« スローライフの過激派 | トップページ | 今、中国雲南省の昆明です »

2005/02/04

癇の虫

「癇の虫」というのを聞いたことがあるでしょうか?
山形の実家に帰ったとき、前から気になっていた「癇の虫」のことを母親に聞きました。子どものころ、確かにこの「癇の虫」が出てきた想い出があるからです。ただ、もう40年くらいたってしまったので、それが本当にあったことだったのか、夢でも見たのか自信がなくなり、母親に聞いてみたんです。そしたら、夢ではなくて、本当に「癇の虫」を出したことがあるそうです。記憶は確かでした。ただ、子どもだから出たんだろうねとも言いました。今やっても出てこないんでは?というのが、母親の意見です。
その「癇の虫」は、どうやって出すのかというと、まずぬるま湯の塩水で手をきれいに洗います。その後、手のひらに筆を使って墨で「虫」と3回書きます。しばらくすると、指の先から白い糸屑のようなものが、ひょろひょろと出てくるのです。まるで、白くて細いミミズみたいに。それを「癇の虫」と言っていました。これを出すと子どもはおとなしくなるそうですが、一種のおまじない、風習みたいなもんだったでしょう。これがうちだけの風習か、全国的な風習かはちょっとわかりませんが。

|

« スローライフの過激派 | トップページ | 今、中国雲南省の昆明です »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 癇の虫:

« スローライフの過激派 | トップページ | 今、中国雲南省の昆明です »