カテゴリー「食」の38件の記事

2009/02/15

秩父市荒川は、そばの里

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秩父市荒川で、小学生の、そば打ち体験学習を取材させてもらいました。

去年生徒たちが、学校の隣に借りた畑で収穫したそば粉を使ったもので、地元の伝承師さんという先生たちから、そば打ちを習いました。

そばを打ったあとは、すぐに隣の厨房でゆでて、できたてをいただきました。生徒たちのは、幅が広く、やわらかかったですが、伝承師さんのそばはコシがあり、山形の田舎そばに慣れている俺でさえ、おいしいと感じるものでした。でも、生徒たちも、初めて自分で打ったそばに満足しているようでした。

終わったあと、生徒たちが伝承師さんたちにお礼の挨拶をしたとき、俺は、どうしても生徒たちに聞いてみたいことがありました。

それは何かというと、家庭内でどのくらいそば打ちをやっているのか?という疑問です。結果は? 40人の生徒のうち、3分の2程度が、「家でやってます」と手を挙げました。そのほとんどは、おばあさんがやるそうです。荒川は、そば打ち頻度がやっぱり高い。

昔は、そば打ちができないと、嫁に行けないとまで言われていたそうです。荒川ではコメが作れなかったので、うどんとそば打ちは必須だったのでしょうが。

でも、さすが「そばの里」ですね。


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2009/01/19

消費・賞味期限、見直しへ

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農水省、賞味期限見直し、食品指針策定財経新聞 http://www.zaikei.co.jp/article/biznews/090112/30918.html

やはり、こういう動きになってきました。当然といえば、当然だと思います。むしろ、遅いくらいです。

賞味期限が切れたからといって、次の日から、極端に味が落ちるなどということはなく、それを自慢げに廃棄するのは、どう考えても、間違っています。でも、ルールがそうなっていたからしかたありません。そこが、間違っていたことに、ようやく気がついたということですね。

消費期限の方も、生鮮食品が多いので、なかなか難しいのかもしれませんが、もっと、長めに設定すべきだと思います。

最近は、食品の産地偽装や、品質偽装など、さまざまな問題が表に出ているので、俺たち消費者も、疑り深くなってきました。

近所のスーパーで、「国産」などと書いてあっても、「この安さじゃ、嘘だろう」と思うし、食品ばかりではなくて、たとえば、ある観光地の名物料理なんかも、現地の食材ではなくて、輸入品をつかっているのかも?と疑うようになってしまいました。まぁ、これは、悲しいといえば、悲しい状況かもしれない・・・。

今まで、食品表示に、疑いもせず、信用していたということの方が、異常というべきだったのでしょうか。

だから、消費・賞味期限についても、100パーセント信用したりせずに、もっと、動物的な勘を働かさなければならないのかもしれません。

自分の目、舌、鼻で確かめて、最後は、自己責任で食べればいいだけ。そのほうが、視覚、味覚、嗅覚を鈍らせないということにも繋がるでしょうし。


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2008/12/19

「セカンドハーベスト・ジャパン」の活動

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(写真は、マダガスカルの食堂)

昨日の「賞味期限切れの食品を売るスーパー」に続いて、今日も「モッタイナイ」食料の話です。

「セカンドハーベスト・ジャパン」という団体もあったのですね。勉強不足で、知りませんでした。

雑誌「栄養と料理」の2009年1月号に『食の仕事人 チャールズ・E・マクジルトンさん』という記事で紹介されています。

「セカンドハーベスト・ジャパン」の活動のひとつに「フードバンク」というのがあります。

「食品企業や個人から、余剰食品を回収し、食庫に保管して必要とする全国の施設に配給する。その名のとおり、食料の銀行のようなものだ。」(「栄養と料理」 1月号 p131)

「もったいない」と思う世代の俺としては、とても共感できる活動です。とくに、「セカンドハーベストジャパンは「新品の食べ物」を買うのではなく、すでにある、余っている食品を収集し、利用しています。」(ホームページより)ということで、「無駄にしない」という発想に共感できます。

詳しくはホームページでどうぞ。

Ya_2セカンドハーベスト・ジャパン

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2008/10/17

2008年秋 東北撮影旅(20) 「やまがたの棚田20選」 【朝日町 椹平】

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椹平の棚田は、最近かなり知名度が上がってきました。コメ関連の広告でも、椹平棚田の写真が使われています。(たしか今度、テレビコマーシャルでも使われると聞いたような・・・)

この椹平の棚田米ですが、今年は稲刈り後の天気に恵まれ、おいしく仕上がった自然乾燥米を使ったおにぎりを振舞う催しが、神奈川県の「小田原百貨店 板橋店」で行われるそうです。

10月25日(土) 10:00~15:00ころまで
新米おにぎりの試食(パナソニックSV炊飯器で地元の水を使って炊いたもの)
新米を先着200人に、一人2合をプレゼント

当日は、椹平から持っていく「杭の子(稲杭)」を店頭に飾るそうです。お客さんたちからどんな反応があるか、楽しみですね。

こういった一歩一歩の地元の人たちの努力が、「棚田米」の認知に繋がっていくのだと思います。近くにお住まいの方は、ぜひ行ってみてください。

詳細は、小田原百貨店にお問い合わせください。

小田原百貨店 板橋店


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2008/09/17

「棚田米はおいしい」と言うよりは、「棚田米を食べてみたい」と言いたい

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8月上旬に開かれた「平成20年度棚田学会大会シンポジウム」については、事情があって1ヶ月ブログを休んでいたので、今ころになってしまいました。でも、忘れないように(自分のためにも)書いておきます。

今年のテーマは、「棚田米はどうして美味しいのか?」でした。

水のおいしさとは関係ありそうです。だいたいは、棚田の上は、山なので人家がありません。また、棚田は比較的、高地にあるので、夜になってある程度冷えたほうが、稲は休むことができて、コメはおいしくなるそうです。それと、自然乾燥のハサ架けですね。稲刈りしたときは、まだ稲は死んでいないので、稲わらからの養分もコメに蓄えられるらしい。

それで、結論は?

参加者の方の指摘もありましたが、「棚田米はおいしい」と思っている、あるいは、「棚田はなるべく残したい」と思っている人たちだけの中で、「棚田米はどうしておいしいのか?」という議論は、なかなか深まらないという反省はあったかもしれません。(「棚田米は、おいしくない」と思う立場の人(そんな人いるか?)を参加させたら、もっと議論は深まった?)

結局、「おいしさ」が、科学的な数値を基にできない(蛋白やアミロース、アミロペクチンの比率は関係しますが)ということが、最大のウィークポイントのようです。棚田に関心がある人や、棚田米がすでにおいしいと思っている人なら、おいしさは、「農家の人たちとの信頼」だとか、「農家の人たちの努力」だとか、俺のように「物語」だということが、おいしさの理由の一部になっていることを分かってもらえると思いますが、まったく、知らない人に、それを納得してもらうのは、難しい。

「棚田米はどうして美味しいのか?(2008/07/26)」

つまり、棚田米の説明をする前に、棚田のことを説明しなければならないということなのです。棚田の良さを理解してもらって初めて、棚田米はおいしい(かも)と思ってもらえる。(棚田米に興味を持ってもらえる)

そして、棚田米は、量が少ないので、一般の人が口にする機会は、あまりありません。いったん食べてもらえば、棚田米のファンも増えると思うのですが。そのためにも、「棚田米」という特別なコメがあることを宣伝していくしかない。地道な努力が必要なようです。

まぁ、あまり「おいしさ」を強調しすぎないことかもしれません。言い過ぎると、怪しいどこかの霊感商法みたいになってしまう恐れも無きにしも非ず・・・。

だから俺はあまり「おいしさ」にはこだわっていません。ただ、「食べてみたい」だけです。

ちゃんと実験したらどうかなと、帰りの電車で思いつきました。同じ品種、同じ地区(天候が同じところ)、平場と棚田で作ってみて、どちらがおいしいか科学的に実験してみる。それで、おいしさが実証されたら、もっと積極的に棚田米をアピールできるかもしれません。

今度、学会に提案してみようかな。

ところで、「事故米」が食用に転売されていた事件で騒いでいますが、ある女性が、テレビのインタビューで、「何が入っているか分からないので、最近はご飯がおいしく食べられなくなりました」と言っていました。

やっぱりそうですよね。前も書きましたが、「安心」「安全」「信頼」というものが、おいしさを左右する重要な要素なのです。へんな時代になったものです。


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2008/09/16

谷地どんが祭り (3) 「お好み焼き」と「ずんだ餅」

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子供のころの、谷地どんが祭りで思い出すのは、八幡神社境内のお化け屋敷や、「人魚」の見世物、サーカスなどでしたが、今は、無いようです。その代わりというか、射的屋は多いような気がしました。

それと思い出すのは、「どんどん焼き」。俺たち子供のころは、これを「お好み焼き」と呼んでいて(今でもそうかな?)、東京に出てくるまで、「お好み焼き」といえば、こういう形のものが全国的に同じだと思っていたら、違っていたことをはじめて知ってショックを受けたことは、前にも書いた通りです。(昭和の味、河北町ふう「お好み焼き」2006/09/16)

今年も、「お好み焼き」の屋台は、数店出ていました。クレープ状に伸ばした小麦粉の生地に、海苔、魚肉ソーセージを貼り付け、青海苔、鰹節などをふりかけ、割り箸にくるくる巻いて、たっぷりとソースをかけます。これが基本形。でも、今回は、中に入れる具に、チーズやマヨネーズという新しいタイプのものも売られるようになっていました。1本200円です。

ところで、これは、直接祭りとは関係ないですが、食文化について面白いなと思ったことがあります。

このあたりでは、食事の締めとして餅を食べます。納豆、ずんだ、くるみ、あんこ餅などです。最初聞いたとき、「最後に餅?」と驚いたのですが、食べてみたらおいしいし、親戚のおばさんは「これはデザートなんだから」と説明しました。

タイやラオスやカンボジアの「餅米文化圏」でも、スイーツに餅米を使うことはよくあることで、そう考えれば、餅も別腹のデザートとして何の問題もないわけです。俺も地元出身なのに、いつの間にか忘れてしまっていました。でも、個人的には、他の甘い餅は理解できるとしても、納豆餅だけは、一番最後に食べたいかどうかは微妙なところです。

毎年正月には、餅が喉に詰まって死ぬ人が必ず現れるくらい餅好きです。とくに、搗いた餅を切らずに、どんどん喉に送り込む食べ方がありますが、これが一番危険。死ぬかもしれない危険を冒してまで食べる根性は見上げたものです。

俺が一番好きなのは、ずんだ餅ですね。「豆打(ずだ)」が語源らしいですが、要するに枝豆をすりつぶし、砂糖を混ぜて甘くした枝豆ペーストで、宮城・山形・福島県の郷土料理です。山形県(福島県も?)では「ヌタ」とも呼んでいます。

今回、みやげ物屋では、「ずんだ風味キットカット」というのも見つけました。箱には、「東北限定」と書いてあります。たしかに、ずんだの味がします。でもやっぱり、ずんだは、餅が最高!


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2008/09/11

「事故米」を食用に転売していた事件

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大阪市の三笠フーズが「事故米」を食用に売っていたという話が明らかになり、とんでもないと思っていたら、愛知県内のふたつの会社も同じようなことをしていたことが発覚しました。

小麦粉などの穀類が値上がりし、あらためて日本でとれるコメを見直そうという動きが出てきたところなのに、水をさすような事件です。コメのイメージが崩れるのではないかと心配です。

今までの、産地偽装や、消費・賞味期限の改ざんなどの話とは違って、これは毒が入った食品を売っていたということで、悪質極まりない。今日は、三笠フーズの事故米が給食業者にも納入されていたことも分かったようです。

毒入り餃子でさんざん中国の食品安全に関する意識の低さを非難しておきながら、けっきょく日本も変わらないことがわかってしまいました。

ところで、ひとつ疑問ですが、たぶん事故米は、他のコメよりも安いという理由で購入を決めた業者もいるわけですよね。そのとき、「何か問題のあるコメじゃないだろうな?」と、疑わないものなのでしょうか。


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2008/07/26

棚田米はどうして美味しいのか?

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「平成20年度棚田学会大会シンポジウム」が開かれます。

今年のテーマは、「棚田米はどうして美味しいのか?」です。

食品に関しては、産地偽装や消費期限改ざんなどがあとをたちません。ますます「食品」に対する「信頼」が求められるところです。

おいしさは「品種」「炊き方」「炊く水」「食事をするメンバー」「その日の気分」などで大きく変わってしまうのは、皆さんも経験から納得してくれると思います。「水がきれいだから」とか「時間をかけてゆっくり成熟する」とか「天日乾燥だから、水分の含有量 が何パーセントだ」とか、いろいろな理由も言われますが、もうひとつ、大切なのは「物語」なのではないでしょうか。

今まで見捨てられようとしてきたあの「棚田」、人間が自然の顔色をうかがいながら、こうこつと作り上げてきたあの「棚田」、知り合いの@@さんが作っているあの「棚田」、そういう特別 な「棚田」でとれた米を食べるんだという、棚田と自分自身の「物語」です。

それと「安心」ということもあるかもしれません。棚田米は、誰が作ったかわかるので、「安心」なのです。「安心」が人間の味覚にも影響を及ぼすこと自体は、変な時代だなぁとは思います。でも、こんな時代ではしかたありません。「安心」は、たしかに「美味しさ」の一部なのです。もちろん、これはあくまでも俺の「おいしさ」ですが。


テーマ:棚田米はどうして美味しいのか?
日 時:2008年8月3日(日) 14:00~17:45
会 場:日本橋三越本店6F「三越劇場」
参加料:1,000円(資料代込み、棚田学会会員は無料)

第1部(14:00~14:45)
 石井進記念棚田学会賞授賞式及び受賞記念講演
  ・佐賀県唐津市相知町「蕨野棚田保存会」
  ・三重県熊野市紀和町「丸山千枚田保存会」

第2部(15:00~17:45)
 シンポジウム「棚田米はどうして美味しいのか?」
 報告&パネルディスカッション
  ・コーディネーター:牛島正美
  ・パネリスト:佐藤藤三郎、渡辺すみ子、中山茂廣、木戸幸子、成川亮治、山岡和純

こちらからチラシがダウンロードできます。

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2008/06/28

コメの麺を食べたい (3) 中国の「粉」と、日本の「ライスヌードル」

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(写真は粉巻)

中国雲南省には、有名な「過橋米線(グォチャオミーシェン)」があります。これは食べ方に特徴があります。

熱々の沸騰したスープと、ゆでたコメの麺「米線(ミーシェン)」、生肉、ゆでた野菜などの具が付いてきます。まず、スープで生肉をしゃぶしゃぶのようにして熱をしっかり通してから、他の具を入れ、最後に米線をいれて食べます。スープはいろいろですが、俺が好きなのは、鶏スープの麺です。雲南ではどこでも食べられます。

米線のバリエーションも豊富で、ミャンマーとの国境の瑞麗にいったとき食べた米線は、黄色いポタージュのようなものに入った麺でした。大理では、辛味噌ソースを絡めて食べる汁無しの米線もありました。

また広東地方には、蒸したクレープ状コメ食品を細長く切った、「米粉」「瀬粉」「河粉」というのもあります。ラオスの田舎でも、同じ作り方をしていた麺屋がありました。

このクレープ状のものをヌードルにしないで、そのまま食べる方法もあります。雲南南部で食べた「粉巻」がそうです。生のライスパーパーですね。中に野菜、香草、豚肉などが入っています。屋台で売られています。(写真) 巻かずに細く切ったものは、麺としても食べられます。

中国語では、小麦粉を使ったものが「麺」で、コメから作ったものを「粉」といいます。日本語では、「粉」=「コメ」ではないので、「コメの麺」と表現していますが、むしろ、英語で「ライスヌードル」といったほうが、しっくりきます。

唯一「ビーフン」は昔から日本でもなじみのライスヌードルです。ルーツは中国南部だそうです。ようするに「米粉」のことでしょうか。

ところで、最近は日本でも、ライスヌードルが作られています。

秋田県の「あきたこまち」と酒米を使用して作った「こまち麺」や、新潟県のコメ100%で作られた「越の雅麺(」というのがあるそうです。

Ya_2「コメの麺を食べたい(2) 東南アジアのコメの麺」


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2008/06/27

コメの麺を食べたい (2) 東南アジアのコメの麺

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(写真はモヒンガーと、モヒンガー工場)

東南アジアのコメの麺で、今一番注目されているのは、ベトナムの「フォー」かもしれません。(おとといの写真

日本にも「フォー」専門の店ができました。きしめんのような平べったい麺で、あっさりしたスープで食べます。もっと細い麺は「ブン」といいます。

タイの「クィティアオ」もおいしいですね。太さの違いで、「センミー」、「センレック」、「センヤイ」などがあります。バンコクの屋台では、毎朝お世話になりました。

味付けを自分でする、というのもタイふう。テーブルには、ナンプラーや砂糖や酢や唐辛子などが置いてあるので、自分の好みに味付けをして食べるのです。麺に砂糖?と思うかもしれませんが、意外といけますよ。

ミャンマーに行くと、コメの麺は「モヒンガー」といいます。さつま揚げ、ゆで玉子、パクチー、バナナの茎(幹?)などが具として載っています。バナナの茎の薄切りは、シャキシャキ感があります。

あるミャンマー人は、日本に住んだとき、バナナの茎が手に入らなかったので、代わりにリンゴを使ったと言っていました。「味」というよりも、「食感」が大切なようです。魚で取ったスープ、とくにナマズから取ったスープで食べるのが、一番おいしいらしい。

ヤンゴンの住宅街にあった小さな麺工場を見学したことがあります。コメの粉を丸めた団子状のものを、ところてんを作る器具のようなものでぎゅっと押し出して麺にし、それを熱湯でゆでて、乾燥させます。

別に「地産地消」などと意識したわけではなく、それが自然で、ある意味、それしかないし、しかたない、という条件で、それでもなお、具といいスープといい、、時間をかけながら工夫し一番おいしい料理に仕上げていく。

ローカルフーズとそれを考え付く人間て、面白いなぁと思います。

Ya_2「コメの麺を食べたい(1) コメの消費量を増やす」

Ya_2「コメの麺を食べたい(3) 中国の「粉」と、日本の「ライスヌードル」」


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2008/06/25

コメの麺を食べたい (1) コメの消費量を増やす

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(写真は、ベトナム・ハノイで食べたフォー・ボー[牛肉入りフォー])

世界的な食糧危機が叫ばれる中、日本の「減反政策」は、見直さなければならない時期かもしれません。

「作れるのに作らない」というのは、それこそもったいない。

不自然に思えます。

コメあまりは戦後日本人がコメを食べなくなったことが大きな原因なのだから、やっぱりまずは、コメの消費量を増やさなければなりません。

そうしないと、農家の人たちも、安心してコメを増産できないわけですから。

ただ、「消費を増やそう」と声高に叫んでも、おいしくなかったら続かないし、無理して増やす必要もないとは思いますが。

そこで提案です。

アジア各地、とくに、中国南部、東南アジアを旅していると、必ずといっていいほど食していたのが、コメから作った麺です。

ベトナムの「フォー」、タイの「クィティアオ」、中国の「米線(ミーシェン)」、ミャンマーの「モヒンガー」など、たくさんあります。

そういえば、まえから不思議だったのですが、日本でコメの麺は発達しませんでした。韓国でも、コメの麺はあまりききません。「インディカ米」を食べる地域が、コメの麺を食べる地域と重なるような気がするので(でも、インドやイランでも聞きませんが)、ジャポニカ米の粘りは、麺にしにくいのでしょうか。技術的や食感の問題があるのかもしれません。あるいは、主食としての「銀シャリ」があまりにもパーフェクトだったから・・・。

そのあたり、調べていないのでよくわかりませんが、とにかく、日本では「ビーフン」以外、今までコメを麺として食べてきませんでした。「コメの麺」を表す日本語がないということからもわかります。

コメの消費量を増やすためには、あまり「銀シャリ」やブランド米にこだわるのではなくて、いろんなコメで、いろんな食べ方を試してみるのも方法かなと思います。

その中で、コメの麺は、かなりいけるのではないでしょうか。アジアへの旅行が珍しくなくなって、現地のコメの麺になじんだ人も増えているし、無理なく食べることができると思うのですが。

Ya_2「コメの麺を食べたい(2) 東南アジアのコメの麺」


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2008/06/06

ローカル文化の復権が、日本の食糧自給率を上げる

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(写真は佐賀県の浜野浦棚田)

昨日、報道番組で、日本の食糧自給率が40パーセントを切っている問題をやっていました。

その中で、減反政策に反対してコメを作り続けてきた農家の人が紹介されていました。

「どうしたら自給率を上げることができるでしょうか?」と尋ねると、「政府が何か決めることではない」、「日本人は主食を捨てた。そんな国は日本だけじゃないのか」、「消費者の食生活が変わらなければ」、「農家もコメの消費拡大のために、いろいろ努力しないとダメだ」という意味のことを言っていて、そうだなぁと納得させられる部分がありました。

とくに「消費者の食生活が変わらなければ」とは、俺も思います。戦後、「コメを食べるとバカになる」とか言われて、アメリカから小麦を買わされ、学校給食でもまずいパンを食べさせられ(強烈な思い出として残っているんですよね。これがうまいとみんな感じているんだろうか?と思ってました)、食文化は一気に欧米化してしまいました。

それと同時に「安いほうが良い」ということで、どんどん世界中から食糧を買いあさるようになってしまいました。あげくの果ては、日本の農業がダメになってしまいました。

イランの棚田地帯に行ったとき、ある30代の女性が、「太るからといって、コメを食べなくなっている人は増えています」と言ったことばに、ちょっとショックでした。この地方は、ひとり当たりの年間コメ消費量が90kgで、日本人の1.5倍コメを食べています。それでも、若い世代は、コメを食べなくなっているようです。

欧米とは敵対しているようなイメージのあるイランも、結局同じなのか。そういえば、マックやケンタッキーはないけれど、欧米ふうを真似たファーストフード店は多く、若者でにぎわってます。

アジアでは、経済成長とともに、コメ離れが進み、食生活が欧米化する傾向があるようで、イランもそうだし、日本も韓国も中国もそうです。どうして、欧米文化の真似をしたがるのでしょうか。もちろん、そこには「心地よさ」があるからです。だから、完全に否定することはできません。俺だって、欧米文化の恩恵は受けています。でも・・・。

「地産地消」といわれます。(80年代の「地産地消」の意味とは違うようです) 旅行者の立場からしても、その土地に合った作物を、その土地で食べたいとは思います。どこへ行っても同じ風景、同じ食事というのではなくて、土地の独自性が復活し、地方それぞれの違いを体験できるようになったほうが、おもしろい。

ローカル文化(とくに伝統食)の復権が、日本の食糧自給率を上げることにもつながっていくような気がします。


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2008/02/06

【ひとり会議 その六】 毒入りギョウザの衝撃

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【ひとり会議 その六】 毒入りギョウザの衝撃(これは、おおよそフィクションです)


ボゾルグ: 今回の毒入りギョウザの問題、どう?

桃: いろんな説が飛び交っているわね。このニュースを聞いたとき、日本人の多くが「またか」と思ったはず。中国の食品の問題は、今回だけじゃないから。「やっぱり中国がまたやったか」と。

ボゾルグ: ちょっとした思い込みがあったね。実際は、まだわからない。日本で入れられた可能性も否定できないし。

さぶじい: しかし、これが偶発的な事故ではなくて、意図を持ってメタミドホスを入れたとしたら、テロといってもいいですな。許せんです。

桃: 社会不安を起こす食品テロね。

さぶじい: 日本人が、中国製食品が危ないと言って買わなくなったら、中国側にとってもマイナス。中国製を使わないで暮らすことができなくなった日本人にとってもマイナス。とにかく、日中共同で、原因を突き止めることが先決ですな。

桃: 原因がわからないと、いつまた起こるかもしれないという不安が解消されないわ。

ボゾルグ: もし、これがテロだとすると、爆弾テロよりも、しまつがわるいかもよ。

桃: どうして?

ボゾルグ: だって、爆弾テロなら、とりあえず、人ごみは避ければ大丈夫。本当はそうでもないけど、テロのことを心配せずにすむ場所がある。でも、食品テロの不安は日常的な問題であるだけ、みんなどこにいてもストレスを感じることになってしまう。それもジワリジワリとね。

さぶじい: 毎日毎日、食べないわけにはいかないですからな。

ボゾルグ: そういえば、麻薬犬とか、最近は、人の息を嗅いで癌を発見する犬がいるそうだから、ビーノ。ハーーーー。

ビーノ: ボゾルグ、何? ニンニク臭い息、吹きかけないでよ。

ボゾルグ: メタミドホスを嗅ぎ分けるのも、わけないよね?

ビーノ: メタミドホス犬になれってこと? ボク、言葉を手に入れて、嗅覚は衰えたの。だから、無理。と、言うより、ボク、基本的に人間様の役に立つことに興味ないし。

ボゾルグ: 薄情な犬だなぁ。

ビーノ: そう? でも、これは人間が招いた当然の結果でしょ。自分の食べるものを、とても遠くから運んでくるってことは、それだけエネルギーを使い、誰かが途中でいたずらする隙も与えるの。誰が作ってるか知らないのに、平気で食べているんだから。起こるべくして起こったの。世界中の食べ物を安く食べたいという欲望に陥った、そのツケが回ってきたの。人間がよく言うじゃん。「じごうじとく」って。

ボゾルグ: 厳しいね。今日のビーノは。機嫌悪いのかな。

ビーノ: 人間はまだいいよ。ペットフードは、それ以上に、だれが作ったか、何を材料にしてるかわかったもんじゃないの。昔、中国製ペットフードを食べて死んだ犬がいたよ。それでも、ボクたちは人間を信用して食べるしかないの。昔は、ご飯は飼い主さんが自分で作ってくれたんでしょ? すごく安心だったのに、人間は「栄養があるから」「バランスがいいから」とか言い訳して、めんどうがって作らなくなってしまった。でしょ?

さぶじい: ビーノさんが怒るのも、わかりますなぁ。

ビーノ: ガルルルル、ガルルルル・・・・。

桃: ちょっとビーノ、落ち着いてよ。私の右枝、噛んじゃ嫌だぁ。

さぶじい: とにかく何といっても、原因究明です。原因がわからないと、話が進みませんからな。もし仮にテロだとしても、「テロだ、テロだ」と言って、不安をあおると、ますますテロリストの思うツボです。

ボゾルグ: 模倣犯が出ないことだけは祈るよ。


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2008/01/31

中国製ギョウザ。激震走る

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とうとうこういうことが起きてしまいました。中国製ギョウザによる食中毒。日本列島に激震が走りました。

去年あたりから、中国(日本もだけど)の食品に関しては、信頼感が急激になくなっているところでの今回の事件(事故?)。まだ真相はわかりませんが、中国はかなり深刻な状況に追い込まれていくのではないでしょうか。

工場で、食品を作る。あたりまえの光景です。でも、昨日この工場の映像を見たとき、ちょっと違和感を覚えました。

日本に向けての輸出品。社員は、自分では口にすることもないだろうし、「日本人」が口にする「物体」に、関心がないのは当然かもしれないと思いました。

彼らとの「感覚の違い」を見た気がします。「食品」ではなく、お金になる「物体」を作っている感覚なのかもしれません。


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2008/01/30

【ひとり会議 その五】 コーヒー飲むと大腸癌になりにくい?

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【ひとり会議 その五】 コーヒー飲むと大腸癌になりにくい? (ホームページ意外はフィクションです)


桃: コーヒーを3杯飲む女性は、大腸癌になる確率が低くなるというニュースがあったわね。
「男はビタミンB6、女はコーヒーが効果…大腸がん予防」
(YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070801-OYT8T00201.htm 参照
こういうの、どうかしらね?

ボゾルグ: 何が? 科学者が言うんだから正しいでしょ。去年の納豆ダイエットで、科学者が言ってもないことを言ったようにねつ造するのはまずいけど。

桃: う~ん。どうかな。むしろ、科学者が言うから、問題だとも思うし。

ボゾルグ: わからないな。言いたいこと。

桃: つまりね。こういうことなのよ、ひっかかるのは。コーヒー飲んでる人が、飲んでない人よりも大腸癌になりにくいと聞いて、それが事実としても、だからどうなの?

ボゾルグ: いいじゃないか。癌にかかりにくいんだったら、コーヒーを飲めば。

桃: でも、これは統計の話よね。つまり、「私」や、「あなた」がコーヒーを飲むと、大腸癌にならないって話じゃないでしょ。どうなるかは、全くわからないのよ。

ボゾルグ: あたりまえじゃん? そんなのわかってるよ。

さぶじい: 桃さんは、統計の問題を、「私」や「あなた」に適用するのはおかしいと思うわけですか?

桃: 何だかへんだなって思うわけ。だって、統計を取ったら、どんなものでもそういう数字は出てくるじゃない。たとえば、「棚田好きな人」と、「棚田に興味のない人」をピックアップして、何歳まで生きたか統計取ったら、かならず、ある数字は出るでしょ? どっちが長生きするか。

ボゾルグ: どうしてここで「棚田」なの?

桃: まぁいいじゃない。知り合いに「棚田病」の写真家がいるのよ。それで、仮に、棚田好きな人の方が長生きする結果が出たとして、じゃぁ、「棚田好きは長生きする」といわれても、ちょっと違和感を持つでしょ。長生きする、癌になるならないなんていうのは、何万、何億、いえ、数え切れない理由の積み重ねであって、そのなかで、ひとつだけの理由で統計を取ってみたところで、学問的意味はあるけど、私たちの具体的な生活には関係ないんじゃないの? これが「棚田」だから、おかしいとすぐに気がつくけど、コーヒーや納豆と言われると、信じてしまうのよね。

さぶじい: 一種のマジックですかな。

ボゾルグ: でも、「棚田」だからおかしいんじゃない? コーヒーなら食品だし、それが体に与える影響は当然あるだろ? いいじゃないか。統計でも、確率を教えてくれるんだから。コーヒー飲んだほうが癌にかかりにくいのは事実だし。因果関係はあるんだよ。これは科学的なんだから、占い以上に意味はあるよ。

桃: ほんとにそう? コーヒーを飲んだほうが癌にかからないとしてもね、そのかわり胃潰瘍にはなるかもしれないし、別な病気になりやすくて、早死にするかもしれないわよね。その統計はどうなの? 別な病気との因果関係を調べた統計は?

さぶじい: 絶対的に体に「いい食品」とか「悪い食品」もありませんし。

ビーノ: 「悪い食品」なんて、さいしょから「食べ物」じゃないじゃん。

さぶじい: たしかに、ビーノさんのおっしゃるとおりですな。

ビーノ: あっ、みんなぁ、こんな記事を見つけたよ。
「カフェイン摂取で流産の危険上昇=1日コーヒー2杯でリスク倍に-米研究」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080122-00000011-jij-int(削除されました)

桃: ほらね。片方では、こういう統計が出るわけ。

ビーノ: こんなのも見つけたよ。人間はおもしろい動物だね。
「夫婦げんか、長寿のもととなる可能性」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080124-00000482-reu-ent

桃: いくらでも作れるのよ。統計なら。でも「私」や「あなた」の話じゃないの。

ボゾルグ: 桃の言いたいこと、少しわかってきたけど、いいじゃない。やっぱり、信じる人の自由だと思うよ。

桃: そうかしらねぇ・・・。

ボゾルグ: 科学者の中には、ただ自分の研究に没頭して、そのことが社会的にどんな影響を与えるか、考えない人もいるんじゃない? あるいは、マスコミが、そういった「おもしろい結果」に飛びついて、勝手に発表してるとか。

さぶじい: もしかしたら、それを研究してる科学者は、もっといろんなことを説明したいのかもしれませんよ。そのくらいの良心はみなさん持っているのではないでしょうかな?

桃: そう信じたいわね。

ボゾルグ: と、いうことはマスコミに責任があるのかもしれないね。ある「部分」だけ切り取ってしまう。健康に関する記事にはみんな興味を持つからね。

さぶじい: でも、マスコミの仕事は、いろんな情報を、短くまとめてくれることでもあるのです。だから、センセーショナルな内容になりやすいのも、ある意味しかたないのかもしれませんな。

ボゾルグ: 今の先進国は、既存の宗教を信じなくなっているのに、やたらと「健康教」は信じるんだよね。どうしてだろう?

さぶじい: やっぱり人間には宗教が必要なんでしょうかな。何でも手に入る社会になって、あとは自分の健康・寿命くらいしか興味がもてないのかもしれませんし。

桃: 「科学的」であれば何でも正しいと信じてしまうのも、逆に非科学的ともいえるけど。

ビーノ: 「健康教」そのものが、「科学的」だから信じるの。「科学的」が現代の宗教なの。

桃: ビーノ、あんた、スゴ~ぃ。よくできました。はい、ボーロちゃんあげる。ほら。

ビーノ: カシュカシュカシュ・・・ムグムグムグ・・・


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2008/01/27

【ひとり会議 その四】 「パースド・フード店」という提案

080127
【ひとり会議 その四】 「パースド・フード店」という提案 (店名など、まったくのフィクションです)


ボゾルグ: 去年は食品の産地偽装や、消費期限・賞味期限切れの問題が多かった。

さぶじい: うちでは、ちゃんと時間が経ったスシは廃棄処分してますよ、というところをわざわざ見せた回転スシ店がありましたね。でもあの映像をみたとき、わたしは、消費期限を守って立派だと思うよりは、もったいないことをすると思いました、正直。わたしは物の少ない時代に育ったもので、どうも、あの廃棄処分の映像が胸に痛いのですよ。

桃: わかるよ。私も、そう感じたわ。

ビーノ: でも、しかたないじゃん。痛んだものを食べさせるのは、悪い人だよ。

桃: スシは短時間で痛むから、だめかもしれないけど、そうでもない食品や弁当はあるわよね。捨てるくらいなら、安く売れば、買う人もいると思うんだけど。

ビーノ: ボクは絶対食べたくないよ。お金を出してでも、安全なものを食べたいな。

ボゾルグ: ビーノは、意外と贅沢者? 犬のくせに。

ビーノ: ボクは、セレブ犬なんだ。

ボゾルグ: あぁ、ごめんごめん・・・。

桃: みなさーん! こういう店を提案します。「パースド・フード店」。

ボゾルグ: 「ファースト・フード」? マックやモスバーガーみたいな?

桃: 違うの。「ファースト・フード」に引っ掛けて、「パースド・フード」。つまり英語で「passed food」(過ぎた食品)という意味ね。

ボゾルグ: 何、それ?

桃: 「消費期限・賞味期限が過ぎた食品」を買い取って、ふたたび販売するの。もちろん安い値段でね。それが「パースド・フード」。

ボゾルグ: でも、製造者責任ていうのもあるだろうし、製造元は、イメージがダウンするからって、許可しないんじゃないの。

桃: だから、これは、一個人や一企業ではできないわね。国家プロジェクトよ。そういう無駄な食品を少なくするという一大プロジェクト。環境先進国をめざすのよ。そういう取り組みは、日本人も、やるなぁと、世界的な評価を受けるかもよ。

さぶじい: 「もったいない」の復権ですかな。今まで「もったいない」と言うと「ケチ!」などと言われそうでしたが、これからは、堂々と言えそうですな。

ボゾルグ: そのためには、みんなの意識が変わらなきゃね。かなり難しいかも。何かあると絶対誰かのせいにしないと気がすまないヤツがいるから。

ビーノ: ボクもでーす。ぽんぽん壊したら、高い治療費ふんだくりまーす。

さぶじい: それではこうしたらいかがですかな。いったん期限切れした食品は、国が買い取って、「パースド・フード」というステッカーか何か貼って、製造元から完全に独立させるんです。これでお腹を壊したとしても、製造元と「パースド・フード店」には一切責任を問わないというふうに法律を作る。責任は、すべて買った本人が負う。そういう日本人全体の常識というか合意が生まれれば、成り立つ商売なんじゃないですかな。

ボゾルグ: 「パースド・フード」が、時代の先端を行くかぁ。おもしろいアイディアだね。でも、また別な偽装が出るよ。「これは期限切れの食品です」と「パースド・フード」をうたいながら、実際は、出来立ての新鮮な食品を売る店。

桃: ははは・・・。まるで最近の、古紙なんか入れてないくせに、「再生紙」として売ったエコ偽装みたい。

さぶじい: 偽装する人は、いつの時代も出るでしょうな。残念ながら。

ビーノ: そしたら、ボクが社長さんになってあげるよ。偽装が発覚して記者会見することになったら、「頭が真っ白になってやってしまいました」って、桃、隣でささやいてね。「老舗料亭なんば吉凶」のおばあさんみたいに。

桃: あんた、ちょいワル犬だわ。

ビーノ: ボクはイヌだけど、「なんば吉凶」のおばあさんは、タヌキだよね。


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2007/11/28

ミシュランのレストランガイド、新企画の提案

071128
マック、おまえもか。

マクドナルドの一部の店で、消費期限切れのヨーグルトやサラダを出していたということが発覚しました。撮影旅行に出たときは、マックは俺にとっては仕事場になります。だからマックはなじみの店です。

だからというわけではないし、けっしてマックを擁護するんじゃありませんが、でもここまで来ると、ちょっとこの大騒ぎ、何だか不公平を感じないわけではありません。発覚しやすいところだけが、まるでスケープゴート状態になってきたような気がします。

こういうチェーン店やメーカーだけではなくて、個人経営の食堂やレストランや居酒屋はどうなんでしょうか。きっと、やっている店、たくさんありますよ。(昔働いていたある飲食関係のバイト先でもあったような・・・・) 消費期限切れの材料で料理を作って出されてもわかりません。熱を通しているなら、なおさらです。

今回、ミシュランのガイドブックで星をもらっているレストランはどうなんでしょうか。「やっている店がある」と考えるのが、公平な見方でしょう。ミシュランの覆面調査員が、店で使っている材料すべて、期限が切れていないかなんて、わかるはずがないし。覆面調査員は、腐ったものでも「美味しい」と感じたら星をあげるグルメ様なんでしょ?

少なくとも、こういう店では、わざわざ「消費期限の材料を使っていません」と言っているところはないと思います。そうすると、嘘はついてないので、腹を壊さない限り許されるんでしょうかねぇ。

そうです。そのくらいのものだったはずです。でも、今の日本は、ちょっと異常なくらい「消費期限」には敏感になっています。

昔、学生のころ店で買った菓子パンはみごとにカビが生えていましたが、カビの部分を捨てて食べました。あとで店主に「さっき買ったパン、カビが生えてましたよ」と文句を言ったら「あら、そうだった?」と、一言で片付けられました。

それで、新企画の提案です。ミシュランも、今度は「味」ではなくて「安全度」を調査してランキングしたレストラン・ガイドブックを出したら、「安全原理主義者」には売れるんじゃないでしょうか。いや、「黒星」を付ける「危険度」ランキングのほうが役に立つかもしれません。


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2007/07/24

「おつかれさん」という近未来型飲食店

070724
(写真はイラン・エスファハーン)

東京都内に「おつかれさん」という店があります。

西武新宿線の新井薬師前にあるのですが、ここをわざわざブログに書こうと思ったのは、ちょっと変わった店だからです。

何が変わっているか? それは、店主がイラン人であること。なら、イラン料理店か、というとそうではなくて、外観も普通の定食屋か居酒屋なのです。なにしろ、店名からして「おつかれさん」ですからねぇ。ただ、たまたま店主がイラン人で、日本料理の他に、イラン料理も出している、という感じでしょうか。

テヘラン出身の店主は、日本に来て18年ほど経つそうですが、顔を見ないで会話だけを聞いていると、日本人だなというくらい、日本語が達者です。彼は、長年うなぎとすっぽんを出す日本料理店で仕事をしていたので、メニューには特製タレで焼いたうなぎもあります。

考えてみれば、イランでポピュラーな料理に、カバブやクビデという焼き物がありますが、焼き物には共通する部分があるのかもしれません。イラン料理を作るときもほとんどスパイスを使っていないといいます。素材を生かす調理法は、日本食から影響を受けたのでしょうか。とにかく、店主の料理に対するこだわりを感じます。

以前、都内のあるレストランで出された「クビデ」があまりにもひどかったので、店長(日本人)に文句を言ったそうです。それは、その店の「グビデ」を注文した客は、「クビデ」という料理はこんなもんだと思って、次回からは、他の店(たとえば、「おつかれさん」)でもクビデは頼まなくなる、本当のクビデを食べなくなることを心配するというのです。

都内の別なイラン料理店のように、いきなりハイテンションな店主から、民族衣装を着せられることもなく(それはそれでおもしろいですが)、「おつかれさん」は、14席ほどの小さい店ですが、ほんとに「おつかれさん」という言葉をかけられたような、落ち着けるいい店だと思います。

これだけ外国人がたくさん住み、国際的になってきた日本です。当然、外国人が純和風飲食店をやってもいいわけです。イラン人は、イラン料理店だけしかできないというものでもないでしょう。そういう意味で、「おつかれさん」は、日本の近未来の飲食店を予感させる形でもあるのです。


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2007/07/15

「毒菜」国家、中国の行くえ

070715
(↑の写真は、中国広州の市場)

中国の食に関してのニュースが相次いでいます。農薬などに汚染された野菜を「毒菜」と呼ぶらしい。香港では、自衛策として、野菜の洗い方を指導したり、農薬を落とす洗剤を販売したりしているらしい。

それにしても、なんで、このタイミングでボロボロと出てくるのか、よくわからないですねぇ。来年のオリンピックに向けて、今年中に膿を出しておこうということなのでしょうか。おとといも書きましたが、偽物や汚染食品は、昔からあったわけで、オリンピックのため、というならば、もっと前に対策を取れたはずです。

たとえ、この問題が、1年後に収まっているとしても、中国の食品に対するイメージの回復が簡単にできるとは思えません。「毒菜」国家、中国はどこへ行こうとしているのでしょうか。


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2007/06/22

山形県河北町谷地の「肉そば」の缶詰

070622
河北町の「肉そば」については、以前、このブログでも書きましたが(山形県河北町谷地の「肉そば」2007/5/7)、肉そばの缶詰が発売されていると聞いて、河北町へ行ったとき、この缶詰を買ってきました。(今回の旅で、唯一みやげといえるものです) 肉そばのセットは他にも売られているようですが、缶詰はこれだけかもしれません。

肉そばは、俺の出身地、河北町谷地が発祥の地。鶏と鰹のスープで、あまり塩辛くはなくて、むしろ甘めです。具として入っている鶏肉のスライスが堅めでコリコリしておいしい。

地元では、「つったえ肉そば」が好まれます。「つったえ」とは「冷たい」の方言。雪が降り続ける寒い冬でも、「つったえ肉そば」を食べます。

缶詰を買ったのは、河北町の道の駅ぶらっとぴあ。閉店間際に飛び込んで、店員のおばさんに「埼玉からやってきました。何とか売ってください」と頼み込んで買い求めた、麺とスープがセットになったものです。大盛り2人前のセット1000円。

麺を煮て、鶏肉の入った濃縮スープを水で薄めてスープにするだけ。もともと「冷たい肉そば」なので、常温でもだいじょうぶ。

食べてみました。懐かしい肉そばでした。おいしかったですよ。ただ、やっぱりというか、しかたないというか、スープに入っている鶏肉は、出来立ての鶏肉のような歯ごたえが感じられませんでした。(スープが肉に染み込み過ぎコリコリ感が少ない。これが良いという人もいるでしょうが) まぁ、缶詰だから当然なのですが、その辺は許すことにしましょう。

地元のそば屋で食べるのが一番なのはもちろんです。だから、これは河北町谷地に行けない人にとっての救世主です。俺も無性に食べたくなるときがありますからね。


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2007/05/17

東京MXテレビ 棚田の番組

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(写真は長崎県の土谷棚田)

今日、東京MXテレビ「ガリレオチャンネル」のインタビューを受けました。6月24日(日)放送予定だそうです。

棚田ネットワークの人たちが中心となり、都市部と棚田地域とを結び、棚田の保全活動が盛んになっている現状を紹介する番組内容です。今度の週末は、伊豆半島の松崎町の棚田を取材するそうです。

俺も少しだけ登場しますが、今日の、有楽町国際フォーラム・ごはんミュージアムでのインタビューとともに、撮影した全国の棚田の写真や写真集の紹介もしてくれるとのこと。↑に掲載の土谷棚田の写真も出てくると思います。

終わってから、スタッフの人たちと、中にある「ごはんCafé」で昼食をとりましたが、満席でした。我々が出るときは、10人くらいが椅子に座って待ってました。人気があるんですね。おこげの混ざったおいしいごはん。ごちそうさま。

情報は、また日時が近づいたら、あらためてお知らせします。

Tokyo MXテレビ(地上デジタル9ch/UHF14CH)
毎月第2・4日曜日 朝8:00~8:30放送(再放送:本放送翌週の朝8:00~8:30)

番組ホームページ


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2007/05/07

山形県河北町谷地の「肉そば」

070507
頼まれたわけじゃぁありませんが、地元の宣伝(自慢?)をします。実家の山形県河北町谷地には、名物「肉そば」があります。

「肉そば」とは何か? 最近「谷地の肉そば会」なるものができたようです。(今回、初めて見ました) そのパンフレットによると、食べ始められたのは大正時代とも言われているそうですが、鶏肉を使った日本そばです。当時、たくさんの養鶏場があったようです。

「名物にうまいものナシ」と言われますが、この「肉そば」はそうじゃぁありません(と、俺は思います)。

「肉そば」は谷地が発祥の地らしい。どうりで、谷地を歩いていると、「肉そば」の看板が目立ちます。子どものころから普通にあったので、全国的にあるそばだと思っていました。

とくに、お勧めは、「冷たい肉そば」です。地元の人間は、真冬でもこの「冷たい方」を食べます。どうしてかというと、そばのコシを生かすためだそうですが、たしかに、暖かい部屋で、雪を見ながら食べるコシのある冷たいそばは格別です。暖かいと、どうしても、そばが柔らかくなってしまうからです。

もし谷地に行くようなことがあれば(山形空港から車で約10分。JRさくらんぼ東根駅から車で20分。JR寒河江駅から車で約15分)、ぜひ、この「肉そば」を試してみてください。

「谷地の肉そば会」には、17店が紹介されていますが、俺がよく食べているのは、国道287号線に面していて、県立河北病院から空港の方へ、2~300m戻ったところにある「いろは支店」。写真が下手なので、おいしそうに撮れていませんが、↑の写真は、この店の「冷たい肉そば」です。

もうひとつは、国道347号線沿いで、文化会館「サハト紅花」のはす向かいにある「一寸亭本店」。けっこう、県内、県外からもお客さんが来ているようですよ。いろいろとブログでも書かれている有名店です。

「肉そば」の缶詰を買いました(2007/6/22)


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2007/04/10

佐賀県クリークの旅 (3) 有明物

070410
有明海を見るために、佐賀市の南西、白石町にある桜の里公園に上りました。そこからは、塩田川の河口と、有明海が見えました。干潮は過ぎていたので、干潟は見られませんでしたが、なかなか雄大な風景です。さすが、「桜の里」というだけあって、桜がたくさん咲いていました。

もっと上まで道が続いていたので行ってみましたが、NTTのアンテナが立っているだけで、樹木にさえぎられて、有明海を見渡すことはできませんでした。

佐賀市内の居酒屋では、せっかくなので「有明物」を食べてみました。もちろん初めて食べるものです。

がん漬 (しおまねき蟹を潰して、唐辛子、醤油、塩で味付けした塩辛です)
いそぎんちゃく (意外とコリコリして歯ごたえがありました)
くちぞこ (ひらめの一種、平たい魚です)
わらすぼ (姿は「エイリアン」と似ている細長い魚。干物の空揚げで食べました)
      (邪馬台竜 http://www.interq.or.jp/kyuushu/dgoto/warasubo.html 参照

その土地で獲れるものを、なるべく無駄にせず、おいしく食べようとする努力。昔の人はすごい。それを今食べれる幸せ。

(つづく)


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2007/01/22

「発掘!あるある大事典」 納豆ダイエットの嘘 (2)

070122
昨日、「あるある大事典」の納豆ダイエットの嘘について書きましたが、なんだか気持ちの中に、妙な腹だたしさが残ります。

Ya_2「発掘!あるある大事典」 納豆ダイエットの嘘 (1)(2007/1/21)

なんででしょうか? データをねつ造した関西テレビに対してでしょうか? 普通に納豆を好きで食べていた人たちが、このブームのおかげで納豆を食べられなくなって迷惑をこうむりました。それはそう。でも、そのことに対してではありません。こういうことに踊らされてしまう人たちに対して、というのともちょっと違うけど、近いかな。それよりは、みんなといっしょに「踊れない自分」に対してかもしれません。

それにしても、ブームに乗っかる人って幸せですよ。いろんなブログでは、今回ブームに乗った人たちをバカにしたり、同情するような記事もありますが、俺は、ちょっと違った見方をしています。

例えば、この納豆の件にしても、真面目にこれを実践するような人だったら、結果的に体を壊していたかもしれないでしょ? (納豆などに含まれるイソフラボンは、過剰摂取すると健康被害をもたらす可能性があるそうです)

ところが、ブームに乗るだけの人たちは、すぐに飽きてやめてたじゃないですか。どうせ効果はないんだし、長くとも、2週間でやめてたはずです。そうやって、1年間にいくつものブームに乗っていろんな食材を摂っていたら(しかも普段は嫌いで食べないものも、ブームだといって食べるわけだから、ますますいろんなものを体内に入れていることになるし)、それこそ健康になりますよね。

いろんなものを、適量食べる、これこそが健康の秘訣です。だから、ブームに流される人の方が、丈夫で長生きしてしまうかもしれません。

例えば、ミジンコたちは、わずかな餌を「感じて」、そっちの方に集団で寄っていくわけです。生き残るために。これに乗り遅れることは、「死」を意味します。これが今回のブームと重なって見えてしまいます。

今回の納豆は「自然発生的なブーム」ではなくて、業者やテレビ局が「意図的に作ったブーム」のようだし、生き残るどころか、逆に危ないところへ導くブームだったのですが。「生」か「死」か。どちらへ導くブームなのかを見極めるためには、やっぱり自分の生き物としての勘を働かせるしかないようです。


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2007/01/21

「発掘!あるある大事典」 納豆ダイエットの嘘 (1)

070121
やっぱり嘘でしたね。納豆をかき混ぜたはずなのに、逆に、日本人が納豆にかき回されてしまいました。

フジ系列 「発掘!あるある大事典II」を製作した関西テレビが、納豆ダイエットのデータをねつ造したと認め、謝罪しました。

毎日納豆2パック食べてダイエットなんて、あやしいと思ったのです。少なくとも千年以上も納豆を食べ続けてきて、ダイエットの効果が、今までわからなかったなんて、不自然です。ご先祖たちをバカにしちゃぁいけません。

Ya_2「発掘!あるある大事典」が引き起こした納豆パニック(2007/01/12)

TV製作者と、製造業者と、流通業者が結託し、大げさな情報を流して、まんまと儲けたのか?と疑われかねない話です。俺も情報に踊らされることはあるし、今回、納豆を買いに走った人たちを笑ってばかりもいれないのですが。

続・フジ『発掘!あるある大事典II』の納豆特集でねつ造
livedoorNEWS http://news.livedoor.com/article/detail/2988217/ 参照
放映前に内容が大手に漏洩
livedoorNEWS http://news.livedoor.com/article/detail/2977621/ 参照

それにしても、おかしいと普通は思うでしょ? 「食べる」ことだけで「減量」できるなんて。冷静に考えればすぐわかるのに、それでも、納豆に走ってしまうところには、何か、理屈ではない他の力が働いているとしか考えられません。

そこで考えてみました。その力とは「信仰心」と呼んでもいいような、今の日本人に染み付いている思い込みではないでしょうか。

5つあると思います。

まず、ひとつ目は、「ダイエットは良い」という信仰です。前にも書きましたが「ダイエット脅迫教」です。

これも程度問題だと思うんですが。たしかに体に負担をかける肥満は、解消すべきでしょうが、最近ダイエット、ダイエットと言っている中には、見かけ重視だなと思うものもあります。とくに女性は、痩せてるのが良いという信仰が、なぜか強いですよね。男性は、それが、それほどいいとは思ってないんですが。ということは、つまり、女性が女性の目を気にしているということなんでしょうか? 不思議です。女性のみなさん、教えてください。

ふたつ目は、「テレビでやることは正しい」という信仰です。

たしかに、インタ-ネットにあふれる、どうでもいいような情報と比べれば、ちゃんとお金もかけているし、複数の人間の目を通過しているし、匿名ではないし、間違ったときには責任を取らされるし、情報の信憑性という面ではまだ信頼がおけます。

でも、最近のテレビを見ていて気がついたんですよね。たとえば、タレントが出てきて「私はこれでダイエットしました」といって紹介された器具や食品。あとでしっかりと、お問い合わせ先が出ていました。また、たとえば、ある温泉はいいといって、女優お勧めの温泉宿が紹介されて、それもしっかりお問い合わせ先が出てきます。(ほんとに泊まったのかな?と疑うときもあります)

報道番組・情報番組なのか、テレビショッピングなのか、その境があいまいになっています。宣伝をまったく含まない番組はない、といってもいいくらいかもしれません。だからこちらは混乱してしまうんです。ただこれは、「情報」の性質上、「宣伝」にもなってしまうのは避けられないでしょうが。

そして、みっつ目は、「みんながやることは、やらなければ」という信仰です。

これは日本人的な信仰心と言えるかもしれません。人と同じことをやる安心感。みんなとワーッとやる楽しさ。ブームに乗っている私が好き、みたいな。裏を返せば、人と違うことをやっている不安感。「えーっ? まだ納豆食べてないんだぁ~」と軽蔑の目で見られるつらさ。はみ出し者は、目立つし、いじめられるし、とにかくいっしょでさえあれば、なんとか生き残れるという信仰心。

非難しているのではないですよ。俺も日本人なんだから、当然、この3つを持っています。ただ、「信仰心」とまではいっていないかな?とは思いますけど。

何でも疑ってしまうのも、つまらない人生ですが、ここまで悪人や悪情報が巷にあふれるようになってくると、自己防衛に走ってもしかたないかもしれませんね。悲しいことですが。

そして、4つ目、これは信仰心と言うよりも日本人の共同幻想とでも言うんですか、日本の文化です。意外と大きな理由かもしれません。納豆という、見慣れた日常食品で、しかも、栄養的に優れているというイメージを日本人はみんなで共有しているからです。(だから、このダイエット法、アメリカ人にはウケないはずです)

5つ目、「安あがり」。これ、大切です。大きな理由じゃないですか。だって、これがたとえば、毎日2回金箔を食べると痩せるなどというダイエット法を紹介しても、みんな飛びつかないでしょ? 

でも、お金持ちは、金箔に走ってしまうんですかねぇ。人間の欲望にはキリがありませんから。


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2007/01/12

「発掘!あるある大事典」が引き起こした納豆パニック

070112
昨日あるスーパーに行ったら、納豆が消えていました。それで、別なスーパーへ行ったら1種類だけ、かろうじて置いてありました。

これはテレビ番組「発掘!あるある大事典II」で、「朝晩1パックの納豆を食べると2週間で体重が減る」などという納豆ダイエットが紹介されたからだそうです。あまりにも極端だと感じてしまうのは、俺だけでしょうか。

納豆、品薄状態 テレビ番組でダイエット効果紹介後
asahi.com http://www.asahi.com/culture/tv_radio/TKY200701110377.html 参照

一種の宗教ですね。ダイエット脅迫教。ご神体は「納豆様」か。

「納豆は体に良い」と昔からいわれてきました。俺も大好きです。でも、「体に悪い食べ物」ってあるんでしょうか。悪いなら、人間は食べていません。納豆が体に良いのはあたりまえ。でも、食べ物は、なんでもほどほどが良いんです。万能食なんてありません。

番組を見ていないので、正確にはわかりませんが、たまたまその人だったからということもあるし、他の要素をあえて見ないようにして、納豆だけがダイエットの原因と結論付けたのかもしれません。(よくある手ですよね) だいたいにして、納豆を毎日2パックも食べていたら気持ち悪くなって食欲がなくなり、結果として減量できるかもしれませんがね。

生き物としての自分の勘をもっと信じてもいいのではないでしょうか。情報に頼りすぎで行動が極端です。もっとも、日本人はすぐに飽きる民族でもあるので、納豆はすぐに店頭に戻るでしょうが。

やっぱりこのダイエット嘘でしたね。最新記事は、こちら。
Ya_2「発掘!あるある大事典」 納豆ダイエットの嘘 (2007/1/21)


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2006/12/31

チベット高原を舞台にした映画 『ココシリ』 (3)

061231
『ココシリ』の映画の中で、北京から来た記者が、山岳パトロール隊と、ウサギのモモ肉を食するシーンがありますが、とても印象的でした。俺にも似たような体験があったからです。

昨日のブログにも書いたチベット人のガッデさんは、メコン源流から村へ帰る途中、友人の天幕住居に寄っていこうと誘いました。少しの時間ならいいだろうと、お邪魔しました。でも、なかなかガッデさんは腰を上げようとしませんでした。

村に帰りつくのが夜になってしまわないかと心配になって、俺が「時間がないよ」と腕時計を指さすと、「いい時計だね。いくらした?」と、彼はまったく時間など気にしてないようで、ヨーグルトやヤク肉を、他人の家とは思えないほど遠慮なくたらふく食っていました。

これがチベット人の習慣なのでしょう。いらいらしても仕方ないと、俺もついに諦めて、ガッデさんといっしょになって、ゴム・タイヤのようなヤクの干し肉をナイフで一口大に切り、チューインガムのようにクチャクチャとしばらく噛み続けても柔らかくならないので、結局は飲み込んでしまうということを、何度か繰り返しました。

映画でも食事のシーンが何度か出てきます。チベット人たちは、北京の記者のナイフの使い方を注意します。「ナイフの歯は自分の方に向けるんだ」と。たぶん、食事以外でも、人に歯を向けないというのが彼らの礼儀なのでしょう。だから向けるときは、よほどのときで、「敵意」を表すということではないでしょうか。

密猟者を何日も追いかけて、食料がなくなったとき、ウサギを獲って食べるのですが、皮を剥いだだけのモモ肉が記者に渡されます。生肉を食べるのです。最初、躊躇しますが、結局食べます。チベット人たちの中で記者が「お客」から「仲間」に変わった瞬間です。

「仲間」などというのは、こちらの勝手な思い込みなのかもしれませんが、でも、少なくともこういうとき食べ物を断らないほうが、彼らに近づきやすいとは言えるでしょう。(もちろん、食べられなかったら、断わりますが)

雲南や貴州では「ブタの生肉」がごちそうで、冠婚葬祭でだされます。そのとき、村人は、じっと俺の様子を観察しているのがわかります。食べると、嬉しそうです。拍手されることもあります。反対に、日本に来た外国人がナットウをおいしく食べるのを見ると、少し嬉しくなります。彼らと同じものを食べるのは、「腹を満たす」という実質的な意味ばかりではなくて、精神的な、一種「村入りの儀式」でもあるようです。

メコン源流の話に戻ります。

思わぬところで時間を食ってしまい、夕方になってしまいました。ガッデさんの友人宅を出て、ザナチュの川床を渡り向こう側の岸に上る。そこで俺が写真を撮っている間、10m離れたところでガッデさんはウンコをしていました。食い過ぎでしょうか。

また雲行きが怪しくなった空を忌ま忌ましく見上げ、再び馬にまたがりました。ガッデさんは、馬の脇腹を両足で思いっきり蹴ると、勢いよく走り出しました。彼からロープで引かれた俺の馬も走り出します。カメラは背負ったバッグの中でガタガタと踊りだし、俺の体の中は胃も腸もいっしょに混ざってしまうほど揺れました。

前日だったか、ヒツジの胃袋に詰めた牛乳を長時間コロコロ転がしていると、牛乳が分離してバターができると聞きましたが、まさにそのとき俺はバター製造器になっていたのです。

Ya_2チベット高原を舞台にした映画 『ココシリ』 (2)


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2006/12/19

「正しい和食」認証制度に反発 (2)

061219
「食文化」に興味を持ちながら写真を撮ってきたので、こういうニュースには敏感です。なので今日もこの話題を。

「正しい日本食」認証制度については、内外から反発は多いですね。ブログをあちこち見ていると、「反対」の立場で書いている人が多く、「賛成」というのは少ないように思えます。この事実が、役人ではない一般人の感覚を正しく反映したものではないでしょうか。

「まずい」「高い」「違う」と思ったら、次回から行かなければいいだけです。それで店は淘汰されていくわけだし。何度も言いますが、これは民間ならいいでしょうが、政府が音頭をとってやるべきことではないと思います。

そもそも「正しい日本食」ってなんでしょうか? アメリカ産や中国産の大豆を使った納豆、これは「正しい日本食」? オーストラリア産の小麦じゃないとコシが出ない讃岐うどんは「正しい日本食」? アメリカ産牛肉じゃないとパサパサしてうまくないという牛丼は「正しい日本食」? 東南アジアやアフリカのマングローブをつぶして作った養殖場の海老をネタにせざるをえない寿司は、「正しい日本食」? 材料を外国から買いあさって作られている今の日本食は、ほんとに「正しい」のでしょうか。

こんな記事もありました。

朝鮮日報(2006/11/27) 日本食認証制度:日本政府の狙いは食材輸出?
日本政府は来年4月から、海外の日本料理店に対する認証制度を導入していくと、米国紙ワシントン・ポストが24日付で報じた。
日本政府がこのような制度を導入するのは、松岡利勝農水相が最近、米国コロラド州を訪問した際、現地の日本料理店のメニューに韓国式の焼き肉が含まれていたのを見て、「これは日本料理店ではない」と思ったことがきっかけになったと同紙は伝えた。松岡農水相は「日本料理はきちんと教育を受けた調理師が作るべきだ。日本料理店の看板を掲げておきながら、実際には韓国料理、中国料理、フィリピン料理を出すというのは“料理に対する罪”だ。日本の飲食文化を守らなければならない」と主張したという。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/11/27/20061127000011.html 参照)

もし、これがほんとなら、松岡さんという人の感覚を疑ってしまいます。「日本料理はきちんと教育を受けた調理師が作るべきだ」だって。言ってくれるじゃないですか。「日本食は日本人が作るべきだ」というふうにも聞こえます。「俺が教えてやる」みたいな態度に見えるから、反発を受けるんじゃないでしょうか。

そしたら、日本料理の教育を受けたことのない俺が作る日本食も、松岡さんに言わせれば「罪」なのかもしれませんねぇ。


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2006/12/18

「正しい和食」認証制度に反発 (1)

061218
やっぱり反発を受けましたねぇ。

先日「海外の日本食に農水省がお墨付き? (2006/12/7)」という記事を書きましたが、これは外国から反発があるかもと思っていました。

「正しい和食」認証制度に米メディア猛反発
Sankei WEB 参照)

なんで政府が音頭をとって認証制度なんかやるのでしょうか? (民間なら勝手ですけど) 認証制度で作られた「正しい日本食」のお墨付きをもらったレストランのリストは、誰の役に立つのでしょうか? 現地の大使館員や駐在員が、誰かを接待するときには役立つでしょうが。

どこかの国の日本食「きつねラーメン」というのが紹介されていました。こんなもの日本食じゃないと、レポーターだったか、コメンテーターだったかが眉をひそめていましたが、俺は「食べてみたいな」と思いました。前にも書きましたが、俺は不思議なものが好きなので、こういう料理も別に拒否しません。(マズそうなら食べませんよ)

1年ほど前でしょうか。テレビである番組を見ました。アメリカで行われたコメを使った料理コンテストでした。コメの一番おいしい食べ方というと、一般的な日本人は炊きたてのご飯「銀シャリ」かもしれません。でも、コンテストでは粉をスープに混ぜてとろみをつけるために使ったり、日本では絶対にありえない素材を巻き込んだ寿司ふうの料理だったり、サラダ感覚の料理などなど、日本人の発想にはない料理の数々に、驚きとともに、日本人のコメに対する思い込みというものに気がつきました。

10年以上前ですが「平成のコメ騒動」というのがありましたが、そのとき、仕方なく輸入された「タイ米」をいかに「日本米」に近づけられるかということばかり語られていましたね。タイ米を、タイふうにおいしく食べる方法なんて、あまり興味をもたれないのが不思議でした。「コメはこうあるべきだ」、「ぱさぱさしたコメはまずい」、「香りのあるコメはダメだ」と、最初から先入観があって、他の食べ方を認めようとしない。良く言えば「こだわりがある」、悪く言えば「食わず嫌い」なんです。

コメはこうあるべきだ、という考えにあまりにも縛られているのかもしれません。「コシヒカリがうまい」となると、なんでもかんでもコシヒカリだし。もっといろんな産地のコメを楽しみたいなぁ。コメの消費が落ち込んできたのは、こういうこだわりにも原因があるのかもしれませんよ。もっと自由でいいはずです。

文化は生き物です。現地に合った形で日々変化していくのはあたりまえです。「正しい日本食」なんて、ほんとにあるんでしょうか? 今回の認証制度は、日本人の妙なこだわり(プライド)の現れではないかと思います。


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2006/12/08

正しい日本食レストランの認証制度について

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(上の写真は、イランの首都テヘラン、日本食レストランSの「キャビア寿司」。ふたつの軍艦巻きの上に載っているのがカスピ海産キャビア。メニューには「みそしろ」もある)

昨日、正しい日本食レストランの認証制度のニュースについて書きましたが(「海外の日本食に農水省がお墨付き?」)、今日も一言。

やっぱり、なんとなく、しっくりこないなぁ。どうしてでしょうか。俺は外国で食べる「妙な日本食」が、嫌いではないからかもしれません。それと、文化は生き物で、固定されたものではないからです。

日本にある日本食レストランはどうなんでしょうか? それは自由でいいんでしょうか? 自由でいいんでしょうねぇ。老舗レストランの高級食材を使った何万円もする日本料理と、駅前の安食堂で食べる450円の奇妙な丼物と、どちらも「日本料理」、どちらも「日本文化」です。

まぁ、でも、こんなことに目くじら立てるのは、俺だけかもしれません。世の中、格付けが必要とされています。ありがたがられています。有名なところでは、フランスの「ミシュラン」。タイ料理にもあるそうですよ。格付けやお墨付きがあったら便利だしねぇ。冒険したくない人にとっては「良い」とされている店に行けば、とりあえず安心で、自分で考えなくてすみます。

レストランに限らず、ブランドを崇拝する人たちは、たくさんいます。(俺も、怪しいメーカーのフィルムより、有名なメーカーのフィルムを使いますが)

ところで、雲南省大理は、80年代からバックパッカーのたまり場として有名でしたが、日本人のために日本料理を出す食堂もたくさんできました。中には「カツ丼」や「トン汁」など、かなりレベルの高い日本料理を出すところもありました。

俺も10年ほど前、ある店で日本料理を教えたことがあります。その店の女の子は麗江出身のナシ族で、熱心にレシピをメモしていましたが、「日本料理、好き?」と聞いたとき、「甘いから嫌い。でも、商売になるから」と答えられたとき、なんとも言えない寂しさのようなものと、商魂のたくましさを感じたのでした。

形は似ていても、なんとなく違う味は、彼女が日本料理を舌(感覚)で作っているのではなくて、頭(知識)で作っていたからでしょう。ほんとに「妙な日本食」でした。そのあと、この店がどうなったかわかりませんが、たぶん、たくさんの日本人旅行者の舌に鍛えられて、味は洗練されていったと思います。


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2006/12/07

海外の日本食に農水省がお墨付き?

061207
海外の日本食レストランに対して、日本の農水省がお墨付きを与えることが検討されているそうです。

まず、農水省のホームページには、「海外日本食レストラン認証有識者会議の設置について」がありましたので紹介します。

海外では、日本食レストランと称しつつも、食材や調理方法など本来の日本食とかけ離れた食事を提供しているレストランも数多く見られます。
このため、海外日本食レストランへの信頼度を高め、農林水産物の輸出促進を図るとともに、日本の正しい食文化の普及や我が国食品産業の海外進出を後押しすること等を目的として、海外における日本食レストランの認証制度を創設するための有識者会議を設置します。
http://www.maff.go.jp/gaisyoku/kaigai/ 参照)

最近は、日本食ブームで、形だけまねをしただけの「ニセモノの日本食レストラン」が多くなり、とくに、寿司などは生ものを扱うので、正しい知識がないと、実際危ない。「生食が危ない」となると「生食をする日本食が危ない」というようなイメージになっていく可能性もあり、日本の食文化が誤解される心配があるとのこと。もっともな考えに一見思えますが・・・。

俺が20数年前、フランスのパリでバイトをしていた話は前に書きましたが(「フランスでアルバイト」2005/5/8)、「ニセモノの日本食レストラン」で働いていた立場から言わせてもらいます。

白状します。実際、料理人はみんな素人でした。俺も料理人が休んだとき、厨房に入って料理を出したこともあります。ほとんどは日本人だったので、生ものの扱いはある程度分かるので、食中毒問題は起こさずにすんだのですが。ただ、料理については、「これが日本食?」と思うのも、実際出していましたねぇ。(経営者は、日本人ではなくて、韓国系フランス人だったので)

大使館員や駐在員などが現地の日本食レストランに入って、「これは違う」「まずい」「まともな日本食を食わせろ」と怒っているからこういう話が出てきたのではないかと、俺は勘ぐっています。

「ちがう」とか「まずい」とか思うんだったら、行かなきゃいいんですけど。でも、「まずい、まずい」と言いながら日本食レストランにしか行かない(行けない)日本人がいるのはよく聞く話です。とくに仕事で行っている人は、けっして現地が好きで自分から行ったわけではないので、なるべく現地の料理は食べずに生活している人がいるのも知っています。旅が好きな人間からみると、もったいないと思うんですが。

そして、どうなんでしょうか。日本にも怪しい「フランス料理」「ベトナム料理」「タイ料理」などありますよね。昔は、とても「本物だ」とは言えないものがたくさんありました。日本人の口に合わせた嘘っぽい料理でした。最近は、タイ人、ベトナム人がやっている本物の料理店が増えてきたので、だいぶましになったのではないでしょうか。

フランスでバイトしたあと、日本に帰国した当時、フランスパンが食べたくて探しましたが、だいたいは「フランスパン」という名の「ふ」みたいなパンしか売ってませんでした。「これのどこがフランスパンなんだ?!」と憤慨したものです。(実は今も売ってるよ。「●●パン」のフランスパンだよ! がっかりだよ!)

よほどやり方をうまくやらないと、これは世界中から非難を浴びそうな微妙な問題を含んでいます。そもそも「正しい日本料理」なんてあるのかなぁ? 日本では「エスニック料理」と称して、めちゃくちゃな料理を食べているくせに、日本料理だけ「正しい日本料理」しか認めない日本人、なんていうイメージで見られたら、それこそ国益を損なうことになってしまうんじゃないでしょうか。

さて、今日は東京に出たので、昼食はマクドナルドで「照り焼きバーガー」を食べました。でも、これって、日本食? それともアメリカ食? アボカドを使った寿司「カリフォルニア・ロール」は、アメリカ料理? それとも日本料理? 俺が考案(?)したヨーグルトにつぶあんを混ぜたものは、和風のデザート? それとも洋風のデザート? バンコクで見かけたタイ風寿司(上の写真)は、日本料理? それともタイ料理?

きりがないねぇ。まぁ、どっちでもいいや。おいしければ。


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2006/09/16

昭和の味、河北町ふう「お好み焼き」

Ya_22008年のどんが祭りについては、こちらで


060916

今日から山形県河北町の「谷地どんが祭」が始まっています。昨日記事を書いてから、子供のころのいろんなことを思い出しました。

どんがどっとjpに、ライブカメラも設置されているので、これでも見ながら祭に行った気になっています。(小雨か。傘さした人が見える)

Ya_2「2006谷地どんが祭」

八幡宮の境内に、昔は、見世物小屋やお化け屋敷が立ったのですが、今はどうなんでしょうか。食べ物の屋台は出ているようです。「お好み焼き(どんどん焼き)」や「わた飴」や「焼きそば」などありましたねぇ。

ところで、俺は大学まで山形に住み、そのあと東京に出ました。すぐアルバイトを始めましたが、そこで働いていたのは、日本各地の出身者でした。あるとき、彼らと「お好み焼き」の話になりました。そこで知ったんですよね。「お好み焼き」って、形が違っていたんだぁと。

河北町(山形県も?)で「お好み焼き」と言えば、ソーセージ・海苔をくっ付けたクレープ状のものを割り箸に巻いて、ソースを塗ったものだったのです。今のように食べ物番組もなかったので、山形以外の食べ物についての知識はありませんでした。だから、生まれてからずっとこれが「お好み焼き」だと思っていたし、もちろん日本全国同じ形だと思っていました。

このとき、「それは違うよーー」と、みんなから馬鹿にしたように笑われたとき、初めて河北町の「お好み焼き」が、すごく例外的な形をしているんだと知ってショックを受けました。俺は井の中の蛙だったんですね。

久しぶりに思い出したので昼飯に作ってみました。それが上の写真です。小麦粉を水で溶いた生地の中に、ネギや紅ショウガも入っていたかもしれません。忘れました。今日は、何も入れずに作りました。そして、なかったので青海苔も省略。誰がなんと言おうと「お好み焼き」はやっぱりこの形です。

それにしても、なんて素朴な食べ物でしょうか。昭和の味がしました。みなさんも作ってみてください。


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2006/07/14

やっぱり駄目か? 香菜、パクチー、コリアンダー

まだ10cmほどしか育っていないのに、どうも、成長が止まってしまったように感じます。

写真では、よく分からないと思いますが、パクチー独特の葉の形にはなったものの、2、3日前から、葉に異常が現われました。白いまだら模様になってしまったのです。明らかにこれは枯れる前兆でしょう。

今年も失敗してしまったようです。諦めるのは早いので、栽培は続けますが、とにかく、少しは口にしたいので、枯れる前に少し摘もうと思います。

原因はなんでしょうか。わかりません。ひとつ言えるのは、種を蒔く時期が遅すぎたようですが。

060714

Ya_2栽培開始時の写真

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2006/06/16

香菜、パクチー、コリアンダー

最近は、一般家庭でもエスニック料理を作ることが多くなったので、大きなスーパーにはあるのですが、残念ながらこの周りのスーパーでは、パクチーを見かけません。

ラオスとベトナムでは、パクチーを大量に食べられて満足しました。「カメムシ」の匂いがするといって嫌いな人もいるパクチーですが、俺は最初から大丈夫でした。ドクダミ同様、クセがあるやつが好きなんでしょうね。(人間も含むのかな)

初めて食べたのは、たぶん、タイだったと思います。あの麺に入ったやつ。今までの人生の中で、まったく体験したことのない味。それが「遠いところに来た」という実感を生んだようです。(もう、今ではタイは、「遠いところ」とは言えなくなってしまいましたが)
060616

それで、セキチューで種を買ってきてプランターで栽培を始めました。2週間たって、ようやく3、4cmに成長。

実は去年もトライしたんですよね。ただ失敗してしまいました。高さが15cmくいらいまでは成長しましたが、使うにはまだ小さいなと思って、取るのを我慢していたのですが、それからほどなくして、枯れてしまいました。どうしてなのか、原因はわかりません。あまり水をやりすぎたのかもしれません。だいたい、プランターで栽培する植物は、ほとんど失敗しています。「栽培」に才能がなさそうです。

今年はどうでしょうか。パクチー栽培にコツがあったら教えてください。

Ya_2この3週間後の写真

  ☆☆☆☆☆☆

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2006/05/29

ドクダミの醤油和え

ドクダミの醤油和えの作り方。

ドクダミの根を良く洗って、ひげ根を取り、1.0~1.5cmの長さに切る。
醤油と一味唐辛子で和える。味が染みるまでしばらく待つ。
それだけです。
060529

中国、雲南と貴州の街中の食堂には、おかずとしていろんな和え物が置いてありますが、ドクダミはよく食べました。強烈な匂いがするので、嫌いな人もいると思いますが、俺は病みつきになってしまいました。ご飯といっしょに食べるとおいしい。

それで、トイレの外にドクダミが、これ以上放っておけないほど茂ってしまい、ついに抜くことにしましたが、もったいないので、また和え物にして食べました。去年も今くらいの時期食べました。

今流行のデドックス効果(体内解毒作用)があるらしいですね。ただし、このデドックス効果情報、嘘かもしれません。(あやふやな情報ですみません)

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2006/04/12

マダガスカルの旅(11) マダガスカルの料理と食品

今日は、マダガスカルで食べた料理、食品について書きます。

マダガスカルのヴィザは、東京にある大使館へ直接いって取りました。そのとき、職員から、マダガスカルの伝統的な料理について教えてもらいました。「トロンドロガシ」と「ルマザヴァ」というものがあるとのこと。

060412_1
さて、その料理ですが、まず「トロンドロガシ」とは魚料理です。トマト、タマネギ、塩を使って淡水魚(鯉)の煮たものですが、すごくシンプルな料理です。淡水魚のことを「トロンドロ」といいます。田んぼの中にも住んでいます。これをおかずにして大量のご飯を食べるわけです。

マダガスカルの一般的な食堂のことを「Hotelyホテリー」といいますが、アンチラベのホテリーで食べたとき、値段は1600アリアリでした。もちろんご飯付です。それと「ラーヌ・ブラ」というお湯が出てきます。「ラーヌ・ブラ」を直訳すると「黄金の水」ですが、これはご飯を炊いた鍋にこびりついたおこげを洗ったお湯(だから、スープと言えるかどうか)だそうです。薄いほうじ茶のような味がします。

昔、中国西域(シルクロード)をロバ車で旅行していたとき(このときの話はいずれしたいと思いますが)、途中で泊めてもらった道路工事のキャンプで食事をご馳走になり、そのとき、「スープいるか?」と聞かれて「いりません」と答えたとき「どうせ洗うんだから」と言われたのでした。つまりわざわざスープを作るのではなくて、料理を作ったあと、中華鍋をきれいにするためにお湯で洗うわけですが、そのお湯がそのままスープになるというものでした。一石二鳥というんでしょうか。少ない貴重な水を、節約する方法として感心したものです。

事情は中華料理とは違うかもしれません。西域では水が貴重だという理由でしたが、マダガスカルでは水よりもご飯(おこげ)でしょう。貴重な食料を無駄にしないという「意気込み」は感じられます。もっと言えば、貧しいところだからこそ、その習慣が「ラーヌ・ブラ」を生み出したのかもしれません。「トロンドロガシ」自体、凝った料理ではなくて、質素さを感じさせるものでした。

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もうひとつ、大使館で教えてもらった「ルマザヴァ」ですが、こちらは煮込み料理(具の多いスープ)です。「ブレッド」という名の青菜、小タマネギ、ゼブ牛とトリの肉片が入り、トマト味です。ご飯付で2000アリアリ。味噌汁のようなコクもあり、それなりにおいしいものでした。

あとマダガスカル人から、伝統的な料理として「ラビトト」のことを聞きましたが、この「ラビトト」については、「ある農家の話」ですでに書いたので、ここでは省きます。

060412_3
コメを使った料理(食品)については「ムルンダヴァの朝食」でも書きましたが、「クバ」についてもう一度。「クバ」は、首都アンタナナリヴや、アンチラベの町角でも見かけました。直径10cmほどのバナナの葉に包まれた三角柱状のものを輪切りにして売っています。100アリアリを出すと、幅5mmくらいの薄さにナイフで切って出してくれます。コメ粉、ピーナツ、砂糖(蜂蜜)が材料です。それほど甘くもなく、おいしい食べ物です。

マダガスカルに着いた初日、アンタナナリヴの街を歩いていると、この「クバ」売りがいたのですが、さすがの俺も、なんだろう?と敬遠していました。サラミのようにも見えました。でも、これがコメ食品だとわかって、ぜひ食べてみたいと思うようになりました。先入観はよくありません。食べてみたら、けっこうおいしいのです。

また屋台では「ネム」と呼ばれる揚げ春巻きや、さつま揚げふうの食品もおいしかったです。

060412_4マダガスカルは、ゼブ牛肉がたくさん消費されています。飼われているゼブ牛は、人口よりも多いそうです。そのためか肉の中で一番安いのもこのゼブ牛です。俺は旅の期間中、何度もゼブ牛料理を食べました。ゼブ牛のカレーふう煮込み料理、タン(舌)の煮込み。ステーキもうまかったですね。意外とやわらかくて癖もありません。

ゼブ牛の「ソシシ(ソーセージ)」「キトーザ(味付けした肉片)」も一般的です。お粥「バリスス」を食べるときは、この「ソシシ」や「キトーザ」などもいっしょに頼みます。「ソシシ」はゼブ牛肉ミンチと血をいっしょに詰めたものらしく、血の味がしてちょっと癖があります。日本人には好き嫌いが分かれるかもしれません。

ところで余談になりますが、この背に瘤があるゼブ牛、けっこう気性が荒いのか、下手に近づいたりすると、突進してくるときもあるので注意しないといけません。マダガスカルの人間は優しいのに、牛は怖い。アジアを旅していて、牛や水牛に突進された経験はないので、ゼブ牛はやっぱり特別なのかもしれません。

Ya_2_1マダガスカルの旅(12)

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2006/04/04

マダガスカルの旅(5) ムルンダヴァの朝食

この「マダガスカルの旅」をムルンダヴァから始めたのは「マダガスカルらしいところから」と考えたからでしたが、今回訪ねた中で一番「アフリカ」を実感する町でもあったからだと、あとで気が付きました。

中央高原の棚田地帯は、今回のメインだったし、そもそもマダガスカルへ行こうと思ったのも、棚田があると聞いたからでした。そしてちょうど田んぼは稲刈りで、美しい季節でした。でも、この風景は「マダガスカルらしい」とは言え、アジア人には見慣れた風景であって「アフリカ」を強烈に意識させるものではありません。

さて朝食の話をします。アフリカを感じさせるムルンダヴァでも、食べ物を見ると、やっぱりアジアに舞い戻ったような錯覚に陥ります。

060404_1


朝、ムルンダヴァの町のマーケットにでかけていろんな物を試しました。

一般の人たちは朝食として、「ムフガシ」や「クバ」や「バリスス」といったものを食べます。「ムフガシ」は、米粉に砂糖を混ぜたものを、たこ焼き風に焼いた、マダガスカル風パンのことです。ほんとにたこ焼き器みたいな鉄板を使い、片面が焼きあがったら、クルッと裏返して、米粉を注ぎ足して焼き上げます。1個50アリアリ(約2.8円)。

060404_2

「クバ」もマダガスカルではよく見かける朝の定番スナックですが、ムルンダヴァのものは、米粉と砂糖を混ぜて、ういろう状にした食べ物です。これも1切れ50アリアリ。

この「ムフガシ」と「クバ」に欠かせないのはコーヒーです。小さなホーロー・カップに入っていますが、1杯100アリアリ。コーヒー専門屋台では、奥の方で、炭火を使ってコーヒー豆を煎っているところでした。香ばしい匂いが漂ってきます。砂糖もあるので、お好みで入れて飲むことができます。かなり濃いコーヒーでしたが。

それと定番朝食は「バリスス」と呼ばれる粥ですね。白いコメのものもありますが、赤いコメの粥もあります。この粥と、ちょっとした惣菜、肉片といっしょに食べます。粥も1杯100アリアリです。


マダガスカルはコメの国。一人当たりのコメの年間消費量(約200kg)は世界でもトップクラスです。(ちなみに日本は、60kg弱) 1960年にフランスから独立しましたが、マダガスカルの文化はアジア方面から渡ってきたマレー系民族の文化とアフリカからの文化とが融合した独特の文化を持っています。 

コメを食べる文化は日本人にもなじみやすく、アフリカにあってアジアを感じさせる雰囲気がマダガスカルの魅力のひとつと言えるでしょう。


  ☆☆☆☆☆☆

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2005/02/17

昆明の食べ物

2月17日(木)昆明
今日、昆明はとても暖かです。暑いといってもいいくらい、Tシャツ姿の若者もみかけます。
北京路と環城路が交わる北東側の裏路地に、昔よくいっていた食堂街があり、昨日もいってみたら、まだありました。ある食堂で昼食。お気に入りのヨウザーパイグー(排骨)と、三鮮湯をたのみました。排骨は骨付きスペアリブのから揚げですが、これがなかなかうまいんです。今回雲南に来てようやくちゃんとしたヨウザーパイグーにありつくことができました。肉厚でジューシー。食べごたえがありました。三鮮湯もお気に入りで、いろんな具の入ったスープ。青菜、きのこ、ユバ、ハルサメ、豚肉など。味はあっさりと塩味で、日本人好みの味です。

昆明百貨店の近くで、人だかりがしていたので何かなと思って近づいたら、アイスキャンディー売りでした。濃厚なミルク味。この光景をみて「飛ぶように売れる」という表現はおおげさじゃないんだなと思いました。アイスは箱から次から次へと飛んでいくように見えるのです。だれかが買っていると、つられて買ってしまうということもありますが、このアイスはたしかに美味しい。昨日もう一度いってみましたが、もう売り切れたのか、売りこさんが出ていませんでした。

裏路地の回族食堂で食べた羊肉のケバブとチャオメン(炒麺か? 新彊ではパンメンと呼んでいたと思いますが)のうまかったこと。チャオメンを食べると一気にイタリアまで飛んでいってしまいます。ピーマン、牛肉などとコシのつよい手打ちうどんをトマトソースで炒めてあるもので、一説にはスパゲッティーのルーツともいわれているそうです。たしかに、その通りで、麺がスパゲッティならイタリアの料理といわれても不思議ではありません。チャオメンには、ユーラシア大陸の壮大な文化の交流をみるようです。

祥雲美食城というフードセンターがありました。バンコクのフードセンターにも似ていて、いろんな店が周りを囲み、真ん中にテーブルがずらりと並んでいます。実際、泰国式○○とか、タイふうの料理やドリンクを売る店もあります。飲み物屋で頼んだのが一杯5元の「マン果西米」というタピオカ入りマンゴージュースです。程よい酸味のジュースの中にグラス半分ほどタピオカが入っていて、スプーンですくいながら食べます。この東南アジアふうの雰囲気はのんびりした気分にさせてくれます。

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