カテゴリー「【犬狼物語】犬像と狼像(狼信仰)」の543件の記事

2019/12/11

【犬狼物語 其の四百九】群馬県前橋市 産泰神社の犬張り子型「安産子育て戌」

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群馬県前橋市の産泰神社の主祭神、木花佐久夜比売命は女性の神様で、安産・子育ての守護神として信仰されています。

なので、境内にはいくつか子安信仰にまつわるものがあります。

「安産子育て戌」は可愛らしい像です。

「戌はお産が軽く、一度にたくさんの子どもを産むことから、「安産の守り神」として親しまれそれにあやかったものです。」とあります。

全国には子安信仰の犬像がたくさんありますが、産泰神社のは、犬張り子を模した像で、石像としては初めて見るものです。社務所の中にもカラフルな犬張り子が飾ってありました。

犬張り子はもともと、京都の「犬筥(ばこ)」を産室に飾る風習が江戸に伝わり、箱型でなく、犬の立ち姿の犬張り子が、江戸中期以後作られるようになりました。 

犬張り子は江戸玩具になり、上方(かみがた)では東犬(あずまいぬ)と呼ばれたそうです。

産泰神社の本殿は立派な造りですが、その奥には「安産胎内くぐり」という岩があります。妊婦がくぐると安産になるというものです。

そして拝殿前には「安産抜けびしゃく」があります。

「当社には古くから底のないひしゃくを奉納する信仰がありました。このひしゃくで水を汲むと水はそのままスーッと抜けてしまいます。そのくらい楽にお産ができますようにと願ったものです。妊婦の方がより軽いお産であるよう、心をこめて抜けびしゃくで水をお汲みください。」とのことです。

 

 

 

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2019/12/10

【犬狼物語 其の四百八】 見つかった犬(狼)のミイラは「ドゴール(Dogor)」

150302(Baobab trees, Morondava, Madagascar)

 

「「オオカミから犬への進化途中の種」かもしれないミイラが良好な状態で永久凍土から見つかる」というニュースがありました。

2018年夏、サハ共和国の首都ヤクーツクを流れるインディギルカ川近くの永久凍土層で、1万8000年前のイヌ科の動物のミイラが見つかったそうです。

まるで生きているような子犬のミイラ。(画像は検索すれば出てきます)

いや、まだ「犬」と断定されたわけではありません。もしかしたら「オオカミ」かもしれないし、「オオカミと犬の間」かもしれません。

研究者たちはこの赤ちゃんを「ドゴール(Dogor)」と名付けました。

「Dog or ・・・(犬、あるいは・・・)」という意味かなと思ったら、そいういう意味もかけているのかもしれませんが、「ドゴール(Dogor)」はヤクート語で友人を意味するそうです。

ところで、犬の祖先はオオカミであることは確実なようですが、2015年、イヌが初めて家畜化されたのは、中央アジアあたりらしいという研究発表がありました。米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された研究論文です。

「1万5000年以上前にユーラシア(Eurasia)大陸のハイイロオオカミから進化したイヌが、群れをなして放浪していた野生から、人間の主人の前でおすわりをする家畜へと歴史的飛躍を遂げた場所とそのプロセスをめぐっては、幾度となく議論が繰り返されてきた。」(イヌ家畜化、発祥の地は中央アジアか

これまでも一部の考古学者の間では、中央アジアがイヌの家畜化の発祥地だろうと考えられていましたが、遺伝学的な研究は初めてらしい。

論文によると、遺伝子の分析結果は「イヌが中央アジア、現在のネパールとモンゴルのあたりで家畜化された可能性が高いことを示唆している」というものです。

この研究でも、オオカミから犬への家畜化は、少なくともユーラシア大陸だし、今回のドゴールの発見もユーラシア大陸ということで、ユーラシア大陸は犬誕生の最有力候補地であるのは舞違いないようです。

DNA解析が進んで、これが犬のルーツに迫ることになったら面白いと思います。ただ、このドゴールは、融け出した永久凍土から見つかったそうで、温暖化が進んだから、というのが気になります。

近年は、永久凍土から多くの動物が発見されて、中には、マンモスもあり、象牙が取引できなくなったことから、マンモスの牙が高値で取引されていて、盗掘が横行しているらしい。

そういえば、前、ボルネオで野生の像が見つかったのは、ジャングルがなくなったから、というのがありました。

こういうのを「森の皮肉」と言っていました。

昔ジャングルだったところは、ラワン材を取るために森が伐採され、その後に植えられたのがアブラヤシだそうです。パーム油の輸出のためです。

それで何が「森の皮肉」かというと、ボルネオにゾウはいないと考えられていたのが、ジャングルが伐採されて少なくなったことが、ゾウの発見に繋がったというのです。

また、バオバブの木の独特の姿が分かるのは、周りの木を焼いた(切った)から、というのもありました。

今回の永久凍土からの発見もこれと似ているところがあります。温暖化が進んで貴重なミイラが見つかる、これも「森の皮肉」なのかもしれません。

 

 

 

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2019/12/05

【犬狼物語 其の四百七】 日本犬保存会の会誌「日本犬」に「犬像」2つ

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日本犬保存会の会誌「日本犬」がリニューアルしました。

表紙は柴犬のイラストですが、この会誌に俺が撮影した全国の「犬像」の写真が連載されることになりました。初回は、東京都中野区「中野犬屋敷跡の群像」です。

そしてもう一つの「犬像」、会誌には「日本犬の故郷を訪ねて① 柴犬 島根県益田市」の記事があり、柴犬「石号」ことが載っています。これは知りませんでした。

今年11月2日にこの犬像の除幕式が行われたそうで、ということは、今現在日本で一番新しい(公共の場に建てられた)犬像かもしれません。

石号は、昭和5年生まれで、日本犬保存会に血統登録されたのは昭和11年。

「日本犬保存会で、毎年新たに登録を受け付けている3万頭弱の柴犬はすべて、「父系の血統を遡ると石号にいき着く」ことになる。国内外60万頭いるとされる柴犬、血統上その始まりは、石号なのである。」とのこと。すごい話です。

柴犬は、DNA的には一番狼に近い犬種と言われているので、ニホンオオカミの血の痕跡も、日本では石号にたどり着くということになるのかもしれません。これはぜひ、石号の石像を見に行かなくては。

石像は、石号の生誕地、益田市美都町、益田市市街地から東の山間部にあるようです。

犬像・狼像はこれからも新しいものが建てられていくことでしょう。そのうち、「全国犬像狼像サミット」を企画してみたいと思います。ただ俺の力だけではどうしようもありませんので、どなたか、興味のある方のお力を貸していただきたく思います。

 犬像狼像で町おこしをしている人たちが一堂に会したら、さぞ楽しい祭り・イベントになるのでは?と勝手に妄想している段階です。

 

 

 

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2019/12/01

【犬狼物語 其の四百六】埼玉県さいたま市岩槻区 久伊豆神社

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岩槻区の久伊豆神社には「叶い戌(子育て戌)」の像があります。再再訪しました。

『犬像をたずね歩く』でも紹介していますが、これは犬の安産・多産にあやかる子安信仰の母子犬像です。

像をなでると子宝・安産に恵まれるということですが、「叶い戌」は秋田犬のメスだそうです。具体的ですね。

戌の周りには、子、丑、寅・ ・ ・といった干支の刻印が右回りに配されていて、自分自身あるいは赤ちゃんの干支をなでるのが良いようです。

 また今は、七五三のシーズンで、「碁盤の儀」の碁盤が置いてありました。

 これは解説看板によると、碁盤の上に乗り、南の方向へ「エイ」のかけ声とともに飛び降りるもので、皇室に古くから伝わる七五三儀式「着袴の儀」「深曽木の儀」が元になっているそうです。

「碁盤(世界)の上にしっかりと立ち、地面に向かって飛び降りると碁盤の目のように節目正しく美しく、また立派な勝負運の強い子どもに育つといわれています。」とありました。

 

 

 

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2019/11/29

まなびジャパンの連載「狼信仰」東北地方の山の神信仰とオイノ祭り

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まなびジャパン:Manabi JAPANの連載「狼信仰」第9回は、東北地方の山の神信仰とオイノ祭りです。


記事はこちらでお読みください。


https://manabi-japan.jp/culture/20191031_16294/


 


ところで、先日のトークイベント「オオカミは大神」には、Manabi JAPAN関係者も来ていただきましたが、そのとき質問されて、どうして連載の「狼信仰」は人気記事なのか?というものがありました。


連載は好評で、常に読まれている記事の上位にあるそうです。これ自体嬉しい話なんですが、どうしてそんなに人気なのかは、俺も分析していないので、「わかりませんねぇ」と答えただけです。連載を始めたときは、それほど期待されているようにも正直感じてなかったし、俺自身も、ただ俺が興味のあることを書かせてもらえる場所を提供してくれて、ありがたい、といった程度のことでした。でも、ふたを開けたら、「狼信仰」に興味のある人がいっぱいいたというわけです。


確かに、SNSなどの投稿を見ていても、たとえば、インスタグラムの狛犬ランキングでも、第一位は秩父の三峯神社、三つ鳥居前のお犬さま(狼)像だし、狼がある種、何かのシンボルになっているのは間違いありません。


それをこの前のイベントでは、8つほどの「テーマ」として提案したものですが、このどれか、というよりは、複合したものなのでしょう。一番大きいのは、やっぱり「パワースポット」にある狛犬(狼像)ということは関係しているんだろうなぁと思います。また像自体、筋肉ムキムキのパワーを感じる造形なので、アートとしての強さもあるのかもしれません。「神秘」「強さ」「畏怖」などがキーワードでしょうか。


もう少し、この分析を進めていけば、お犬さま(狼)像にみんな何を求めているのかがわかってくるのかなと思います。そして原稿も書きやすくなると期待しています。


 


 


 


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2019/11/26

【犬狼物語 其の四百五】東京都東村山市 八坂神社内の御嶽神社&三峯神社

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東京都東村山市の八坂神社境内の摂末社。右から、三島神社、三峯神社、御嶽神社、蚕影神社です。ここにも御嶽神社と三峯神社の祠が祀られていました。

普通の狛犬はありましたが、狼(お犬さま)像はありませんでした。なかなか狼像はないものですね。

 

 

 

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2019/11/25

スライド&トークショー「オオカミは大神:狼像をめぐる旅」を終えて

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(渋谷区 宮益御嶽神社)

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(練馬区土支田八幡 三峯神社)

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(豊玉氷川神社 三峯神社)

 

最初は予約者が少なく、どうなるんだろうと心配していたイベントでしたが、最終的には満席になって、断ったお客さんも出ました。

こういったイベントは最後になるかもしれません。当日朝まで、映写するファイルを、ああでもない、こうでもないといじっていましたが、どうすれば自分の思いが伝わるのか、それを考えながら作るファイル制作は時間がかかってたいへんだからです。しかも、「狼像・狼信仰」についてのファイルは初めてだったので、特にそう感じたのかもしれません。

昨日の話は、狼像や狼信仰を「こんな古いものがまだ残っていた」ということだけではなくて、今あるものに、自分との新しい物語を見つけることを提案するものでした。

その物語は個人的なものでいいのですが、そうすることで、狼像や狼信仰は、過去の民俗ではなくて、今のものとなって、それをめぐる意味というものも生まれてくるのではないでしょうか。

狼像をめぐりながら、街歩きをしながら、自分の物語を見つけていく。そのきっかけとなるような話にしたいという思いでした。

 

物語のテーマとしては、たとえば:

●1: パワースポット(自然崇拝)として 鎮守の杜を守る狼像など

●2: 「お犬さま」つながりで、愛犬の健康祈願など

●3: 「おいぬ」から「老いぬ」にこじつけ、長寿祈願

●4: 狼・犬の「多産・安産」のイメージから、子安信仰の対象

●5: 家族のきずなが強い狼のイメージから、縁結び・恋愛成就の守り神

●6: 土地の物語の掘り起こし (地域おこし)

●7: 自然(山)と人間をつなぐもの(たとえば、『もののけ姫』のサンは、300歳の白い狼犬モロの君に育てられた。モロの君自身が自然神「シシ神」との橋渡し役)

●8: 目に見えない世界・異界とのつながり

初めは害獣除けとしての信仰から始まった狼信仰も、火災除け、盗難除け、疫病除け、戦争中は武運長久の祈願など、時代が要請する人々の願いが狼信仰に現れているわけで、それなら現代でも、時代の要請としての新しいご神徳を見つけられるのではないか。信仰も生き物なので、形を変えて生き延びていくのは自然なことでしょう。

そこで、狼像や狼信仰を過去の民俗としてではなくて、自分との物語を新しく構築して、狼像をめぐる巡礼をしてみませんか、という提案をしたわけです。

 

そして俺個人の物語として、自然崇拝というところから、都内の狼像を「ゴジラ型お犬さま」というくくりで並べてみました。

狼信仰は、農作物を守ってくれる感謝の思いだけではなく、山に棲む得体のしれないものに対する畏れもありました。それは、自然に対する「感謝」と「畏れ」そのものです。自然を象徴する存在としての「お犬さま」に見えます。

一方のゴジラも、アメリカ映画が描く、ただ単に人間を襲う凶暴な怪物「GODZILLA」とは少し違った感覚です。

確かに日本の街はゴジラによって何度も壊されました。しかしそれは、台風・津波・地震と同じ自然災害のようにも感じられます。

だからゴジラを倒せばハッピーエンドか、というと、そうでもなく、来てほしくないけど、いなくなったら困るみたいな存在ではないかなと思います。

実際、映画『シン・ゴジラ』では、「ゴジラは自然災害か?」という議論が交わされました。

 

 

 

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2019/11/21

【犬狼物語 其の四百四】「狼と頭蓋骨」江戸時代の象牙製の緒締め

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これは江戸時代の、象牙製の緒締めで、大きさは17mm×5mmと小さいものです。頭蓋骨と狼の意匠です。

海外の人からの問い合わせで、この狼の緒締めについて、何でもいいので情報があれば教えてくださいとのことです。だれかご存知の方がいれば、メッセージをお待ちしています。

大きさがわからなかったので、掌に載せたものを再度送ってもらいました。

確かに小さい。これを細工する日本の職人技に感嘆する外国人の気持ちもわかります。

 

 

 

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2019/11/20

11月24日(日)のトークショー「オオカミは大神:狼像をめぐる旅」

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11月24日(日)のトークショー「オオカミは大神:狼像をめぐる旅」のファイルを作成中です。

ようやく全体ができました。

前半は、日本全国の狼像や狼信仰について、後半は、「東京狼」と銘打って東京都を中心にした関東地方の狼像と狼信仰の神社や祭りについてです。

今は、それぞれの写真についての解説文を作っているところです。全部は覚えられないので、写真といっしょに載せておきます。

狼像や狼信仰は、「こんなものがまだ残っていた」ということではなくて、今あるものに、自分との新し物語を見つけてみるということを提案するものです。その物語は個人的なものでいいのですが、そうすることで、狼像や狼信仰は、過去の民俗ではなくて、今のものとなって、それをめぐる意味というものも生まれてきます。

とにかく、話は面白くなくとも、狼像は千差万別で面白いと思います。

席はまだありますので、十分にありますので、興味のある方は、ぜひ聴きに(観に)いらしてください。お待ちしています。

 

イベント 「オオカミは大神〜狼像をめぐる旅〜 by 青柳健二」

2019年11月24日(日)
Chaabee
135-0032 江東区福住1-11-11
chaabee11111@gmail.com 
080-5409-5099
facebookのイベントページ

open 12;30、start 13:00 (end 14:30 )
2,000円+1ドリンクオーダー(予約制)

ご予約: chaabee11111@gmail.comまで、お名前、人数を明記の上、お送りください。chaabee からの返信メールを持って、ご予約完了となります。

 

 

 

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2019/11/02

【犬狼物語 其の四百三】 埼玉県川越市 砂久保三峯神社&三光三峯神社

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(砂久保稲荷神社=砂久保陣場跡)

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(砂久保三峯神社)

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(三光三峯神社)

 

 砂久保陣場跡の解説看板によると、現在砂久保稲荷神社が鎮座するここは、戦国時代に扇谷上杉氏、山内上杉氏、古河公方足利氏の連合軍と小田原北条氏が河越城をめぐり戦ったときに陣が張られた場所だそうです。稲荷神社の狛狐の奥に、三峯神社もあります。

また、三光三峯神社は、東武東上線/地下鉄有楽町線「川越市」駅から徒歩約6分のところの住宅外にあります。屋敷に鎮座するようにも見えます。

 両社とも祠だけで、詳しい事情は今のところわかりません。残念ながらお犬さま像もありませんでした。

 

 

 

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