バリ島爆弾テロ、再び
1日、バリ島で爆弾テロがありました。またか?という感じです。今回も、日本人観光客が巻き込まれてしまいました。ひどい話です。
3年前の、2002年10月にもバリ島で爆弾テロがあり、200人以上が犠牲になりました。そのとき俺も現場から40kmほど離れたウブドゥに滞在していたので、それから1週間ほど、爆弾テロを取材していました。そのとき書いたレポートは、次のページに掲載しています。
http://www.asia-photo.net/a-gallery/bali/terro/index.html
今回の連続爆弾テロは、クタとジンバランで起きたようです。ジンバランは、数年前まで静かな漁村でした。最近は、シーフードレストランが立ち並ぶ、リゾート地になってきました。
海岸にレストランが並ぶジンバランのこの写真は、2002年9月下旬ころ撮影したものです。
ニュース報道などによると、このレストランで数回爆発があったようです。ここは、もちろん外国人もやてきますが、俺がいったときのことを思い出してみると、外国人の数よりもインドネシア人の客の方が圧倒的に多かったようです。と、いうことは、少なくともジンバランに関するかぎり、外国人ばかりをターゲットにしたわけではないと思われます。ここには、金持ちのインドネシア人もたくさん来ますから。
2002年10月のレポートにも書きましたが、バリ島は、イスラム教徒の多いインドネシアの国内においては、特殊な場所と言えます。バリはヒンズー教徒が多く、観光地として成功している島です。ビーチでは裸で歩いたり、昼から酒を飲んでいる外国人たちを多く目にします。厳格なイスラム教徒にすれば、この島こそ、インドネシアではもっとも欧米文化にかぶれ、「堕落した場所」と映っているのかもしれません。
これも前に書いていますが、バリの爆弾テロを見ると、対岸の火事ではなく、日本もテロの危険にさらされている事実を再確認させられるのです。「テロリスト」にも故郷があり、家族があり、考えがあるならば、テロを起こしたらどうなるかという想像が働かないのか?と不思議に思ってしまいます。テロに対抗する方も、単純に「テロリストは悪い」とヒステリックに叫んで、暴力には暴力でというアメリカ的発想で解決できる問題ではけっしてないことだけは確かでしょう。
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