カテゴリー「音楽」の8件の記事

2007/10/06

太鼓打ち、富田和明さん。「30年後の俺へ。太鼓、打ってますか?」

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太鼓打ち、富田和明さんの昨日の公演は大成功でした。みんなお客さんは「おもしろかった」といっていたし、実際俺もそう思います。

以前書いた富田さんの話はこちらでどうぞ。
Ya_2「和太鼓奏者、富田和明参上!(2007/09/21)」

それにしてもよくここまでやったなぁというくらい、凝った舞台だったのではないでしょうか。出演者も多かったし。和太鼓演奏というカテゴリーには納まりきれない、まるで、ミュージカルを観たような気分。ほんとに富田さんらしい舞台でした。大いに笑わしてもらいました。

富田さんが以前参加していた「東京打撃団」のメンバーも参加していました。「東京打撃団」の代表、平沼さんと久しぶりに会って話をしました。平沼さんは、「最近は少なくなったけど、富田は、味のある太鼓打ちのひとりです」といいました。なるほど、そうかもしれません。テクニックがどうのこうのというのではない、味のある「太鼓打ち」。

富田さんは、ねっからの「太鼓打ち」なんですね。「ミュージシャン」でも、ましてや「アーティスト」でもないのかもしれません。

それなら俺も「写真家」であって、「カメラマン」でもないし、ましてや「フォトグラファー」なんかではありません。もっとも、俺の場合、この肩書きが何であれ、いずれ、肩書き無しの人間になるのが夢なんだから、結局今はどう呼ばれてもいいですが。

この30年間で彼を励まし支えてきた友人・知人・ファンの人たちが、いっしょになって富田さんの太鼓打ち30年間を祝っているような舞台で、あたたかい気持ちになりました。人柄なんですね。うらやましい。その記録写真を撮れたことは光栄なことでした。

最後の挨拶で、富田さんは言いました。

「30年後の俺へ。太鼓、打ってますか?」

打っていると思います。「60周年おめでとう」と俺も言ってみたいです。そのときは、また写真を撮りますよ。

俺も真似して言ってみます。

「30年後の俺へ。写真は撮っていますか?」 ・・・生きていればね。


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2007/09/22

和太鼓奏者、富田和明参上! (2) 富田さんに誘われた、恐怖のステージ

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昨日は、和太鼓奏者、富田和明さんとの出会いを書きました。

今から10年ほど前、1度だけ、富田さんから誘われて、築地本願寺近くにあるライブに出たことがあります。ミュージシャンとしてです。あとにも、先にも、これだけですが。

自分で言うのもなんですが、不思議なステージでしたよ。富田さんは、もちろん和太鼓。俺は、パソコン。和太鼓の生音と、パソコンが演奏するオリジナル曲『ASIAGE』とのコラボレーション(というほど格好よくないですが)。アナログとデジタルの対極にあるふたつの音が、混沌とした雰囲気(つまり、わけがわからないということ)をかもし出していたのではないでしょうか。

しかも、お客さんをステージに上げて、その場で、パソコンを使って作曲してあげるという、今から思えば恐ろしいステージを決行しました。ユニークといえばユニークだったかもしれないです。パソコンがフリーズしたらアウトなのに。(勇気があった) 当時使っていたパソコンは、「Mac LC630」というやつで、よくフリーズしてたんです。

まぁ、なんとか無事にライブは終わりましたが。みんなの感想がどうだったかなんて、俺は、いっぱいいっぱいで、ぜんぜん覚えていません。

富田さんのコンサート情報を、もう一度載せておきます。まだ余裕がありますので、チケットは、ホームページでどうぞ。

富田和明 太鼓芸能生活三十周年記念 東京公演
あの音が聞こえる~道行きの太鼓
『千客萬來』

2007年10月5日(金)夜7時 開演(ロビー開場5時半・客席開場6時半)
会場/カメリアプラザ3F・カメリアホール

http://www.tomida-net.com/tokyo30kinen.html


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2007/09/21

和太鼓奏者、富田和明参上! (1) 富田さんとは中国で出会った

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和太鼓奏者、富田和明さんの30周年コンサートがあります。

富田和明 太鼓芸能生活三十周年記念 東京公演
あの音が聞こえる~道行きの太鼓
『千客萬來』

2007年10月5日(金)夜7時 開演(ロビー開場5時半・客席開場6時半)
会場/カメリアプラザ3F・カメリアホール

チケットなど、詳しくは、こちらのホームページでどうぞ。
http://www.tomida-net.com/tokyo30kinen.html

富田さんとは、18年ほど前、中国で出会って以来の友人です。初めて会ったのは、貴州省安順の公共バスの中でした。当然、富田さんは、人民服を着ていた俺のことは中国人だと思ったようですが。そのバスで、貴陽の町までいっしょに行ったのでした。そのとき、富田さんは、中国に留学中でした。

その後、日本にいったん帰りますが、12年間を過ごした新潟県佐渡の鼓童を退座して、ふたたび中国語や中国民族打楽器音楽を勉強するために北京に留学しました。

北京のあとは、延辺大学で朝鮮語などを学びました。北京と延辺の留学時代の日記は、それぞれ単行本として出版されています。

帰国してから、音楽活動を再開しました。その独特のステージにはユーモアがあふれています。とくに、中国語と朝鮮語を流暢にあやつるトークは、「長い」というクレームは一部あるようですが、おもしろい。富田さんは話術に長けています。もちろん、和太鼓には魂がこもっています。外国へ出て、自分の「和」の要素を再認識した結果だと、俺は思っていますが。

今度の公演も、人を飽きさせないサービス精神旺盛なものになると、期待しているところです。

興味のある方は、10月5日、ぜひどうぞ。


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2007/09/20

映画『ウルガ』のオリジナルサウンドトラックCD

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欲しい、欲しいと思っていた映画『ウルガ』のオリジナルサウンドトラックCDを、先日、ある人から、手に入れることができました。

その人の奥さんが当時、『ウルガ』の配給会社に勤めていたらしく、そんな偶然から、また『ウルガ』の音楽に再会することができました。ありがとうございました。

音楽を担当したのは、エドワルド・アルテミエフ。『ウルガ』の映画監督ミハルコフや、タルコフスキーの映画作品の音楽を担当してきた作曲家で、1980年モスクワオリンピックの開会式でのカンタータも彼の作品だそうです。

モンゴル国へ出発する前日、映画について書いているので、こちらでどうぞ。

Ya_2「今、何かと話題のモンゴル(8) モンゴルの草原といえば、映画『ウルガ』」(2007/08/14)

音楽を聴いて、当時のことが懐かしく思い出されました。映画『ウルガ』のこともそうですが、撮影に熱中していたメコン河のことなど、もろもろです。

どことなく切なくなる音楽です。泣いてもいいんだよ、と言われている、みたいな・・・。柄にもない? 気持ちワリい? (ですよね・・・) でも、何と陰口をたたかれてもかまいません。ホントウに、泣けてきます。

音は、心に訴えかけるのが、直接的です。空気の振動という物理的な力が、直接耳の中の敏感な部分を刺激するのだから、エネルギー量がそもそも大きいためかもしれませんが。(適当に言ってるだけですよ。信じないでください)

あのゆったりとした時間の流れ方は、モンゴルの大草原と大河メコンで、共通するものがあるようです。音楽を聴くと、メコン河の風景が思い浮かぶのも、俺にとっては自然なことなのでしょう。


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2007/08/14

今、何かと話題のモンゴル(8) モンゴルの草原といえば、映画『ウルガ』

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明日からブログは10日間ほど休みます。もし、現地からブログを更新する時間があれば、してみますが。

なお、いただいたコメントとトラックバックは、帰国後の公開になります。

            ●●●

この前、中国内蒙古自治区ハイラル郊外のハムスロンさんといっしょに草原に遊びにいったことを書きましたが、村を出たところで、ある出会いがありました。

バスに乗るために自動車道路まで出ると、1台のトラックが止まっていました。ハムスロンさんは、「あの車に乗せてもらおう」と、ふたりで近づいてみると、トラックはロシア人たちの車で、レストランとは反対方向へ行くことがわかりました。しかも車は故障中。

彼らロシア人たちは、チタからきて、中国の農場で働いて2年経つといいました。農業の合弁事業らしい。リーダー格の男が、住所と名前を書いた紙をくれましたが、さっぱり読めません。ロシア語でした。かろうじて、名前は、ガルマーユ何とかさんだとわかりましたが。中国語はまったくしゃべりませんでした。

ボンネットに座っていた男たちが、写真を撮れというので、2、3枚写真を撮りました。すると、油で揚げたようなパンと、ビールをくれました。それと、不要になったロシア語の雑誌も。もちろん、くれるというものを拒否したりしません。ありがたく全部もらい、その場で食べ、飲みました。そして分かれました。ロシア人と話をしたのは、このときが初めてでした。

この一件があって2年ほどたったとき、日本で、ある映画が公開されました。それが『ウルガ』という映画です。

原題 URGA/CLOSE TO EDEN
製作年度 1991年
製作国 フランス
監督 ニキータ・ミハルコフ
ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞

内容は、内モンゴルの草原で、ロシア人、セルゲイの運転するトラックが故障してしまい、近くのゲル(天幕住居)に住んでいたモンゴル族のゴンボ一家にお世話になり、遊牧民の生活を知っていくという話なのです。(このハイラル郊外の一件と共通する導入部です。それだけ、ロシア人のトラックは故障するということかもしれませんが)

当時、けっこう話題になった映画なので、覚えている人も多いのではないでしょうか。いい映画でした。

映画のタイトルになっている「ウルガ」とは、先に輪が付いた馬を捕まえるための竿のことです。これが草原に立ててあれば、そこで男女が仲良くしてますよ、というサインにもなるらしい。つまり、草原にウルガを見つけたら、近寄らないことが遊牧民のエチケットらしいのです。粋なサインですね。(これはフィクションかもしれないことがわかりました。「モンゴル国に行ってきました (7) 映画『ウルガ』について(2007/09/02)」を参照

淡々とつづられるユーモアを交えたゴンボ一家の生活も良かったのですが、俺はとくに、音楽に魅せられてしまいました。その後、この映画のオリジナルサウンドトラック CDを買おうとしたのですが、ちょっと遅れてしまい、もう売ってないと言われて、諦めてしまったのでした。

今回モンゴルの話を書くために、当時の日記を読んで、このトラックのロシア人たちとの出会いを思い出したのでした。そして、この映画『ウルガ』のこと、その音楽CDが欲しかったことも。誰か持っていたら譲ってください。

『ウルガ』のラストシーン(記憶違いでなければ)がまた、印象的なんです。草原に立つウルガが、時代が変わって○○○○に変わっていくのでした・・・

Ya_2「今、何かと話題のモンゴル(7) 「蒼き狼」の末裔、モンゴル相撲の力士」


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2007/02/20

J-WAVE 葉加瀬太郎さんの番組に出演します

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(この写真は雲南元陽の棚田)

今日、ラジオ番組の収録がありました。J-WAVEの、「ANA WORLD AIR CURRENT」という番組です。放送日は、3月3日(土曜日)、19:00~です。ぜひ聴いてみてください。

J-WAVE ANA WORLD AIR CURRENTのホームページはこちら

この番組のナビゲーターは、世界的なヴァイオリニストである葉加瀬太郎さんです。毎回、いろんなゲストを招いて旅の話を聴くという番組です。

この初対面の葉加瀬さんに、なんと俺は大胆にも、自分で作った『ASIAGE』の音楽CDを持って行ったのです。しかも、3つ(3種類)もです。趣味で作っている音楽ですが、葉加瀬さんの音楽にも影響を受けていたので、この出演依頼の話が来たとき、自分の立場を忘れて、すっかり舞い上がってしまいました。

もちろん、今回番組に呼んでもらったのは、旅する「写真家」としてであって、決して「音楽家」としてではありません。何を勘違いしているのでしょうか、俺は。今さらながら恥ずかしくなり、そして、葉加瀬さんも、どうしたらいいのか戸惑ったことでしょう。

まぁ、音楽CDの件は若気の至り(?)ということで許してもらうことにして、本題の「写真」や「旅」のインタビューでは、ちゃんと、いろんなことをしゃべりました。そして最近なんでも棚田に見えてしまう「棚田病」であることなど。

葉加瀬さんは、音楽にとどまらず、絵も描く芸術家なので、俺が言うのもなんですが、考え方が柔軟で話をしやすかったですね。うまく乗せられて、俺は饒舌になり、言わなくてもいいことまで言ってしまったので、そこはカットしてもらうことにしました。

以前から葉加瀬さんの音楽は好きでしたが、ますますファンになりました。そして、葉加瀬さんも、めでたく「棚田病」に感染したかもしれません。

Ya_2音楽CD『ASIAGE』のページ(電網写真館 アジアフォトネット)


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2006/11/12

『東京棚田フェスティバル』 (5) 終わりました

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昨日は雨にもかかわらず、棚田フェスティバルには、おおぜいの人が集まりました。

各地、出展棚田のコメ食品や果物など、おいしいものもありました。山形県朝日町椹平の棚田で活動している「棚田ママの会」メンバーの方々にもお会いできました。棚田をきっかけに地域が活気付いてる感じが伝わってきました。きな粉を付けて食べる「ササマギ」は、もちろんごちそうになりました。棚田米とワインのおみやげまでいただいてしまいました。

また、長村順子さん主宰の鴨川・里舞グループ 「オリザ」の舞も初めて拝見しました。このダンスでは、俺の手作りCD「棚田水景」の中から、2曲使ってもらっていました。自分の曲を使ってくれることはたいへんありがたく、光栄に思います。ただ、あれだけ大音量で流される自分の曲を聴いたのは初めてなので、ちょっと気恥ずかしさもありました。

写真展については、展示会場自体はりっぱな部屋を用意してもらい、棚田を描いている画家の酒井英次さんと俺の二人展のような感じになりましたが、残念だったのは、その部屋に入る入口が狭くなってしまい、また案内板も小さくて、分かりにくかったかもしれません。

同じ棚田をモチーフに、絵と写真という表現手段の違うふたつのものを同時展示するという試みは面白いと思いました。絵の場合は、ひとつの絵の中に、田植え時期から稲が育ち、収穫時期までというグラデーションを描いたものがあり、なるほど、これは写真にはできない表現だと感心しました。また酒井さんと話をしていて、写真は「現場に行くまでが勝負」であり、絵は「現場に行ってからが勝負」という違いがあることもわかりました。

今回やってみて、いろんな問題点もわかったでしょうが、こんなイベントが毎年行われれば楽しいかなと思います。スタッフはたいへんでしょうが、がんばって欲しいですね。


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2006/06/28

「写真」と「音楽」 手作り音楽CD第三弾完成

手作り音楽CD「ASIAGE MARCH」が完成しました。インディーズCDの第3弾です。

5人の架空の人格が、'95に音楽ユニットを結成しました。メンバーは次の通りです。

 Mastukane Shun (日本)
 Goi Cuon (ベトナム)
 Bawsuk (タイ)
 Mi Xian (中国)
 Nasi Goreng (インドネシア)

その架空ユニット名が「ASIAGE」です。「アジャージ」と発音してください。「ASIA」と「AGE」をくっつけた造語です。アジア各地で俺が録音してきた音と、パソコンで作った曲をミックスしたもので、アジアをイメージした曲集です 。

実は高校、大学時代、ちょっとだけ音楽をやっていました。ブラスバンドとロックバンドです。いずれもパーカッション、ドラムと、リズム担当です。だからリズムについてはある程度知識がありました。

ただ、バンドを組んでもしっくりいかず、人といっしょにやることがあまり得意ではないなと気が付きました。当時からグループ行動がだめだったんですね。でも、ひとりで音楽をやる方法があることを知りました。

ギター、ベース、ドラムなどをひとりで録音してひとつの曲にすることを「多重録音」と言っていましたが、本格的にやろうとすると、大きな4チャンネル、8チャンネルトラックのテープデッキが必要でした。でもそれを買うだけのお金はなかったので、一番簡単にやれるカセットデッキをふたつ使ってやる多重録音にトライしました。

一方のカセットデッキにドラムの音を録音し、それを再生しながら、ミキサーを通してギターの音といっしょにもう一方のカセットデッキに録音するのです。次にそれをまた再生しながら、次の楽器の音をミキサーを通して入れていく。こんなやり方を「ピンポン録音」といっていました。理論的には、これで何十人分の楽器を多重録音できそうですが、そうは問屋がおろしません。テープ再生の時のノイズがだんだん増幅していくので、ぎりぎり4回くらいしかできませんでした。

その音質はお世辞にも良いとはいえなくて、だんだん音楽に対する熱も冷めていきました。そしてちょうど外国に興味が出た時期でもあって、旅に出るようになってから、音楽は聴くだけになっていきました。

1994年「メコン河」の写真集を出すことになり、そのデザインをしてくれるデザイナーが、パソコンでレイアウトをしているのを知りました。デザイン業界もデジタル化が始まっている時期でした。なんどかそのデザイナーの所に行くようになりましたが、そのとき彼からこんな言葉を聞いたのでした。「最近のパソコンは何でもできる、作曲もできるらしい」と。

それを聞いたとき、心の中で何かが、むくっ!と起き上がりました。それが音楽をまたやりたいと思うきっかけになったのです。さっそくデザイナーにアドバイスしてもらい、パソコン(Mac LC630)と音楽ソフト(ミュージ郎)、音源(Roland Sound Canvas)などを買いました。だから俺がパソコンを始めたきっかけは「写真(画像)」ではなくて「音楽」だったんです。

封印されたものが表に出たのでしょう、パソコンの曲作りに、一気にはまってしまいました。今まで15年来あきらめていたことが、こんなにも簡単に安くできてしまうことの驚き。すぐに何曲かできました。たまたま俺はドラムをやっていたので、リズムについてはある程度知識はありますが、和音についてはほとんど無知です。でも、パソコンでの作曲というのは、その無知を補ってくれます。特別俺が作曲の才能があるわけではありません。

「そうだ、メコン河の写真展では、これをBGMで流そう」と思い立ちました。それでASIAGEという架空のユニットを作ったのでした。

どうせ架空なら、メンバーも作ってしまえと思って、5人作りました。日本人の松金俊。初めて買ったパソコンは「Mac」でした。だからこの「まつきんとし」にしたのでした。「マッキントッシュ」にかけて。くだらない? そうですね、確かにくだらないね。「中年」なんで許してください。

ベトナム人のGoi Cuon(ゴイ・クォン)は、ベトナム料理「生春巻き」のこと。中国人のMi Xian(ミーシェン)は、雲南省など南部中国では一般的な米から作った麺のことです。インドネシア人のNasi Goreng (ナシゴレン)は、インドネシアの一般的な料理、チャーハンのナシゴレンのこと。そして、タイ人のBawsuk(バウスク)とは、俺の友人でタイによく行っていて、タイ語もできる絵描きの福井の、「福」と「井戸」をタイ語で言うとこうなります。

前に書いたようにもともとは、写真展「メコン河」のBGMとして作ったものでしたが、意外(?) にも評判が良かったので、いい気になって、その後も「棚田水景」などのアルバムを作ってしまいました。初めはテープでしたが、そのうちCDにしました。

写真集よりもこのCDの方がよく売れた写真展もありました。複雑な気持ちでしたが、でも、俺にとって、写真展の「音」は大切な要素であると考えているので、その写真展の一部である音が評価されるのは嬉しいことです。

一昨年の棚田のイベントでも、CDを販売していましたが、ある日、レジのおばさんから、俺に会いたいっていう人が来てると言われて会ってみたら、前日CDを買ってくれた女性のお客さんで、感動したので会いに来ましたと言われました。そこまで言われるとなんだか嘘っぽいのですが。でも嘘でも、そう言われると嫌な気はしません。まあ、これ以上言うと、自慢話になってしまうので、もうやめます。

もちろん、せいいっぱい作ってはいますが、あくまでも音楽は趣味であって、自分のレベルはある程度知っているつもりです。でもこれも写真と同じなんですかねえ。ひとりでも「いい」と言ってくれる人がいれば、その「写真」や「曲」の存在する意味はあるのかもしれません。

よく、乗り物に乗っているときなど、エンジン音や周りの雑音をボーッと聴いていると、いつのまにかあるメロディやリズムになっていることがあります。「幻聴」とは違うと思います。このあたり、やっぱり写真を撮ることと似ているんですが、漫然とした周囲の風景からある「部分」を切り取って見せることが写真ですよね? 意外と人は同じ風景の中にいても、見ている「部分」が違います。それは「その人が、その風景をどの様に意識しているか」に関わってきます。人それぞれ意識の仕方、つまり見方の違いがあるので、そこに「個性」というものもできるわけです。

音楽の場合も、もちろんあくまでも俺の場合ですが、漫然とした周りの音から、ある音のかたまりを切り取ったら「曲」になった、という感じなのです。だから、「写真」と「音楽」とでは一見違うことをやっているようですが、俺の中では同じ心的作業にすぎません。

CDは、すべて手作りです。作曲はもちろんですが、ジャケットのデザインも自分でやりました。ぜひ、アジアの雰囲気に浸りたい人は聴いてみてください。音質をちょっとだけ下げていますが、1分間のサンプルソングを用意してあります。

気に入ってくれたら、ご購入お願いします。メールで受け付けています。

Ya_2ASIAGE音楽のページ


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