カテゴリー「文化と芸術について」の97件の記事

2020/08/22

青山茶舗(楽風)の改装始まる

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写真展を開くなどしてお世話になっている、さいたま市浦和区の青山茶舗が、改装工事をすることになり、記録映像で残すことになりました。写真と動画です。

今年初めのギャラリー楽風の屋根瓦葺き替え工事の様子はこちらです。

 https://youtu.be/4ekblNAx150

https://youtu.be/fWfsFBJJRHE

今回は、ギャラリーではなく、本業のお茶屋の建物「青山茶舗」の方です。

明治時代の建物ですがやはり老朽化もあるし、時代に合わせた空間の再構築です。さすが、いろんなものが出てきます。明治時代の文書や60年前の雛人形の五人囃子、古い茶箱など。

けっこう立派でまだ使えそうなタンスも。でも解体屋さんの話では、タンスなどをそのまま残しておくことは難しいそうです。置く場所もないし、売れる市場もないので、結局は壊して廃材にするしかないとのことです。

もったいない感じはしますが、しかたのないことなんですね。

 

 

 

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2020/08/15

お食い初め儀式の関東・関西の差

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(お食い初め料理 関東地方)

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(お食い初め料理 関西地方)

287a7839(埼玉県越谷市・香取神社 安産の石)

287a7870(埼玉県越谷市・香取神社 歯固め石納所)

 

Img_8642(東京都北区・七社神社の歯固め石納所)

 

赤ちゃんが生まれて、一般的に男の子は生後31日目、女の子は生後32日目に行うのが、お宮参り(初宮参り)です。氏神様に無事に生まれたことを報告し、健やかに成長していけるように祈願する儀式です。

一方、赤ちゃんが生まれて100日前後に行われるのが、お食い初めの儀式です。赤ちゃんの体調もあるし、31日(32日)も、100日も、地方によってさまざまで厳格ではなく、しかも最近はコロナ禍で、お宮参りとお食い初めをいっしょにやる家族もたくさんいます。

お食い初めの儀式で面白いなと思ったのは、「歯固め石」が、全国同じではないということを知ったことです。

お食い初めは、鯛や煮物や赤飯を箸で食べさせる真似をして、一生食べ物に困らないようにと願う儀式です。そして最後に「歯が丈夫になるように」との願いを込めて、箸でちょんちょんと石をつついて、赤ちゃんの口元へ持っていきます。

歯固め石は、お宮参りをした神社でもらうこともありますが、自分で境内から拾って使う人もいます。使い終わったら神社に納めます。(写真は越香取神社と七社神社の歯固め石納所)

町田宗鳳著『山の霊力』には、「山の神の依り代であると同時に、赤子の頭が石のように固くなってほしいという祈りが込められていた。里人にとって山の神は、出産から育児まで母子を見守ってくれる心強い味方だったわけである。」

とあります。ここにも先日ブログでも書いた「山の神」が出てくるわけですね。

歯固め石を使うのは、てっきり全国的な話なのかなと思っていたら、2か月前、関西ふうでは、歯固め石の代わりに、茹でタコを使うことを知ってびっくりしました。

食文化などでも、関東、関西が違ったりするので、お食い初め儀式でも東西差があっても不思議ではないのですが。

石の代わりにタコを使うのは、「タコはなかなか噛み切れないので歯が丈夫になる」という理由もあるそうです。あとは「多幸」のごろ合わせからという説もあるようです。

ただ、このタコを使うのがどのくらいの範囲なのか、関西全体なのか一部なのかはわかりません。

そして石の代わりになるものとして、タコ以外にも、アワビ、クリ、紅白モチを使う地域もあるそうです。そうなってくると、必ずしも「石」を使わないということになり、石が山の神の依り代という説はどうかなと疑問です。

むしろ、堅いモチがオリジナルではないかともいわれています。正月初めに、歯を丈夫にするために堅いものを食べて長寿を願う風習があったようです。これは正月に雑煮を食べることにつながっています。同時にお食い初めの儀式の歯固め石にもなったと考えられるのかもしれません。

 

 

 

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2020/07/25

【犬狼物語 其の五百】長野県富士見町 「よみがえるニホンオオカミ展」と「狼落とし」

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とうとう【犬狼物語】も500回を迎えました。

その記念すべき500回目にふさわしい話題は、長野県富士見町の高原のミュージアムで行われている「よみがえるニホンオオカミ展」です。

俺の狼像動画、写真の展示や、おまけに『オオカミは大神』も販売してもらっていたので、先日、伺いました。8月2日まで開催予定ですが、コロナで閉鎖されてしまうのではないかと少し心配もあったので、GOTOキャンペーンの前に行ってきました。

それにしても「狼圧」がすごかったですね。企画した郷土史家の下平さんの熱意なんでしょう。狼信仰に関する資料がたくさん集めてあって、見ごたえ十分です。関東、東北の狼信仰についてはいろいろ見てきていましたが、長野の狼信仰を知ることができたのは良かったです。狼信仰について勉強にもなるし、あらためて狼像のバリエーションに驚くばかりです。これまでは、あまり西日本の狼像は撮っていないので、コロナの状況を見て、西日本を周ってみたくなりました。

もともと、この企画は、町にある、オオカミを捕まえるための落とし穴「狼落し(いぬおとし)」が文化財に指定されたことにあるようです。展示をじっくり観て、下平さんにインタビューさせてもらったあと、「狼落とし」に案内していただきました。 

「穴」なので、しかも、今は草が生えていたので、なかなか写真ではわかりにくいということですが、ただ、これは全国的にみても珍しいもので、それが文化財に指定されたことの意味は大きいと思います。物語があれば、単なる「穴」ではなくなるのです。

どうして崇められる狼を、穴に落として獲ってしまおうとしたのか、下平さんもそう疑問を持ったと言っていましたが、たしかにそうですね。狼の、神(あるいは神使・眷属)と、害獣という立場というか、恵みを与える一方、怖い存在でもあったわけで、その両面性は、まったく自然そのものです。逆に言うと、両面性があったからこそ信仰の対象になったとも。

「残っていくもの ~狼の民話にまつわるお話~」(https://www.oraho-fujimi.jp/staffblog/302-okamigassen.html)によれば、富士見町史には「三峰権現は神使が狼であり狼は猪や鹿を獲物にするということで、獣害よけにご利益があるとされた。しかしその一方で、狼は人畜を襲っていたのだから皮肉な話である」とあるそうです。

考えなければならないと思うのは、「お犬さま」も生の狼(生きている狼)という設定ですが、必ずしも「お犬さま」と「ニホンオオカミ」はイコールではないということがあります。

詳しい話は、後日あらためて書きます。とりあえず「まなびJAPAN」の「狼信仰」の連載でと考えています。

 

 

 

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2020/07/09

『中国辺境民族の旅 第二弾 : 内蒙古自治区・青海・貴州・海南・雲南編』 Kindle版

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2020年6月にkindle版として出版した『中国辺境民族の旅』の第二弾です。

今回は、内蒙古自治区・青海・貴州・海南・雲南の旅です。雲南、貴州については前回も載せていますが、今回の内容は違うものです。

中国が対外開放政策を打ち出し、外国人観光客にも大きく門戸を開いたのは1980年代のことでした。1984年に初めて中国の西域を旅し(それについては前回詳しく書いています)、前年が北だったから、今年は南にしようと単純に思いつき、85年には、中国雲南省、貴州省を旅しました。その後は中国各地、辺境に暮らす少数民族の生活文化に興味を持つようになり、ますます辺境地帯への旅を重ねていったのです。

中国の経済発展はその後目覚ましく、ここで描いているような民族文化はすでに見られなくなっているかもしれません。なので、これはひとりの日本人写真家の旅行記であると同時に、80年代から90年代にかけての中国少数民族文化や国境地帯の記録としても読んでいただけたら嬉しく思います。

文章は書き下ろしのものと、書籍や雑誌で発表したものを加筆修正したものがあります。文章の長さはまちまちですが、ご了承ください。文章は約9万文字、写真は46点掲載しています。

https://www.amazon.co.jp/dp/B08CK73P2B

 

目次

草原のモンゴル大運動会「ナダム」[内蒙古自治区・青海省]

タール寺の大法会[青海省]

ミャオ族の芦笙会[貴州省]

海南宝島の夢[海南省]

コロッケからインターネットへ[雲南省]

雲の南の少数民族たち(アルカスJAS機内誌連載からペー族、チノー族)[雲南省]

ベトナムとの国境の河口と瑶山[雲南省]

三江平流と香格里拉(シャングリラ)[雲南省]

玉龍雪山と麗江[雲南省]

八十年代のバス旅[雲南・海南・甘粛・四川省]

映画『雲南の少女 ルオマの初恋』[雲南省]

映画『山の郵便配達』[湖南省]

 

 

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2020/06/08

ほとんど犯罪的な狛犬

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八王子方面に仕事があったので、寄ってみた八王子市兵衛の熊野神社。

前から気になっていた狛犬にようやく会えました。

やばいでしょ。これはほとんど犯罪的な狛犬です。両方とも前足が取れています。だからまるで床から斜めにニョキッ!と生えているように見えます。

タウンニュース八王子版(https://www.townnews.co.jp/0305/2018/01/01/412647.html)によれば、

「2003年に社殿を修復する際、縁の下からこの狛犬が見つかったという。「おそらく前足が破損したのはずいぶん昔。『本来は神社にあったものだし、粗末にしない方がいい』ということで本来の立ち姿に近い形で設置されたようです」と糠信さん。背中の刻印によると作られたのは明和2(1765)年。神社ができたのもその頃と推定されている。」

とのこと。

狛犬はずいぶんと古いものです。縁の下から「見つかった」とあるので、長い間放置されていて、前足が壊れてしまったということらしい。

でも、ここが面白い発想だと思うのですが、前足があったころの立ち姿を想像して、角度をつけて設置したというのです。

そこに「ウケよう」などという邪心は感じられず、まじめだからかえって可笑しみ(魅力)が増しているように思います。もともと顔もユニークで、それだけでもかなりインパクトがある上に、この設置方法は、やばすぎます。

これが狼像だったらよかったのになぁ。

ところでひとつ疑問が生まれました。この狛犬、「狛犬研究会」の報告では、1998.10訪問とあって、1998年時点ですでにこの狛犬が設置されていたようなのですが、「タウンニュース八王子版」では、氏子会副総代は2003年に発見されたと言っています。時間的な矛盾があります。発見年について、勘違いされているのかもしれません。あるいは記者が勘違いしたのかも。そのうち真相を調べてみます。

 

 

 

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2020/05/24

川野明正氏監修『東京周辺 神社仏閣 どうぶつ案内』

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去年12月に出版された川野明正氏監修『東京周辺 神社仏閣 どうぶつ案内 神使・眷属・ゆかりのいきものを巡る』を紹介します。東京周辺の神社仏閣で見られる神使の像のガイドブックです。

amazonのページ

猫、虎、牛、猿、兎、蛙、蛇、犬など、いろんな神使や神社仏閣にゆかりの動物像が載っていて、全部周ってみたら面白そうです。

秩父三峯神社と渋谷宮益御嶽神社の狼像も載っています。

と、ここまで書くと、狼像に引かれてこの本に興味を持ったと思われるでしょうが、そうではありません。狼像以上に、監修した人が、川野さんだったということなのです。プロフィールを拝見すると、今は大学教授で、民俗学者になられたようです。

川野さんとは1980年代後半から1990年代前半にかけて、雲南省でよくいっしょになりました。当時、川野さんが田舎で蒐集した民間信仰の何かのお札を見せてもらったとき、強烈な印象を持ち、面白いものがあるなぁと思ったものでした。今から思えば、このお札に興味を持ったこともあって、秩父の椋神社で、お犬さまのお札を見た時は、すぐこの雲南省のお札を思い出したのです。雲南省と秩父が自分の中でつながりました。

数日間、水木しげるさんといっしょに雲南省の北部、瀘沽湖を旅できたのも、川野さんのおかげでした。写真撮影という名目で水木さんの旅に同行させてもらえたのです。

あれからずっと連絡はしていなかったのですが、たまたまこの本の監修が川野さんだと知って、なんだか懐かしさと同時に、奇妙な縁を感じたのです。結局は、あの雲南省のお札が、自分の中ではターニングポイントだったのかもしれません。

雲南省の民俗・民族文化、民族衣装、祭りや儀式に興味を持ったことが、日本の狼信仰につながっているということにあらためて気が付かされる本になりました。

 

 

 

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2020/05/22

「新型コロナ収束祈願」お札ふうアート作品

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黒いお犬さまが1体のものと、白黒お犬さまが向かい合っているもの。A4サイズにプリントして、真ん中から切って半分にするとちょうどいい大きさになると思います。

全国のお犬さまのお札を参考に、ありそうだなというお犬さまの絵を描きました。まず白い紙に鉛筆で描き、パソコンのフォトショップに取り込んで、直線の切り口で絵をなぞっていっきました。こうすることで、版画ふう(あるいは切り絵ふう)になったと思います。お札は木版画なので、絵は版画ふうにしたのです。そのうち、本当の木版で作ってみたくなりました。

なお、俺個人で作っていて、生の(生きている)お犬さまは入魂していませんので、御利益はありません。あくまでもこれは、お札ふうのアート作品です。

それでも貼っておきたいという方がおりましたら、どうぞプリントして使っていただいて結構です。

 

 

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2020/05/09

今年はコロナ禍で見られない「田毎の月」

 

この時期は「田毎の月」が見られる季節です。今年は、新型コロナ禍で移動できないので、「田毎の月」が見られません。なので、過去に作った動画をアップします。

「田毎の月」は、昔から俳句に詠まれたり、浮世絵に描かれたりしていました。とくに、長野県千曲市の姨捨の棚田の月が有名ですが、当然田んぼに水がないとダメだし、苗は、あまりにも成長し過ぎてしまうと水面を隠してしまうので、ちょうどいい時期というのは、1年でもわずか、この時期だけなのです。

「田毎の月」は、すべての田んぼに月が映る、という意味でもあるのですが、実際、光学的には、月は1個しか映りません。それでこれを「嘘だ」という人がいるのですが、そうでもありません。

というのも、「嘘だ」という人は、夜中に田んぼで月を見たことがない人なのではないでしょうか。月は徐々に天空を移動するので、次から次へと、映った月は田んぼを移動していきます。あるいは、自分が動き回ると、月は田んぼを移動します。結果、すべての田んぼに月が映ったようなイメージを抱きます。

こういった体験で、「田毎の月」を味わうことができます。「田毎の月」は、日本人の心象風景なのです。

 

 

 

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2020/05/01

【犬狼物語 其の四百八十三】オンライン参拝@小野照崎神社

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本日、44日目の「コロナ収束祈願」は、東京都台東区の小野照崎神社内、三峯・御嶽神社のお犬さまです。

国民的俳優、故・渥美清氏ゆかりの神社としても知られる小野照崎神社ですが、オンライン参拝できるようです。

http://onoteru.or.jp/online/

「オンライン」が今トレンドですが、神社の参拝も、とうとう オンラインかと感慨深いものがあります。

 というのも、以前から、たとえばお札やお守りをオンラインで申込み郵送してもらうということに対して、反発もあったからです。やっぱり神社へは自分で実際に参拝し初穂料をだしていただくもの、という考えの神社も多かったように思うからです。

もちろん「写真を撮る」ということでも、オンラインでやるのは今のところできません。「念写」できる人なら別ですが、あくまでも写真家は現場へ行き、そこでカメラのシャッターを切るしかありません。

なので、俺もどちらかというと、神社参拝に関しては現地主義だったし、参拝は、ただお賽銭をあげ、お札やお守りをもらうことではなくて、そこへ実際に行って、匂いや音や風を感じ、神聖な場に身を置き、自分の内面に向き合うという過程すべてが含まれると思っていたからです。

でも、新型コロナウイルスのパンデミックで、世界は一変しました。今までの価値観、やり方が根本から変わりつつあることを実感します。なので、小野照崎神社のオンライン参拝、これからはこういう取り組みも増えていくのではないか、と思います。

 

 

 

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2020/01/22

楽風の瓦屋根葺き替え工事(02)北面の屋根

 

先日は、埼玉県さいたま市浦和区にある 日本茶喫茶・ギャラリー楽風の瓦屋根葺き替え工事(01)南面をアップしましたが、今日は(02)北面の屋根の作業様子です。

1/14(火)~24(金) 、工事に伴い休業中。(天候により変更の可能性あり)

 

 

 

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