カテゴリー「環境・自然」の107件の記事

2017/03/25

今日は、二十四節気「春分」、七十二候「桜始開(さくらはじめてひらく)」

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今日は、二十四節気「春分」、七十二候「桜始開(さくらはじめてひらく)」です。

今年、一番初めに桜の開花宣言したのは、東京都でした。3月21日の肌寒い小雨の日でしたが、靖国神社の標本木、数輪咲いていました。

今年はゆっくりと満開になるので、長く桜を愛でることができそうです。

写真は以前撮影した茨城県の浅畑の棚田を見下ろす場所にある桜の花です。
 
 
 
 
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2016/10/24

2016年秋の撮影旅(34) 山形県米沢市田沢 「草木塔の里」

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天童市のイエローハットでつるつるになってしまったタイヤを新品に交換してもらって、一路、埼玉を目指して南下します。

米沢市から喜多方市へ抜けるとき、田沢地区を通りましたが、今年6月来た時に知った「草木塔」を探してみようと思っていました。

草木塔とは、江戸時代中期から米沢市田沢地区に建てられた「草木供養塔」「一佛成道観見法界草木国土悉皆成佛」「草木塔」などと刻まれた石碑の総称です。

江戸期の草木塔が確認されているのは全国で34基ですが、そのうちなんと32基が山形県置賜地方に分布し、中でも米沢市田沢地区には10基が集中していて、「草木塔の里」と呼ばれています。

草木塔が建てられた理由ははっきりしていませんが、山林伐採や「木流し(川を利用した木材・薪の流送)」に関わった山里の人々の畏れや感謝や祈りが込められているのではということです。(道の駅「なごみの郷」リーフレット参照)

解説看板によると、安永年間の江戸大火や米沢城下の大火で、大量の木材が伐採され、その供養のため、という説もあるそうです。

草木塔だけに限らず、動物や海産物などの供養塔もあり、それは「命を奪う」ことに対する罪悪感を薄める効果もある、「命を奪う」ことで人間が生きていけることへの感謝を表すのが供養塔だという話は本で読んだ気がします。

草木塔は、自然保護などの世界的流れと合致する部分もあって、自然を考えるきっかけになることは間違いないのではないでしょうか。地味な存在ですが、その意味は大きくて、現代的だと思います。

と、いうことで、今回は一番古い草木塔を探してみました。ここから全国に草木塔が広がっていった可能性もあるとのことで、ここが発祥の地になるわけですね。「日本最古の草木塔」かも。

上に掲載した写真の草木塔が、一番古い1780年(安永9年)に建てられた「塩地平草木塔」です。

国道から少し奥に入った墓地の一角にありました。(昭和初期に移設されたそうです)保護のために屋根がかけられています。表面は風化していますが、かろうじて「供養塔」と読めます。(養の字は昔の字ですが)
 
 
 
 
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2016/08/29

レオナルド・ディカプリオの映画 『レヴェナント 蘇えりし者』は西部劇の進化形

160829_1(根室市 ミズナラの風衝林)

160829_2(札幌市 アイヌ文化交流センター「サッポロピリカコタン」)

160829_3(松前城 シャクシャインの耳を埋めた「耳塚」)


レオナルド・ディカプリオが、ついに悲願のアカデミー賞主演男優賞に輝いた映画『レヴェナント 蘇えりし者』を観ました。音楽は坂本龍一が担当しています。

「レヴェナント(Revenant)」とはどういう意味か調べたら、「帰ってきたもの」「亡霊」などという意味だそうです。

【ここからネタバレ注意】

映像はすばらしいと思うし、とくに熊との格闘シーンはすごかった。それと雪の大自然。朝夕の時間帯だけで撮影した「暗さ」が独特の雰囲気を醸し出しています。これだけでも観る価値はあると思いますが、ストーリー自体は単純で、要するにこれは「西部劇」ですね。

息子ホークを殺された主人公グラスが執念で復讐を果たすというもの。これを「ネタバレ」とも言わないほど、ストーリー展開は予想通りで、結果もその通りになったので「西部劇」という感想になったのですが。

唯一「西部劇」の進化形だと思われる部分は、先住民族、ネイティブ・アメリカンの描き方が、単なる「野蛮人の敵」といった単純なものから、むしろ白人側の蛮行を描いたり、先住民族に人間味を持たせた部分(公平さ)にあると言えるかもしれません。

主人公の立ち位置がまさにこの部分に関わるもので、先住民族、ポーニー族の中で生活をして妻と息子と暮らしていたグラスは、だから白人と先住民族との懸け橋になっている人物なのです。

熊に襲われることを含めて数多くのトラブルに見舞われるグラスですが、その度になんとか生きのびます。驚異的なサバイバル術です。普通の人間なら完全に死んでいたでしょう。

「生」に対する執念はすさまじいものでした。これは「息子を殺されたことへの復讐心」が支えていたのかもしれませんが。「生」に特化した動物に成り切ったグラスの姿は神々しくもあります。

「西部劇」のような単純なストーリーだからこそ、主人公グラスの動物的な美しさが強調されているのかもしれません。

それにしても、いつも映画を観ると、その中の印象的なセリフを思い出すのですが、今回はまず、グラスの息子を殺した裏切者ジョンが言ったセリフを思い出しました。

それは自分がグラスを助けなかった裏切り行為を、「神が決めたことだ」と言うのです。これは自分の行為を正当化するための方便なのでしょうか。とするならば、ジョンも、少しは良心の呵責は感じているということなのでしょう。

「神」は、ずいぶん便利なものなんだなと思います。(皮肉を込めてですが)「神の御意志だ」と思えば、このようにすべての行為も正当化できてしまうんだなと。

そういえば、最後のシーンでも「神」が登場します。今度はグラスが言うセリフです。ジョンと闘ってとどめを刺そうとしたとき、「これは神に任せる」といったことを言い、自分では最後の最期、ジョンを殺さず「神に任せた」のです。結果的にジョンは他の先住民族に殺されてしまうのですが。「神が決めたことだ」と言ったジョンのセリフは、ブーメランのように自分の運命に帰って来たということでもあります。

ところで、この映画の舞台は1820年代初頭のアメリカですが、たぶん北海道でもこんなことが起きていたのではないだろうかと想像しました。先住民族のアイヌと和人の争いです。

舞台が寒いところなので、余計北海道を連想させたのかもしれません。実際1669年6月には、松前藩に対するシャクシャインを中心として起きたアイヌの大規模な蜂起「シャクシャインの戦い」というものもありました。
 
 
 
 
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2016/07/02

【愛犬物語百景 其の三十四】 埼玉県秩父市 三峯神社の「パワースポット」という「営業努力」

160701_1(三峯神社の「三ツ鳥居」とオオカミ像の狛犬)

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160701_3(文化7年(1810年))のお犬様(オオカミ)像とご神木)

160701_4(文化7年(1810年))のお犬様(オオカミ)像)

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160701_7(平成24年、辰年に現れた龍)

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埼玉県秩父市の三峯神社です。

駐車場から階段を上り、坂道を50mほど進むと一の鳥居が現れ、筋肉質のオオカミ像の狛犬に出迎えられます。この3連の「三ツ鳥居」は全国的にも珍しいそうで独特の雰囲気があります。

三峯神社は、秩父神社・宝登山神社とともに秩父三社の一社で、狛犬の代わりにオオカミの像が複数鎮座していますが、この中に、秩父で年代が分かっている最も古い、文化7年(1810年))の像があります。拝殿に上る階段の左右に鎮座しています。

細身の体形で、一見すると、キツネのようにも見えます。

秩父で「お犬様信仰」が始まったのは三峯神社で、山犬(ニホンオオカミ)の神札を信者に授けたことに始まるといいます。「お犬様信仰」の仕組みは神社経営の方策でもあったそうで、ここにも「営業努力」があったわけですね。

そしてその「営業努力」は、現代では「パワースポット」という意味付けも付け加えられているようです。

「パワースポット」というのは現代版の自然崇拝とも言えるようで、その中のお犬様(オオカミ)は、自然を象徴とする存在ではないでしょうか。

宮崎駿監督の『もののけ姫』にもオオカミが登場します。白く大きな三百歳の犬神、モロの君です。もののけ姫のサンがモロの君に育てられたという設定でした。

日本ではオオカミは絶滅してしまいました。森のカミが消える(カミを殺す)ということの意味は、文字通りオオカミを殺すこと以上に、自然との繋がりを断つものなのだなぁと思います。都会化した人たちの自然回帰で「パワースポット」が人気になっているのは、自然の成り行きではないかと思います。

境内のうっそうとした森の中を歩き、ひんやりとした空気に緊張感を覚えます。こころが引き締まるようです。

秩父一古い狛犬のそばには、推定樹齢800年の杉の巨木、ご神木がそびえたっていますが、参拝客は、ご神木に体を預け、自然からの氣を受けています。

なお、拝殿前、お賽銭箱の手前の床には龍の模様が。これは平成24年現れた模様だそうです。その年、干支は辰年でした。
 
 
 
 
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2016/07/01

今日は、七十二候「半夏生(はんげしょうず)」。富士山の山梨県側、山開きのニュース

140716_3(山梨県南アルプス市 中野の棚田 7月中旬撮影)

140716_1(山梨県南アルプス市 中野の棚田 7月中旬撮影)

140716_2(山梨県南アルプス市 中野の棚田 7月中旬撮影)

16(山梨県南アルプス市 中野の棚田 5月上旬撮影)

160701_0(山梨県忍野村 富士山と水田 5月撮影)

140701(ドクダミ科の「半夏生(カタシログサ)」)


今日は、二十四節気「夏至」の七十二候「半夏生(はんげしょうず)」。「サトイモ科である半夏(烏柄杓)という薬草が生える頃」です。

棚田の稲が夏に向かって元気に育つ季節を迎えています。風に揺れる青々とした稲やカエルやトンボやクモなどの小動物が動き回り、棚田は命に満ち溢れています。

富士山は7月1日、山梨県側の吉田口登山道が山開きを迎えました。今年は雪がなく除雪作業をしなかったそうです。静岡県側の3登山道は10日に開山になる予定です。

「富士山‐信仰の対象と芸術の源泉」という名称で世界文化遺産に登録されて4年目になります。

富士山は聖なる信仰の山であると同時に、ふもとの人にとっては日常的に見ている身近な山でもあります。

とくに農民は春に現れる富士山の残雪の形「雪形」を見て農作業を行っていました。有名なところでは富士北麓から見える「農鳥」があります。富士山は「自然暦」の役目も持っていました。

最近の雪の少なさで、この「雪形」も現れなくなっているかもしれません。

世界の「文化遺産」である富士山、そして先祖代々、自然とともに作り上げてきた農民の「文化遺産」である棚田。ふたつの「文化遺産」の競演、棚田ごしに見る富士山は、瑞穂の国、日本らしい風景といえるのではないでしょうか。
 
 

 
 
 
 
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2016/06/25

沖縄県「やんばる国立公園」指定決定のニュース

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「やんばる国立公園、指定決定…絶滅危惧種が生息」
(Nifty NEWS http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/yomiuri-20160620-50125/1.htm参照)

対象地域は、国頭村、大宜味村、東村の3村にまたがる地域で、国内最大級の亜熱帯照葉樹林の中に「ヤンバルクイナ」や「ノグチゲラ」などの絶滅危惧種が生息しているそうです。

島の最北端、辺戸岬も国立公園の範囲に含まれています。断崖絶壁から見る海岸線は雄大な風景です。

でも、この辺りには米軍の北部訓練場があります。

東村を走っていると訓練場ではヘリコプターの離着陸訓練が何度も行われていて、あるゲートには、高江地区の住民が、ヘリパッド建設反対で座り込みをやっているテントもありました。

今回指定された「やんばる国立公園」の範囲は、この北部訓練場は含まれず、訓練場の西側に位置しています。訓練場の境界が国立公園に指定された地域の境界になっているようです。

「ヤンバルクイナ」や「ノグチゲラ」が訓練場の中にはいないのでしょうか。行き来しますよね。

いつのことかわかりませんが、北部訓練場が返還されたら指定範囲を広げるらしい。逆に言えば、訓練場でなかったら、そこも最初から指定範囲になっていたということです。

国立公園化は、ユネスコの世界自然遺産への登録を目指しているようなのですが、そうすると、素朴な疑問がわいてきます。(元)軍事訓練場が世界自然遺産になるものなのかどうか。
 
 
 
 
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2016/06/17

2016年初夏の撮影旅(21) 山形県米沢市田沢地区 「草木塔」の現代的な意味

160617_2「道の駅 田沢なごみの郷」の平成9年に建立された草木塔)

160616_2(道の駅でもらった田沢地区にある草木塔の地図)


今回の撮影旅の直前、偶然ですが、長野浩典著『生類供養と日本人』という本を読んでいました。

この中には、クジラ、ウミガメ、サカナ、イノシシ、クマ、ウシ、ウマなど、それともちろんイヌの供養塔について書いてあります。

どうして生類(動物)の供養塔を建てるのか、供養塔とは日本人にとってどんな意味があるのか、日本と西洋の生類(動物)に関しての考え方の違いなど、いろいろと面白い本です。

供養塔については、

「生類を供養する意味は、その生命を絶っていただくことについての罪悪感を消去することにある。と同時に生類の「タタリ」を恐れ、それを「鎮める」という意味合いも大きかった。」

「もうひとつ、輪廻転生という、仏教的観念の精神への浸透も生類供養という習俗を拡散させた。」

とあります。

そして草木供養塔についても書いてありました。

「当初は仏教思想にそって、草木を供養するという意味で建てられたものが、現在では「花々や木々に感謝する」「草木を大切にして環境を守りましょう」というような意味に変化してきているという。」

それで今回、福島県から山形県に入った時、国道121号線にある「道の駅 田沢なごみの郷」に偶然トイレ休憩で立ち寄ったのですが、観光案内板に「草木塔」を見つけたのです。

この道は昔から何度も行き来していますが、途中の米沢市田沢地区が、草木塔の密集した地域だと知ったのは今回が初めてでした。

道の駅のスタッフに聞いてみると、草木塔の場所を示した地図をくれました。

道の駅にも1基あります。それが上に掲載した高さ4.2mの平成9年に建立された草木塔です。

解説文には、最後の方に、

「この草木塔は草木塔の持つ自然保護環境保全の思想を全国に向け発信するシンボルとして建立したものです。」

と、あります。現代的な意味付けがなされているようです。

ただ、ほかの塔は道沿いに少なく、探さないとわからないところにあるらしいので、今回はあきらめます。いずれ探してみたいと思いました。

帰宅後調べてみると、この草木塔について研究されていることがわかりました。

やまがた草木塔ネットワークのHPによると、

「草木塔(そうもくとう)とは、「草木塔」、「草木供養塔」、「草木供養経」、「山川草木悉皆成仏」などという碑文が刻まれている塔です。・ ・ ・(略)・ ・ ・国内に160基以上の存在が確認されていますが、建立されている地域は本州の一部に限局しております。さらに草木塔の約9割は山形県内に分布し、4つの地方に分かれる山形県内でも、特に、置賜地方と呼ばれる地域に集中して存在する独特な石造物文化遺産です。」

とあります。

動物、植物、岩、山、洞窟、川など、日本人の生物、無生物にかかわらず、すべてのものに霊が宿るという観念は、日本人のアニミズムの痕跡だそうです。

そして面白いと思うのは、これだけ「近代化」した日本なのに、そういった霊的なものが宿るところは、現在「パワースポット」という新しい言葉とともに形を変えて信仰されています。
 
 
 
 
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2016/05/08

【愛犬物語百景 其の九】 群馬県長野原町の「犬塚の跡碑」

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ここ何日か、犬の話題が続きます。

犬の民俗文化と言ったらいいか、「オイヌゲエ」などの行事に、自然との関係性を大切にしてきたことを見ることができる、という話です。

そもそも犬や猫などのペットというのは、「自然への窓口」、「身近な自然」という面もありますね。とくに都会に住んでいる飼い主にとっては。俺たちの暮らしが都会化すればするほど、ペットは多くなっていくのかもしれません。

ところで、自然との関係性を知ることができるものに、供養塔や供養碑もあります。魚の供養祭が築地市場で行われていることは昨日も書きました。「供養」には、殺すことや、食べることの罪悪感を薄める「装置」という意味もあると指摘されています。(長野浩典著『生類供養と日本人』参照)

群馬県長野原町に「犬塚峠」というところがあります。ヴィーノを連れて行ってきました。

国道145号線のバイパスが交差する「大津」という交差点で、ゴールデンウィークでもあり、交通量がめちゃくちゃ多い一角に「犬塚の跡碑」の犬の像がありました。

犬の像は、まだ若い和犬のようですが、首から紐をかけて、左側に垂らし、細長い札のようなものを下げているようです。

像の右隣には「建碑由来」というのも建っていました。それを読むと、この犬の話はずいぶん昔の話だと分かりました。350年も前の話だったのです。

内容をごく簡単に要約すると、

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昔、村にどこからともなく迷い犬がやってきた。この村にいついた犬は、地域犬として暮らすことになった。あるとき姿が見えなくなった。2ヶ月以上すぎたころ、突然犬は村に舞い戻った。「天照皇大神の大麻札」を背負っていた。村人は、犬が伊勢参宮をしたのだと信じた。それからこの「天照皇大神の大麻札」を村の丘の上に祀って崇め拝むことを怠らなかった。その犬はますます村人から愛されたが、何年か後死んだ。その亡がらを葬ったのが犬塚である。

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「建碑由来」には、平成5年9月とあるので、この像自体は23年前に建てられたということでしょうか。これが建てられる前も、何かはあったと思いますが。

そして気になったのは犬の名前が記されていないことです。「飼い犬」か「野良犬」かの境は、名前を付けられているか、いないか、というのがひとつ指標になるからです。(アジア各国での俺の体験から) ただ、「地域犬(里犬)」は微妙で、付けられていなかったとしてもおかしくないかもしれませんが。

江戸時代は、金毘羅参りや伊勢参りがブームになりました。そしてなんと、「こんぴら狗」という犬がいました。

飼い主の代わりに金毘羅参りをしたのが「こんぴら狗」。伊勢参りをした犬もいたそうです。

「金毘羅参り」の袋に、飼い主を記した木札、初穂料(お賽銭)、道中の食費を入れて、旅人に飼い犬を託しました。無事、お参りを済ませた犬は、ふたたび旅をして家族のもとへ帰っていったというのです。

これを「代参」と言いますが、この「犬塚」の犬も村人の代わりに「代参」に行ってくれたということなのでしょう。

犬がお参りしてきたお札を、今も祭っている祠があり、そして愛された犬は、丁重に葬られて、犬塚を作ったというのはすごくないですか。

2010年、宮崎県の口蹄疫の発生では多くの牛が殺処分され、現地では牛の供養碑が建てられました。311の震災後、原発の放射能問題で、牛を手放さざるをえなかった酪農家の人たちも、家族同様の牛と離れるとき涙を流していました。

幕末に宣教師がきて日本人に説教したらしい。

「人間は神が造った最高の被造物である」と。

すると日本人たちは「どうして人間が一番偉いのか?」と聞き返したそうです。動物も家族の一員であり、人間と動物とを区別し、「人間が上に立って動物を支配するのは当然」といった西洋とは考え方が違っていたのです。

動物はもちろんですが「針供養」、「人形供養」さえある国です。だから犬ならなおさらのこと。人間と同じように丁重に供養されたということでしょう。
 
 
  
 
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2016/04/17

「NHK-BS [体感!グレートネイチャー] アラビア 神秘なる黄金の大地 オマーン」は、4月25日(月)19:00~20:30

160417(オマーンの写真はないので、代わりにイラン・ヤズド)


海工房の門田修さんが制作統括した「【体感!グレートネイチャー】 アラビア 神秘なる黄金の大地 オマーン」が放映されます。

日時は4月25日(月) NHK-BSで19:00~20:30です。

門田さんと会うのは久しぶりです。それと去年「感動地球スペシャル・中川翔子のボルネオ」でしょこたんを案内した動物生態学者の安間繁樹さんや、昔週刊誌・グラフ雑誌などでお世話になったデザイナーとか、数人集まって、門田さんから番組の制作秘話などを聞くことができました。

オマーンという国は、砂漠やイスラム教徒や石油くらいしかイメージがありませんでした。まったく縁がなかった国のひとつです。

ただ考えてみれば、オマーン湾をはさんで、対岸はイラン南部なので、イランとは隣国と言ってもよかったのですが。なにしろ棚田がなさそうな国は、はなから眼中にないという俺の偏った嗜好も関係しています。

オマーンはアラビア半島の南東部に位置します。北部は険しいハジャル山地が連なっています。『アラビアン・ナイト(千夜一夜物語)』のシンドバッドはソハール港から出港したとされています。

オマーンは最近、観光地でもあるらしい。しかもエコツアーも盛んだというのが意外です。ネットで調べたら日本からもツアーが出ていて、13万円代からあるんですね。知りませんでした。

門田さんに治安のことを聞いたら、隣がアルカイダなど最悪の治安と最貧国のイエメンであるにも関わらず、オマーンは裕福で、治安はいいとのことです。で、なければツアーも出ないんでしょうが。

アラビア半島は、昔から海になったり陸になったりを繰り返してきたらしいですね。だから地質学的にはおもしろいところで、「地質学のメッカ」とでも言えそうなところです。番組ではそのあたりを詳しく解説しているようです。もちろんアラビアの砂漠の風景も、中東のフィヨルドと呼ばれる絶景も出てくるようです。

門田さんの話がひと段落ついて、俺も少しだけ世界の棚田(とくにイランやマダガスカル)の映像を披露する時間がありました。みなさんからは「棚田の定義」について突っ込まれたりしながら、楽しく興味を持ってもらったのはありがたかったです。

門田さんには「そのうち世界の棚田の番組も作ってください」と、少し営業活動もしておきました。
 
 
 
 
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2016/04/02

北本自然観察公園の埼玉県自然学習センター

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北本自然観察公園は、昔からの自然を生かして、野生の生き物たちを観察できるように、散策路が作られています。奥の方、「かわせみ池」の先には、大きなエドヒガンの桜の木がありました。犬連れもOKです。

埼玉県自然学習センターは、北本自然観察公園の中にあります。埼玉県の自然学習、環境教育の拠点になり、生態系の仕組みなど学習できます。公園のビジターセンターです。

2階の双眼鏡からは沼そばの草地で休むカモなどの野鳥の姿が見ることができました。

1階にはコメの袋が展示されていました。「お米を食べて生き物を守ろう」というコーナーです。

生き物にやさしい田んぼで作られた全国各地から取り寄せた約20種類のコメの袋だったのですが、いろいろあって面白い。いろんな取り組みがなされているんだなぁと感心します。

生き物が豊富な田んぼが少なくなってきている「水田生態系の劣化」が進んでいます。それはトキ、メダカ、ゲンゴロウなどの湿地に住む生き物がレッドデータブックに載っていることでもわかります。乾田化や農薬・化学肥料の使い過ぎが主な原因です。

そういった現状をふまえて、全国には、生き物を守りながらの水田作り、コメ作りをする動きが広がっています。無農薬や有機栽培で作られたコメです。

例えば、石川県津幡町の「生き物元気米」というのがあります。チラシが置いてありました。その中からの抜粋です。

生物多様性アクション大賞、日本自然保護大賞を受賞したコメです。以下、3つの条件で認証されたコメです。

1: ネオニコチノイド系農薬などの殺虫剤空中散布をしない。
2: 畦に除草剤を散布しない
3: 田んぼごとに生き物の調査をする。

興味のある方は、HPもあるようなので、見てみてください。

http://kahokugata.cart.fc2.com/

他にも、

宮城県登米市の「めだかのおたより」、「雁の里米」、

長崎県対馬市「佐護ツシマヤマネコ米」、

宮城県大崎市「シナイモツゴ郷の米」、「ふゆみずたんぼ米」、「雁音米」、

新潟県佐渡市「朱鷺と暮らす郷米」、「トキひかり」、

神奈川県」茅ヶ崎市「湘南タゲリ米」、

埼玉県鴻巣市「こうのとり伝説米」、

兵庫県豊岡市「コウノトリはぐくむお米」などがあります。

コメのほか酒の紹介もあります。

売り上げ金の一部がトキ保護活動に充てられたり、コウノトリ育む農法で栽培されたコメ100パーセント使ったものだったり。
 
 
 
 
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