイメージした。胃に悪そうだなと思った。

というものでした。

食べ過ぎで、胃に満腹感があったことと関係があるのだと思います。それとヴィーノが道端で似たようなものを食べたりすることがいつも心配事であることも。

(このブログをアップした後、ドッグランへ行ったとき、そこへ来ていたラブラドールが、義母の手袋を飲み込んでしまうという事件(?)が起こりました。これは「共時性」でしょうか)

あまり楽しい初夢ではなかったことが残念です。「悪夢」というほどではないですが。

そういえば、去年「米医学会が認めた悪夢治療薬」という記事がありました。

http://allabout.co.jp/gm/gc/462380/

悪夢で睡眠不足になるというほどの深刻な症状の人には、こういった薬も必要なのかもしれません。

俺もけっこう悪夢を見ているらしく、奥さんは「また、うなされていたよ」と教えてくれるのですが、俺は、「起こさないで」と頼んであります。

というのも、夢は見るべくして見るというか、必要があって見ているのでは?と思っているからです。それがどんなに悪夢であっても。

「夢の補償作用」とも言われるのでなおさらです。覚醒時の心の状態に問題があるから、夢ではあえて逆な夢を見ていると考えるのが心理学の説のひとつです。かと、言って俺は覚醒時が幸福だから夢で悪夢を見ている、などということにはならないのですが。

少なくとも、悪夢で死ぬようなことはありません。夢の中で、銃で撃たれても、崖から転落しても、実際には死ぬことはありません。だから、放っておいて大丈夫なのです。

俺の心が必要とあって悪夢を見ているのだろうし、途中で起こされたら、その「悪夢を見ていた」ことを意識してしまいます。そして途中で夢が中断されることは問題があるのではないかと思うからです。

この件に関しては、心理学の本に載っていたわけでもないので、正しいかどうかはわかりません。俺の体験から思ったことですが。
 
 
 
 
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2017/01/02

2017年の「鳥」と2018年の「犬」が合体したような「羽犬」像

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2017年は酉(鳥)年ですが、2018年は戌(犬)年です。

福岡県筑後市には、「羽犬」像があることはすでに【愛犬物語】でも紹介しました。

羽犬とは、2017年の「鳥」と、2018年の「犬」が合体したような翼を持った犬ですが、これには伝説がふたつあって、ひとつは「悪犬伝説」ひとつは「愛犬伝説」です。

秀吉も信長同様、鷹狩りを好んだそうで、鷹狩用の犬である「鷹犬」は「御犬」と呼んで大事にされましたが、反対に、野犬は殺されて鷹の餌にされたという話があります。犬の運命は天国と地獄の、両極端の開きがあったんですね。そういった犬の祟りを恐れて供養したのかもしれません。

心理学者・大場登著『精神分析とユング心理学』には、神話について、

「その国・その文化圏の人々の心が一致して「受け入れてきた」、その意味で個人を超えた、文化的、あるいは普遍的な「世界観」の表現とみることもできる。人々の心によって受容されないものが歴史を超えて残り続けることはほほとんどありえない」

と言っています。伝説は神話より、もっと具体的な物語ですが、残り方としては同じでしょう。

伝説に、「悪犬」と「愛犬」という一見矛盾するような2つの伝説が同時に伝わっていることも、人間の心の葛藤をそのまま表しているような気がします。「野犬」と「鷹犬」の、あまりにも両極端な2つの犬の立場そのものが伝わった結果なのかもしれません。

とにかく史実はどうであれ、羽の生えた犬というユニークな動物を生み出した人々の発想に驚くし、面白いなぁと思います。

古くは鷹狩自体を「鷹犬」と呼んでいるケースも多くあるそうで、鷹狩では「鷹」と「犬」は切り離せないものだったようです。

空に飛び上がるような犬の像はまさに羽の生えた鳥と犬が合体したような姿で、「羽犬」はまさに「鷹犬」そのままではないかと思うのですが。

これが偶然にも、2017年と2018年の干支が合体したような姿になっています。
 
 
 
 
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2017/01/01

正月まであと28日

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いよいよ師走、年末です。正月まで、あと28日に迫りました。2017年の春節は、西暦1月28日です。

そろそろ年賀状の準備を始めないと。

来年は酉年です。「鳥」のトンパ文字をデザインしてみようと思います。
 
 
 
 

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