カテゴリー「全国の犬像と狼像(お犬さま像) 【愛犬物語】」の406件の記事

2018/08/15

【愛犬物語 其の二百九十八】 東京都渋谷区 忠犬ハチ公像の70年

Img_6742(渋谷駅前の忠犬ハチ公像)

171029_3(山形県鶴岡市の忠犬ハチ公試作品の石膏像)


終戦記念日の今日、8月15日は忠犬ハチ公像が建立されてから70年になります。

渋谷駅前の忠犬ハチ公像は、今では外国人も順番待ちをして記念撮影するくらいの人気スポットになっています。

現在の忠犬ハチ公像は2代目です。初代は戦中の金属供出で撤去されてしまいました。戦後、安藤士さんによって2代目が造られ、1948年(昭和23年)8月15日、除幕式が行われました。

2代目を造るにあたって、士さんは空襲で自宅が焼けたので、他の民家を借りて、そこで石膏の試作品を造りました。

でも、気にいらなかったので、造り直しました。初めの試作品よりも大きめに造ったそうです。それが2代目の銅像の元になりました。

初めの試作品は忘れられ、偶然にも、いろんな人の手に渡って、最終的には、鶴岡市にやってくるのですが、そのことについては、「忠犬ハチ公像の石膏試作品が鶴岡市に来た奇跡話」に書いています。

ところで、設置にあたり、「忠犬」では軍国主義を思わせるなどの意見が出たようですが、結局、「忠犬ハチ公」という名前が浸透していたので、そのまま「忠犬ハチ公」になったようです。
 
 
 
 
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2018/08/13

【愛犬物語 其の二百九十七】 神奈川県南足柄市 大雄山最乗寺 多摩が育てられた寺

_87a1537(大松寺の老犬多摩の墓)

_87a1416(道了尊仁王門)

_87a1424(最乗寺の本堂)

_87a1426(最乗寺境内)


南足柄市の大松寺には「老犬多摩」の墓がありますが、多摩が最初に預けられたところが、大雄山でした。

南足柄市の西側に位置する大雄山最乗寺は600年以上の歴史を持つ関東でも有数の修験道の霊場です。

創建に貢献した道了という修験道の行者が、寺の完成と同時に天狗になり身を山中に隠したと伝えられることから、道了尊とも呼ばれます。

その道了尊仁王門を過ぎて、さらに山の上に上っていくと、最乗寺の本堂に至ります。

当時は「三山参り」といって、富士山・大雄山・大山をめぐることが流行っていたようです。

明治11年、武蔵野国多摩郡北見方村の長崎七郎という人も富士山に登りました。帰路犬をつれ大雄山に詣ったのですが、犬は数十里歩いて疲れてしまい、主人と帰れなくなり、大雄山に預かってもらいました。

寺の衆がよく世話をしてくれたので、数日で家に帰ることができました。その後、この犬を気にいった寺のお坊さんに、子犬が生まれたらもらいたいとお願いされて、後日、七郎は、子犬を連れていきました。それが多摩です。

そして多摩は、大松寺に引き取られ、明治21年11月25日に亡くなるまで過ごしました。
 
 
 
 
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2018/08/11

新刊『犬像をたずね歩く』と写真展のポスター

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新刊と写真展の情報を入れたポスターができました。写真展のDMと似たデザインの方が、関連が分かるかなと思って、こんなデザインにしました。

これは浦和のギャラリー楽風の、道路に面した壁に貼られる予定のものです。

前著の時のように、またいろんなメディアから取材を受けるなどという甘い夢は抱いていないので、自分でやれる営業努力はしようと思っています。これもそのひとつ。
 
 
 
 
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2018/08/10

『犬像をたずね歩く  あんな犬、こんな犬32話』の見本が届く

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『犬像をたずね歩く  あんな犬、こんな犬32話』の見本が届きました。インクの匂いがいいですね。自分のイメージが1冊の本として、形になることはうれしいものです。

書店で販売されるのは、20日ころかららしいです。少しお待ちください。

前著の「続編」とも言えますが、ただ、犬像の残りを載せたというだけではありません。日本の犬像をカテゴリー分けして、全体像が見えるように配慮した本です。なので、これで犬像に関しての「完結編」とも言えます。

それと8月30日から始まる写真展用の写真をプリント始めました。

しばらくプリンターを使っていなかったので、ノズルが詰まっていて、それを溶かしてインクが正常に出るまで何度もメンテナンスを繰り返したので、インクがなくなり急きょ、アマゾンで注文。すぐ届くので便利ですね。

この写真は、埼玉県皆野町・蓑神社のお犬さまの像です。
 
 
 
 
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2018/08/05

【愛犬物語 其の二百九十六】 愛知県磐田市 しっぺい太郎像再訪 

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磐田市の矢奈比賣神社(見付天神)を再訪しました。

鳥居の前には凛々しい姿のしっぺい太郎像が立っています。細身の体で狼のようにも見えます。「山犬」と書いたものもあるようなので、そうすると狼そのものだったのかもしれません。

見付天神のさらに奥には、こじんまりとした霊犬神社が鎮座しています。ここにはしっぺい太郎の墓碑もあります。

岩田駅前にも行ってみました。駅前広場に置かれたキャラクターの「しっぺい」。見付天神の像とは対照的な、ふくよかでかわいらしい像です。

江戸時代、この「しっぺい太郎型伝説」は日本中で流行り、歌舞伎で演じられたり、外国にも紹介されていた日本を代表する伝説だったようです。

借りてきた犬が化け物(ヒヒ・大猿・ムジナなど)を退治し、それまで人々を苦しめていた人身御供の悪風習がなくなる話で、猿神退治型伝説の1パターンともいわれます。

物語では旅の僧が犬を探してくるのですが、人身御供という旧習を壊すのは地元の人間ではなく、「旅の僧」になっていて、現代でも外圧に弱いと言われる日本人の心情と共通しているようで面白い。

土地によって、「しっぺい太郎」という犬の名前はいろいろです。「ちょっぺ太郎」「べんべこ太郎」「めっけ犬」「メタテカイ」「メッケンゲ」とか・・・

このような話は、行者や修行僧による布教にともなって全国に広がり、民間伝承・伝説になっていったようです。話に登場する「旅の僧侶」は彼らそのものなのかもしれないですね。
 
 
 
 
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2018/08/04

【愛犬物語 其の二百九十五】愛知県豊川市 犬頭神社

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豊川市に五穀・桑蚕とかかわりの深い「保食神」を祭神とする犬頭神社があります。

このあたりは、古くから養蚕の盛んな地として知られ、「犬頭糸」と呼ばれる上質の生糸を朝廷に納めていました。

『今昔物語』に「參河國始犬頭糸語(参河の国に犬頭の糸を始めたること)」として、次のような話が載っています。Wikiから要約すると、

「三河国の郡司は、蚕がみな死んでしまった本妻の家に通わなくなった。そのため本妻は貧しくなり、見つけた一匹の蚕も、白い犬に食われてしまった。しかし、くしゃみをした白犬の鼻の穴から2本の糸が出てきた。この糸は引いても引いても出続けて、糸は巻き尽くされたが犬も倒れて死んでしまった。妻はこれを仏の助けに違いないと思い、桑の木の根元に犬を埋葬した。
ある日、郡司が本妻のところを訪ねると、白く光り輝く大量の生糸を見て、郡司は仏の加護がある人を粗末に扱った自分を悔いて、新しい妻の元に通わずに本妻の家に留まったという。犬を埋めた桑の木には沢山の蚕がついて素晴らしい糸が採れた。」

という話です。

それにしてもこの郡司さん、蚕がいなくなった本妻を捨てたのに、今度は、生糸がたくさん採れたからといって本妻のところに戻ってくるとは、ずいぶんあからさまな人物ですね。別な言い方をすれば、正直者かもしれません。まぁ、話の本筋ではないのですが。

話の印象としては、「犬」や「木に沢山の〇〇」などと聞くと、「花坂爺さん」を思わせます。

境内に立っていた解説看板にも、「ご神木の桑の木」と書いてありました。探していると、近所の人が来たので声をかけると、手水盆の近くにある木を指して「これです」という。

「これが桑の木?」

なんと、巨大なこの木が、桑だったのです。確かにしめ縄を回してあるのでご神木らしい。訪ねたのは3月で、まったく葉もないのでわからなかったのですが、夏にはちゃんと大きな桑の実もなるということでした。桑の木は生きています。

ところで、神社の大祭では手筒花火をやるそうです。

それと厄年の人が餅を奉納して拝殿のところに櫓を組んで、そこから村人に餅をまきます。20年ほどまえから餅の中に景品を書いた札を入れるようになったとのこと。景品は豪華で、自転車などがあるそうです。

神社の隣の建物は立派な回り舞台ですが、残念ながら今はもう使っていないということでした。
 
 
 
 
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2018/08/03

【愛犬物語 其の二百九十四】三重県津市 四天王寺の犬塚

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三重県津市の四天王寺にある動物供養浄苑を訪ねました。ここに犬像があるという情報を得ていたからです。

それほど期待はしていなかったのですが、施設は10年ほど前に作られたモダンで新しいものなのに、犬像は古くて、何か物語がありそうな雰囲気で、がぜんテンションがあがりました。

四天王寺のHP(http://www.sitennoji.net/pet/index.html)には浄苑についての記述があります。

「この浄苑は動物と自然と一体になれる清らかな空間です。循環する水の流れは三途の川をイメージし、納骨堂には本磨き御影石が使われております。この表面に映りこむ空や雲や木々が天地いっぱいに広がった今は亡き家族(ペット)を表現しております。(2009年度のグッドデザイン賞を受賞致しました)」

寺で伺ったところ、昭和2年3月に三重県が犬(ペット)を供養するため犬塚を建立したそうです。だから犬像はもともとこの寺にあったものではなく、どこからかもってきたようです。

それ以上のことはわからないというので、三重県庁と教育委員会で聞いてみましたが、文化財のリストにも載っていないし、資料もないということで、建立の経緯はわかりません。

あとは、寺の古いことを知っている人を探すしかないかもしれません。
 
 
 
 
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2018/08/01

『縄文 JOMON 一万年の美の鼓動』展

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9月2日まで東京国立博物館で開催中の『JOMON 縄文 一万年の美の鼓動』展へ。

ここには、今年4月に犬像本に掲載するために撮影させてもらった、栃木県藤岡神社遺跡から出土した犬形土製品も展示されているということで、犬像に再会するため、という意味もありました。

今回の展覧会は縄文時代の国宝6点がすべて集結するというぜいたくなものです。史上初だそうです。ただ6点すべて揃ったのは、昨日からでした。それまでは4点だけ。だからなのか、昨日はけっこう混雑していました。

国宝は、5点が土偶、1点は火焔型土器です。すべてすばらしいのですが、特に気にいったのは、「縄文の女神」と「合掌土偶」です。

「縄文の女神」は縄文時代中期のもので、山形県舟形町で出土しました。

正面からの写真を見ていたのですが、実物を真横から見ると、この女神像のユニークさが際立ちます。世界的に女性像はたくさん出ていて、たいていお尻が大きく誇張されているのですが、こういった形は初めて見るものでした。

「合掌土偶」は縄文後期、青森県から出土した座った人が合掌しているものです。縄文の祈りの姿を表しているそうです。

どうしてこんな発想や造形が生まれるんでしょうか。素晴らしさに言葉が出ないですね。カンボジアのクメール石像も好きなのですが、縄文にもクメールにも、原初的なエネルギーを感じます。

ところで、犬像ですが、この藤岡神社遺跡の土製品だけでした。半年ぶりの再会です。動かないようにテグスで固定してあって、それは大切な出土品を守るにはしかたないのですが、大きな像ではないので、鑑賞するにはテグスが気になってしまいました。

とにかく、あと2週間で、この犬像が掲載された本が本屋に並ぶことを想像するとワクワクします。

それと、珍しいと思うものに、岩手県で出土した狼形鹿角製品というものがありました。会場内はすべて撮影禁止なので、この写真はありませんが(こちらに画像があります。http://j-shibainu.sakura.ne.jp/pdf/Digest26.pdf)、長さは25cmくらいでしょうか、細長い鹿の角の先端に狼のような動物の顔が彫られて(造られて)いるものです。

近づかないとわからないほど小さなものです。何に使ったものでしょうか。似たものとして髪飾りがあったので、これも髪飾りなのでしょうか。

それと、説明文には「狼形」と書いてあったのですが、「犬形」かも。縄文犬は、ストップがほとんどなく、狼と似ているということはすでに書いた通りです。まぁ、どっちかは、作った人に聞かないとわからないかもしれません。

ある博物館の学芸員が「考古学が面白いところは、みんな、自由に想像できること」とも言っていたとおり、俺にとっては、狼でも犬でも、どっちでもいいのですが。

ただ、強いものを身に着けることで、お守りにするという目的なら、日常的に傍にいる犬ではなく、森の最強動物であった狼の可能性は、やっぱり高いのかもしれません。
 
 
 
 
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2018/07/31

【愛犬物語 其の二百九十三】三重県津市 犬塚地蔵

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伊賀市から津市に向かいました。国道163号線・長野峠バイパスを通り、トンネルを抜けた入ったところに犬塚地蔵はありました。

お堂の前は伊賀街道で、これがもともとの旧道だったようです。

ここに「小白丸型伝説」が残っています。

小白丸伝説とは、吠える犬が首を切られるのですが、その首は大蛇に咬みついて人(飼い主・狩人)を助けるという話です。犬が吠えたのは、大蛇から人を守るためだったのに、犬は誤解されて首をはねられてしまうんですね。人は後悔して、犬を丁重に葬るのです。

解説看板を要約すると、

その昔、長野氏の家来に、鹿間という武士がいました。彼は暇ができると犬を連れて山で猟をしていました。ある日、犬が吠えて、進もうとする鹿間氏を噛もうとしました。ついに、腰の刀で犬の首をはねたところ、犬の頭は空を飛んで大木の上でこちらを狙う大蛇の喉に噛みつきました。犬の忠義に感じ入った鹿間氏が、この地に首を葬りお祭りしたそうです。

鹿間氏は後悔して犬の首をここに葬ったのでした。

犬は人間に忠実なのに、人間は犬を信用せず、誤解して首をはねてしまう話。犬と人間の本性を現しているような、人間には耳の痛い話です。
 
 
 
 
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2018/07/30

『犬像をたずね歩く』のPV (YouTube)


『犬像をたずね歩く:あんな犬、こんな犬32話』は、最終校を出版社に返送し、あとは印刷、出版を待つばかりです。奥付には8月15日となっていますが、書店に並ぶのは8月20日ころになるようです。

『犬像をたずね歩く』のPVをYouTubeにアップしました。

前回の『全国の犬像をめぐる』PVの使いまわしなので、展開はほぼ同じですが。
 
 
 
 
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