カテゴリー「棚田(千枚田・田んぼ・コメ)」の458件の記事

2017/07/13

2018年(平成30年)版「旧暦棚田ごよみ」の準備

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例年より早く、来年(2018年、平成30年)版の「旧暦棚田ごよみ」の準備を始めています。

第23回全国棚田サミットは、2017年9月28日~29日開催で、これに合わせる意味もあります。

今年のサミットは、長崎県波佐見町で、テーマは「棚田は21世紀の社交場」です。

来年の春節(旧正月)は2018年2月16日です。まずは、日付と季節、それから地域的なばらつきを考えながら、暦用の写真を13点選びました。

例によって、毎年、2月、3月とか、11月、12月とかいう月の棚田は、なかなか写真的には「中途半端」で、撮影点数が少ないということがあって、選ぶには苦労する月です。(初夏や秋の写真は多いのですが)

それでも、数年前から旧暦棚田ごよみを作るようになって、どこか地方へ行ったときは、ぜんぜんきれいではなくても棚田写真を撮るようにはしているつもりです。

それと最近は、春に東日本方面、秋に西日本方面に行くことが多く、地域と季節の偏りができてしまっているという事情も少しあります。

そんな中でも、去年秋から今年春までに撮影した新作、撮りおろし写真も含む棚田14点(表紙写真と、あいさつ文のカット写真も含めて)で構成します。

表紙は、福岡県八女市の「鹿里棚田」の、彼岸花祭りのころの秋の写真に決まりました。

「旧暦棚田ごよみ」の詳細が決まりましたら、お知らせします。
 
 
 
 
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2017/06/26

山梨県忍野村 真夜中の「田毎の月」と「妖怪」

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富士山が見える棚田の一ヵ所、忍野村の内野の棚田は、何度も訪れていますが、通過した日、ちょうど満月だったので、夜中「田毎の月」を鑑賞することにしました。

残念ながら、午前3時ころから雲が出てしまい、月も隠れてしまいました。なので、明け方の富士山は見えませんでしたが、「田毎の月」は、美しくもあり、怖くもあり、ということをまたひしひしと感じる場になりました。

内野の棚田は民家からは離れているので、夜中は真っ暗です。平らなところなので、日中来れば、明るく開放的なのですが、さすがに夜中は少し怖い。

実際、何かが鳴くのです。そしてバサーッという空中を行き交う羽のような音が。しかも巨大な羽の音です。

月明かりを頼りに暗闇に目をこらしてみてもわかりません。そして聴こえたことも、ほんとうだったのか?と、だんだん自信がなくなってきます。俺自身が怖がっているので、そんな音を聴いてしまうのではないかと。

暗闇は、人間を無意識の世界へと導いてくれるようです。

今、なかなかこういう体験ができなくなっています。たとえば、コンビニは24時間煌々と明かりがついて、暗闇を無くします。夜がない、闇がない世界なのです。

ゲゲゲの水木しげるさんも言っていました。

「最近の日本では闇がなくなり、妖怪は見られなくなりました」

妖怪は想像と現実の狭間にいるものなのでしょう。

人間の心は、意識している部分はほんのわずかで、もっと大きな無意識の世界があるというふうに言われています。無意識からのメッセージが「妖怪」という形になって現れるのかなと。

水木さんの「ぬりかべ」誕生のエピソードは面白い。戦地で逃げていたとき、突然コールタールのような壁にぶつかったそうです。しばらくそのままでいて、気が付くと、その先は断崖絶壁でした。

「ぬりかべ」が水木さんを助けてくれたのです。「目に見えないもの」を信じる水木さんには、それが妖怪に思えましたが、これは無意識の内なる声とも解釈できるのではないでしょうか。

怖い存在なんだけど、実は人間を救ってくれる存在でもある、その微妙な感じ。水木さんの妖怪漫画は、その微妙なところをキャラクター化していたからこそ、多くの人に受け入れられたということではないでしょうか。「怖いんだけど、愛らしい」というのがまた妖怪です。

その妖怪がいなくなったのは、「闇」が失われたから。真夜中でも煌々と照らされた明かりの中で妖怪が生きていくことはできず、それは「便利」なのかもしれませんが、別な見方をすれば「現代文明が抱える病」でもあるかもしれません。

「闇」を遠ざけようとしても、やっぱり人間の心には意識できない部分があって、それが時々襲ってくるのです。それを解放してやる場がない。闇の澱は心に溜まっていくばかりです。そして突然びゃーッと吹き出します。

内野の棚田で聴いた何かの鳴き声と羽音は、きっと俺の無意識が生んだ、何かの表現だったのではないでしょうか。これを「妖怪」と呼んでも、それほど間違ってはいないのでは。

月を見ると精神的におかしくなるという世界的な言い伝えは、こういう体験をすると、なんとなくわかるような気がします。
 
  
 
 
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2017/06/20

岐阜県高山市・恵那市 「田毎の月」

170620_1(岐阜県高山市 田毎の月)

170620_2(岐阜県高山市 田毎の月)

170620_3(岐阜県恵那市 坂折棚田)


「田毎の月」を撮り始めて何年経ったでしょうか。

田んぼに水があり、稲が植えられてはいても、その稲が育ち過ぎないころで、天気の良い夜、という条件が必要なので、ほんとに年何度かのチャンスです。

しかも月を満月に限定すれば、ほぼ、1年に1回ということになってしまいます。その日、天気が悪かったら諦めるしかありません。

高山市の田んぼで撮影した時は、満月の3日前。だから暗くなりかけたころ、すでにかなり中空高く位置しています。周りに街灯などの光のない田んぼを探して撮影しました。

翌々日、岐阜県恵那市の坂折の棚田を通過。

田植え直後の田んぼですが、まだ「青々」といったところまではいっていませんでした。

この夕方から雨が降り始め、結局、翌日もほとんど1日中雨で、坂折棚田の「田毎の月」は今回あきらめました。

3年ほど前、すでに坂折棚田の「田毎の月」は撮影しているのですが、また来年来てみます。「田毎の月」という言葉を初めて、農家のおばさんから聞いたのがここだったので、思い入れのある棚田なのです。

しかも印象深かったのは、おばさんは、「昔は田毎の月もきれいでした。でも、月が追ってくるようで怖かったです」というような話をしてくれて、「美しさ」と「怖れ」が同時にあるもんなんだなぁと思ったのでした。

世界には、月を見るとおかしくなるという言い伝えが多くあります。

「狂気」のことを英語では「lunatic ルナティック」。語源は後期ラテン語「lunatics」=「月に影響された」。「lunacy 」 =「精神異常。狂気」、「moonstruck」=「心が乱れた。狂気」 という言葉もあります。

ちなみに、日本語の「つき」は、昔「つく」と発音されて、「憑く」からきているとの説もあります。

どうして月は狂気と結びつくのでしょうか。いまだにわからない謎です。

ただ、清濁、善悪、明暗、相対するものが同居するものこそ美しいと思っているので、そういう意味で月は「きれい」ではなく「美しい」のです。「美しい」から「怖い」でもあるのです。

そして相対するものが同居するものには、神が宿ります。
 
 
 
 
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2017/06/13

岐阜県高山市 滝町棚田

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「岐阜の棚田21選」にも選ばれている滝町棚田は、高山市の中心部から東へ約10kmほどいった乗鞍岳のふもとにあります。

昔は養蚕が盛んなところで桑畑が多かったそうですが、谷水を引いて、棚田を開墾しました。現在、面積は約3.5ヘクタール、約80枚です。
 
 
 
 
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2017/06/11

岐阜県飛騨市 「板倉」が点在する種蔵の棚田

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飛騨市を抜け、国道360号線を北上すると、「棚田と板倉の里 種蔵」という看板があります。そこから急坂を上って行くと、まるで桃源郷のような静かな種蔵集落にたどり着きます。8世帯20人ほどの小さな集落です。

駐車場の近くで仕事を終えたおじいさんに話を聞いたら、ここは下の国道を行き来する車の騒音もないし、静かで暮らすにはいいところだと教えてくれました。

石積みの棚田は立派ですが、ここで特徴的なのは、「板倉」という穀物や冠婚葬祭の道具などをしまう倉庫があります。おじいさんによると、昔は、どの家もこの板倉を持っていたそうです。今は、集落内に21棟が残っています。古いものは築260年以上経っているそうです。板倉は、すべて母屋から離れて建てられていますが、火災になったとき財産を守ることと、農作業の効率をあげることが理由だそうです。

車で上に行ってみたら、第2駐車場というところがあって、そこから目の前に、石垣の棚田が広がっていました。ちょうど田仕事をしているところでした。草刈りの音が谷間に響きます。

強烈な西日は、水田の水に反射してきらきらしていました。

ここには、築100年以上の古民家を利用した「板倉の宿 種蔵」もあります。街の喧騒を忘れ、何もしないでのんびり過ごしてみるのも、最高の贅沢かもしれません。
 
 
 
 
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2017/06/01

細川護熙氏作『棚田の四季』展の内覧会レセプション

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細川護熙さんが描いた壁画のお披露目会、『棚田の四季』展の内覧会レセプションへ行ってきました。

細川さんや主催者であるプレナスの社長のあいさつの後、壁画がお披露目されました。

『棚田の四季』は、春夏秋冬の棚田の風景や祭りの様子が、2m×1mの大きさの和紙60枚を使って描かれています。下から見上げると、すごい迫力です。

壁画の裏側を周るようにスロープで2階まで上がって、今度は見下ろします。

このイベントでは、NPO棚田ネットワークと青柳も協力しています。青柳撮影の、棚田の写真8点も展示されています。その中には姨捨棚田の「田毎の月」の写真もあります。

細川さんと少し話ができました。昔、どこか違う目的地へ向かっていたとき、電車を乗り過ごして、姨捨まで来てしまい、駅で友達と将棋をさしながら一晩過ごしたことがあるそうです。月の夜だったらしく、知らず知らずのうちに、姨捨の「田毎の月」を見ていたということになるのではないでしょうか。

それから何年か後、今度は絵を描くために姨捨を訪ねました。ただ、今回の壁画に描いた棚田も、祭りも、具体的なモデルはなく、すべて細川さんのイメージだそうです。細川さんの心象風景ですね。

俺は特に、祭りの部分が好きです。何人描いたかわからないくらい大勢を書き込んだと言っていましたが、祭りの楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

風景の中に、この人間の営みが入ることで、より棚田の重層的な文化が感じられるのではないでしょうか。

ところで、最近は陶芸よりも、画家としての仕事が多くなってしまったそうです。

テーブルにはカラフルなおつまみや料理が並びましたが、「熟成牛のローストビーフと香の物のライスロール」、「あさりと枝豆の炊き込み手毬おにぎり」、「グラス仕立ての海鮮ミルフィーユ」など、棚田のイベントにはふさわしい、ご飯を使った料理も提供されました。

一般公開は、今日、6月1日からです。
 
会期: 2017年6月1日~4日  11:00〜20:00  入場無料
会場: スパイラルガーデン(スパイラル1F)
     東京都港区南青山5-6-23 TEL.03-3498-1171

『棚田の四季』公式HP
 
細川護熙氏公式HP
 
 
 
 
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2017/05/22

「棚田の四季」のウェブサイト

Simoakasaka(大阪府千早赤阪村 下赤阪棚田)

Doyatanada(長崎県松浦市 土谷棚田)


表参道スパイラルでの細川護熙氏の日本画『棚田の四季』のお披露目イベントは6月1日からですが、『棚田の四季』を紹介する、株式会社プレナスの「棚田の四季」のHPが公開されました。

その中の「日本の起源 米」には青柳撮影の「長崎県松浦市 土谷棚田」、「島根県吉賀町 大井谷棚田」、「山形県山辺町 大蕨棚田」、「大阪府千早赤阪村 下赤阪棚田」、「茨城県常陸太田市 浅畑の棚田」などの写真を使ってもらっています。
 
 
 
 
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2017/05/16

茨城県石岡市 こんこんギャラリー & 栃木県茂木町 石畑の棚田

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茨城県石岡市の八郷地区にある「こんこんギャラリー」を訪ねました。

妻の知人が手作りジャムを出品しているというので、山形への途中寄ることになったのでした。「こんこんギャラリー」の名前は、地名の「狐塚」からとったものだそうです。

筑波山を望む高台に、クラフトマン 有機農業者 画家、ログビルダー、デザイナーなど、もの作りに携わる人たちが、地元の郵便局長 設計家の協力を得て建てた手作りのギャラリーです。

床が学校の体育館の床板を再利用するなど、手作り感がすばらしい。ベランダは気持ちがよくて、リラックスできます。イチゴのジャムをごちそうになりました。

ギャラリーを後にして、栃木県茂木町の石畑の棚田を訪ねました。半分くらいは田植えが終わった状態でした。

天気が良かったら、田んぼの水に満月を映して「田毎の月」の撮影をするつもりでしたが、雲がかかっていたのであきらめました。
 
     
 
 
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2017/04/21

細川護熙作『棚田の四季』展、2017年6月1日〜4日

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元総理大臣の細川護熙さんが描いた壁画『棚田の四季』のお披露目会が開催されます。

『棚田の四季』展は、「ほっともっと」や「やよい軒」などの事業を展開している株式会社プレナスが、「プレナス米文化継承事業」として開催するイベントです。

先日、東京オフィスに飾られた『棚田の四季』を見せていただきました。春夏秋冬の棚田の風景や祭りの様子が、2m×1mの大きさの和紙60枚を使って描かれています。

大きな絵なので、下から見上げると首が痛くなるほどで、むしろ、2階から見下ろした方がゆっくり鑑賞できるほどの迫力ある絵でした。

このイベントでは、NPO棚田ネットワークと青柳も協力します。棚田とは?という基本的な情報等も紹介されます。そして青柳撮影の、棚田の写真8点も展示される予定です。(上の写真はその中の1点、長野市塩本の秋の棚田です)


会期: 2017年6月1日~4日  11:00〜20:00  入場無料
会場: スパイラルガーデン(スパイラル1F)
     東京都港区南青山5-6-23 TEL.03-3498-1171

『棚田の四季』公式HP
 
スパイラルの『棚田の四季』展の告知ページ

 
 
 
 
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2017/03/08

『ライスロード Vol.1 世界の棚田米を食べてみたい』 Kindle版

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何でも棚田に見えてしまう「棚田病」に取りつかれた青柳が、世界中で棚田を探し、棚田米を食べてきた記録、旅行記。

https://www.amazon.co.jp/dp/B06XG9X7X7

フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 1190 KB
販売: Amazon Services International, Inc.
言語: 日本語
ASIN: B06XG9X7X7


中国雲南省のハニ族村で、偶然目にした雄大な棚田に感動し、それ以来、「棚田がある」と聞けばどこへでも出かけて行きました。

その中でも、今回(Vol.1)は、中国雲南省・フィリピン・イラン・マダガスカル・インドネシアなど、アジアとアフリカの棚田、棚田米、コメ食品を探し求めたときの旅行記です。
 
 
 
 
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