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2017/01/27

【愛犬物語百景 其の百十四】 東京都中央区 初代セラピードッグ「名犬チロリ記念碑」

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地下鉄駅、東銀座を出ると首都高の上に作られた築地川銀座公園に出ます。円形の広場の入り口に「名犬チロリ記念碑」が建っています。ビル群を見上げるように上体を起こして斜め上を向いているチロリと子犬が5匹います。これはチロリの子供たちです。

殺処分寸前で助けられたチロリは、のちにセラピードッグの代表犬として全国で活躍しました。社会福祉に貢献した犬として、名誉セラピードッグ認定1号犬の称号を与えられています。2006年3月16日に永眠し、2007年5月26日にこの記念碑が建てられました。

「セラピードッグ」は、治療を目的に医療や福祉の現場で高齢者や認知症、自閉症など様々な障害を持つ人々に対する心や身体のリハビリテーションなどのケアーをするために活躍しています。一般の人たちにも、犬と触れ合うことによって情緒が安定したり、身体的な運動機能が回復したりする効果があります。

高齢化が進み、複雑化する社会や人間関係に多くのストレスを感じる日本社会においては、セラピードッグの活躍が全国的になっています。

チロリは捨てられていた犬でした。アメリカを拠点にブルースシンガーとして活躍する大木トオルさんが引き取って、自費で運営していたセラピードッグの訓練センターで暮らすことになりました。

あるとき、末期がんを患っているシベリアンハスキーの横で、寄り添っているチロリの姿を目撃した大木さんは、犬が犬を介護する姿に感動したという。チロリは、セラピードッグの才能を見出され、訓練に耐え日本初のセラピードッグになりました。

その後、医療機関や福祉施設で笑顔を忘れた人やリハビリを諦めた人に元気を与え続けました。その評判が徐々に広がり、全国から訪問依頼が殺到するようになりました。

2003年にはセラピードッグの育成・派遣・普及・啓蒙活動を専門的に行う国際セラピードッグ協会が誕生し、チロリの後輩犬が続々と誕生しました。こうしてセラピードッグの認知度も全国的に高まっていったのでした。

そんな中、乳ガンを発症したチロリは、2006年3月16日、大木さんに見守られながら静かに息を引きとりました。享年推定16歳でした。

人々を元気にし、みんなに愛されたチロリの人生(犬生)は美しい。

大木さんは自身の著書『名犬チロリ』の最後をこう結んでいます。

「人間が犬たちから愛や勇気をもらい、犬たちは人間の感謝に包まれる。そんな人と犬が助け合い、幸せに生きていく社会が来る日も遠くないかな、と思っています」


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