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2020/07/31

【犬狼物語 其の五百五】山梨県山梨市 西源寺

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山梨県から埼玉県に抜ける雁坂トンネルの手前、山梨市牧丘町から県道206号線を西に進みます。鼓川に沿った道は果樹園の中を走ります。西源寺は西保中にありました。

雨に濡れた石畳(滑る)を上ると山門ですが、一人乗り用小型トラクターが停めてあって、それがなんだか妙に心に残り、写真を撮りました。

この山門の左にお宮がありますが、この中にお犬さまらしき像が祀られています。目も浅い掘りですが、どこかで同じような目を見たなぁと思い出そうとしましたが、いまだに思い出せません。でも、確かにどこかで見ました。

本堂のそばには、鬼瓦が展示されています。これは昭和30年に上げられた本堂の鬼瓦で、老朽化が進んだので、平成27年に下ろされたものだそうです。

 

 

 

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2020/07/30

映画『パラサイト 半地下の家族』、「格差」を「臭い」で表現【ネタバレ注意】

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映画『パラサイト 半地下の家族』を観ました。2019年公開の韓国のブラック・コメディスリラー映画です。強烈で面白い映画でした。最後は、じゃっかんもやもやが残りましたが。

公式HPは、
http://www.parasite-mv.jp/

「監督はポン・ジュノ。第72回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールの受賞。第92回アカデミー賞で作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞。」(wikiより)

「パラサイト」とは「寄生生物・居候・厄介者」といった意味です。 

半地下に暮らす貧しい一家が、ある高台に建つ金持ちの豪邸に、家庭教師(息子と娘)、運転手(父親 ソン・ガンホ)、家政婦(母親)として職を得て入り込み、いつか乗っ取ってしまおうとたくらむのですが、もともといた運転手や、家政婦を追い出す手段に笑ってしまいました。

【ここからはネタバレ注意】 

ある日、金持ち一家は、息子の誕生日祝いでキャンプ場に外泊することになったのです。主のいなくなった豪邸では、半地下家族がまるで自分の家でくつろぐように酒盛りを始めます。

そこで事件が。なんと解雇された前の家政婦が訪ねてきて「忘れたものがある」と言って、豪邸の地下へ行くんですね。するそこには家政婦の夫が住んでいるのです。彼らも半地下(いや、そこは完璧に地下ですが)家族だったんですね。素性がバレたお互いの家族のバトルが始まります。主人にバラせば、即解雇になるのはわかりきっています。家政婦の夫もそこに住み続けるのは不可能でしょう。

と、そこに、主人家族が帰ってくるんです。当然バタバタになります。それでもなんとかバレずに済みます。

そして最後は、息子の誕生日パーティが庭で開かれるのですが、そこに家政婦の夫が包丁を持って現れて・・・

「無計画」であることが信条であった父親は、突発的に主人(社長)を刺してしまいます。そのきっかけというのが「臭い」なんですね。社長が半地下人間の独特の臭いについて好ましく思ってないことを知っていた父親は、このときキレたのです。

このあたりは象徴的かなと思いました。人間の五感で「臭い」「嗅覚」は、本能に近い感覚であること。「格差」を「臭い」で表現した監督の着眼点に感服します。

五感の中で嗅覚だけが、本能や情動を担当する「大脳辺縁系」の扁桃体や海馬に直接情報を送ります。嗅覚以外はいったん、思考を担当する理性的な「大脳新皮質」に情報が送られますが、嗅覚情報は大脳新皮質を介さないのです。だから本能的です。理性が通用しません。

そして臭いが記憶と強く結びついています。臭いで、あることを思い出すことを、プルースト効果というそうです。フランス人作家マルセル・プルーストの作品『失われた時を求めて』の中で、主人公が紅茶にマドレーヌを浸したときの香りで幼少時代の記憶を思い出す描写からきているそうです。( https://studyhacker.net/columns/aroma-brain 参照)

見た目や頭の良し悪しではないということです。格差は臭いであり、また、臭いは容易に取れないもの。文字通りの「臭い」もありますが、「この人、俺と同じ臭いがする」といった場合の「感覚」といったらいいか「感性」といったらいいか、そんな直感的な感覚で使う「臭い」もまた「格差」と結びついていることを映画では意識させます。

半地下家族は、しみじみと言うんですね。お金持ちというのは純粋で、騙されやすいんだなぁと。金持ちの独特の「臭い」もあるわけです。

でも、この臭いも、その中で暮らしていると、いつしかその臭いを感じなくなるというのは、俺の体験からもわかります。臭いは本能的であるのに、いや、本能的であるからこそ、その中に入ると、それがわからなくなる。だから、違う臭いの人間と出会ったときに、その違いが強烈に意識されるということなんでしょう。理性では抑えられない行動に走ってしまいます。

父親の主人(社長)殺し、というのは、ちょっと突飛な印象もあったのですが、でも、この嗅覚による殺人は、起こるべくして起こったということなんでしょう。そして自分は、半地下の臭いから、ずっと逃れられないことを悟ります。 

 

 

 

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2020/07/29

【犬狼物語 其の五百四】山梨県北杜市 柳原神社のユニークな狼(?)像

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山梨県北杜市の国道141号線に面する柳原神社を参拝しました。

このあたりは「ホタルの里」でもあるようで、6月になると源氏ホタルの光の乱舞が見られるそうです。平成元年には、環境庁の「ふるさといきものの里」に認定されています。

問題の狛犬ですが、かなりユニークな姿です。いわゆる中国由来の狛犬とも違っているし、今まで見てきた狼像とも違います。鬣の先端は渦を巻いてお尻の方まで左右に続いています。

これとよく似た像が韮崎市穂坂町・山神社にもあるそうで、同じ石工の作なのでしょうか。こちらは、文化十年(1813)の建立とわかっているようです。「山神社」であれば、狼の可能性が高いという説に従って、俺もこれを「狼像」と呼ぶことにしたいと思います。

じゃっかん腰を浮かせているようでもあり、ヴィーノと暮らしている俺からすると、この態勢をみたら、すぐビニール袋を準備しますね。

あ・うん像とも、台座には「寅」「歳」「女(?)」の文字が見えました。奉納したのが寅歳の女性ということでしょうか。

 

 

 

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2020/07/28

写真展『疫病除けの狼像たち』終了のお知らせ

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7月16日から開催していた写真展『疫病除けの狼像たち』終了のお知らせです。始まりではなく、今日で写真展が終わりましたというへんなお知らせです。

これはブログへの予約投稿(7月28日15:00)なので、今、ちょうど会場で搬出の作業をしているころだと思います。

このへんな写真展開催もコロナ禍の影響で、ネット、SNSでの宣伝、マスコミでの宣伝、DMの送付などの宣伝はやらない、俺も会場に行かない、という方針で開きました。友人、知人にも、情報はネットに上げないようにお願いしていました。

新聞に勝手に写真展情報が掲載されたという予想外のことはありました。いまだに新聞にどのように情報が流れたのかはわかりません。新聞からも確認の連絡はなかったし。本来なら情報を載せてもらったら嬉しいはずですが、関係者は戦々恐々としていました。お客さんの数が多くなると、対応が難しいからでしたが、なんとか静かに終わることができました。単なるギャラリーではなく飲食店でもあるので、そのへんは敏感にならざるを得ないのは俺も理解できました。

それで写真展情報の解禁は終了後とのことだったので、このタイミングとなりました。まるで離婚会見する芸能人の気分(?)です。

たまたまお茶を飲みに来て、写真展を見ていただいた方、書籍を購入していただいた方にはお礼申し上げます。

来年また同日から同期間、写真展は開く予定ですが、その時は「疫病除けの」というタイトルはいらない狼像の写真展になればと思っています。狼像の写真は日々増えているので、来年は今回よりも点数は増えます。コロナ禍が収まり、大々的に宣伝ができる状況になっていることを祈ります。

 

 

 

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2020/07/27

【犬狼物語 其の五百三】山梨県北杜市 浄居寺の狼?狐?熊?像

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山梨県北杜市、浄居寺に着くと、本堂の前の多くの可愛らしい地蔵さんに目が行きます。

本堂裏側に裏側に池があり、庭園になっています。日本初の作庭家ともいわれる禅僧・夢窓疎石が開山したのが山梨市の浄居寺。その後この北杜市の浄居寺に引き継がれたようです。

さらに上の方に墓地が続いていました。

池を見下ろす岩の先端に、動物の石像が4体見えます。そのうちの3体は粗削りな丸っこい犬のような像です。

もう1体は、それら3体を見下ろす(見張っているような)位置にあり、じゃっかん首をうなだれているようにも思えますが、形がお犬さま(狼)ふうです。ただ尻尾が背中に張り付くように、上に向かって立っているので、狐かもしれません。

 ネット上には、「狼」「熊」「狐」という情報がありますが、むしろどうにでも解釈できるところにアートの価値はあるし、信仰上でも、狼を信仰しているなら「狼」に見えるのは当然のことかもしれません。けっきょく、これらの像と対峙した時、どう感じるかはまったく個人の自由なのです。

 

 

 

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2020/07/26

【犬狼物語 其の五百一~五百二】長野県原村 中新田と菖蒲沢の狼像

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長野県富士見町で開催されている「よみがえるニホンオオカミ展」のことについては昨日書きましたが、ついでに隣村、原村の中新田と菖蒲沢の狼像を訪ねました。

ひとつは中新田の集落のはずれにある金毘羅大権現の碑の隣にいます。狼像の割には全体的に丸っこい体形です。なので、あばらの表現は見えません。犬像のように見えます。ただ前足のところには「三峯山」の文字が見えるので狼像で間違いなさそうです。

歯並びのいい口を半開きにしています。どことなくユーモラスな雰囲気が漂っていますが、やっぱり体形が影響しているのでしょうか。

後ろから見ると、ますすますお尻の丸さがいい感じで、尻尾は左側、足元を回り込むように前に延びていますが、これがそのまま台座になっています。

もうひとつは、3年ほど前、一度探して見つからなかった菖蒲沢の狼像です。こちらは下平さんに案内してもらいました。あとでわかりましたが、前回探していた場所からわずか50mほどしか離れていませんでした。

鳥居が3つ立っています。「稲荷社」「お鍬社」、もうひとつは扁額無しです。その後ろには複数の祠があります。どの祠も苔むして古そうです。

狼像は右側の端にありました。こちらは細身の締まった体形で、じゃっかん狐のような線の細さも感じます。顎当たりの渦巻きは鬣の表現とみることもできそうなので、やっぱり狼なんでしょう。

割合ふたつとも近くにあるのに、まったく雰囲気が違うのも、また面白いと思います。

 

 

 

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2020/07/25

【犬狼物語 其の五百】長野県富士見町 「よみがえるニホンオオカミ展」と「狼落とし」

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とうとう【犬狼物語】も500回を迎えました。

その記念すべき500回目にふさわしい話題は、長野県富士見町の高原のミュージアムで行われている「よみがえるニホンオオカミ展」です。

俺の狼像動画、写真の展示や、おまけに『オオカミは大神』も販売してもらっていたので、先日、伺いました。8月2日まで開催予定ですが、コロナで閉鎖されてしまうのではないかと少し心配もあったので、GOTOキャンペーンの前に行ってきました。

それにしても「狼圧」がすごかったですね。企画した郷土史家の下平さんの熱意なんでしょう。狼信仰に関する資料がたくさん集めてあって、見ごたえ十分です。関東、東北の狼信仰についてはいろいろ見てきていましたが、長野の狼信仰を知ることができたのは良かったです。狼信仰について勉強にもなるし、あらためて狼像のバリエーションに驚くばかりです。これまでは、あまり西日本の狼像は撮っていないので、コロナの状況を見て、西日本を周ってみたくなりました。

もともと、この企画は、町にある、オオカミを捕まえるための落とし穴「狼落し(いぬおとし)」が文化財に指定されたことにあるようです。展示をじっくり観て、下平さんにインタビューさせてもらったあと、「狼落とし」に案内していただきました。 

「穴」なので、しかも、今は草が生えていたので、なかなか写真ではわかりにくいということですが、ただ、これは全国的にみても珍しいもので、それが文化財に指定されたことの意味は大きいと思います。物語があれば、単なる「穴」ではなくなるのです。

どうして崇められる狼を、穴に落として獲ってしまおうとしたのか、下平さんもそう疑問を持ったと言っていましたが、たしかにそうですね。狼の、神(あるいは神使・眷属)と、害獣という立場というか、恵みを与える一方、怖い存在でもあったわけで、その両面性は、まったく自然そのものです。逆に言うと、両面性があったからこそ信仰の対象になったとも。

「残っていくもの ~狼の民話にまつわるお話~」(https://www.oraho-fujimi.jp/staffblog/302-okamigassen.html)によれば、富士見町史には「三峰権現は神使が狼であり狼は猪や鹿を獲物にするということで、獣害よけにご利益があるとされた。しかしその一方で、狼は人畜を襲っていたのだから皮肉な話である」とあるそうです。

考えなければならないと思うのは、「お犬さま」も生の狼(生きている狼)という設定ですが、必ずしも「お犬さま」と「ニホンオオカミ」はイコールではないということがあります。

詳しい話は、後日あらためて書きます。とりあえず「まなびJAPAN」の「狼信仰」の連載でと考えています。

 

 

 

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2020/07/24

【犬狼物語 其の四百九十九】埼玉県さいたま市 膝子八幡神社

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 膝子八幡神社は、明治41年に大字膝子字上芝宮無格社春日社、同境内社三峰社、稲荷社、字芝宮無格社天神社を合祀したそうです。

一応、三峰神社も合祀されているので、【犬狼物語】に取り上げることにしました。狼像はなさそうですが、その代わり狛犬は古くてかっこいいです。

ところで、膝子は「ひざこ」と読む地名に、まず「何で?」と疑問が沸くのは俺だけではないでしょう。

そこで調べてみました。

300mほど離れたところに「膝子塚」という、今はレンタル倉庫になっているところに高さ10mほどの塚があります。祠もあるのですぐわかりました。

この膝子塚は古墳だったようです。そしてある伝承が残っています。

『新編武蔵風土記稿』にはこうあります

「膝子村は江戸より行程八里余、村名の起りを尋るに、往昔農夫某が妻懐妊して異形ものを生めり、その体を見るに人の膝の如くなればとて、当所をさして膝子と異名に呼しより、終に村名となれりと云、覚束なきことにて取べき説にもあらざれど、土人の伝る儘を暫く記せり」

昔、農夫の妻が異形の子どもを生んで、その体が「人の膝の如く」なっていたので「膝子」という村名が生まれたという。

ところがどうもこの伝承はあとで付け足された可能性があるとのこと。 

「やまだくんのせかい」(http://yamada.sailog.jp/weblog/2019/02/post-55f8.html)には、

「赤子伝説は後から付け加えられた。 古くこの地は広大な沼(湿地帯)が広がり、膝までもぐるほど地盤が弱かったので「膝子沼」とよばれた。 元々見沼は湿地帯だったので、沼に由来する地名が多く「深作」などもその一例。

※膝小僧→膝っ子→膝子
※膝子塚は、大宮台地に多く残る古墳と形状・規模が同じ。 
※一村民が作る赤子塚の大きさではない。
膝子塚赤子伝説は「陶子(とくりご)」を源につくられたと考えられる。」

湿地帯で、膝まで潜るから「膝子沼」、「膝子」という地名が生まれたという。なるほどと思います。

 

 

 

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2020/07/23

【犬狼物語 其の四百九十八】埼玉県越谷市 越谷久伊豆神社の三峯神社

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埼玉県越谷市の久伊豆神社を参拝しました。

去年も一度来ていますが、この神社境内には、三峯神社が2社鎮座することが分かりました。去年は1社しか気が付きませんでした。

三峯神社と御嶽神社が、本殿の裏側にあります。

もう1社は、第三鳥居のところにある藤棚横の池の淵で、祖霊社の横です。

 

 

 

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2020/07/17

【犬狼物語 其の四百九十七】埼玉県加須市 畑井神社内の御嶽神社

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埼玉県加須市の畑井神社を参拝しました。

東武日光線の踏切のそばで、広々と明るい境内です。

社殿右奥には境内社として、御嶽神社があります。社には見覚えのあるお犬さまのお札。青梅市・武蔵御嶽神社の大口真神のお札です。

社前の立て看板には、「日本武尊が東征の際、御岳山の山中において狼に難を救われ、その際に「この山に留まり、地を守れ」と仰せられ、以来、御嶽大神とともに「おいぬさま」とあがめられ、病魔・盗難・火難除け等の諸災除けの神として関東一円の信仰を集めています。  又、道中での難を救う神として、登山や旅行安全の神、「おいぬ」は「老いぬ」にも通じて、健康・長寿の神、戌は安産・多産な事から、安産・子授けの神としても多くの信仰を集めています」 

とあります。

また境内には、多くの石仏と古碑が並んでいますが、その中に、愛染明王もあります。解説看板によれば、これは加須市有形民俗文化財にしていされた「愛染明王石仏」です。

「この石仏の造立目的は不詳だが、当地方では明治期頃まで藍染めの原料となる藍の栽培が盛んであったことや、「願主中新井村講中」とあることから、藍染めに関わる人々が講を組織して造立したものと思われる」

とあります。

 

 

 

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2020/07/15

韓国ドラマ『愛の不時着』の第5話のエピソード

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 韓国ドラマ『愛の不時着』が話題ですが、妻に誘われて観始めたらけっこうおもしろい。今、12話くらいなので、もう少しで完結します。

パラグライダー中、竜巻のアクシデントによって北朝鮮に不時着した韓国の財閥令嬢ユン・セリが、北朝鮮の堅物の将校リ・ジョンヒョクと恋に落ちるという話なのですが、今日は、このドラマの第5話に出てくるエピソードについてです。

彼らふたりがピョンヤンに列車で行くことになって乗り込んだのですが、途中、停電で荒野の真ん中で止まってしまうんですね。そして韓国人のユン・セリは、長時間止まると知って、食べ物や飲み物を心配します。ところが、どこからともなく、大勢の村人たちが列車に向かって走ってくるのです。何事?

これを見た瞬間、俺は中国のバス旅で、崖崩れで立ち往生していた時を思い出し、彼らがどうして走ってくるのかを瞬時に理解しました。

つまり彼らは、周辺に住む村人で、彼らにとって、列車がそこで止まることは、一大商機なのです。食べ物や毛布や薪を売りに殺到したのです。中国でもこういう体験が俺にもあったからすぐ分かりました。

80年代のバス旅でよく起こったトラブルは、崖崩れで長時間止まってしまうということでした。とくに、雲南省、四川省では、ほとんどの道が山間部を走っているので、特に雨の多い雨季は、崖崩れの頻度が高くなります。そしてよく、崖下に転落した車を目撃しました。

短ければ1~2時間で通れるようになりますが、重機が遠いところからやってくるしかない、山奥で崖崩れがあると、半日、一日、バスはそこで止まったままになるのです。

そこで、乗客は、いつ開通するかわからないので、まず最初にすることは、村が近かったら、村の雑貨屋に走り、食べ物を確保するのです。俺なんか、事情がわからない人間は、だから、空っぽになった雑貨屋を目の当たりにして呆然と立ち尽くすことになります。

でも、ここが中国の辺境地帯の面白いところですが、もし、食べ物を確保しそこなっても、全然心配は無用なのだということがだんだんわかってきました。

とんでもない山奥で、人っ子ひとりいないと思われるような場所でも、必ずどこからか、物売りの村人が現れます。たいていは食べものです。天秤棒を担いでやってきて、ゆで卵だったり、ご飯と漬物だったりを売り歩きました。

四川省・昌都で、イ族の祭り「火把節(松明祭り)」を見た後、成都へ向かうバスに乗ったときのことです。その時もまだ雨季の真っ最中で、毎日雨が降り続き、一抹の不安を抱きながらのバス旅でしたが、案の定、途中の山の中でバスが止まってしまいました。前方に車がたくさん止まっていて、先に進めません。この先で崖崩れが起こったようでした。

さて、今回は何時間で脱出できるだろうと心配になりましたが、さっそく乗客たちはバスを降り、方々に走っていったので、俺も降りて売店を探しましたが、もうほとんどの売店は、イナゴの大群が去ったあとのように、すっかり食料品がなくなっていました。俺は何も買えずにバスに戻りました。

すると、ものの一時間で道は開通したのです。良かったぁと思いました。なんだ食料を買い占めした人間はバカをみたなと内心、彼らを軽蔑しました。

ところが、買い占めした乗客たちが、危機は去ったと思ったのか、食料品を他の乗客たちにあげ始めたのです。俺もお菓子を袋ごともらいました。そしてバスの中は、なんだか和気あいあいとした雰囲気になってきて、それからの道中、みんな仲間のようないい雰囲気で旅をすることができたのです。

崖崩れなど多かったですが、今から思えば、それこそ中国のバス旅の面白さでした。『愛の不時着』を観て、こんなバス旅も思い出し、すごく懐かしい思いにとらわれています。

 

 

 

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2020/07/14

【犬狼物語 其の四百九十六】茨城県古河市 旭三峯神社

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茨城県古河市旭町の三峯神社を参拝しました。

国道4号線から国道125号を東に300mほど行って、通りをちょっと入ったビジネスホテルの横に鎮座します。 けっこう繁華街にも近い場所です。

社殿はしっかりした造りで、中には鏡と「御眷属拝借」のお札が祀られていて、「旭自治会」宛です。敷地は旭自治会会議所にもなっています。管理は自治会がやっているようです。

境内には他に、青面金剛やら如意輪観音やら古碑なども。

 

 

 

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2020/07/12

【犬狼物語 其の四百九十五】東京都豊島区 長崎御嶽神社

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東京都豊島区 長崎御嶽神社は、椎名町駅から歩いて約5分の住宅街に鎮座します。

なんと、狼像がありました。ネットでは探しきれなかった狼像で、ただ社だけかなと、ほとんど期待はしていませんでした。というのも、この1年、都内の三峯・御嶽神社をめぐっていても、狼像があるところは、ほぼネットで見ることができたからです。だからこういう発見は嬉しいですね。都内を巡り始めて、ネットになかったのは、これで3例目です。

ただ新しいし、デザインも洗練されているし、これからネットにこの画像が上がってくるのだと思います。

看板が立っていて、

「此の地域で農業が盛んに行われた頃、地域の人達が信仰しておりました。
特に旱魃の時は、村人達が奥多摩の御嶽神社(現青梅市)に参拝して、七々代の滝の水を持ち帰り「雨乞ひ」の祭りを行いました。
霊験あらたかな神として、現在も学問特に神学、受験の祈願、家運隆盛、商売繁盛の御願をかけて、信仰を高めております。」

とあります。

長崎八幡神社記念碑には「江戸時代前期延宝年間(1678)長崎八幡神社・御嶽神社・羽黒神社のお社を当時の村の有志の方々のお力で建立された」と記されているそうで、この「御嶽神社」ではないかと言われています。

狼像の新しさもそうですが、社殿も立派で、境内もきちんと管理されているところをみると、ここでは御嶽講がまだ機能しているかもしれません。 

 

 

 

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2020/07/09

『中国辺境民族の旅 第二弾 : 内蒙古自治区・青海・貴州・海南・雲南編』 Kindle版

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2020年6月にkindle版として出版した『中国辺境民族の旅』の第二弾です。

今回は、内蒙古自治区・青海・貴州・海南・雲南の旅です。雲南、貴州については前回も載せていますが、今回の内容は違うものです。

中国が対外開放政策を打ち出し、外国人観光客にも大きく門戸を開いたのは1980年代のことでした。1984年に初めて中国の西域を旅し(それについては前回詳しく書いています)、前年が北だったから、今年は南にしようと単純に思いつき、85年には、中国雲南省、貴州省を旅しました。その後は中国各地、辺境に暮らす少数民族の生活文化に興味を持つようになり、ますます辺境地帯への旅を重ねていったのです。

中国の経済発展はその後目覚ましく、ここで描いているような民族文化はすでに見られなくなっているかもしれません。なので、これはひとりの日本人写真家の旅行記であると同時に、80年代から90年代にかけての中国少数民族文化や国境地帯の記録としても読んでいただけたら嬉しく思います。

文章は書き下ろしのものと、書籍や雑誌で発表したものを加筆修正したものがあります。文章の長さはまちまちですが、ご了承ください。文章は約9万文字、写真は46点掲載しています。

https://www.amazon.co.jp/dp/B08CK73P2B

 

目次

草原のモンゴル大運動会「ナダム」[内蒙古自治区・青海省]

タール寺の大法会[青海省]

ミャオ族の芦笙会[貴州省]

海南宝島の夢[海南省]

コロッケからインターネットへ[雲南省]

雲の南の少数民族たち(アルカスJAS機内誌連載からペー族、チノー族)[雲南省]

ベトナムとの国境の河口と瑶山[雲南省]

三江平流と香格里拉(シャングリラ)[雲南省]

玉龍雪山と麗江[雲南省]

八十年代のバス旅[雲南・海南・甘粛・四川省]

映画『雲南の少女 ルオマの初恋』[雲南省]

映画『山の郵便配達』[湖南省]

 

 

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2020/07/04

【犬狼物語 其の四百九十五】東京都渋谷区 代々木八幡 出世稲荷社の狼像

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代々木八幡神社を再訪しました。

今、新型コロナ退散祈願で八幡神社拝殿前に茅の輪が設けられ、次から次に参拝者が来ます。

代々木八幡の本殿の右側に出世稲荷社があります。出世稲荷社の案内板にはこのようにありました。

「第二次大戦末期の昭和二十年(一九四五)五月二十五日夜、このあたりは米軍の空襲により大きな被害を受けた。幸い神社は焼け残ったが、周辺は一面焼け野原となり、その焼跡には家々で祀っていた稲荷社の祠や神使の狐などが無惨な姿をさらしていた。それらを放置しておくのはもったいないと、有志の人々が拾い集め、合祀したのがこの稲荷社の最初で戦災の記憶と平和の大切さを偲ぶよすがともなっている。」

真っ赤な鳥居をくぐります。赤いよだれかけをかけた狐像がたくさんいました。稲荷神社といえば、狐像。前回、この中に一体だけ狼像があるとの情報で、探しに来ました。相変わらずその1体は健在です。

これも空襲で焼け残った像なのかもしれません。三峯か御嶽関係の神社のお犬さまとしてどこかに置かれていた狼像ではないでしょうか。

ところでここは、「代々木八幡遺跡」でもあって、復元された縄文時代の竪穴式住居や、出土した土器などが陳列館に展示されています。

昭和25年に発掘調査が行われました。そのとき多くの土器や石器とともに縄文時代の住居跡が発見されました。 今から約5000年前には、神社のあるこのあたりの丘陵地は集落だったようです。

 

 

 

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