カテゴリー「ニュース」の378件の記事

2018/06/23

「犬形土製品 縄文の犬像、パリでお披露目 栃木・藤岡神社遺跡出土の国重文 10月の日本博で」のニュース

Img_6757(渡良瀬遊水地)
 
 
「犬形土製品 縄文の犬像、パリでお披露目 栃木・藤岡神社遺跡出土の国重文 10月の日本博で」のニュースがありました。

https://mainichi.jp/articles/20180613/ddl/k09/040/183000c

「栃木市の藤岡神社遺跡から出土した縄文時代の犬の像「犬形土製品」=国重要文化財=が今年10月、フランス・パリで開かれる日本博「ジャポニズム2018」に出品される。東京国立博物館(東博)で7月に始まる特別展「縄文 1万年の美の鼓動」での展示も決まっており、戌(いぬ)年の今年、国内外で脚光を浴びることになる。」

と、いうものです。

ようやく情報解禁ですね。このことについては知っていました。栃木県立博物館で4月に撮影させてもらった「犬形土製品」がついにパリでお披露目です。

縄文時代の犬形土製品は全国から約10体出土していますが(多くは猪形)、その中で代表的なものが、この藤岡神社遺跡から出土したものです。

前足をふんばって、大きな口を開けているものです。おそらく吠えている瞬間をかたどったものだと思われます。そのユニークな姿に一目ぼれしました。

土製品の写真については『犬像』の続編、現在編集作業中の『犬像を巡り歩く』に掲載するので、ここではアップできませんが、ネットで検索すればすぐ見つかります。

撮影したとき、係の人から「触ってもいいですよ」と言われたので、持ってみたら、意外とずしりと重かった。中は空洞ではないということです。

それと、面白いと思ったのは、肛門と、腹に「×」印がありました。これとは別の埼玉県加須市で出土した犬形土製品にも、肛門がありました。そこは共通しています。どうして「肛門」なのかはわかりませんが。

出土した藤岡神社遺跡は、渡良瀬遊水地の近くで、掲載の写真は、その遊水地の明け方の写真ですが、遠くには筑波山も見える広々とした場所です。縄文時代人も、こんな風景の中、犬と暮らしていたのかなぁと想像するとわくわくしてきます。

きっと、犬をよく観察している人たちだったからこそ、あんな素晴らしい犬像を作れたのだろうと想像します。日本文化紹介の展示で、犬形土製品が出品されることは、別に俺が犬像を作ったわけではありませんが、妙にうれしく感じます。あの犬像に「日本文化」を感じる人がやっぱりいるんだなぁと。

7月3日~9月2日には東京国立博物館でも展示されるということなので、今から楽しみです。しかも、ちょうど『犬像を巡り歩く』の出版が8月なので、展示と出版が重なります。
 
 
 
 
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2018/06/17

ハチ公像の移転話に賛否のニュース

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Yahoo NEWS 「ハチ公“全国行脚”案に賛否 都主導「五輪PR役に」 地元「ただの銅像扱い」」というニュースがありました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180614-00000144-san-l13

たしか、2年前に聞いた話では、渋谷駅開発に伴って、一時的に移転しなければならないとのことだったと思いますが、まるで小池さん発案のようになっています。また、便乗するのかなと疑ってしまいます。

ネットでは、賛否両論あるようですが、反対する人たちの理由が的を得ている気がします。「犬像」の本質を見抜いていることに共感します。

俺も「犬像がそこにある意味」が大切だと思っています。だから俺は実際に犬像を訪ね、犬像を触っています。犬像が各地を回るのではなくて、我々が各地を回ることが大切なのです。ただ見るだけなら、ネットで十分なわけで。

どうして犬像を触る必要があるのでしょうか。

それは「肌触り」なのではないかなと思います。当然、銅像や石像に柔らかさを求めているのではなく、見た目(視覚)を重視するようになった人間が、その場に来たという直接の証は、触る(触覚)しかないのです。聴覚・味覚・嗅覚もこの場合あまり役に立たないだろうし。

ごつごつしていてもかまわない、冷たくてもかまわない、私は、確かにここに来た、という実感は触ることで得られます。

ただ、当初、この移転話を聞いたときは、それもありかなと思いました。決して反対ではありませんでした。

工事でやむを得ず移転しなければならないなら、大館市に一時的に里帰りするのもありかなとは思ったのです。大館市民は大切にしてくれるだろうし。ハチ公の出身地なので、「犬像がそこにある意味」もちゃんとあります。

ただこれが政治的に使われるとしたら、戦時中に、ハチ公が「忠君愛国」のシンボルになってしまった反省が、何もいかされていないのかと、少し心配になります。犬像は、常に、誰からか利用される危険性もはらんでいます。
 
 
 
 
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2018/06/10

「紀州のドン・ファン」の愛犬イブは、主人の殺人を証明するのか

161119_2(茨城県五浦海岸 忠犬ジョン之碑)

161119_3(茨城県五浦海岸 忠犬ジョン之碑)

161119_4(茨城県五浦海岸 忠犬ジョン之碑 碑文)


愛犬が主人の殺人を証明するのでしょうか。

「紀州のドン・ファン」こと、和歌山県田辺市の実業家・野崎幸助さんが急性覚せい剤中毒で死亡した件です。

野崎さんの愛犬イブも苦しんで死んだので、その原因を探るため、イブの死骸が掘り起こされて、専門機関に運ばれたそうです。

覚せい剤反応が出るのでしょうか。それが野崎さんの体内の覚せい剤成分と一致するのでしょうか。もし一致すれば、野崎さん自身の殺人が、さらに疑われることになります。

これは、愛犬が、主人を助けたという話にもなりそうです。

すでに、イブの像が造られています。テレビのニュースで見ました。さすが、純金の犬像で、これほど高価な犬像は、日本で、いや世界でもイブの像だけかもしれません。

犬が毒殺されたという話を聞くと、茨城県北茨城市の五浦海岸の忠犬ジョンを思い出します。忠犬ジョン之碑は六角堂を見下ろす高台の松林の中にあります。

台座に刻まれた碑文を要約すると、こんな感じでしょうか。

ジョンは賢くてとてもいい番犬だったので、それをねたんだ人に農薬を盛られ、死期をさとったジョンは主人の枕元で息絶えました。

憐れに思った主人は風光明媚なこの地にジョンを葬りました。

その後、忠犬のおかげなのか、花咲か爺さんのような幸運が舞い込みました。

忠犬ジョンの勇姿に接する人には、福が訪れるとのこと。この墓地を詣でて、ジョンの加護を受けましょう。

とあります。

碑が建てられたのは昭和30年(1955年)11月です。

「いい番犬」とあるので、吠えることは吠えたんでしょう。農薬を盛った犯人は、何度も吠えられたのかもしれないですね。もしかしたら、物色していた泥棒だったかもしれません。

碑文に「花咲翁」を持ち出しているのは意味深です。

この昔話を持ち出した飼い主の思いを想像してしまいます。犯人に、報いがあると、警告しているようでもあります。
 
 
 
 
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2018/05/04

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」 イコモスが登録が適当と勧告

_87a3651(大浦天主堂)

Img_6064(大浦天主堂)

_87a3822(出津教会堂)

140926_1(崎津協会)

_87a4012(春日集落と棚田)

_87a4092(安満岳北麓の山野教会)

_mg_7330(原城跡)


世界文化遺産に推薦されていた「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が、国際記念物遺跡会議(イコモス)によって「登録が適当」とユネスコに勧告されました。

「登録が適当」なので、おそらく正式に登録されることになるでしょう。

世界遺産の構成要素は12カ所ありますが、その中で訪ねたことがあるのは、次の5カ所です。


大浦天主堂: ゴシック調の国内現存最古の教会堂

外海の出津集落: ド・ロ神父が私財を投じて建てた出津教会堂

天草の﨑津集落: 潜伏キリシタンがカトリックに復活した地、畳敷きの崎津教会

平戸島の聖地と集落(春日集落と安満岳): 潜伏キリシタンの様相をとどめる集落

原城跡: 島原・天草一揆の舞台
 
 
 
 
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2018/04/29

「国」というものの不思議

120413(中国・北朝鮮国境のトゥメン)


先日の金正恩が韓国に歩いて入った歴史的瞬間は、ある意味感動的でした。

もちろん感動的というのは、歴史の転換点を生で見ているという自分に対する感動です。

一歩引いてみれば、この金正恩なる人物は、自分の兄を殺し、側近を殺している(かもしれない)男なのです。そういう人物と、にこやかに握手をし、抱擁をする韓国大統領の図は、おぞましい地獄絵を見るような気もします。

でも、そういう殺人者かもしれない黒い部分は、「国」というものが薄衣のように黒さを覆い隠してしまいます。

それと同時に、今まで悪の権現と目されていた人物が、その反動を利用して、一転「いい人間」にさえ見せる、心理学的な巧みさが光ります。そういう意味では、金正恩というのは、かなり頭のいい人物なのでしょう。

とにかく、不思議なのはこの「国」という仕掛けなのです。戦争で人を殺すこともそうですが、「国」」という仕掛けに頼れば、なんでもできてしまうのです。殺人も許されてしまうようです。

そう考えると、人間の倫理観というのは、どこに足場を置くかで変わってくるということなのでしょう。そこがひっかかります。

個人の殺人は「悪」でも、「国」の殺人は、必ずしも「悪」ではない。そんなことは百も承知なのが政治家というものなのでしょうが。

殺人の罪悪感を薄めてくれる、あるいは、無くしてくれる装置が、「国」というものであるらしいのです。
 
 
 
 
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2018/01/06

ラジオ2局で写真展『全国の犬像をめぐる』を紹介

Dsc_0320(渋谷駅前 忠犬ハチ公像)

Dsc_0322(NHK入り口 「せごどん」のポスター)


昨日は、ラジオ2局で写真展『全国の犬像をめぐる』を紹介していただきました。

TOKYOFM/JFN「クロノス」は、8時から生電話出演でしたが、直前に家電が調子悪くて、2回切れてしまいました。そして予備のスマホがつながったのが本番10秒前でした。

あせりました。つながったとたんしゃべり始めたかっこうなので、声が上ずってしまいました。

そして、夕方5時20分からは、NHKラジオの夕方トピックで、こちらはスタジオから生出演でした。渋谷駅前では、忠犬ハチ公に新年のご挨拶を。

夕方トピックでは、消防犬ぶん公から始まって、高野山への案内犬ゴン、そしてユニークな姿の羽犬、こんぴら狗やおかげ犬の代参犬、最後は、西郷さんの愛犬ツンの話。

今年のNHK大河は『せごどん』なので、愛犬のシーンが出てくるのか注目です。


昨日のNHKラジオに出演したときの様子はしばらくこちらで聴くことができます。
夕方トピック 「全国忠犬物語」
放送2018年3月5日(月)

http://www4.nhk.or.jp/hitokoto/365/
 
 
 
 
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2018/01/03

2018年1月3日、日経新聞文化欄に「オンリーワン!犬像の旅」が載りました

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今日1月3日の日本経済新聞 文化欄に「オンリーワン!犬像の旅」が載りました。

こちらWEB版です。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25138130X21C17A2BC8000/

中国で何度か野犬に咬まれて、一時期犬恐怖症になっていた俺が、ヴィーノという犬のおかげでリハビリし、犬連れ日本一周をして、全国の犬像に出会ったこと。

その経緯や、各地の犬像の特徴などの話を記者さんがまとめてくれたものです。

犬像は、南富良野の忠犬ハチ公、消防犬ぶん公、こんぴら狗、須賀川市の代参犬シロ、高野山への案内犬ゴン、ガイド犬平治、羽犬、盲導犬サーブなどです。

そして明日から始まる、浦和のギャラリー楽風での写真展の情報も。
 
 
 
 
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2017/12/05

「警察犬イルミナ号が、銃器を発見」というニュース

171204


警察犬イルミナ号が、銃器を発見したとニュースになりました。

イルミナ号は雌のラブラドルレトリバーで9歳。違法薬物と銃器の両方を識別できる「ハイブリッド犬」です。柱の中に隠してあった暴力団の拳銃を嗅覚で見つけたとのことです。(毎日新聞参照)

以前、イルミナ号はミュージシャンの覚せい剤も発見したという優秀な警察犬です。ミュージシャンとは誰でしょうか? あの方かな?

犬の嗅覚には俺も一目置いています。実際ヴィーノと暮らしていると、ヴィーノの嗅覚のすばらしさを実感します。

とくにヴィーノが得意なのは、野生動物の発見です。山を走っていて、そわそわしだし、そして薮や林に向かって吠える。俺には何なのかわかりません。そのうち猿や鹿や狐や狸などが目の前に現れます。北海道のヒグマにだけは知らんぷりを貫いていましたが。

北海道で、前方にキタキツネを見つけたりして、俺も視覚では勝てることがありますが、嗅覚では無理です。ヴィーノはそれほど視覚がいいというふうには見えません。

ヴィーノは匂いで世界を認識しているような気がします。ただ、遠くのものは発見できるのですが、逆に近いところのものを発見できない、ということもあります。たとえば、目の前にある小さなおやつを探せずにうろうろすることがあるのです。

これはどうしてでしょうか。

想像ですが、視覚に「近視・遠視」があるように、嗅覚にも「遠嗅・近嗅」というものがあるのではないかな。

たとえば人間も、急に目の前10cmに何か出されても、すぐには見えない(ボケて見える)といったような感じです。だからヴィーノはこのとき「遠嗅」モードになっていて「近嗅」モードにはなっていないからではないかと。


ところで、オリヴァー・サックス著の『妻を帽子とまちがえた男』に、ある医学生が夜、犬になった夢を見て、目覚めたら、犬のような鋭い嗅覚になっていた、という話については、前も触れました。。

カフカの『変身』みたいなこともあるんだなぁとびっくりです。もしかしたらカフカもそういう感覚の体験があったのかもしれませんが。

それでも最近はヴィーノの影響もあって、俺も匂いに敏感にはなっています。通路の角を曲がった時、何秒か前にそこを通ったであろう、人間の匂いに気が付くことがあります。

それと、匂いで過去の出来事を思い出したり。「あっ、この匂い、雲南省だ」とか。嗅覚は、より本能に近い感覚ともいわれています。

ただ、俺はまだ電柱のオシッコの匂いで、近くにかわいい雌犬がいることもわからないし、ヴィーノの肛門の匂いを嗅いでも、ウンチ臭いだけですが。

世界を匂いで感じたら、どう見えるんだろう。ヴィーノが見ている世界を俺も見て(嗅いで)みたい。
 
 
 
 
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2017/09/02

麻生副総理「ヒトラーの動機は正しかった」発言とフランク・パブロフ著『茶色の朝』

170902


nifty NEWS 「麻生副総理「ヒトラーの動機は正しかった」発言」というニュースがありました。

「高須クリニックの高須克弥院長によるナチス礼賛ツイートが問題となっているが、今回はよりにもよって副総理の発言。国際的な非難を浴びるのは必至だ。」(nifty NEWSより)

フランク・パブロフ著『茶色の朝』という、約20年前、フランスでベストセラーになった物語があります。西ヨーロッパ全体に広がっていた極右運動への危機意識から書かれた物語でした。

「茶色以外のペットは処分するように」という法律を皮切りに、少しづつ周りが茶色に変わっていくのですが、主人公は、半分は疑いながらも、「茶色に守られた安心、それも悪くない」と思い、まぁいいかとやり過ごしていると、突然、自分がその茶色にとらえられそうになって、初めて危機を理解するというもの。

「茶色」とは、フランス人にとっては、ナチスをイメージさせる色だそうです。

心理学には、「チェンジ・ブラインドネス(変化盲)」というのがあります。たまにテレビの「脳トレ」などでも行われるテスト、いわゆる「アハ体験」で、静止画の一部がだんだん色や形が変わっていくものですが、意外とそれに気が付くのは難しいというテストです。

ゆっくりした変化は気が付きにくい。でも、気が付いたときには取り返しがつかない状態になっているという怖さもあります。『茶色い朝』もその怖さの物語です。

ナチスがなぜ支持されたのか?

ナチズムは大量虐殺で「極悪」のイメージですが、当初ナチズムは、人間の理想形を求める思想でもありました。理想形を隠れ蓑にしているからやっかいなのです。

タバコやアルコールの害について啓蒙し、健康増進運動を展開、菜食主義や自然に親しむこと、子供を母乳で育てることの勧めなど、これだけ聞けば、なんて理想的な社会を目指しているんだろうと思ってしまいます。

だったら、これは良いことなのではないかと思うようになります。徐々に、徐々に。でも、それとセットになっているのが理想形から外れたものの排除です。

ところで、アメリカのトランプを筆頭に、世界的に、排外主義、民族主義、差別主義などが台頭しています。

何か不満があるときは、悪いのは「あいつのせいだ」とか「あいつらが悪かったからだ」と言って、責任は自分にあるのではなくて、外部に原因を作って攻撃し、留飲を下げるということは俺もあります。ちょっと気を抜くと、楽な方へ流されやすいというのが俺たちなんでしょう。

だからこそ、今周りが茶色になっていることに気が付き、流されないように、ふんばらないといけないのかもしれません。「茶色の朝」を迎えないために。

これらの思想に共通するのは、行きつく先は、自分が抹殺されるということなのでしょう。なぜなら、みんな、誰ひとりとして「理想形」ではないからです。そもそも人間の「理想形」などというものはないのです。
 
 
 
 
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2017/08/20

大混乱のアメリカ

170820


アメリカは大混乱です。

大統領によって、こんなにも国が変わるのか、と驚きます。

「人は見かけが大事」というのを、負の面から示しているのがトランプと言えるでしょう。白人至上主義、人種差別はまさにこれです。

必ずしも見かけで判断することが悪いことではないし、いや、これがあるからこそ、瞬時に敵か味方かを判断することができる、動物が生き残るために獲得した術だったということでもあります。

日常的に、俺たちは人を見かけで判断します。「男か女か」とか「白人か有色人か」とか、または「ハゲか、ハゲでないか」などなど。見かけが似ている者同士は親近感・安心感を覚えます。反対に見かけが違うと恐怖感・不信感が生まれます。

見かけは目立つのです。わかりやすいのです。たとえば、「思想」や「思考」などは、その人の行動をしばらく見てみないと、外見から判断するのは難しい。時間がかかります。

にもかかわらず、見かけによってその「思想」や「思考」も推理して判断してしまおうとします。まぁ、ぼやぼやしてたら、こちらの身に危険が及ぶかもしれないので、しかたない面もあります。そのとき、その人が持っている判断の偏りが差別につながります。

この偏りがない子供は、だから、差別はしません。差別は、学習です。あとで大人から学びます。大人がその判断の偏りを教えているのです。とくに悪い方への偏りが問題です。

でも、人類はもっと賢くなりました。同じ見かけの人間が必ずしも同じ思想・思考を持っているわけではないのは当然だし、見かけだけではなく、いろんな種類の人間がいた方が、人類が生き残れるのだということを学んできたはずなのです。

なぜアメリカが世界一番になれたのか。それはいろんな人間たちがいたからということではなかったのでしょうか。アメリカがアメリカである一番大切な部分を否定しているトランプです。

白人至上主義的、人種・宗教差別的発言をずっと繰り返してきたトランプですが、今回のことは決定的かなと思います。経済界からも匙を投げられたことは、雇用を守ると言ってきたトランプには致命的でしょう。「弾劾」の可能性が高まってきました。

トランプは、支持者さえつなぎとめておけばいいと考えているんでしょうが、雇用がうまくいかなくなったら、その支持者さえも反旗を翻すでしょう。たぶん、それは「倍返し」です。恐ろしいことが起こるかもしれません。

ただ、支持者のなかでも、コアな支持者は、トランプを非難することはなく、むしろ逆で、ますます団結し、白人至上主義、人種・宗教差別主義などの正当化を進めるのかもしれません。

トランプ支持者をカルト集団と比べるのはどうかと思いますが、こんな研究があります。

それは、オウム真理教でもそうでしたが、カルトなどの集団は、外側からの圧力が強まるほど、内側の団結力が強まるという心理学的研究です。

トップがだめだとわかっても、コアな支持者は、トップを否定することは自分のすべてを否定することになってしまうので、かえってトップをほめたたえ、熱狂するということがあるようなのです。

この研究は、新興宗教内部に潜入し調査したレオン・フェスティンガーらによる『予言がはずれるとき』というもので、「認知的不協和理論」を唱えました。現実は変わらない、なら、自分の認知の方を変えてしまって、心の安定を求めるという理論です。
 
 
 
 
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