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2017/08/07

川の博物館 「神になったオオカミ~秩父山地のオオカミとお犬様信仰」展

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埼玉県寄居町にある川の博物館で、現在「神になったオオカミ~秩父山地のオオカミとお犬様信仰」展が開催中です。

荒川上流に広がる秩父山地には、かつて多くのオオカミが生息していました。特別展では、動物としてのオオカミと、神として崇められたオオカミ(お犬さま)を紹介しています。

展示物は貴重なものも多く、すべて撮影禁止なので、写真が掲載できるのは、入り口のパネルと、常設展のオオカミの民話が紹介されているパネルです。

この関連イベントとして講演会「ニホンオオカミと三峯」が行われたので参加しました。

講師は三峰山博物館 名誉館長 山口民弥さんで、三峯神社では、どのようにお犬さま(御眷属様)信仰が始まったのか、そして江戸時代には江戸から多くの人が参拝したこと、オオカミの民俗学的な視点からの話を主に、あとは秩父で発見された動物の毛皮がニホンオオカミのものだったと分かったときのエピソードなどを紹介していただきました。

オオカミ信仰は、一般的には、害獣のシカやイノシシを食べてくれる益獣としての信仰から始まりましたが、とくに江戸で流行した理由は、火防・盗賊除けの守り神としてだったということです。

昔、大火が多かった江戸では、水をかけて消すしかなく、その水の水源地が三峯など秩父の山であったということも関係したようです。

浅草寺内に三峯神社があります。他のお堂はみな南を向いていますが、火防の守り神として三峯神社は本堂を向いているそうです。

また、築地市場の人たちも神社に参拝、奉納しました。三峯の山の神は、雪解けによって、春は田の神となり、海へ下って、海の神に挨拶します。市場関係者は、海が荒れたら魚が入らなくて困ります。なので、海が荒れないように、三峯の神を崇めたということでもあったようです。

山と海のつながりなども興味深い話でした。

最初にも触れましたが、常設展の方には、オオカミの民話が紹介されていますが、その中で、目についたのは、以前ブログでも紹介した「オオカミの喉の骨を取ってあげた」というオオカミの恩返しの民話と、1899年(明治22年)発行のグリム童話『おほかみ』の「オオカミと7匹の子羊(ヤギ)」の挿絵に描かれている登場人物がみんな和服を着ている姿に、新鮮さを感じました。

日本人の明治期以降「オオカミは怖くて悪い」というイメージに変わってきたのも、オオカミ被害が多かった西洋の価値観も一因だったということでしょう。
 
 
 
 
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