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2005/09/03

最近の自然災害

アメリカ南部のハリケーンの被害。信じられないひどさです。

最近の自然災害は、局地化、巨大化しているように見えます。ハリケーンや台風は、海面温度上昇によって巨大になるとのこと。地球的規模で問題になっている森林破壊や温暖化と無関係ではなさそうです。

近代文明は、自然を破壊し、物の豊かさを追求し、それが人間の幸せだと思ってきました。(いまだにそうかな? 物の豊かさが必ずしも悪いと言っているわけではありませんが。偏っているのでは?) 何万年何千年とかけて、徐々に作り上げてきた自然との付き合い方を捨て、たかだかここ2、3百年の浅知恵でもって、自然を人間の思いのままに支配しようとすることは、少し冷静になって考えれば、無理なのは明らかです。

近代文明は、自然から許される改造の限界点を越えてしまったのかもしれません。その限界内でうまくやることが、生き物が生き続けられる唯一の方法ではなかったのでしょうか。

そして話は強引に棚田にもっていくのですが(すみません)、棚田の曲線は、近代文明の対極にあるものであり、その「ぎりぎりの限界線」「自然との最後の妥協点」の目に見える形、とでもいったらいいでしょうか、そんなふうに感じられるのです。俺にとって棚田は、欧米主導型の文明に対する「ささやかな反抗」を象徴するものであるのかもしれません。

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