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2005/04/03

フランスでアルバイト 2

ペルピニャンのユースに行ってみると、長期滞在者が多かった。俺と同じで、葡萄摘みのバイトを待っている人たちでした。ほとんどはヨーロッパの若者で、アジア系(日本人)は3人くらい。言葉の問題があり、フランス語がしゃべれる人たちが優先され、しゃべれない人たちは、バイトにあぶれて、日がな一日ユースや町のカフェでぶらぶらしていました。現実は厳しいものだと実感しました。

結局、俺もあぶれ組で、朝からカフェでビールを飲む生活が始まったのです。というのも、この日本人たちと付き合うようになったからです。そのうちのひとり、Oさんは、当時32歳くらいで、俺より10歳年上でした。彼は物書き志望の男でしたが、フランスには長くいて(数年はいたように記憶してますが)、パリでのアルバイトも経験していました。へぇ、パリでアルバイトができるんだぁ、とそのときはそう思っただけで、あとで実際自分もやることになろうとは、このとき思いもよりませんでした。

葡萄摘みのバイトは相変わらずヨーロッパ人たちに取られてしまい、毎日ぶらぶらしていましたが、これではいかんと一大発起して、こうなったら、こちらから自分でバイトを探しに行こうと思い立ちました。

このOさんに、「ここで仕事ありますか?」という意味のフランス語を教えてもらい、バスで郊外へ行き、農家の門を叩いて直接交渉です。中から出てきたおばさんに、さっそく習いたてのフランス語で「仕事ありますか?」と聞くんですが、おばさんは、、ぺらぺらとフランス語でまくし立てます。イエス、ノー、どっちなんだ?と思うんですが、結局、そのフランス語が聞き取れなくて、その農家から去らなければなりませんでした。

今から思えば無茶なことをやったと思いますが、突然言葉のわからない外国人が「仕事ありますか?」と来ても、「ありますよ」といってすぐに仕事をさせてくれるなんてことはないんだと、普通は気がつきますよね。俺はこのときどうかしてたんだと思います。お金がなくなってきて、あせっていたのかな。

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