カテゴリー「文化と芸術について」の84件の記事

2019/12/09

雲南省麗江・納西族に伝わるトンパ文字、2020年の干支「子・鼠・ネズミ」

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中国雲南省麗江周辺に住むナシ族は千年あまり前、表意象形文字を作り出しました。この象形文字で、民間故事伝説、宗教経典などを著しました。とくに、この文字は、トンパ(東巴)教の経典を書写 するのに用いたところから「東巴文(トンパ文字)」と呼ばれます。ナシ語では「ソチォ・ルチォ」(樹の記録・石の記録)と呼び、千数百種類(1200~1300とも言われる)の文字があります。

トンパ(東巴)教は、ナシ族の原始宗教で、太陽、月、星、山、水、風、火などの自然物を崇拝し、万物に霊魂がやどると信じられていました。 唐の時代から、ナシ族とチベット高原の吐蕃とは頻繁に接触があり、トンパ教は、チベットのボン教の影響、および仏教、道教の影響も受けているといわれます。冠婚葬祭や、病気の時や、邪気払いの時は、トンパを呼んで儀式を行ってもらっていました。トンパは、宗教儀式を司る「智者」を意味します。しかしこの宗教も、1950年代からだんだん廃れていきました。

トンパ文字で著したトンパ経典は現在でも、中国内外に2万冊ほどが残っています。経典の内容は、宗教、民俗、歴史、文学、天文歴法、哲学など多岐にわたっています。古代ナシ族の「百科全書」と呼ばれるゆえんです。

しかし宗教儀式同様、今ではこのトンパ文字を読める人間もほとんどいなくなってしまい、トンパ文化研究所を中心に保存活動が行われているところです。

現在のナシ族はナシ語という言語を使っていますが、元、明朝以来、漢族との接触が進み、ほとんどのナシ族は漢語(北京語)を話すことができます。しかもトンパ文字は、昔からトンパだけが使っていた文字なので、 現在の一般的ナシ族にとって、生活とはまったく関係がない過去の遺物です。ナシ族がトンパ文字を使って手紙のやり取りをしたり、学校で教えられたりということもありませんでした。トンパ文字が「生きた象形文字」と紹介されることもありましたが、宗教儀式も廃れ、トンパもほとんどいなくなってしまった現在では、正しい表現とは言えないのではないかと、ずっと思っていました。

ところが、80年代後半から、トンパ文字だけが、宗教から切り離されて一人歩きを始め、現在では、麗江の街興しに一役買っています。そういう意味でなら「生きている象形文字」という表現も正しいのでしょう。街では、トンパ文字を判子に作ってくれるみやげ物屋があったり、ろうけつ染めのデザインに使われています。学校でも教えられているという話も聞いています。

麗江が世界遺産に登録されて一躍有名になり、トンパ文字が「おもしろい文字」として、日本人の一部にも知られているようです。トンパ文字は、デザイン、絵柄の面 白さでうけています。

この文字を日本に広めた人物のひとりである、アートディレクターの浅葉克己さんは、「デザインの原点のような素朴な美があり、アイコンが好きな若者にうけるのでしょう」と、以前、朝日新聞のインタビューで語っていました。

何百年か何千年かのち、雲南ナシ族のトンパ文字が日本に残っていた、などという話になったとしても不思議ではないのかもしれません。

 

 

 

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2019/12/04

大嘗宮

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287a7209_20191203171201(南神門)

287a7252(主基殿とビル)

287a7265(主基殿)

287a7280(主基殿)

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287a7267(廻立殿の方から見た大嘗宮) 

 

大嘗宮は、天皇陛下の国家・国民のために安寧と五穀豊穣などを祈念する大嘗祭の中心的儀式「大嘗宮の儀」のために造営されたものです。11月14日の夕方から夜にかけて「悠紀殿供饌の儀」、15日の晩前に「主基殿供饌の儀」が行われたところです。

12月8日まで一般公開されています。これまで棚田や稲作文化をテーマに写真を撮ってきたので、いつかは、稲作文化の儀式の中でも最も重要な儀式の場所の写真が必要になるときがくるのではないかと思って、撮影してきました。

今は、乾通りの紅葉と重なり、たくさんの人出です。俺が行った12月3日は、昼12時ころに荷物検査場の前から並び始め、大嘗宮にたどりつくまで2時間かかりました。

そして大嘗宮前はまるで戦場のような賑やかさでした。今はみんなスマホを持って写真を撮るので、人の流れが止まってしまうのです。それに殺気立った警備の警官やスタッフの荒っぽい対応は、みんなの不評を買っているようでした。と、いうのも、そもそも人の流れを妨げているのは、彼ら自身でもあったからです。

みんな写真を撮るために警官たちが自分の前からどくのを待っているのでした。もう少し、なぜ人がとどまってしまうかを考えて警備をした方がいいのでは?と思いました。昔とは違うのです。

まぁ混雑はしかたありません。でも、建物自体はそれなりにすばらしいものです。

印象的だったのは、その大嘗宮の背景に高層ビル群が見えることでした。これぞ現代の大嘗祭という光景でしょうか。このコントラストにはめまいがしそうでした。

 

 

 

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2019/12/03

令和2年(2020年)の干支「子・ネズミ」のトンパ文字

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令和2年(2020年)の干支「子・ネズミ」のトンパ文字です。

最近、みんな年賀状を出さなくなっているので、このデザインも必要なくなっているのかもしれませんが、毎年恒例にしてきたので、来年分も続けます。年末にかけて、2~3のデザインを考えてみます。

トンパ文字(東巴文)は中国雲南省北西部、麗江を中心に住むナシ(納西)族に伝わる象形文字です。

文字は、納西象形文字譜(雲南人民出版社 1981年)を参考にしました。

 

 

 

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2019/11/21

【犬狼物語 其の四百四】「狼と頭蓋骨」江戸時代の象牙製の緒締め

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これは江戸時代の、象牙製の緒締めで、大きさは17mm×5mmと小さいものです。頭蓋骨と狼の意匠です。

海外の人からの問い合わせで、この狼の緒締めについて、何でもいいので情報があれば教えてくださいとのことです。だれかご存知の方がいれば、メッセージをお待ちしています。

大きさがわからなかったので、掌に載せたものを再度送ってもらいました。

確かに小さい。これを細工する日本の職人技に感嘆する外国人の気持ちもわかります。

 

 

 

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2019/10/12

イベント「オオカミは大神〜狼像をめぐる旅〜 by 青柳健二」のお知らせ

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イベント 「オオカミは大神〜狼像をめぐる旅〜 by 青柳健二」

2019年11月24日(日)
Chaabee
135-0032 江東区福住1-11-11
chaabee11111@gmail.com(今までアドレスが間違っていたようですみません。2019/11/17)
080-5409-5099
facebookのイベントページ

open 12;30、start 13:00 (end 14:30 )
2,000円+1ドリンクオーダー(予約制)

ご予約: chaabee11111@gmail.comまで、お名前、人数を明記の上、お送りください。chaabee からの返信メールを持って、ご予約完了となります。

2019年4月に出版された『オオカミは大神』の著者、青柳健二さんが、各地の狼像の魅力を語ります。青柳さんの話を聴いたら、関東にも数多くある狼像を探しに散策したくなりますね!

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11月21日~11月30日まで、江東区福住のChaabeeでは「野瀬昌樹個展~オオカミに導かれて~」が開かれています。

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・ギャラリーおよび会期中のイベント予定
11/21(木)ギャラリー:15:00~22:00
11/22(金)ギャラリー:13:00~22:00
11/23(土)ギャラリー:13:00~17:00
    (19:00~物語&ライブ『虹の戦士』
    by 坂口火菜子、じぶこん。詳細はイベントページにて)
11/24(日)ギャラリーはお休み
    (13:00~トークイベント『オオカミは大神』
     by 青柳健二。詳細はイベントページにて)
11/25(月) chaabee お休み
11/26(火) chaabee お休み
11/27(水)ギャラリーはお休み
    (19:30 音楽ライブ『オオカミに導かれて』
 by 蔡怜雄、山口亮志、太田恵資。詳細はイベントページにて)
11/28(木)ギャラリー:13:00~22:00
11/29(金)ギャラリー:13:00~22:00
11/30(土)ギャラリー:13:00~17:00
    (18:00~語り&ライブ『カムイユカラ の世界へ〜 
     オオカミのおはなしと音楽』〜 by 弓野恵子、居壁太, 
     詳細はイベントページにて)
12/01(日)ギャラリーはお休み
     (13:00~『オオカミ信仰と人々の暮らし〜武蔵御嶽
神社』by 下田利夫、天野宜子、
      詳細はイベントページにて)

 

野瀬さんの個展に合わせて、11月24日にはイベントをやります。タイトル通り、狼像や狼信仰のトークショーです。もちろん、トークショーではいつものことですが、写真もたくさん映写しながらの話です。まだ、具体的に決めてませんが、内容は、前半が全国の狼像について。そして、後半は「東京狼」についてになりそうです。「狼像を探す面白さ」について話すので、あまり民俗学的な話にはならないかもしれません。

「東京狼」というのは、東京で狼像を探すというテーマなんですが、ただ「東京」というのは、山形県人から見た場合の「東京」であって、広くは関東地方を含みます。

でも、東京でのイベントなので、近くで見られる狼像ということで、都内の狼像についての話が主になると思います。残念ながら、空襲や地震などで、三峯神社、御嶽神社の分社がなくなってしまったとのことで、江東区にはほとんどありません。やっぱり残っているのは、北の足立区や、西の板橋区や世田谷区などです。(もちろん、武蔵御嶽神社のある青梅市も) 講中も機能している神社もあります。

そんな「都会」と「狼」という意外性に面白さを感じてめぐり始めた「東京狼」の話をしようと思います。

興味がありましたら、どうぞ話を聞きに来てください。書籍も販売します。サインしますので。

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2019/07/21

福井昭夫絵画展

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東京都自由ヶ丘・Cafe Gallery るなんで「 福井昭夫絵画展」が開催されています。


3Fギャラリーと2Fミニギャラリーに20数点の作品が展示されています。今回のテーマは、東欧の風景と花。


ドゥブロヴニフ(クロアチア)などの東欧の落ち着いた街並みの絵を見ていると心が落ち着きます。


 福井昭夫のHPにも情報が掲載されています。


http://www.hidekiyo.sakura.ne.jp/akio/event/new/index.html


 


 


 


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2019/04/18

『オオカミは大神 狼像をめぐる旅』本日発売

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待ってました、この日を。

とは言え、amazonではkindle版が先行販売されていたようですが。

とにかく、1月下旬からの3か月間、かなり集中して今回の本を作り上げました。

先日も書きましたが、出版社の社長が言うには、最速だったということです。でしょうね。俺もこんなのは初めてです。

もちろん、ブログで記事を書き続けていたことがベースにあったので、まったくのゼロから書き上げたというわけではありません。

日々の積み重ねが大切なんだなぁとあらためて思います。速く文章を書く才能があるとは思ってないですし。

 

Amazonのページはこちらです。 

 https://www.amazon.co.jp/dp/4635821382

 

単行本(ソフトカバー): 160ページ
出版社: 天夢人 (2019/4/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 4635821382
ISBN-13: 978-4635821384
発売日: 2019/4/18
梱包サイズ: 20.8 x 14.8 x 2 cm

 

内容紹介

オオカミに対する関心が高まる昨今、狼信仰の影響を色濃く遺す狼像を求めて、関東はもとより東北、関西など各地を訪ねて写真と文章で表現した渾身のフォト・ルポルタージュ。

各地に遍在する狼像の存在に関心を抱いた「旅する写真家」が、実際に現地を訪ね、徐々に日本人とオオカミ=大神との関わりの深さに目覚めていく体験を、読者は追体験できるだろう。

軽妙な文章と、情緒あふれる多様な狼像の写真でめぐる、失われたニホンオオカミの記憶を掘り起こすユニークな旅の記録となっており、読者が狼像を訪ねるガイドブックとしても役立つ。

 

【目次】
I オオカミとの出会い
・椋神社のオイヌゲエとは? 狼の棲む秩父桃源 オイヌゲエをハシゴする お犬さま信仰の三峯神社と武蔵御嶽神社

 

II 狼像の聖地へ
「ニホンオオカミ」から「お犬さま」へ 関東平野の狼像
・東京都渋谷区 宮益坂御嶽神社/台東区下谷三峰神社/杉並区宿町御嶽神社/足立区千住神社三峯神社/足立区上谷中稲荷神社三峯社
・荒川区三河島三峯神社/練馬区土支田八幡宮 御嶽神社/練馬区八坂神社御嶽神社/大田区多摩川浅間神社三峯神社/茨城県ひたちなか市平磯三峯神社/茨城県筑西市三峯神社
・奥多摩のユニークな狼像 東京都檜原村・あきる野市臼杵神社/東京都あきる野市小和田御嶽神社/東京都檜原村鑾野御前神社と貴布禰神社
・東京都檜原村大嶽神社の里宮と本社 七ツ石神社の再建プロジェクト

 

III 大神への祈り
・岐阜県と静岡県の狼信仰
・東北地方の狼信仰
・西日本の狼信仰
・[コラム]狼の伝説― 送り狼/狼の恩返し/鍛冶屋の婆

 

 

 

 

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2018/12/29

2019年の干支 トンパ文字「亥・いのしし・猪」 Vo.4

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墨絵ふうのトンパ文字「亥・いのしし・猪」です。

トンパ文字の位置がわかるように、枠線で囲っていますが、プリントするときは、それをカットした方がいいかもしれません。
 
 
 
 
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2018/12/18

2019年の干支 トンパ文字「亥・いのしし・猪」 Vo.3

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毎年恒例の、砂絵ふうのトンパ文字「猪・イノシシ・亥」です。
 
 
 
 
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2018/12/14

2019年の干支 トンパ文字「亥・いのしし・猪」 Vo.2

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こんな年賀状デザインどうですか?

世界でも珍しい生きている象形文字、「トンパ文字」で「猪・亥」です。

自由に使ってもらってけっこうです。


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