ぼく、フォリエモンです。
俺は、フォリエモンのTシャツ姿を後ろから見たとき、気が付いたんです。背中の真ん中、縦一直線に、ファスナーが付いていることを。
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あるとき「彼」の目の前に「フォリエモン」という着ぐるみが現れました。その日から、「彼」は「フォリエモン」の着ぐるみを着始めたのです。「フォリエモン」を着た「彼」に、みんな拍手喝采し、いつしか「彼」は、それに酔いしれていきました。
「彼」は、あるテレビのインタビューの時、一番幸せなときはいつですか?という質問に対して「寝るとき」と、本音を漏らしました。でも本当は、「この着ぐるみを脱ぐとき」と言いたかったんですが。
でも、いつの日か着ぐるみのファスナーが壊れて、着ぐるみが脱げなくなってしまいました。もはや、夜、独りになって「フォリエモン」の気ぐるみを脱ぐ、唯一の幸せを失ったのでした。いや、その幸せを失っても、それ以上の幸せを見つけたのでした。それは、「フォリエモン」の一言が及ぼす影響力の大きさで、みんなを動かす快感でした。着ぐるみを着ていることも、いつしか忘れてしまいました。
「彼」は、着ぐるみのポケットから手品のようにいろんなものを取り出して見せると、みんな大喜びしました。あるとき、たくさんの木の葉を取り出して見せました。すると、その木の葉をみんな高く買ったのでした。みんなは「フォリエモン」が、この木の葉をお金に変えてくれると期待したからでした。こうして「彼」は自分にできないことはない、自分は「神」だと信じるようになっていきました。ますます「フォリエモン」の言葉は過激になり、神がかり的になっていきました。
ある日、「フォリエモン」の着ぐるみのファスナーが直り、「彼」は、久しぶりに気ぐるみを脱ぎました。不用意にも、その姿を人に見つかってしまいました。
ようやくみんなは、「フォリエモン」は着ぐるみであることを知りました。すると、高値で買ったはずの木の葉は、単なる木の葉であることにも気が付きました。みんなは大騒ぎしました。「フォリエモン」に騙されたと。
でも、冷静になってみると、そもそも「フォリエモン」の着ぐるみを作ったのが自分たちだと気が付いたのでした。その着ぐるみは焼却処分されてしまいましたが、みんなは相談しました。今度はどんな着ぐるみを作ろうかと。
※ この話は、すべてフィクションです。ところで、今、時代の寵児ともてはやされた堀江貴文元ライブドア社長の、本当の姿がだんだん明らかにされています。これからどうなっていくのか、しばらく目がはなせません。ところで、中国では、ライブドアは「活力門」と書かれているそうですが、これを中国語読みすると「huo li men(フォリーメン)」で「ホリエモン」と近い発音になっているのは偶然なんでしょうか。
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