宍道湖から鳥取砂丘
11月2日(水)、晴れ
道の駅は、宍道湖に面していた。朝6時50分ころ目がさめて湖畔に散歩にいったら、ちょうど太陽が昇ったところで、靄がかかった湖面は曇りガラスのようだった。警報機の音がして、2両編成の黄色い電車が通った。湖面の青とのコントラストを考えてのデザインだろうか。なかなかいい。
市内は徐々に朝のラッシュ状態。市内を抜けて5kmくらい行くと、有名な「矢田の渡し」がある。この渡し舟は、朝夕の通学通勤時間に合わせて運航されているらしい。渡し舟は、ちゃんとしたエンジンで動く近代的な船。どうしても、船頭さんが櫂で漕ぐイメージがあったが、今時そんなものはないのだろう。片道一人40円。
しばらく待っていると、川幅約250mの対岸に女子高生たちが自転車でやってきた。南側から北側へ渡るお客さんのほうが多い。彼女たちが自転車といっしょに乗りこむ。桟橋を自転車引いていく彼女たちの写真を撮っていると、中国雲南省の南、西双版納のガンランバ村を思い出した。そこにはメコン川の渡し舟があり、やっぱり朝夕は行き来が多く、自転車引いたタイ族が桟橋をわたって、船に乗り込むシーンを撮ったことがあったのを思い出した。渡し舟って、風情があっていいよね。
カメラを持った怪しい中年を見て、彼女たちはくすくす笑っていたが、女子高生を撮るのが目的ではなく(そもそも、ほとんどの客が女子高生とは知らなかったし)、あくまでも、渡し舟であり、渡し舟を日常生活で使っている「文化」を撮りに来たのであって・・・。と、あまりここで言い訳がましいのも、なんとなく怪しいのでやめる。女子高生たちも、ちゃんと目的はわかってくれるだろう。
ひたすら、東へ向かう。日本海沿いの鳥取までの道は、車の量も多くないし、広さもあり、走りやすかった。道の駅が3ヶ所あったが、その中のひとつは、韓国風の建物や庭園があった。店で梨を買い、韓国庭園で食った。
鳥取市を過ぎて、海のほうへ向かうと、すぐ鳥取砂丘だ。今回の目的には入っていないが、まだ行ったことがないので、ついでに寄ってみた。道を挟んで駐車場がたくさんあったが、左側のは「有料」と書いてあり、右側のは「無料」と書いてあったので、右側に止めた。別にこれだけなら書く必要もないのだが、「有料」に止めている車もあり、どうしてなのか?と、細かいことだが気になった。砂丘まで、「有料」のほうが、50m近いメリットはあるのだが。(平日だけ無料なのだろうか)
砂丘は人の足跡だらけだったが、風が吹くと消えるという。そのとき来れば風紋がきれいらしい。さすが有名な観光地で、馬車や、ラクダもいた。砂丘の上までは大変そうだったので、行くのをやめた。望遠で覗いたら、砂丘の急斜面を両手にストックを持って上っているように見えるおじさんがいた。スキーの練習だろうか。
国道9号線に出て、東へ。途中、温泉町など、温泉街道といってもいいくらい、温泉が多いところだ。そのなかで、たまたま看板を見て道を進んでいくと、真新しい建物があった。兵庫県養父市、関宮温泉の「万灯の湯」という。600円。もちろん、露天もジャグジーもある。休憩室も落ち着ける。ずっと胡弓の中国風音楽がBGMで流れている。露天風呂につかり、空を見上げてこの音楽を聴いていたら、なぜかジーンときてしまった。のんびりして、いいところだ。
京都を目指して9号線をいく。
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