カテゴリー「全国の犬像と狼像(お犬さま像) 【犬狼物語】」の460件の記事

2019/04/21

【犬狼物語 其の三百十六】 栃木県佐野市 犬伏の里(鷲宮神社)再訪

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借りてきた犬が化け物(猿神)を退治して人身御供の悪習がなくなるという伝説で、犬の名前は「しっぺい太郎」や「早太郎」や「めっけ犬」などいろいろありますが、江戸時代、日本中で流行った「しっぺい太郎伝説」というものがあります。

犬伏の里にもそのパターンの伝説があって、犬の名前は「ちょっぺ太郎」といいます。

佐野市のHP「犬伏」のページには、「犬伏」の地名の由来としていくつか載っていますが、その中の(1)は、

「古老の話では大昔、この地に大猿が出て婦女子を餌食にするので、何とか防ぐ方法として年に1回の祭に娘を供養に出すことになってから被害は少なくなりましたが、年々娘たちが少なくなっても困るというところから、近江国より、ちょっぺ太郎という大犬をつれてきました。娘の代わりに供養に出したところ犬と猿との戦いによって、両者死に絶えました。それからは人畜に全く被害がなくなりました。これも太郎のおかげであるとのことから、或る丘に犬を埋め供養したことから、犬が丘に伏せているということが伝わり、犬伏町というに至ったものと伝えられています。」

という伝説です。

ちょっぺ太郎と思われる像はあいかわらず前足がない状態で立っていました。アンコールワットに点在するクメール石像のようで、原始的なパワーを感じて好きなのですが、どうして前足がない(なくなった)のか、前から気になっていたところですが、その謎はいまだに解決していません。

それと、このちょっぺ太郎は、犬なのか、狼なのか、ということも曖昧です。『犬像をたずね歩く』では「犬」として書いていますが、本当はわかりません。「狼犬」だという話もあるし。曖昧であること自体、日本の狼事情をよく表しているともいえるのかもしれません。

 

 

 

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2019/04/20

【犬狼物語 其の三百十五】 栃木県佐野市 朝日森天満宮境内の三峯神社

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佐野市での撮影があったので、ついでに朝日森天満宮境内の三峯神社を尋ねました。

 朝日森天満宮は菅原道真公を祀っています。

 ここに「天神様のなで牛」像があります。神牛の耳元でお願いごとを唱えながら一番気になるところを撫でると、撫でた個所と同じところにご利益があるとのことなので、もっと頭が良くなるようにと、神牛の頭を撫でました。

三峯神社は、拝殿から右側に回り込んだ裏の方にあります。

石祠が祀られ、両側に狼像が控えています。子どもの狼らしい。でも、しっかりと牙は表現されています。後ろに回ったら、祠の台座に「嘉永五年」とありました。1852年~1853年にかけてですが、167年前のことです。

 狼像は新しく見えたので、あとで置かれたものではないでしょうか。子狼なのに、いっしょうけんめい護っているような姿が、健気な感じです。

 

 

 

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2019/04/18

『オオカミは大神 狼像をめぐる旅』本日発売

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待ってました、この日を。

とは言え、amazonではkindle版が先行販売されていたようですが。

とにかく、1月下旬からの3か月間、かなり集中して今回の本を作り上げました。

先日も書きましたが、出版社の社長が言うには、最速だったということです。でしょうね。俺もこんなのは初めてです。

もちろん、ブログで記事を書き続けていたことがベースにあったので、まったくのゼロから書き上げたというわけではありません。

日々の積み重ねが大切なんだなぁとあらためて思います。速く文章を書く才能があるとは思ってないですし。

 

Amazonのページはこちらです。 

 https://www.amazon.co.jp/dp/4635821382

 

単行本(ソフトカバー): 160ページ
出版社: 天夢人 (2019/4/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 4635821382
ISBN-13: 978-4635821384
発売日: 2019/4/18
梱包サイズ: 20.8 x 14.8 x 2 cm

 

内容紹介

オオカミに対する関心が高まる昨今、狼信仰の影響を色濃く遺す狼像を求めて、関東はもとより東北、関西など各地を訪ねて写真と文章で表現した渾身のフォト・ルポルタージュ。

各地に遍在する狼像の存在に関心を抱いた「旅する写真家」が、実際に現地を訪ね、徐々に日本人とオオカミ=大神との関わりの深さに目覚めていく体験を、読者は追体験できるだろう。

軽妙な文章と、情緒あふれる多様な狼像の写真でめぐる、失われたニホンオオカミの記憶を掘り起こすユニークな旅の記録となっており、読者が狼像を訪ねるガイドブックとしても役立つ。

 

【目次】
I オオカミとの出会い
・椋神社のオイヌゲエとは? 狼の棲む秩父桃源 オイヌゲエをハシゴする お犬さま信仰の三峯神社と武蔵御嶽神社

 

II 狼像の聖地へ
「ニホンオオカミ」から「お犬さま」へ 関東平野の狼像
・東京都渋谷区 宮益坂御嶽神社/台東区下谷三峰神社/杉並区宿町御嶽神社/足立区千住神社三峯神社/足立区上谷中稲荷神社三峯社
・荒川区三河島三峯神社/練馬区土支田八幡宮 御嶽神社/練馬区八坂神社御嶽神社/大田区多摩川浅間神社三峯神社/茨城県ひたちなか市平磯三峯神社/茨城県筑西市三峯神社
・奥多摩のユニークな狼像 東京都檜原村・あきる野市臼杵神社/東京都あきる野市小和田御嶽神社/東京都檜原村鑾野御前神社と貴布禰神社
・東京都檜原村大嶽神社の里宮と本社 七ツ石神社の再建プロジェクト

 

III 大神への祈り
・岐阜県と静岡県の狼信仰
・東北地方の狼信仰
・西日本の狼信仰
・[コラム]狼の伝説― 送り狼/狼の恩返し/鍛冶屋の婆

 

 

 

 

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2019/04/17

『オオカミは大神』プレスリリース

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昨日、出版社からプレスリリースが出されました。

https://www.impressholdings.com/release/tmj_2019_0416_02.pdf

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002694.000005875.html 

書店には、いよいよ明日から並ぶ予定です。

 

 

 

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2019/04/14

狼信仰と稲作との関係

 

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今まで撮影してきた「稲作文化」「棚田」といったテーマと、今のテーマ「狼信仰」を結びつけるのは、こじつけだといわれるかもしれません。

でも結局、日本の文化を語ると、「稲作」と関係しないものはないということなんでしょう。

狼は、田畑を荒らす猪や鹿などを追い払ってくれる益獣でした(東北の馬産地は除く)。狼信仰はこの農事の神としての信仰から生まれたという。

それは何も過去の話ではなく、今もそうです。猪などに荒らされることが原因で棚田をやめてしまうという事態にもなっています。

だから日本各地には、近世以降、猪や鹿などが農地へ入ってくるのを防ぐ目的で作られた猪垣(ししがき)が残っています。

俺も何ヵ所か猪垣を探したことがあります。狼信仰の本拠地、秩父にもありました。

上に掲載の写真は大分県佐伯市蒲江の猪垣です。高さは2m50cmほどもあるでしょうか。立派な石垣の猪垣でした。これだけのものを作らないと田畑が続けられなかったということです。だから、害獣との戦いがどれだけ大変だったかというのが分かります。

「現代版の猪垣」もあります。

滋賀県高島市畑の集落を回り込むように、横谷トンネルを抜けて朽木へ向かう山道を登っていくと、途中土砂崩れでトンネルまではいけませんでしたが、この道沿いがずっと害獣の防護柵に囲まれていました。集落をまるごと囲む大きな猪垣です。下の写真がそうです。

農業は昔から害獣との戦いでした。 深刻な獣被害が、狼信仰を生み出したとも言えるのかもしれません。

 

 

 

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2019/04/13

狼信仰と雲南省の民間信仰

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先日は、本の出版関係者たちと「お疲れさま会」をやりました。

ほんとは、これからが勝負で「お疲れさま」はもっと先の話です。だからヒット祈願といったところでしょうか。

場所は神保町の東北タイ料理の店でした。

出版社の社長の話では、今回の本が、やっぱり最速のできあがりだったという。企画が動き出したのが1月下旬、それから3週間で原稿を書き上げました。ブログを書いていたからできたことですが。集中してやったので、かえってよかったかもしれません。

ところで、タイ料理はおいしかったですね。ラープやソムタム、カニのカレー、ネームのサラダなどなど。

社長とは、20年ほど前、雑誌の取材でいっしょにタイへ行ったことがありました。

山登りの格好をしてリゾートビーチを歩いたり、青いきれいな温泉湖で泳いだり、象に乗って山岳民族の村を訪ねたり。

あのときは、こんなふうな形でまたいっしょに仕事ができるとは思いませんでしたが、俺の写真の方向性は、当時彼のいた出版社とは相性が良かったということはあったと思います。

考えてみれば、その雑誌でも何回か特集を組んでもらったのです。最初は「雲南省の麗江」だったと思います。「山の民俗」という意味では、麗江のナシ族文化と民間信仰も、お犬さま(狼)信仰も同じともいえるかもしれません。

だから、今、不思議な感覚なのです。雲南省で少数民族の民俗文化に興味を持って写真を撮り始めたのですが、それは特別「意図」があったわけではありません。バックパッカーからの流れで、自然に雲南省で写真を撮り始めたのです。でも、今から思えば、これは偶然ではなかったのではないかとも思います。

無意識で選択したものは、その人の本質にかかわっているのではないかということです。

 

 

 

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2019/04/11

『オオカミは大神』の見本が届きました

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『オオカミは大神』の見本が届きました。

色校のときよりも、色が良く出ていると思います。紙の質感もちょっとおちついて、狼にふさわしいような気がします。

インクの匂いがする新刊を手に取ると、この3カ月のあわただしい苦労もむくわれるようです。

 

 

 

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2019/04/07

オイヌゲエ(お犬替え)の季節

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ツイッターの投稿を見て、今がオイヌゲエ(お犬さまのお札替え)の時期だったと気が付きました。

引っ越しと『オオカミは大神』の出版に頭がいっぱいで、オイヌゲエを忘れていたとは。狼信仰の本を出すというのに。

本の出版をオイヌゲエに合わそうなどという考えもさらさらなかったので、オイヌゲエと出版が重なったのも、シンクロニシティということでしょうか。単なる偶然とは思えないのです。

そもそも、狼像に興味を持ったのも、「犬の祭り」があると知って、吉田椋神社の「オイヌゲエ」へ行ったのがきっかけでした。その「犬」が実は「狼」のことだったと知ったのです。本にも、その経緯は書きました。

その後、秩父のオイヌゲエをめぐりました。今でも10社くらいでお犬さまのお札を頒布しています。このお札も本には掲載しています。

4月5日の椋神社をはじめとして、オイヌゲエは、5月まで続きます。(これは『お犬信仰特輯』(あしなか1994年)に掲載されていた古い情報です。日時については最新情報をお確かめください)

4月14日 若御子神社
4月15日 猪狩神社
4月17日 岩根神社 
4月17日 釜山神社 
4月18日 両神神社
5月3日 城峯神社
5月5日 両神御獄神社 
5月5日 城峯神社
5月8日 龍頭神社
特定日無し 三峯神社
特定日無し 宝登山神社

 

 

 

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2019/03/31

『オオカミは大神』は校了しました

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『オオカミは大神』の校了紙です。


赤字(訂正)無しで入校することができました。


あとは、書店に並ぶのを待つばかりです。


 


 


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2019/03/21

Manabi JAPANでの連載「狼信仰」の第5回目は「七ツ石神社の再建プロジェクト02」

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Manabi JAPANでの連載、「狼信仰」の第5回目は前回の続き、「七ツ石神社の再建プロジェクト02」です。
  
  
この内容は、いま準備中の単行本『オオカミは大神:狼像をめぐる旅』にも入っています。
  
狼神社を今の時代に再建する意義とは何だろうか? そんなことも考えながら、1年半にわたって見続けてきました。
  
  
  

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