上海のバス火災

昨日、上海ではバス火災がありました。
原因はまだよくわかっていないようです。乗客が可燃物を持ちこんだのではないかと言われていますが、それは十分考えられることです。テロではないようです。
じつは、俺も中国で、バス火災にあいそうになったことが2回あります。もちろん、ボヤで済みましたが。
そのうち1回目は、初めて中国に行った1984年春のことです。西域(シルクロード)の酒泉から敦煌へ向かうバスでした。このバスは、砂嵐やフロントグラス破損など、トラブルは火災だけではありませんでしたが、その話をすると長くなってしまうので、ちょっとだけ。
写真は、そのバスですが、よく見るとわかるように、フロントガラスは、装甲車のような窓に改造してありますが、応急処置なので、当然ながらガラスははめ込まれていません。なので、風がモロに吹きこんできて、すごく寒い。このあと、ボヤ騒ぎが起きました。
その日も雪が降るほどの気温でした。乗客はみんな(俺も)綿入れのような人民コートを着込んでいたのです。
俺は真ん中の席に座っていましたが、後ろの席から突然煙がたちあがりました。後部席は大騒ぎになりました。「バスを止めて!」「火事だー!」
でも、ここが中国のすごいところだったのですが、こんなときもドライバーはバスを止めようとしませんでした。そして、乗客に指図して、入口の近くに用意してあったバケツの水を、煙が出ている場所にかけさせたのです。火は幸い消えました。
原因は、男のタバコの火でした。当時は、車内でタバコを吸うのはあたりまえだし、ポイ捨てしたタバコの火が、前席の子どもの綿入れを燃やしたのでした。
しかも、すでに書いたように、このバスは、トラブル続きで、ドライバーはその遅れを取り戻すために、火災などという「軽いトラブル」は、無視したようでした。バスは何事もなかったように走り続けました。
でも、どうして都合良くバケツに水が用意されていたのか。たぶん、砂漠を走るバスなので、ラジエター用の水を用意してあったのだと思います。それが幸いしました。まさか、バスの火災は日常茶飯なので用意してあった、などということはないでしょう。
旧正月の帰省ラッシュのときも、バスや列車に乗るときは、可燃物を持っていないか、荷物検査があります。でも、市内の路線バスでは、いちいち荷物検査は行なわれていないし、何を持ちこんでくるか、中国ではまだまだわかりません。平気でガソリンを持ちこんできた男を見たことがあります。


























