カテゴリー「全国の犬像と狼像(お犬さま像) 【愛犬物語】」の316件の記事

2018/01/23

【愛犬物語 其の二百二十】 神奈川県横浜市 神鳥前川神社の守護犬像

180123_1(神鳥前川神社)

180123_2(富士仙元社)

180123_3(守護犬)

180123_4(子産石)


横浜市青葉区の神鳥前川(しとどまえかわ)神社を参拝しました。

参道の階段を上って行くと境内に至ります。正面に拝殿があり、戌年だからでしょうか、左側に大きな犬の絵馬がかけられています。

その奥に進むと伏見稲荷神社と富士仙元社があります。

富士山型の塚の前には安産祈願の守護犬像と子産石がともに並んでいます。無事出産した人がお礼参りに結んだものでしょうか、守護犬像と子産石には、たくさんの安産お守が下げられています。

富士仙元社は霊峰富士の神様をお祀りしている神社です。「浅間」の字をあてるのが多いですが、ここでは「仙元」との表記が由緒に残っています。

富士山は古来より生命力の象徴とされ、また富士の神様である木花咲耶姫命は出産の際、火事に見舞われたにもかかわらず、母子共に無事であったことから安産の御神徳があるとされています。

また犬の、多産・安産にあやかり、子宝の象徴として信仰されてきました。安産祈願が戌の日に行われるのもこのためです。

全国には、多くの子宝犬の像があります。東京の水天宮の子宝犬もそうです。ここの守護犬もそのカテゴリに入れていいのではないかと思います。

守護犬像は、かなり古いものだと分かります。江戸時代以前のものではないでしょうか。

宮司さんによると、この守護犬の像は、近くの幼稚園の敷地内にあったものだそうですが、平成元年に、社殿の改築と同時に仙元社も祀ることになり、管理ができなくなった守護犬像も、ここに置かれることになったそうです。なので、幼稚園にあった以前のことはわからないそうです。

また、子産石は、霊峰富士から産み落とされた石で、石が石を産み、増え続けるという言い伝えがあるそうです。

昔から、この石がある家は子宝に恵まれ、家運長久であるとされています。近年ではこの石を持つ家も少なく、貴重なものとなったため、子授けや安産のための石の貸し借りが行われるようになりました。

実際に石を借り、無事出産を終えると、お礼の品を添えてお返しをするという風習が広く残っています。

神鳥前川神社のHPを参考にしました)
 
 
 
 
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2018/01/22

【愛犬物語 其の二百十九】 埼玉県さいたま市 ニッパー像と犬のおもちゃ

180122

180117


今開催中の写真展「全国の犬像をめぐる」の会場は、埼玉県さいたま市浦和区にある和風カフェの「ギャラリー楽風」です。

近くに狛犬ではなくウサギ像の調神社(つきじんじゃ)も鎮座する歴史の町です。

旧中山道に面している老舗のお茶屋、青山茶舗が経営しているカフェですが、建物がまたすばらしく、明治24年に建てられたお茶屋の倉庫として使われていたものをカフェに改造したものです。

そんな歴史的なカフェの青山さんが、ニッパー像を持っていることを知ったのは、去年の夏ころでした。

今年は戌年ということもあり、正月に犬像の写真展をやることになったとき、青山さんが「こういうのがあるんですが」と言って見せてくれたのが、首と胴体が分かれた古いニッパー像でした。

これは15年前に骨董店から購入したものだそうです。詳しいことはわかりませんが、昔、電気店やレコード店の店先に置いてあったものらしい。首輪にはかろうじて「victor」と読めます。

Wikiによると、

「ニッパー (Nipper) は、絵画『His Master's Voice』のモデルとなったイヌ。蓄音機に耳を傾けるニッパーを描いたその絵画は、日本ビクター(現・JVCケンウッド)やHMV、RCAなどの企業のトレードマークとして知られる。」

「ニッパーの最初の飼い主は、イギリスの風景画家マーク・ヘンリー・バロウドであった。1887年にマークが病死したため、弟の画家フランシス・バロウド(英語版)がニッパーを引き取った。彼は亡き飼い主・マークの声が聴こえる蓄音機を不思議そうに覗き込むニッパーの姿を描いた。」

それが『His Master's Voice』。

主人の声に耳を傾けているところを想像すると、胸がきゅんとしてしまいます。亡くなった主人の声を覚えていて、どうしてここから聴こえてくるんだろう?と不思議に思った仕草かもしれません。

ヴィーノも、口笛なんか吹いたとき、何の音だ?というふうに首をかしげることがあります。犬にとって敏感な音というものがあるのでしょう。聴覚に関しても、人間は犬にはかないません。犬は、人間が聞き取れない高周波数音も聞き取っています。すばらしい能力です。人間は犬の聴力にも頼ってきたんですよね。

このニッパーは、耳だけ黒くて、全身が白い犬ですが、渋谷区のビクタースタジオ玄関の像はブロンズ製なのか黒褐色です。そのことについては、昨年すでに書いています。

犬像の写真展なので、会場の入り口に、首をくっつけたニッパー像を置いてもらいました。だからずっと飾っているわけではありません。

ところで、青山さんは古いおもちゃのコレクターでもあり、ニッパー像もその一つであったのですが、他にも興味深い犬のおもちゃをたくさん持っていました。だいたいは5、60年前のおもちゃだそうで、made in japanと書いてあります。主に輸出用だったらしい。

『何でも鑑定団』を見ていると、こういった古いおもちゃも箱といっしょだともっと価値が上がるようで、青山さんも箱付きで持っていますが、今回は、写真を撮るために箱から出してもらいました。

『犬像』の続編として2冊目に取り掛かっていますが、まだ、どの犬像を入れるか考え中です。今発売中の「週刊新潮」の「掲示板」で、犬像情報を募集しています。

この結果待ちですが、次回作には、ビクタースタジオのニッパー像と青山さんのニッパー像も取り上げようと思います。
 
 
 
 
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2018/01/14

スライド&トークショー『全国の犬像をめぐったお話』

180113(義犬 華丸の像)


1月12日は写真展会場でスライド&トークショーだったので、俺は始まる3時間前に会場のギャラリー楽風に行きました。

予約していたプロジェクターを受け取り、パソコンとつないで、映像がちゃんと出るかどうか確かめていると、ひとりの男性が「青柳さんですか?」と声をかけました。

なんと、ある犬像の作者の彫刻家さんでした。新聞の記事を見ていらっしゃったそうです。

その作者の犬像は、このほか、全国に3カ所ほどにあることがわかりました。今後その像の写真も撮ろうと思います。

聞けば、ご自身も4匹の犬を飼っている愛犬家で、やっぱりなぁと思いました。犬像の姿は動きのある一瞬を捉えていて、日々犬と暮らしていないとつかめない形だろうと内心思っていたからです。だから納得できました。

そんな驚きの出会いがあったあと、午後7時から、写真展会場で、飲み食いしながらのトークショーが始まりました。スクリーンを囲んだところはキャンプファイヤーをやっているようでいい雰囲気。

長崎県大村市の「義犬華丸」を建立した小佐々氏子孫の会の小佐々先生もいらっしゃったので、所々でコメントを頂戴することができました。

小佐々先生は、獣医史学会理事長でもあります。犬像から日本人の動物観・自然観がわかるということで、『全国の犬像をめぐる』を作るにあたっては協力していただいたのでした。

義犬華丸は、写真展でも展示しているし、今回のスライドショーでも紹介しました。

小佐々さんのお話でへぇ〜と思ったのは、江戸時代、狆は犬ではなかったという話です。(華丸は狆でした)

どういうことかというと、当時は、ペットとしては「犬」と「狆」と「猫」がいたということです。つまり「狆」は犬の一種とは考えられておらず、別な独立した種だと考えられていたそうです。おもしろいですね。

狆という字は、ケモノ偏に「中」。これは日本で作られた漢字です。狆には下毛がなく、寒さに弱い犬です。だから家の中で飼うものでした。だから「中」の字。しかも暖かい家の中で飼う動物でした。なので結局裕福な人間しか飼うことができず、狆を飼うのはステイタスでもあった、ということです。

華丸の像は、大仏師・石彫家、長岡和慶氏の手によるものですが、とにかく丸い形です。突起がなるべくないように作られています。実はそこにも理由がありました。

犬像はだいたい多くの人に撫でられることになるのですが、それと長年の風雪で、耳が欠けたりするものです。なので突起物をなるべくなくしたとのこと。なるほどと思いました。

磨く作業は曲線だけなので、研磨機をつかうことができなく、たいへんだったようです。
 
 
 
 
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2018/01/11

ニッポン放送 上柳昌彦 あさぼらけ 『あけの語りびと』で紹介されました

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ニッポン放送 上柳昌彦 あさぼらけ 『あけの語りびと』で、「数奇な縁から犬と家族になり犬像の本を出版した写真家」として紹介されました。

HPはこちらです。(音声も聴くことができます)

http://www.1242.com/lf/articles/86262/?cat=entertainment,life&pg=asaborake&feat=akenokataribito

https://soundcloud.com/shovel_jolf/asw1pkzmqr8j


中国で犬に咬まれてから犬恐怖症になりましたが、妻の実家のビーグル犬で恐怖症をリハビリし、ヴィーノといっしょに暮らすようになり、そして日本一周の車中泊の旅に出たこと。

戌年生まれだったことを先日のインタビューまで忘れていましたが、俺は、意外と犬に縁のある人生を送っているんだなぁとあらためて思います。

犬恐怖症の人間が犬と日本一周し、犬の本まで作ってしまいました。「数奇な縁」と言われるのも、なんとなくわかる気がします。

ヴィーノが網走市 で行方不明になり、2時間後見つかった話。自分の話なのに感動してしまうのは、上柳昌彦 さんの語りのおかげですね。

この写真は、網走郊外の能取岬で撮ったもの。この夜、ヴィーノが行方不明になりました。本当にいまも、この時ヴィーノが見つからなかったらどうなっていたんだろうと思います。
 
 
 
 
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2018/01/06

ラジオ2局で写真展『全国の犬像をめぐる』を紹介

Dsc_0320(渋谷駅前 忠犬ハチ公像)

Dsc_0322(NHK入り口 「せごどん」のポスター)


昨日は、ラジオ2局で写真展『全国の犬像をめぐる』を紹介していただきました。

TOKYOFM/JFN「クロノス」は、8時から生電話出演でしたが、直前に家電が調子悪くて、2回切れてしまいました。そして予備のスマホがつながったのが本番10秒前でした。

あせりました。つながったとたんしゃべり始めたかっこうなので、声が上ずってしまいました。

そして、夕方5時20分からは、NHKラジオの夕方トピックで、こちらはスタジオから生出演でした。渋谷駅前では、忠犬ハチ公に新年のご挨拶を。

夕方トピックでは、消防犬ぶん公から始まって、高野山への案内犬ゴン、そしてユニークな姿の羽犬、こんぴら狗やおかげ犬の代参犬、最後は、西郷さんの愛犬ツンの話。

今年のNHK大河は『せごどん』なので、愛犬のシーンが出てくるのか注目です。


昨日のNHKラジオに出演したときの様子はしばらくこちらで聴くことができます。
夕方トピック 「全国忠犬物語」
放送2018年3月5日(月)

http://www4.nhk.or.jp/hitokoto/365/
 
 
 
 
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2018/01/03

1月4日からの写真展『全国の犬像をめぐる:』の飾りつけができました

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2018年1月4日から開催の写真展の飾り付けがこのようになりました。今回の写真は、犬像にまつわる物語がわからないと楽しめない写真だと思うので、物語のキャプションは読みやすいように工夫しました。

近くまでお越しの際は、お気軽にお立ち寄りください。写真展は入場無料です。


■ 青柳健二写真展「全国の犬像をめぐる」
  会期: 2018年1月4日(木)~30日(火) ※ 10日(水)、11日(木)、17日(水)、24日(水)休み
  午前10時~午後7時 ※ 最終日午後5時まで


■ スライド&トークショー「全国の犬像をめぐったお話」
  日時: 2018年1月12日(金) 午後7時開演 1500円(要予約)

企画・会場: ギャラリー楽風
    〒330-0064さいたま市浦和区岸町4-25-12
    048-825-3910
 
 
 
 
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2018年1月3日、日経新聞文化欄に「オンリーワン!犬像の旅」が載りました

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今日1月3日の日本経済新聞 文化欄に「オンリーワン!犬像の旅」が載りました。

こちらWEB版です。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25138130X21C17A2BC8000/

中国で何度か野犬に咬まれて、一時期犬恐怖症になっていた俺が、ヴィーノという犬のおかげでリハビリし、犬連れ日本一周をして、全国の犬像に出会ったこと。

その経緯や、各地の犬像の特徴などの話を記者さんがまとめてくれたものです。

犬像は、南富良野の忠犬ハチ公、消防犬ぶん公、こんぴら狗、須賀川市の代参犬シロ、高野山への案内犬ゴン、ガイド犬平治、羽犬、盲導犬サーブなどです。

そして明日から始まる、浦和のギャラリー楽風での写真展の情報も。
 
 
 
 
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2018/01/02

戌年の初詣として注目される青梅市の武蔵御嶽神社

170609_2(拝殿前の狛犬)

170609_90(お犬さまのお札とお守り)

170609_3(本殿登り口のブロンズのお犬さま像)

170609_7(大口真神社)

170609_6(大口真神社)

170609_8(大口真神社)

171210_5(古いお犬さま像)


東京都青梅市の武蔵御嶽神社は狼神社として有名ですが、最近は、犬連れ参詣客も多くなっています。

年末のニュースを見ていたら、神職の方たちも、ペットの犬を「お犬さま」と呼んでいたし、犬と狼の境は今でもあいまいなようです。

牧畜業が発達している西洋では、「狼は敵」、「犬は仲間」と、完全に分かれるのと違って、日本では、あいまいでした。

信仰としての「お犬さま」は、生物学的なオオカミとは別なようです。山には狼、狼犬、野犬などいろんな犬科動物がいて、それを区別するのは難しかったでしょう。あくまでも信仰の対象のイメージが「お犬さま」。だから武蔵御嶽神社や三峯神社でも「お犬さま」≒「犬」ということになるのでしょう。

ただ、昔は「お犬さま」を借りに行くということでしたが、今は、反対に信者が神社へ「お犬さま」を連れてお参りに行く、というふうに、形も意味も変わってはいますが。

文化や信仰は、時代とともに変わっていくのは当然のことだと思うので、これも悪いことではないでしょう。今、狼信仰に、「狐憑き祓い」や「コレラ除け」の御利益を期待する人はほとんどいなくなっていると思うので。「鹿猪除け」や「火災盗難除け」は少しあるかもしれませんが。

武蔵御嶽神社のHPを見ると、1月8日までは多くの参詣者がいるし、愛犬の祈祷は1月9日以降なので、犬といっしょの初詣は、1月9日からが勧められているようです。

http://musashimitakejinja.jp/news/hatsumode_osirase/


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2017/12/30

2017酉(鳥)年から2018戌(犬)年へ 「羽犬」の像

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2017年は酉(鳥)年ですが、2018年は戌(犬)年です。酉年から戌年への橋渡しをするような犬像があります。

それは、福岡県筑後市の「羽犬」像です。すでに【愛犬物語】でも紹介しました。

伝説がふたつあって、ひとつは「悪犬伝説」ひとつは「愛犬伝説」です。

秀吉も信長同様、鷹狩りを好んだそうで、鷹狩用の犬である「鷹犬」は「御犬」と呼んで大事にされましたが、反対に、野犬は殺されて鷹の餌にされたという話があります。犬の運命は天国と地獄の、両極端の開きがあったんですね。

伝説に、「悪犬」と「愛犬」という一見矛盾するような2つの伝説が同時に伝わっていることも、人々の心の葛藤をそのまま表しているような気がします。「野犬」と「鷹犬」の、あまりにも両極端な2つの犬の立場そのものが伝わった結果なのかもしれません。

とにかく史実はわかりませんが、羽の生えた犬というユニークな動物を生み出した人々の想像力を面白いなぁと思います。

古くは鷹狩自体を「鷹犬」と呼んでいるケースも多くあるそうで、鷹狩では「鷹」と「犬」は切り離せないものだったようです。

空に飛び上がるような犬の像はまさに羽の生えた鳥と犬が合体したような姿で、「羽犬」はまさに「鷹犬」そのままではないかと思うのですが。

これが偶然にも、2017年と2018年の干支が合体したような姿になっています。

戌年はどんな年になるんでしょうか? 秀吉が連れていた愛犬は飛び跳ねるような活発な犬だったそうです。そんな羽ばたける年になってほしいものです。
 
 
 
 
 
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2017/12/29

【愛犬物語 其の二百十八】 東京都檜原村 大岳山の大嶽神社

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アップするのが遅くなってしまいました。今年最後の狼像(お犬さま像)は大岳山の大嶽神社の石像です。秩父・多摩・武蔵地方で1、2番目に古い像だと言われているものです。

滝本のケーブルカー駅に着いたとき、先日とは違ってまったく静かでした。実際、駐車場のおじさんたちは、「すっかり寂しくなったね」などと話をしていました。前日までの「紅葉祭り」の幟旗を軽トラックで回収していました。

武蔵御嶽神社には寄らずに、まず大岳山を目指しました。登山道は途中から急坂や岩場になり、チェーンが張ってあり「滑落注意」の看板が出ています。これまで降った落ち葉が積み重なり、岩が滑りやすく、注意して上らなければなりません。

武蔵御嶽神社から2時間ほどで、大嶽神社前の広場に着きました。ここには廃屋がありますが、これは大岳荘という売店兼山小屋だったという。

先日参拝した大嶽神社里宮の宮司さんによると、数年前まで営業していましたが、商売にならなくなってやめたらしい。この大岳荘の主人に神社の管理もお願いしていたそうですが。

鳥居があって、そこから80mほど上がったところに大嶽神社が鎮座します。拝殿には大嶽神社里宮で授与しているお犬さまの姿が入ったお札が貼られていました。

拝殿の前には、左右にお犬様像が控えていました。右は雄、左は雌なのでしょうか。右の像の股にはオチンチンが作られていましたが、左の像には見当たりません。

左の像は、正面から見ると、1988年/フランス映画『『バクステール/ぼくを可愛がってください。さもないと何かが起こります。』の主人公、ブルテリア犬とそっくりです。バクステールは、理不尽な主人に切れて殺してしまうというかなり癖のある犬映画、異色のサイコサスペンスです。

バクステール(犬)に人間の深層心理を投影するという映画でもあるのですが、これらのお犬さま像にも、同じようなところがあります。「どのように見るか」は、その人によって様々です。像に向かって自分の深層心理を映し、山や自然と対話します。その装置としてのお犬さま像でもあるのかもしれません。

ところで、この像の古さですが、左の像の台座には、かろうじて「宝暦九年」(1759年)という銘が見えます。でも、本当にそんなに古いのでしょうか。どうも新しく見えてしまいます。台座に苔なども付いていないので余計に新しく見えてしまうのかもしれません。

一応、これが秩父・多摩・武蔵地方で1番か、2番目に古い像と言われているものだそうです。1番目は、スズノ御前神社の像かもしれませんが、確実な情報ではありません。でも、形はそっくりで、もしかしたら、同じ石工の作品ということもあるのかもしれません。

ちなみに、日本最古と言われる像は、こちらに載っています。

http://enjoo.com/komaken/ko_news1.htm

拝殿の後ろには、立派な本殿も建っています。それと大きな岩にしめ縄が張られ、小石がたくさん載せられていました。登山客が長い時間をかけて積み上げたものでしょう。まるで、チベットの祈りの塚「オボ」のようです。

大岳山への山頂へは、神社の脇から続いている上り道を行きます。約30分です。

途中、大きな岩があって、犬連れでは大変ですね。抱いて上らざるを得ない岩もあります。

山頂はちょっとした広場になっていて、今日、大岳山に登った人たち10数人が休んだり、食事を取ったりしていました。太陽の光がさんさんと降り注ぎ、暖かくて気持ちがいい。

神社で写真を撮っている間に追い抜いて行ったお父さんと小学生の男の子2人は、食事が終わったようで、荷物をまとめて、反対側(鋸山方向)へ歩いていきました。
 
 
 
 
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