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2005/11/25

青海湖の鳥インフルエンザ

報道ステーションでもやっていましたが、今年5月に青海省で発見された死んだ渡り鳥を検査したら、H5N1型鳥インフルエンザウィルスに感染していたことがわかったそうです。

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青海湖は、渡り鳥で有名で、「鳥島」という場所があります。写真は、鳥インフルエンザなど聞いたこともなかった数年以上前に撮影したものです。

ここに何千羽という渡り鳥がやってきます。つまり、ここからアジア各地に渡り鳥が飛んでいくということでもあります。アジア各地に感染した渡り鳥がインフルエンザを伝える危険性が指摘されています。
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ここ数年、東アジアでは、鳥インフルエンザ、SARSなど感染症の問題がたびたび起きています。2年前、日本でSARSが騒がれ出す直前、ちょうどハノイで患者が出ていたころ、現地に1週間ほど滞在していました。ハノイにいたときは、ほとんど情報もなく、それほど深刻な事態だとは思わなかったのですが、ハノイからラオスを経由してバンコクへ行き、東京へ戻る飛行機に乗るためにバンコクの飛行場へいったとき、その異様な光景に驚き、これはただごとではないなと実感したのでした。観光客がみんなマスクを買いあさっていたからです。

帰国して翌日だったかその翌日、日本でも騒ぎが大きくなって、親戚に葬式があったのですが、「来ないでほしい」と断られたほどでした。俺も、患者が出ているときハノイにいたので、感染していないという自信はなく、素直に従い、そればかりではなく、なるべく外出は控えました。どうしても会わなければならない編集者がいたのですが、彼には「マスクをかけていくけど、心配しないで。念のためだから」と、わざわざ前もって電話して、俺のマスク姿を見て恐れないようにしてもらったのでした。

新型インフルエンザ、鳥インフルエンザ、SARSなど、次から次へとウィルスが襲ってきます。こんなハイテクの世の中なのに、防げないものなのでしょうか。いや、人間のハイテクこそが、こういう感染症のウィルスに、あっという間に世界に広がる条件を与えているんですよね。便利さとは、こういうマイナス面も含むんです。

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