カテゴリー「書籍・雑誌」の132件の記事

2017/09/22

業務連絡: 雑誌やテレビやイベント企画担当者様へ。来年は「戌(犬)年」です。

170922_1(岐阜県白川村荻町)

170922_2(長崎県南島原市の原城跡)

170922_3(愛媛県松山市の「目の見えない犬ダン」像)

170922_4(秋田県大館駅前の「忠犬ハチ公」像)


今日は、雑誌やテレビやイベント企画担当者様への業務連絡です。

大倉眞一郎さんと杏さんがナビゲーターをつとめるJ-WAVEの書評・トーク番組「BOOK BAR(ブック・バー)」で『全国の犬像をめぐる:忠犬物語45話』が紹介される予定です。

放送予定日は23日(土) (22:00~22:54)

もし機会があったら聴いてみてください。撮影旅行中なので、俺は車中泊の車内で聴くことになるかな。予定では、福島県あたりにいると思います。

ところで、先日、ヴィーノの日本一周旅行で撮影したヴィーノのいる日本の風景写真が、雑誌で1年間連載するという嬉しい仕事が入ったので、そうかそろそろ来年用の企画を提案しなければ、そんな時期なんだなぁと思ったので、いくつか提案してみます。

来年2018年は、戌(犬)年です。犬→お犬→お犬さま→狼という連想で、犬から狼まで拡大解釈します。

そこで、雑誌やイベントの企画担当者様へ、来年戌年のこんな企画はいかがでしょうか。

● 街歩き企画 「関東のお犬像めぐり」 約50カ所のお犬像ゆかりの地を歩いてみようという企画。(以前ブログで詳しく書いています)

● 街歩き企画 「都会で狼を探してみよう」 ニホンオオカミは絶滅してしまいましたが、東京周辺には狼信仰の秩父三峯神社や武蔵御嶽神社の講の人たちが奉納した多くの狼像(お犬さま像)があります。都会のビルの中で出会う狼という意外性。

● グラビア企画 「アジアの犬たち」 中国雲南省、貴州省、広西チワン族自治区、インドネシア、スリランカ、ネパール、タイ、ラオスなどで出会った犬たちの写真で構成。

● グラビア企画 「ビーグル犬が紹介する日本の風景」 日本再発見の旅。犬が見た日本の風景ということで、ヴィーノが写りこんでいる日本全国、全都道府県の風景写真で構成。

● グラビア企画 「日本全国の犬像100景を訪ねる」 『全国の犬像をめぐる:忠犬物語45話』をベースにして、さらに50カ所を追加して、100の犬像を紹介する。

以上、思いつく企画をあげてみました。他にも、犬・戌関係のアイディアはありますので、お気軽にお問い合わせください。
  
 
 
 
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全国の犬像と狼(お犬さま像) 【愛犬物語】, 写真, 心理学の話題, 文化と芸術について, 旅(日本), 映画・テレビ, 書籍・雑誌, 犬連れ旅や犬にまつわる話 | | コメント (0)

2017/09/10

菱川晶子著 『狼の民俗学 人獣交渉史の研究』

170910_1(遠野市 荒川高原牧場)

170910_2(奥州市  衣川三峯神社)

170910_3(奥州市  衣川三峯神社)

170910_4(奥州市  衣川三峯神社 狼像)

170910_5(奥州市  衣川三峯神社 狼像)

170910_6(奥州市  衣川三峯神社 狼の神札)


人と動物の関係を探る人獣交渉史の研究ですが、主に狼の民俗の世界を紹介しています。

かなり内容が濃く、また豊富ですが、一番面白いと思ったところは、狼が地方によって呼び方がさまざまあったことと、それが時代とともに変わっていること。

まず、そもそもの話として、狼の語源は何なんでしょうか。鎌倉時代の辞書『名語記』によると、

「「オホカミ」とは、「大神」からきており、「大神」はまた「山神」と呼ばれているのがわかる。今日もみられる狼を山の神とする伝承は、鎌倉時代にすでにあった」

一方、江戸時代の語学書『和句解』からは、

「いわゆる「大咬」とある。・・・(略)・・・狼の語源としてはこれらの「大神」と「大咬」の二説が有力なようだが」

と菱川氏は書いています。

なるほど。「大神」と「大咬」の二説あるんですね。

さらに、明治時代からの名称はどうかというと、「名称分布図」によると、

オイノ
オイヌ
オイヌサマ(オイヌサン)
大犬(オオイヌ)
オーイン

オオカメ(オオガメ)
カメ
オカベ
山犬(ヤマイヌ)
山の犬

などの名称が、日本地図上にプロットされています。

「「狼」が全国的にほぼ均等にみられ、「山犬」も岩手県から大分県までの広がりをみせている。しかし「山犬」には分布上の偏りが若干あり、山梨県、長野県、四国地方に多い傾向がみられる。これらの地域はまたお犬信仰の篤い地域でもあり、信仰との関連が想定される。・・・(略)・・・「オイヌ」は東北地方に多くみられ、「オイヌ様」になると東海地方まで広がっている」

とあります。この傾向を見ると「お犬さま」は東日本の名称ということですね。でも、同じ「お犬さま」でも、秩父を中心にした関東と、東北ではちょっと意味が違うようです。

三峯神社を総本山とする狼信仰は、遠く東北地方にまで広まりました。

その1社、衣川三峯神社は、世界遺産の平泉中尊寺本堂から北西1.5kmほどのところに位置し、東北の狼信仰の中心になった神社です。江戸時代中期の享保元年(1716年)、総本山・三峯神社から分霊勧請されました。

ここは馬産地でしたが、狼が馬を襲う被害が多発していました。被害は深刻だったので、名馬を贈るなどして必死で三峯神社から分霊してもらったと言われています。

つまり、ここでは秩父と違って狼は益獣どころか害獣だったということです。むしろ祟り神として恐れられていました。

その狼を狼(お犬さま)で封じたというかっこうになります。毒をもって毒を制すということばもある通り、同じもので防ぐというのは、ある意味理にかなっているかなとも思います。

『狼の民俗学』によれば、東北では「オイヌサマ」ではなく「オイヌ」が多い傾向があるようです。

衣川三峯神社では「オオカミ」と呼び「お犬さま」とは呼ばないそうです。

「サマ」が付かないのは、害獣だったことと関係するのでしょうか。
 
 
 
 
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2017/09/05

「家庭画報」10月号「黄金の国の秋の実り」の写真と記事掲載

170905


「家庭画報」10月号に「黄金の国の秋の実り」の写真と記事が掲載されています。

写真は、長野県長野市北郷の棚田、福島県喜多方市磐見の棚田、福岡県八女市鹿里の棚田、長野県飯山市福島新田、新潟県十日町市星峠の棚田、山形県山辺町大蕨の棚田、山形県山形市蔵王駒鳴の棚田などと、新潟県長岡市塩新町の水田の稲穂を使用しています。

リードには、3歳半のときの、稲刈り時期の思い出を書いてみました。


黄金に色づいた稲穂の
大海原が広がる日本の秋。
稲の匂いが漂ってくる。
個人的には子どものころの
ある記憶を呼び覚ます。
当時、兼業農家の我が家は屋内で
刈り取った稲を脱穀していた。
オレンジ色の裸電球が灯る、
脱穀機の騒音の中で、
私は妹の産声を聞いた。
稲の匂いは、私と3歳半離れた妹が
生まれた瞬間を結びつける。
稲の収穫と人の命の誕生・・・
日本の収穫の秋は、
喜びと感謝の季節でもある。

最近ではなかなかこのくらい大きな誌面の雑誌は少なくなってしまったので、機会があったら迫力のある写真をぜひご覧ください。
 
 
 
 
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2017/09/02

麻生副総理「ヒトラーの動機は正しかった」発言とフランク・パブロフ著『茶色の朝』

170902


nifty NEWS 「麻生副総理「ヒトラーの動機は正しかった」発言」というニュースがありました。

「高須クリニックの高須克弥院長によるナチス礼賛ツイートが問題となっているが、今回はよりにもよって副総理の発言。国際的な非難を浴びるのは必至だ。」(nifty NEWSより)

フランク・パブロフ著『茶色の朝』という、約20年前、フランスでベストセラーになった物語があります。西ヨーロッパ全体に広がっていた極右運動への危機意識から書かれた物語でした。

「茶色以外のペットは処分するように」という法律を皮切りに、少しづつ周りが茶色に変わっていくのですが、主人公は、半分は疑いながらも、「茶色に守られた安心、それも悪くない」と思い、まぁいいかとやり過ごしていると、突然、自分がその茶色にとらえられそうになって、初めて危機を理解するというもの。

「茶色」とは、フランス人にとっては、ナチスをイメージさせる色だそうです。

心理学には、「チェンジ・ブラインドネス(変化盲)」というのがあります。たまにテレビの「脳トレ」などでも行われるテスト、いわゆる「アハ体験」で、静止画の一部がだんだん色や形が変わっていくものですが、意外とそれに気が付くのは難しいというテストです。

ゆっくりした変化は気が付きにくい。でも、気が付いたときには取り返しがつかない状態になっているという怖さもあります。『茶色い朝』もその怖さの物語です。

ナチスがなぜ支持されたのか?

ナチズムは大量虐殺で「極悪」のイメージですが、当初ナチズムは、人間の理想形を求める思想でもありました。理想形を隠れ蓑にしているからやっかいなのです。

タバコやアルコールの害について啓蒙し、健康増進運動を展開、菜食主義や自然に親しむこと、子供を母乳で育てることの勧めなど、これだけ聞けば、なんて理想的な社会を目指しているんだろうと思ってしまいます。

だったら、これは良いことなのではないかと思うようになります。徐々に、徐々に。でも、それとセットになっているのが理想形から外れたものの排除です。

ところで、アメリカのトランプを筆頭に、世界的に、排外主義、民族主義、差別主義などが台頭しています。

何か不満があるときは、悪いのは「あいつのせいだ」とか「あいつらが悪かったからだ」と言って、責任は自分にあるのではなくて、外部に原因を作って攻撃し、留飲を下げるということは俺もあります。ちょっと気を抜くと、楽な方へ流されやすいというのが俺たちなんでしょう。

だからこそ、今周りが茶色になっていることに気が付き、流されないように、ふんばらないといけないのかもしれません。「茶色の朝」を迎えないために。

これらの思想に共通するのは、行きつく先は、自分が抹殺されるということなのでしょう。なぜなら、みんな、誰ひとりとして「理想形」ではないからです。そもそも人間の「理想形」などというものはないのです。
 
 
 
 
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2017/08/31

BIGLOBEニュースやJTB「ノジュール」で『全国の犬像をめぐる』が紹介される

170901_1

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最近の『全国の犬像をめぐる』のブックレビューを。


● BIGLOBEニュース

【犬本紹介】 思わず見に行ってみたくなる『全国の犬像をめぐる』〜ハチ公も、タロもジロも!

https://news.biglobe.ne.jp/animal/0830/woof_170830_1336764525.html

「今回は「こんな犬本もあったのか!」と衝撃を受けた1冊を紹介します。」
「皆さんもページをめくりながら、お気に入りの犬像を探してみてね。たぶん本物も見に行きたくなると思います。その犬像がどうして建てられたのかを知っていると、また見え方も違ってくるかもしれないですね。」


● JTBの雑誌「ノジュール」9月号

【ブックインタビュー】 「今月の本」に『全国の犬像をめぐる』を取り上げていただきました。「旅のガイドとしても心強い一冊だ」と。書評は北吉洋一氏です。


● Canon 「キヤノンフォトサークル」8月号

【書評】 『全国の犬像をめぐる――忠犬物語45話』が、「像の数だけ存在する物語を通して、日本人の文化も垣間見える」と紹介されました。
 
 
 
 
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2017/08/21

「東北お遍路ガイドブック」と「東北お遍路巡礼地めぐり」

170821_1(東北お遍路ガイドブック)

170821_2(「東北お遍路」巡礼地めぐり―3・11被災地の今を訪ねる)


『東北お遍路ガイドブック』の紹介です。

ガイドブックは、バインダー式です。巡礼地はこれからも増えて、最終的には100ヵ所ほどになるらしく、新しい巡礼地をそのつど挟み込めるように、バインダー式にしたそうです。

また全体がわかる東北お遍路巡礼地マップと、スタンプ帳付きです。

ひとつひとつの巡礼地のページには、歴史、震災にまつわる物語などももちろん紹介されていますが、そもそも、この巡礼地を作った経緯が、巡礼者・観光客を呼びこんで、復興の助けにしたいという趣旨からスタートしているので、各巡礼地での、「見る」、「遊ぶ」、「食べる」、「泊まる」の周辺情報も充実しています。

「食べる」には、地元の料理や食堂なども、住所付きで紹介されています。巡礼者・観光客には便利なガイドブックになっているのではないでしょうか。


もうひとつは、『「東北お遍路」巡礼地めぐり―3・11被災地の今を訪ねる』という本です。

この本では、1次、2次選定の62ヵ所に「普代水門」を加えた63ヵ所が紹介されています。

写真・文: 金澤 昭雄
イラスト: おのでらえいこ
出版社: 東京法規出版 (2017/8/1)
定価: 900円+税
 
 
なお、東北お遍路写真コンテストの応募はまだ間に合います。締め切りまであと9日。写真、お待ちしています。募集要項はこちらです。

http://tohoku-ohenro.jp/topics/detail---id-14.html

 
 
 
 
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2017/08/06

日本経済新聞の日経プラス1で「写真に撮りたい絶景の棚田」のランキング・ベスト10が発表予定

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日本経済新聞の日経プラス1(土曜日朝刊に挟まっている別刷りの新聞)のフロント企画「何でもランキング」で、「写真に撮りたい絶景の棚田」のランキング・ベスト10が発表されます。

10人の選者がベスト10を選ぶものです。10人の総合得点が高いものがベスト1になるようなので、青柳も選者のひとりですが、どこがベスト1になるかはわからないので、楽しみです。

自分の中では、当然ベスト10はあって、それを提出したわけですが、それが客観的なベスト10と違うのか、同じなのか。他の写真家や棚田関係者がどのように考えているのが分かるので、とても興味があります。

掲載は8月26日(土)の予定です。

そこで予想してみますが、ただ、青柳提出のランキングは、記事公開前に明らかにするのは問題があると思うので、ここはあくまでも、客観的予想です。

そしてランク付けもしません。他の選者がどのような人たちかは知りませんが、みなさんの気持ちを「忖度」して、おそらく「写真に撮りたい絶景の棚田」に入るであろう棚田を7カ所予想してみます。念を押しますが、青柳が提出したランキングではありません。

山形県朝日町 椹平の棚田
千葉県鴨川市 大山千枚田
新潟県十日町市 星峠の棚田
石川県輪島市 白米千枚田
佐賀県唐津市 蕨野の棚田
佐賀県玄海町 浜野浦の棚田
長崎県松浦市 土谷の棚田

なぜ、提出ランキングと、この予想が違うのか、というと、「好き嫌い」という個人的な理由が入りこむからです。また、何度もt訪ねているところはランクが上、あまり行かないところはランクが下になりました。もちろん行ったことがない棚田はランク外です。

それとどうしても知名度が高いメジャーな棚田より、マイナーな棚田の方に肩入れしてランキングを提出してしまったということもありますので。

とにかく結果が楽しみです。
 
 
こちらに結果発表(2017/08/30)
 
 
 
 
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2017/08/05

東京都瑞穂町 昔の田んぼとイランの棚田

170805_1(『武蔵野話』より)

170805_2(『武蔵名勝図絵』 加藤塚)

170805_3(『武蔵名勝図絵』 阿豆佐味天神社)

Ir_09(イラン・ギーラーン州の田んぼ(棚田))

03
(広重「信州更科田毎の月」  元画像:国立国会図書館デジタル化資料


10月号(9月1日売り)の「家庭画報」で、秋の田んぼのグラビアが6Pで掲載されます。ちょうど入稿が済みました。

今回のグラビアは「棚田」だけではなく、いわゆる平地の田んぼも含みます。


ところで、昨日、ニホンオオカミ像を撮るために、東京都瑞穂町の郷土資料館「けやき館」を訪ねたことはすでにアップしましたが、ついでに、資料館を見学した時、田んぼに関してたいへん興味深い資料を見つけました。

それが上に掲載している写真ですが、これらは、パネルで展示されていたものです。

今では、畝町直しや区画整理で、平地の田んぼはずいぶんと広くなりましたが、もともとは、このような小区画の田んぼが広がっていたんですね。

この資料は『武蔵名勝図会(むさしめいしょうずえ)』というそうです。

解説文を引用すると、

「『武蔵名勝図絵』は、多摩郡の名所・旧跡を纏めた江戸後期の地誌です。著者上田孟縉は八王子千人同心の組頭で、千人同心が幕府の地誌『新編武蔵風土記稿』編纂に携わった際、多摩を含む三郡の調査・執筆に従事しました。その副産物として生まれたのが、孟縉が独自に作成した『武蔵名勝図絵』です。(略)『武蔵名勝図絵』には往古の加藤塚や、阿豆佐味天神社の様子が描かれています。」

瑞穂町の昔の風景が偲ばれるものですが、田んぼがすべて棚田のように見えます。ただそんなに傾斜がなくても、昔は、小区画の田んぼが主だったことが一目瞭然です。当時は写真がなかったので、こういった絵が貴重な歴史的資料になります。

これは武蔵野ですが、昔の江戸近郊の田んぼはみな、このような形だったのでしょうね。

これを見て、イランのカスピ海沿岸地方の村で見た田んぼ(棚田)を思い出しました。写真を見てもらうとわかるように、それほど高低差がないところでも、田んぼは棚田のように小区画になっています。昔、農業用水の取水と排水には、この方が簡単だったということでもあるでしょう。

ところで、もうひとつ、「田毎の月」で気が付いたこと。

今では、「田毎の月」というと姨捨の棚田を筆頭に、棚田で鑑賞するもの、というイメージがありますが、もしかしたら、平地でも鑑賞したのかもしれません。広重「信州更科田毎の月」は、まさに平地の田んぼに月が映っています。
 
 
 
 
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2017/07/16

仁科邦男著 『伊勢屋稲荷に犬の糞 江戸の町は犬だらけ』を読んで

170716_2


仁科邦男氏の本には、お世話になっています。

『全国の犬像をめぐる』でも、お伊勢参りや金毘羅大権現へお参りした代参犬「おかげ犬」や「こんぴら狗」の章では、『犬の伊勢参り』、『犬たちの明治維新 ポチの誕生』が大変参考になりました。

そして今回読んだのは 『伊勢屋稲荷に犬の糞 江戸の町は犬だらけ』。

「伊勢屋稲荷に犬の糞」という言い回しが気になって著者は長年調べてきたそうです。

「伊勢屋稲荷に犬の糞」とは、「伊勢屋」という屋号の店や「稲荷神社」など、江戸に多いものを並べたもので、実際、江戸後期は犬だらけで、犬のウンチも多かったようです。

意外なものが最後に来ていることと、伊勢屋の「い」、稲荷の「い」、そして犬の「い」と、韻を踏んだところが面白い。多少の皮肉やからかいの気持ちも入っているようです。

だからこれは江戸の人間が当時言っていたことではなくて、明治になってから、江戸を懐古して言われ始めたようです。

犬のウンチを踏んで最悪な気持ちになるというのは、俺も実体験があるのでよくわかります。

今はどうなのか分かりませんが、30年前、フランス・パリで、日本レストランのギャルソンとして3か月間ほどアルバイトをしていた時は、よく踏んじゃっていました。踏むだけならいいのですが(それだけでも大変ですが)、それが滑るのです。滑って転んだりしたら最悪です。

パリは犬のウンチが多い街だとわかってきましたが、初め、信じられませんでした。まさか、この華の都、おしゃれな街パリが、犬のウンチだらけだったとは。ガイドブックにも書いてなかったし、兼高かおるさんもそんなこと言っていませんでした。

最先端ファッションに身を包んだ女性が、シャンゼリゼ通りで立ち止まって、ハイヒールの裏側に着いた犬のウンチを木の枝で取っているところを目撃し、俺は、見てはいけないものを見た気がしてショックを受けたのでした。

高学歴で優秀で弱い人の味方を標榜していた自民党の豊田真由子衆院議員が、裏では「ハゲ~ッ!」「違うだろ!」「このボケ~ッ!」などと、秘書たちに罵声を浴びせていたことが話題になっていますが、パリの犬のウンチは、それに劣らずですね。

江戸では犬は地域犬として、自由に走り回っていたし、その犬のウンチは、人糞や馬糞と違って肥料にもならず、放置されていたようです。乾燥して風で飛ばされ、雨で流されて、自然になくなっていたので、あえてウンチを取る人もいなかったのでしょう。

ところで、この本の中に、もう一つ、面白いなぁと思ったところがあります。それは「お魚くわえたどら猫、追いかけて~」という歌がありますが、江戸で魚をくわえて逃げるのは犬だったようで…。

「神奈川横浜新開港図」という絵には、魚をくわえた犬が天秤棒を持った魚屋から追われているシーンがあります。これって、今なら犬じゃなくて、猫だよなぁ。

江戸の人たちは、犬の好物が魚だと思っていたらしいのです。実際、犬は、魚の頭などの残飯を食べていたということもあります。タンパク質といえば、当時はほとんど魚だったでしょうし。

綱吉時代、中野に犬屋敷「お囲い」が作られましたが、収容された犬には、白米と生魚までふるまわれていたといいます。贅沢料理と運動不足で、死んでしまう犬がたくさんいたそうです。贅沢が幸せかどうかわからない、という話にもなっています。
 
 
 
 
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2017/07/13

2018年(平成30年)版「旧暦棚田ごよみ」の準備

170713_2

170713_1

例年より早く、来年(2018年、平成30年)版の「旧暦棚田ごよみ」の準備を始めています。

第23回全国棚田サミットは、2017年9月28日~29日開催で、これに合わせる意味もあります。

今年のサミットは、長崎県波佐見町で、テーマは「棚田は21世紀の社交場」です。

来年の春節(旧正月)は2018年2月16日です。まずは、日付と季節、それから地域的なばらつきを考えながら、暦用の写真を13点選びました。

例によって、毎年、2月、3月とか、11月、12月とかいう月の棚田は、なかなか写真的には「中途半端」で、撮影点数が少ないということがあって、選ぶには苦労する月です。(初夏や秋の写真は多いのですが)

それでも、数年前から旧暦棚田ごよみを作るようになって、どこか地方へ行ったときは、ぜんぜんきれいではなくても棚田写真を撮るようにはしているつもりです。

それと最近は、春に東日本方面、秋に西日本方面に行くことが多く、地域と季節の偏りができてしまっているという事情も少しあります。

そんな中でも、去年秋から今年春までに撮影した新作、撮りおろし写真も含む棚田14点(表紙写真と、あいさつ文のカット写真も含めて)で構成します。

表紙は、福岡県八女市の「鹿里棚田」の、彼岸花祭りのころの秋の写真に決まりました。

「旧暦棚田ごよみ」の詳細が決まりましたら、お知らせします。
 
 
 
 
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