カテゴリー「文化と芸術について」の38件の記事

2017/05/01

太鼓アイランド20周年記念『打っ手歓暦2017』公演

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Tomida


太皷打ち、富田和明さんが主宰する太鼓アイランド20周年記念『打っ手歓暦2017』公演が昨日行われました。

会場は、東京都江東区のパルシティ江東レクホール。一段高くなった舞台ではなく、お客さんと同じ床での演奏なので、より親近感がわき、とても暖かい雰囲気の公演となりました。

富田さんの思いがこちらのブログ「打っ手歓暦2017終わりました!」に書いてあります。

富田さんも歓暦(還暦)を迎えました。と、思ったら、なんと、これから『浜から島へ~富田歓暦歩き打ち2017』と銘打って、東京から自身の故郷、淡路島まで約635kmを歩くそうです。

富田さんは18歳の時、1975年4月、淡路島から横浜に上京してきましたが、太皷芸能生活40周年を記念して、その路を辿って還る、歩き打ちです。

5月21日には、成田山深川不動堂で、朝9時からの護摩祈祷を受けたあとに出発します。

深川不動堂(地下鉄 門前仲町駅から徒歩5分)は、富田さんが長くお世話になっているお寺で、1日5回お護摩祈祷のときに打ち鳴らされる太鼓と読経は圧巻だそうです。時間のある方は、お見送りしたらいかがでしょうか。

そして静岡、名古屋、京都、明石を経由して、6月18日には、淡路島洲本市市民交流センター『ビバホール』で、淡路打ち上げコンサートが行われます。

自分の二本の足で、大地を打ちながらの歩きだそうで、大地はどんな響きかたで富田さんに答えてくれるのでしょうか。

以前、俺も旅は、白いキャンバスの上に軌跡を描く絵画(アート)のような感覚だと書きましたが、富田さんの場合、絵画という視覚芸術というよりは、二本の足で大地を響かせる音の芸術作品と言ってもいいかもしれません。そこはやはり長年太鼓打ちとして生きてきた富田さんの真骨頂といっていいのだと思います。

それにしても、このバイタリティには頭が下がる思いです。

『浜から島へ日記』を毎日配信するそうで、興味のある方は、富田さんのHPをご覧ください。
 
 
 
 
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2017/04/21

細川護熙作『棚田の四季』展、2017年6月1日〜4日

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元総理大臣の細川護熙さんが描いた壁画『棚田の四季』のお披露目会が開催されます。

『棚田の四季』展は、「ほっともっと」や「やよい軒」などの事業を展開している株式会社プレナスが、「プレナス米文化継承事業」として開催するイベントです。

先日、東京オフィスに飾られた『棚田の四季』を見せていただきました。春夏秋冬の棚田の風景や祭りの様子が、2m×1mの大きさの和紙60枚を使って描かれています。

大きな絵なので、下から見上げると首が痛くなるほどで、むしろ、2階から見下ろした方がゆっくり鑑賞できるほどの迫力ある絵でした。

このイベントでは、NPO棚田ネットワークと青柳も協力します。棚田とは?という基本的な情報等も紹介されます。そして青柳撮影の、棚田の写真8点も展示される予定です。(上の写真はその中の1点、長野市塩本の秋の棚田です)


会期: 2017年6月1日~4日  11:00〜20:00  入場無料
会場: スパイラルガーデン(スパイラル1F)
     東京都港区南青山5-6-23 TEL.03-3498-1171

『棚田の四季』公式HP
 
スパイラルの『棚田の四季』展の告知ページ

 
 
 
 
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2017/02/21

【愛犬物語百景 其の百十六】 東京都新宿区 稲荷鬼王神社の犬像

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新宿区歌舞伎町に鎮座する稲荷鬼王(いなりきおう)神社へ寄ってみました。東新宿の駅を出てすぐ、中国人からも大評判(反対の意味で)のアパホテルの近くにあります。

境内には1対の狛犬が鎮座していますが、不思議な姿です。こういう姿の狛犬を見たことがありません。オオカミ像らしいのですが。前足の後ろ側にひらひらが付いていて、翼のようにも見えます。まさか「羽犬」ではないでしょうが。

ガラス張りの近代的ビルを背景に鎮座する犬像は造形的にもすばらしいですね。『愛犬物語 パート2』ではぜひ載せたい犬像です。

なお、この神社では湿疹・腫物その他病気平癒に御利益がある「撫で守り」を授与しています。また、鬼を春の神とみなして、節分の豆まきでは、「福は内、鬼は内」と唱えるそうです。

表通りに面して、新宿区指定有形文化財の「石造の水鉢」があります。しゃがんだ鬼の頭に、大きな手水鉢を乗せた姿をしています。これも見どころ。
 
 
 
 
 
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2017/02/11

「犯罪」と「自己表現(アート)」は紙一重。松本伊代と早見優の場合は?

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昔、「ゴミタワー」を「創作」したオヤジという記事をアップしました。

「犯罪」と「自己表現(アート)」は紙一重のところがあるという意味で書いたものでした。

でも、これを書いたのはほぼ10年も前です。世の中変わりました。「犯罪」と「自己表現」は紙一重どころか、「犯罪」を「創作」する人間まで現れるようになっています。

昨日、あるデザイン系の学校でいっしょだった友人の絵描きと話をしていたら、当時、三越のライオン像を金色に塗った男は、俺たちの同級生だったという話を聞きました。

その男を俺は覚えていませんが、友人によるとそういうことをやった尖がった男だったというのです。この事件は新聞記事になったそうですが、たいして話題にもなっていないと思います。俺も知らなかったし。

昔の「自己表現」はそんなもんだったんですね。今ならどうでしょうか。写真がSNSにアップされて、瞬く間にトップニュースにもなった可能性があります。もしかしたら、金色に塗った男がネットに動画をアップして炎上していたということもあるでしょう。

自分の「犯罪」をアップすることは、「自己表現」の延長線上にあるのでしょうか。10年以上前なら、ある意味「YES」だったかもしれません。

最近は事情が変わって来たのです。たぶん最近自分の犯罪行為をアップしているのは、成行きで、ということもあるんでしょう。ウケるから、より刺激的なものへと変わっていくというケースもあるはずです。あまり、この行為がどういう影響を与えるのか、わからないままにアップしているのが多いのではないかなと。

若者ばかりではありません。最近は、松本伊代と早見優が線路内に立ち入って写真を撮り、自慢気にアップして問題になっています。社会的に影響力のある人間も、こんな風なことをやってしまうのが現代です。(それにしてもこの件以外でも、こういう「犯罪」を探し回っている暇なやつがいるんでしょうね。俺はむしろこっちが気持ちわるいんですが) 彼女たちを笑うことはできません。

「ネットを使いこなす」などというイメージは嘘ですね。ハサミを振り回している赤ちゃんと同じです。だから怖いとも言えるのです。怖さを知らないからです。赤ちゃんが振り回すハサミがどんなに危険か。本人を傷つけることはもちろん、他人を傷つける可能性もあります。ネットはまだ人間が管理できる完全な道具にはなっていません。

でも、ここまで書いてきて、結局、俺はどっちなんだ? と疑問に思ってしまいます。

俺も正直言えば、ぎりぎりのことはやっているし、微罪かもしれないですが、違反もしています。でも、それを「自慢」する勇気はありません。なるべくバレないようにしているつもりです。でも、自分の気が付かないところで(無意識で)、「自己表現」してしまっているのかもしれませんが。

社会状況、ネット環境が違ってきたので、一概には言えませんが、やっぱり、「自己表現」へ向かうパッションの源泉は昔と何も変わっていないんだろうなと思います。

「やりたくなる」気持ちは同じなのです、昔と。道徳や慣習や法律や倫理にとらわれずに行なうこと。その破壊力が、世の中を変え、前進させていることもあるからです。

逆に言えば、道徳や慣習や法律や倫理に囚われ(それが正しいと信じて)、そこから一歩も出ないとしたら、それこそ問題なのではないかと(まぁ、そんな人間いないでしょうけど)。そんな世の中は、窮屈で生きている実感がわきません。微妙なところがわくわくするんですよね。
 
 
 
 
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2017/02/08

岡山市の桃太郎像にニット帽やマフラーが物議?

170208(岡山駅前の桃太郎像 これは問題の像ではありません)

170208_2(東京都麹町 甲斐犬像)


岡山県の桃太郎像が、ある騒動に巻き込まれています。

Yahoo ニュース:
冬のももたろう像に衣類 賛否は 岡山市「何もせず見守って」

それは市内にある桃太郎像に、ニット帽やマフラーが巻かれることがあり、それが許されるか、許されないか、というものです。一応、市の対応として、通報があったら、取るようにしているようですが。

俺も『愛犬物語』のために岡山市へ行きました。桃太郎に従っている犬像があるからで、今準備中の書籍でも桃太郎と犬像は取り上げています。だから一言、思いを書いてみます。

この問題は、像をどう考えるかで変わってくるのではないでしょうか。

「アート」と考える人は、作品のオリジナル性や芸術性から、よろしくないと考えるだろうし、一方、「現代版お地蔵さん」と考える人は、寒そうだからニット帽やマフラーを巻いてあげようという気持ちの問題があります。

ただ、誰でも見れる、触れる公共の場所に立っている像は、すでに製作者や設置者の思いを離れ、みんなのものと考えた方がいいのではないかと個人的には思います。

「これをアートとみるべきだ」とか「お地蔵さんとみるべきだ」というのは、それこそおせっかいなことで、みんなそれぞれ自由に接すればいいことでしょう。俺はどちらかというと、問題の像に関しては、「お地蔵さん派」ですが。

東京都麹町に「甲斐犬像」があります。こちらも、時々、お金がお供えされたり、ネックレスを掛けられているそうで、みんな頭を撫でるのでてかてかに光っています。でも、この像を見て、そして、像を建てた関係者に話を聞くうちに、現代版のお地蔵さんだなと思ったのです。

犬像が地域の人たちを見守り、また、地域の人たちから犬像が見守られ、お互いに育っている感覚が、いいなぁと思いました。

アートって、そんなかしこまって、崇高で、敷居が高いものなんでしょうか。違うと思うんですけどね。もっと身近でいいと思います。

ただ、以前、明らかにいたずらされたという経緯を考えれば、桃太郎像の管理者として、ニット帽もマフラーも取らざるを得ないのもわかります。

だからニット帽やマフラーも、心の中でかけてあげればいいのではないでしょうか。それで思いは伝わると思います。
 
 
 
 
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2017/02/02

山形の実家で縄文時代へタイムトリップ

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私用で山形の実家に行ってきました。

先日の大雪は少し融けて、思ったほどの雪は積もっていませんでしたが、でもやっぱり雪国です。今朝はふたたびけっこうな雪になっていました。

実家で飼っているのは猫。俺も子供のころから猫好きでしたが、今は、どちらかというと犬好きになってしまったかもしれません。

実家のツバキは、6歳くらいでしょうか。顔はそうでもないですが、腹が出ていますね。

ところで、昔の俺の部屋をいろいろ物色していると、「沢畑 お月山古土器 昭和四十七年」と書いた箱を発見しました。

思い出しました。これは14歳の時に「お月山」という縄文時代の遺跡や、他の遺跡から見つけた土器や石器です。

お月山遺跡が大学調査が終わったあとに、友達と行ったらまだ遺物が落ちていたので拾ってきたものでした。

その後、土器と石器というものが気に入って、図書館の郷土誌から遺跡の場所を探して、いろいろなところへ行って、崖の中から見つけたものもあります。「トレンチ」の掘方なども調べて、将来は考古学者になろうかなどとも思ったくらいです。

実家は河北町の谷地というところですが、地名「谷地」でわかるように、昔は湿地だったようです。遺跡は、山際にあるので、湿地との境に縄文時代の集落は点在していたのでしょう。

土器や石器が実際崖から顔を出しているところなどを見ると、子どもながらに不思議な感覚と、古の時代へとタイムトリップする快感を覚えました。

これは2段階のタイムトリップですね。1段目は、現在から44年前へ。2段目は、縄文時代へ。

黒曜石や水晶の矢じり、縄文土器の渦巻き状の装飾部分には感動します。それを実際手に取った時、何千年前の縄文人が、同じように手にもっていただろうことを想像するとぞくっとしますね。

文字がなかった時代からのメッセージは、「形」にこそ表れるということでしょう。

現在が過去と遺物でつながる瞬間です。
 
 
 
 
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2017/01/02

2017年の「鳥」と2018年の「犬」が合体したような「羽犬」像

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2017年は酉(鳥)年ですが、2018年は戌(犬)年です。

福岡県筑後市には、「羽犬」像があることはすでに【愛犬物語】でも紹介しました。

羽犬とは、2017年の「鳥」と、2018年の「犬」が合体したような翼を持った犬ですが、これには伝説がふたつあって、ひとつは「悪犬伝説」ひとつは「愛犬伝説」です。

秀吉も信長同様、鷹狩りを好んだそうで、鷹狩用の犬である「鷹犬」は「御犬」と呼んで大事にされましたが、反対に、野犬は殺されて鷹の餌にされたという話があります。犬の運命は天国と地獄の、両極端の開きがあったんですね。そういった犬の祟りを恐れて供養したのかもしれません。

心理学者・大場登著『精神分析とユング心理学』には、神話について、

「その国・その文化圏の人々の心が一致して「受け入れてきた」、その意味で個人を超えた、文化的、あるいは普遍的な「世界観」の表現とみることもできる。人々の心によって受容されないものが歴史を超えて残り続けることはほほとんどありえない」

と言っています。伝説は神話より、もっと具体的な物語ですが、残り方としては同じでしょう。

伝説に、「悪犬」と「愛犬」という一見矛盾するような2つの伝説が同時に伝わっていることも、人間の心の葛藤をそのまま表しているような気がします。「野犬」と「鷹犬」の、あまりにも両極端な2つの犬の立場そのものが伝わった結果なのかもしれません。

とにかく史実はどうであれ、羽の生えた犬というユニークな動物を生み出した人々の発想に驚くし、面白いなぁと思います。

古くは鷹狩自体を「鷹犬」と呼んでいるケースも多くあるそうで、鷹狩では「鷹」と「犬」は切り離せないものだったようです。

空に飛び上がるような犬の像はまさに羽の生えた鳥と犬が合体したような姿で、「羽犬」はまさに「鷹犬」そのままではないかと思うのですが。

これが偶然にも、2017年と2018年の干支が合体したような姿になっています。
 
 
 
 
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2016/12/19

「東北お遍路写真展」のご案内 ----- 2017年1月6日から、埼玉県さいたま市「楽風(らふ)」で

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このたびは釜石市、仙台市、野田村に続く東北お遍路写真展のご案内です。

いずれの写真展も好評を得ましたが、東北だけではなく、広く関東地方の方々にも東北お遍路プロジェクトについて知っていただきたいと思い、平成29年1月に、埼玉県での写真展を開催することとなりました。

お近くにお越しの際は是非お立ち寄りくださいますようお願い申し上げます。

主催: 一般社団法人 東北お遍路プロジェクト

会期: 平成29年1月6日(金)~1月9日(月・ 祝)
    10:00~19:00(最終日は17:00まで)
会場: 日本茶喫茶・ギャラリー 楽風(らふ)
    埼玉県さいたま市浦和区岸町4-25-12 (青山茶舗敷地内)
    電話 048-825-3910
 
 
 
 
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2016/12/10

国立新美術館で開催中の『ダリ DALI展』 

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サルバドール・ダリは、スペイン出身のもっとも有名な20世紀の芸術家のひとりです。シュルレアリスムの代表的な作家として知られます。「天才」と自称していましたが、数々の奇行やエピソードが残っています。

その『ダリ展』が国立新美術館で12日まで開催中です。

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出口近くに「写真撮影可」の部屋があり、そこには絵画が2つ、鼻の暖炉と、真っ赤な唇のようなソファーが置いてあります。(↑の写真)

ソファはダリがデザインした『メイ・ウエストの唇ソファ』です。メイ・ウエストは戦前アメリカのセックス・シンボル的な女優でした。

正面から見るとスペインのダリ劇場美術館の一室を再現した『メイ・ウエストの部屋』の写真を撮ることができるというもので、希望者が長い行列で順番待ちしていました。なので、並ばなくてもOKの、ちょっと横からの位置で写真を撮りました。

シュルレアリスムの作品は、教科書にも載っていたくらいなので、何点かは見たことがあるものでした。現実と夢のはざまのような不思議な感覚を呼び起こします。

ダリは、『反物質宣言』の中で、心理学のジグムント・フロイトに影響を受けて、無意識の視覚化を追求してきたことに触れています。かなり心理学に影響を受けた画家でした。

でも、その後量子力学に影響されたりしたようですが、その時々の最先端科学を取り入れようとしていたようです。今、ダリが生きていたら、DNAなどの絵を描いていたのでしょう。

心理学的な関心から言えば、ダリの生涯にわたって時々描かれている四角い窓があります。初期の作品にも、この窓が描かれているのに気が付きました。

窓から外の景色が見えるのですが、壁には厚さがあり、角度によってはその厚さがちゃんと描かれていて、景色が奥に広がっているのか、あるいは、手前に出っ張った四角い絵なのか、わからなくなるような描き方です。

「隠れ家理論」のように、自分は外敵の姿を見ることができ、かつ、敵からは見えないところに位置しているという状況にもなっています。

小さな四角な窓から、外界を覗いている自分がそこにいます。部屋の中は自分の内面の表現なのでしょうか。外からは厚い壁で囲まれて守られている、まるで胎内回帰のような安心感を感じます。
 
 
 
 
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2016/12/09

【愛犬物語百景 其の百八】 東京都港区 フェルナンド・ボテロの「DOG」、グランちゃん

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JR田町駅東口を出て数分のところにグランパークビルがあります。その緑豊かな庭ににどんと構えているのが、一度目にしたら忘れられないインパクトのある犬像です。

むちむちの体形で、舌をちょっと出して行儀よくお座りしています。

コロンビア出身の画家フェルナンド・ボテロ(Fernando Botero)、1993年製作の「DOG」です。「グラン」と愛称が付けられていて、グランパークプラザのシンボル的存在です。

このグランちゃんを含めて、フェルナンド・ボテロの作品である人物や動物はどれもふっくらした、むちむちのフォルムが特徴的で、見る人を思わず微笑まさずにはいません。

近代的なビル群に囲まれた直線的な環境にあると、このグランちゃんの曲線が絶妙な癒しポイントにもなっているような気がします。あるいはパワースポット的な存在でしょうか。いずれにしても、グランちゃんがこれからも愛されていく犬像のひとつであることは確かです。

独特のフォルムは「風刺」と解釈されることが多いそうですが、ボテロ自身は次のように言っています。

「芸術家は、理由など知らずにある形に引き付けられる。理屈をつけて正当化するのは後からすることだ」

たぶん、本音なのでしょう。理屈で見てしまうと、グランちゃんの抱き着きたくなるような「むちむち感」が削がれてしまうような気がします。

グランパークのロビーには、フランク・ステラの作品などもあり、アートが囲われてしまうのではなくて、不特定多数に公開され、人々の心を豊かにし、潤いを与え、街を生き生きと輝かせます。

アートがビル空間に増えていくのは、新しい都市の風景なのでしょう。そういう意味で、グランちゃんは最先端にいる犬像なのかもしれません。

なお、ニューヨークにある、ザ・キタノ・ニューヨークホテルのロビーにも、グランちゃんと似ているボテロの犬像が置いてあrそうです。
 
 
 
 
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