カテゴリー「棚田(千枚田・田んぼ・コメ)」の464件の記事

2017/09/05

「家庭画報」10月号「黄金の国の秋の実り」の写真と記事掲載

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「家庭画報」10月号に「黄金の国の秋の実り」の写真と記事が掲載されています。

写真は、長野県長野市北郷の棚田、福島県喜多方市磐見の棚田、福岡県八女市鹿里の棚田、長野県飯山市福島新田、新潟県十日町市星峠の棚田、山形県山辺町大蕨の棚田、山形県山形市蔵王駒鳴の棚田などと、新潟県長岡市塩新町の水田の稲穂を使用しています。

リードには、3歳半のときの、稲刈り時期の思い出を書いてみました。


黄金に色づいた稲穂の
大海原が広がる日本の秋。
稲の匂いが漂ってくる。
個人的には子どものころの
ある記憶を呼び覚ます。
当時、兼業農家の我が家は屋内で
刈り取った稲を脱穀していた。
オレンジ色の裸電球が灯る、
脱穀機の騒音の中で、
私は妹の産声を聞いた。
稲の匂いは、私と3歳半離れた妹が
生まれた瞬間を結びつける。
稲の収穫と人の命の誕生・・・
日本の収穫の秋は、
喜びと感謝の季節でもある。

最近ではなかなかこのくらい大きな誌面の雑誌は少なくなってしまったので、機会があったら迫力のある写真をぜひご覧ください。
 
 
 
 
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2017/08/30

日本経済新聞の日経プラス1 「コメ作りが生んだ棚田10選 里山の絶景を見に行こう」結果発表

170830_1(1位: 星峠 (新潟県十日町市))

170830_2(2位: 白米千枚田 (石川県輪島市))

170830_3(3位: 姨捨 (長野県千曲市))

170830_4(7位: 金山 (岩手県一関市))


先日予想した「絶景の棚田10選」の結果がわかりました。

ランキングは、日本経済新聞の電子版でも見ることができます。

NIKKEIプラス1 「コメ作りが生んだ棚田10選 里山の絶景を見に行こう」

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20324240U7A820C1W01000?channel=DF140920160941

1位: 星峠 (新潟県十日町市)

2位: 白米千枚田 (石川県輪島市)

3位: 姨捨 (長野県千曲市)

4位: 丸山千枚田 (三重県熊野市)

5位: 大山千枚田 (千葉県鴨川市)

6位: 土谷 (長崎県松浦市)

7位: 金山 (岩手県一関市)

8位: 蕨野 (佐賀県唐津市)

9位: 椹平 (山形県朝日町)

10位: 蘭島 (和歌山県有田川町)

ランキングはともかく、10選に入った棚田は、それぞれ絶景で、納得できる結果となりました。

さすが、1位は星峠でしたね。

以前予想した棚田は次の通りですが、10選に入らなかったのは、佐賀県玄海町の浜野浦の棚田だけです。なので、予想と結果はほぼ同じなので、やっぱり「絶景」と思っているところは他人にとっても「絶景」と思われているということがあらためてわかりました。

椹平 (山形県朝日町)
大山千枚田 (千葉県鴨川市) 
星峠 (新潟県十日町市) 
白米千枚田 (石川県輪島市) 
蕨野 (佐賀県唐津市) 
浜野浦 (佐賀県玄海町) 
土谷 (長崎県松浦市) 

中島先生も、「金山の棚田」がランキング7位に入ったのは意外だったようですが、俺も、「金山の棚田」に投票しました。

ここは、それほど規模は大きくありませんが、やはり、昔ながらの形の田んぼが広がっているところは他になく、「隠れた絶景」、「穴場の絶景」と言えるかもしれません。これを守っている地元の人たちの日々の努力そのものが「絶景」と言ってもいいかもしれませんが。
 
 
 
 
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2017/08/25

ホンダ N-BOX のCMに出てくる棚田は、石川県輪島市白米千枚田

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ホンダ N-BOX のCM冒頭に出てくる棚田は、石川県輪島市白米(しろよね)千枚田です。こんな道を車で走ってみたいなぁと思うのですが・ ・ ・

Honda Movie Cannel (Nシリーズ 「宣言」篇)の動画はこちらです。

http://www.honda.co.jp/movie/201708/n01/index.html

海が見える棚田の道はいいですね。ただ、この道自体は「農道」なので、一般車が走ることは残念ながらできません。上を走っている(棚田を見渡せる)国道は走ることができます。

まぁ、これはコマーシャルなので、「農道」ではしかたありません。でも、全国、海と棚田が見えて、しかも一般車が走れる道はあります。

たとえば、棚田と海をいっしょに見られる道路といって今思い浮かぶのは、長崎県松浦市の土谷の棚田や、佐賀県唐津市の大浦の棚田、山口県長門市の東後畑の棚田、京都府伊根町の新井の棚田、 福井県高浜町の日引の棚田などです。

ちなみに、海に面した棚田はアジアにもあります。

韓国の棚田は、南海島南部に何ヵ所かあります。でも、海に迫る急斜面の棚田の中に車が通れるくらいの道はなかったと思います。棚田と集落の上を走っている道はありますが。

もう一カ所、小さくて緩い棚田と海を見ながらの道も、あることはあります。

インドネシア・バリ島などにもあるのではないか、と思われるかもしれませんが、バリ島は火山島で、海に近づくほどなだらかになってしまって、棚田が急斜面で落ちているような地形はありません。なので、棚田と海を同時に見ながら走れる道はありません。(他の島にはあるのかもしれませんが)

白米千枚田のように海に面した棚田は日本独特と言えます。狭い国土を有効に活用した先人の涙ぐましい努力の形ともいえるでしょう。

白米千枚田は、輪島市内から能登半島を東へ8km、日本海沿いの斜面に拓かれています。平成13年には国の名勝に指定されました。棚田を見渡す場所は、道の駅「千枚田ポケットパーク」になっています。

中世末期に能登が加賀藩領になると、白米は、海岸の塩田での塩つくりと、新田開発の村として文献に登場します。

道の駅の看板には、狭い田を象徴するような民話が紹介されています。

「昔、田植えを終えた夫婦が田の数を数えたが、2枚足りない。あきらめて帰ろうとして蓑を取ったら、下から2枚の田が現れたという」

輪島市では、白米の千枚田を観光地として位置づけ、地域ぐるみで保全活動に取り組んでいます。秋には、ボランティアの手伝いのもと稲刈りが行われ、千枚田を式場にして「棚田結婚式」も行われています。

Ya_2「オリザ館(アジアの棚田)」にも白米千枚田のページがあります。




『妻と犬連れ日本一周、車中泊の旅』が、Kindle(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)から出版されました。

内容は、2009年から2010年にかけて約1年間、北は北海道から南は沖縄まで、妻とヴィーノを連れて全国すべての都道府県をまわった車中泊旅の旅行記です。ようやく書きあげました。文字数は約115000字(400字詰め原稿用紙290枚分)あります。

よかったら読んでみてください。amazonで販売中です。

なお、Kindleがなくても、Kindle無料アプリで読むことができます。(スマートフォン iPhone & iPod touch Android & タブレットPC iPad Android)

妻と犬連れ日本一周、車中泊の旅

【目次】:

序章 

第一章 遊牧民の旅を思いつく

第二章 旅立ち 東北の旅

第三章 北海道の旅

第四章 東海北陸の旅

第五章 犬嫌いになったわけ

第六章 四国・近畿の旅

第七章 中国・九州の旅

第八章 沖縄の旅

終章
 
 
 
【あらすじ】:

51歳の男(私)。40歳の女(妻)。2歳のやんちゃなビーグル犬ヴィーノ。

偶然いっしょに暮らしはじめることになった血も種も越えた、2人と1匹の家族が1台の車に世帯道具を積み込み、車中泊しながら北海道から沖縄まで、全都道府県を旅した旅行記。総走行距離は約2万7千キロメートルになった。

もともと犬とは相性がよくない私は、中国で犬に咬まれて犬嫌いになったが、皮肉にも、妻の希望で犬と暮らすことになる。中国のカザフ族やモンゴル族の遊牧民の生活を見てから、彼らのような移動生活にあこがれていた私は、遊牧民的な旅をしてみたいと夢見ていた。ネットさえつながれば仕事ができるようになった今こそ、「新遊牧民」を実行できるチャンスと思い、妻と犬を連れて日本一周の車旅をすることにした。

やってどうなるか? どんな意味があるのか? 考えはじめるときりがない。それで、とにかく出ることにした。出てから考えようということだ。衝動的で無謀な計画だったかもしれない。

都道府県をすべてまわるということ以外、はっきりした目的地もなく、その日その日、行きあたりばったりの旅をした。当日の朝、地図を見て、おもしろそうなところへ行ってみる。夕方になったら温泉を探し、スーパーで買い物し、食事を作り、車の中で寝る…。3頭の「群れ(家族)」が移動するシンプルな生活。遊牧民と同じで、少ない装備でも長期の旅ができることがわかった。

移動する生活そのものがわくわくする。何を見るでもなく、何か名物を食べるでもないのに、なぜか楽しい。それはまさにカザフ族の生活で見つけた気持ちよさだった。

もちろんトラブルもたくさんあった。

「犬と暮らす」ということは、私たちにとってどういうことなのか、考えながらの旅になった。犬を通して日本を見る旅でもあった。

また、こういった車中泊の車旅をしている人たちが意外に多いことにも気がついた。とくに定年退職した年配の人たち。その数がだんだん増えているという日本の現状も知る旅になった。

そして、旅の最終ゴールは・ ・ ・。

Map


 
 
 
 
 
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2017/08/17

今日は、二十四節気「立秋」、七十二候「蒙霧升降(ふかききりまとう)」

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今日は、二十四節気「立秋」、七十二候の「蒙霧升降」。「深い霧が立ち込める」などといった意味です。

今年関東では連日雨が降っています。東北でも日照時間が例年の半分くらいで、稲にいもち病なども現れて、コメの収穫が心配な状況だそうです。

写真は、2年前の9月上旬に撮影した新潟県十日町市星峠の棚田の写真です。
 
 
 
 
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2017/08/06

日本経済新聞の日経プラス1で「写真に撮りたい絶景の棚田」のランキング・ベスト10が発表予定

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日本経済新聞の日経プラス1(土曜日朝刊に挟まっている別刷りの新聞)のフロント企画「何でもランキング」で、「写真に撮りたい絶景の棚田」のランキング・ベスト10が発表されます。

10人の選者がベスト10を選ぶものです。10人の総合得点が高いものがベスト1になるようなので、青柳も選者のひとりですが、どこがベスト1になるかはわからないので、楽しみです。

自分の中では、当然ベスト10はあって、それを提出したわけですが、それが客観的なベスト10と違うのか、同じなのか。他の写真家や棚田関係者がどのように考えているのが分かるので、とても興味があります。

掲載は8月26日(土)の予定です。

そこで予想してみますが、ただ、青柳提出のランキングは、記事公開前に明らかにするのは問題があると思うので、ここはあくまでも、客観的予想です。

そしてランク付けもしません。他の選者がどのような人たちかは知りませんが、みなさんの気持ちを「忖度」して、おそらく「写真に撮りたい絶景の棚田」に入るであろう棚田を7カ所予想してみます。念を押しますが、青柳が提出したランキングではありません。

山形県朝日町 椹平の棚田
千葉県鴨川市 大山千枚田
新潟県十日町市 星峠の棚田
石川県輪島市 白米千枚田
佐賀県唐津市 蕨野の棚田
佐賀県玄海町 浜野浦の棚田
長崎県松浦市 土谷の棚田

なぜ、提出ランキングと、この予想が違うのか、というと、「好き嫌い」という個人的な理由が入りこむからです。また、何度もt訪ねているところはランクが上、あまり行かないところはランクが下になりました。もちろん行ったことがない棚田はランク外です。

それとどうしても知名度が高いメジャーな棚田より、マイナーな棚田の方に肩入れしてランキングを提出してしまったということもありますので。

とにかく結果が楽しみです。
 
 
こちらに結果発表(2017/08/30)
 
 
 
 
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2017/08/05

東京都瑞穂町 昔の田んぼとイランの棚田

170805_1(『武蔵野話』より)

170805_2(『武蔵名勝図絵』 加藤塚)

170805_3(『武蔵名勝図絵』 阿豆佐味天神社)

Ir_09(イラン・ギーラーン州の田んぼ(棚田))

03
(広重「信州更科田毎の月」  元画像:国立国会図書館デジタル化資料


10月号(9月1日売り)の「家庭画報」で、秋の田んぼのグラビアが6Pで掲載されます。ちょうど入稿が済みました。

今回のグラビアは「棚田」だけではなく、いわゆる平地の田んぼも含みます。


ところで、昨日、ニホンオオカミ像を撮るために、東京都瑞穂町の郷土資料館「けやき館」を訪ねたことはすでにアップしましたが、ついでに、資料館を見学した時、田んぼに関してたいへん興味深い資料を見つけました。

それが上に掲載している写真ですが、これらは、パネルで展示されていたものです。

今では、畝町直しや区画整理で、平地の田んぼはずいぶんと広くなりましたが、もともとは、このような小区画の田んぼが広がっていたんですね。

この資料は『武蔵名勝図会(むさしめいしょうずえ)』というそうです。

解説文を引用すると、

「『武蔵名勝図絵』は、多摩郡の名所・旧跡を纏めた江戸後期の地誌です。著者上田孟縉は八王子千人同心の組頭で、千人同心が幕府の地誌『新編武蔵風土記稿』編纂に携わった際、多摩を含む三郡の調査・執筆に従事しました。その副産物として生まれたのが、孟縉が独自に作成した『武蔵名勝図絵』です。(略)『武蔵名勝図絵』には往古の加藤塚や、阿豆佐味天神社の様子が描かれています。」

瑞穂町の昔の風景が偲ばれるものですが、田んぼがすべて棚田のように見えます。ただそんなに傾斜がなくても、昔は、小区画の田んぼが主だったことが一目瞭然です。当時は写真がなかったので、こういった絵が貴重な歴史的資料になります。

これは武蔵野ですが、昔の江戸近郊の田んぼはみな、このような形だったのでしょうね。

これを見て、イランのカスピ海沿岸地方の村で見た田んぼ(棚田)を思い出しました。写真を見てもらうとわかるように、それほど高低差がないところでも、田んぼは棚田のように小区画になっています。昔、農業用水の取水と排水には、この方が簡単だったということでもあるでしょう。

ところで、もうひとつ、「田毎の月」で気が付いたこと。

今では、「田毎の月」というと姨捨の棚田を筆頭に、棚田で鑑賞するもの、というイメージがありますが、もしかしたら、平地でも鑑賞したのかもしれません。広重「信州更科田毎の月」は、まさに平地の田んぼに月が映っています。
 
 
 
 
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2017/07/13

2018年(平成30年)版「旧暦棚田ごよみ」の準備

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例年より早く、来年(2018年、平成30年)版の「旧暦棚田ごよみ」の準備を始めています。

第23回全国棚田サミットは、2017年9月28日~29日開催で、これに合わせる意味もあります。

今年のサミットは、長崎県波佐見町で、テーマは「棚田は21世紀の社交場」です。

来年の春節(旧正月)は2018年2月16日です。まずは、日付と季節、それから地域的なばらつきを考えながら、暦用の写真を13点選びました。

例によって、毎年、2月、3月とか、11月、12月とかいう月の棚田は、なかなか写真的には「中途半端」で、撮影点数が少ないということがあって、選ぶには苦労する月です。(初夏や秋の写真は多いのですが)

それでも、数年前から旧暦棚田ごよみを作るようになって、どこか地方へ行ったときは、ぜんぜんきれいではなくても棚田写真を撮るようにはしているつもりです。

それと最近は、春に東日本方面、秋に西日本方面に行くことが多く、地域と季節の偏りができてしまっているという事情も少しあります。

そんな中でも、去年秋から今年春までに撮影した新作、撮りおろし写真も含む棚田14点(表紙写真と、あいさつ文のカット写真も含めて)で構成します。

表紙は、福岡県八女市の「鹿里棚田」の、彼岸花祭りのころの秋の写真に決まりました。

「旧暦棚田ごよみ」の詳細が決まりましたら、お知らせします。
 
 
 
 
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2017/06/26

山梨県忍野村 真夜中の「田毎の月」と「妖怪」

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富士山が見える棚田の一ヵ所、忍野村の内野の棚田は、何度も訪れていますが、通過した日、ちょうど満月だったので、夜中「田毎の月」を鑑賞することにしました。

残念ながら、午前3時ころから雲が出てしまい、月も隠れてしまいました。なので、明け方の富士山は見えませんでしたが、「田毎の月」は、美しくもあり、怖くもあり、ということをまたひしひしと感じる場になりました。

内野の棚田は民家からは離れているので、夜中は真っ暗です。平らなところなので、日中来れば、明るく開放的なのですが、さすがに夜中は少し怖い。

実際、何かが鳴くのです。そしてバサーッという空中を行き交う羽のような音が。しかも巨大な羽の音です。

月明かりを頼りに暗闇に目をこらしてみてもわかりません。そして聴こえたことも、ほんとうだったのか?と、だんだん自信がなくなってきます。俺自身が怖がっているので、そんな音を聴いてしまうのではないかと。

暗闇は、人間を無意識の世界へと導いてくれるようです。

今、なかなかこういう体験ができなくなっています。たとえば、コンビニは24時間煌々と明かりがついて、暗闇を無くします。夜がない、闇がない世界なのです。

ゲゲゲの水木しげるさんも言っていました。

「最近の日本では闇がなくなり、妖怪は見られなくなりました」

妖怪は想像と現実の狭間にいるものなのでしょう。

人間の心は、意識している部分はほんのわずかで、もっと大きな無意識の世界があるというふうに言われています。無意識からのメッセージが「妖怪」という形になって現れるのかなと。

水木さんの「ぬりかべ」誕生のエピソードは面白い。戦地で逃げていたとき、突然コールタールのような壁にぶつかったそうです。しばらくそのままでいて、気が付くと、その先は断崖絶壁でした。

「ぬりかべ」が水木さんを助けてくれたのです。「目に見えないもの」を信じる水木さんには、それが妖怪に思えましたが、これは無意識の内なる声とも解釈できるのではないでしょうか。

怖い存在なんだけど、実は人間を救ってくれる存在でもある、その微妙な感じ。水木さんの妖怪漫画は、その微妙なところをキャラクター化していたからこそ、多くの人に受け入れられたということではないでしょうか。「怖いんだけど、愛らしい」というのがまた妖怪です。

その妖怪がいなくなったのは、「闇」が失われたから。真夜中でも煌々と照らされた明かりの中で妖怪が生きていくことはできず、それは「便利」なのかもしれませんが、別な見方をすれば「現代文明が抱える病」でもあるかもしれません。

「闇」を遠ざけようとしても、やっぱり人間の心には意識できない部分があって、それが時々襲ってくるのです。それを解放してやる場がない。闇の澱は心に溜まっていくばかりです。そして突然びゃーッと吹き出します。

内野の棚田で聴いた何かの鳴き声と羽音は、きっと俺の無意識が生んだ、何かの表現だったのではないでしょうか。これを「妖怪」と呼んでも、それほど間違ってはいないのでは。

月を見ると精神的におかしくなるという世界的な言い伝えは、こういう体験をすると、なんとなくわかるような気がします。
 
  
 
 
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2017/06/20

岐阜県高山市・恵那市 「田毎の月」

170620_1(岐阜県高山市 田毎の月)

170620_2(岐阜県高山市 田毎の月)

170620_3(岐阜県恵那市 坂折棚田)


「田毎の月」を撮り始めて何年経ったでしょうか。

田んぼに水があり、稲が植えられてはいても、その稲が育ち過ぎないころで、天気の良い夜、という条件が必要なので、ほんとに年何度かのチャンスです。

しかも月を満月に限定すれば、ほぼ、1年に1回ということになってしまいます。その日、天気が悪かったら諦めるしかありません。

高山市の田んぼで撮影した時は、満月の3日前。だから暗くなりかけたころ、すでにかなり中空高く位置しています。周りに街灯などの光のない田んぼを探して撮影しました。

翌々日、岐阜県恵那市の坂折の棚田を通過。

田植え直後の田んぼですが、まだ「青々」といったところまではいっていませんでした。

この夕方から雨が降り始め、結局、翌日もほとんど1日中雨で、坂折棚田の「田毎の月」は今回あきらめました。

3年ほど前、すでに坂折棚田の「田毎の月」は撮影しているのですが、また来年来てみます。「田毎の月」という言葉を初めて、農家のおばさんから聞いたのがここだったので、思い入れのある棚田なのです。

しかも印象深かったのは、おばさんは、「昔は田毎の月もきれいでした。でも、月が追ってくるようで怖かったです」というような話をしてくれて、「美しさ」と「怖れ」が同時にあるもんなんだなぁと思ったのでした。

世界には、月を見るとおかしくなるという言い伝えが多くあります。

「狂気」のことを英語では「lunatic ルナティック」。語源は後期ラテン語「lunatics」=「月に影響された」。「lunacy 」 =「精神異常。狂気」、「moonstruck」=「心が乱れた。狂気」 という言葉もあります。

ちなみに、日本語の「つき」は、昔「つく」と発音されて、「憑く」からきているとの説もあります。

どうして月は狂気と結びつくのでしょうか。いまだにわからない謎です。

ただ、清濁、善悪、明暗、相対するものが同居するものこそ美しいと思っているので、そういう意味で月は「きれい」ではなく「美しい」のです。「美しい」から「怖い」でもあるのです。

そして相対するものが同居するものには、神が宿ります。
 
 
 
 
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2017/06/13

岐阜県高山市 滝町棚田

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「岐阜の棚田21選」にも選ばれている滝町棚田は、高山市の中心部から東へ約10kmほどいった乗鞍岳のふもとにあります。

昔は養蚕が盛んなところで桑畑が多かったそうですが、谷水を引いて、棚田を開墾しました。現在、面積は約3.5ヘクタール、約80枚です。
 
 
 
 
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