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2006/01/15

「オリンパスフォトグラフィ」のインタビュー

060115
「オリンパスフォトグラフィ」2006年1月1日発行の「冬」号に、俺の棚田の写真とインタビューが掲載されています。

インタビュアーは、写真家・東京造形大学教授の柳本尚規氏。柳本氏は冒頭このように書いています。「風景は好きだが風景写真の多くが好きではない私はそんなにへそ曲がりではないと思う。何がといって、美しいと思うだろうといった雰囲気のありきたりの美しい写真、日本人の心を歌うといった感じの意味ありげな風景写真ほど鼻白むものはない。」と書いておられます。俺もまったく同感です。

ところで、自分が思い描いている「自分」と、他人が見ている「自分」とは、必ずしも同じではありません。「本当の自分」とはいったいどういうものか。たぶん、両方であり、また、どちらでもないのかもしれません。

「自分のことは自分が一番良く知っている」とも言いますが、俺は、そうとばかりも言えないなと考えています。世界中に俺一人しかいないんだったら、俺が自分で考えている「自分像」が正しいのでしょうが、実際問題、他人との関わりのなかで生きている(生かされている)俺なので、他人が見ている「自分像」の方が客観性があるような気もします。

柳本氏はこう書いてくれました。「・・・青柳さんには農業技師、土地や品種の改良に携わりいつも畦道を歩いて見回っている人、のような沈着と合理性を尊ぶ生き方を思わせる雰囲気が漂っている。・・・」

宮沢賢治を彷彿とさせないですか? ちょっとこの表現は「ほめすぎ」「かっこ良すぎ」という感じですが、他人が思い描く俺の「自分像」を知る上で、とても参考になります。俺は、もっと感情的で場当たり的な人間だというふうに「自分」を考えていますが、他人からはそうは思われていないのかも知れません。

そういえば、「まじめですね」と言われることもあります。俺自身は「俺の何がまじめなんだろう」といつも思っていますが、そう思わせる雰囲気はあるのかもしれません。だいたいにして、山形弁をしゃべっているだけで「素朴」「まじめ」「誠実」と勘違いされることはよくあります。そんなことないのにね。山形でも凶悪犯罪は起こっています。思い込みは良くありません。

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