冥王星「惑星格下げ」 変わる「宇宙」のはなし
昨日に引き続いて冥王星の話です。
3つ惑星が増えそうだという話を書いたあと、今度は一転して1つなくなりそうだというニュースが飛び込んできました。それが冥王星です。ネットでいろいろ調べてみました。
冥王星のことは英語でPluto(プルート) といいます。1930年2月18日、クライド・W・トンボーによって発見されました。アメリカ天文学の黄金時代の発見で、当時はかなりアメリカ国内がわいたようです。
最初地球ほどの大きさがあると考えられていたので「惑星」だと言われたのですが、観察されるたびにだんだん縮小していって、今では月よりも小さいことがわかってきました。
だから、冥王星は、だんだん「惑星」の範疇から外れていったようです。そもそも「惑星」の定義がはっきりしていなかったからこういう混乱が起こったので、今回の総会で決着がつけば落ち着くらしい。とは言え、「周囲の天体より圧倒的に大きい」というのが定義のひとつだけど、この定義自体「科学的」とは言えないんじゃないかと思えます。昨日のブログでも書きましたが、「政治的」な匂いがします。
定義しだいで、世界が右往左往する図、というのもすごいなぁと思います。ある意味、定義を決める評議委員会は、現代の「神」ですよね。冥王星自体がなくなるわけではありませんが、「宇宙」を変えてしまうのです。
わからないものを、わからないままにしておくのは気持ちが悪い。その気持ち悪さからの脱却が、科学を進歩させたと言えないこともありません。でも、「惑星」は昔から、暦、星占いなどとして生活に溶け込んできたもので「文化」のひとつです。「科学的」に定義しても、なかなか受け入れない人が出るかもしれません。
(ちなみに、これはマダガスカルで撮影した月です)
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コメント
コメント、ありがとうございます。
なんだか「科学的」というより「政治的」な匂いがしてきました。「疑惑の判定」、あっ、いや「疑惑の定義」なんて言われないように、科学者には期待します。ほんとにどうなるんでしょうかね。
でも、こんなごたごたがなかったら、「今日から惑星は8個です」などと発表されて、それを疑いもなく受け入れていたのかもしれませんが。
投稿: あおやぎ | 2006/08/24 21:21
これ、私がニュースでみたかぎりよくわからなかったです。「もし、冥王星を惑星と認めると、冥王星後にアレコレ発見されている天体はどうなるんだ?えー、また冥王星発見のときみたいに議論かよ、めんどくせー」って
事さえ想像してしまいます。はは。
ちょとずれるかもしれませんが、地球がまわっているのではなく、宇宙は地球を中心に回っているっていう定説だったのも事実がどうかというよりも、
政治や宗教や人のエゴの問題ですしねえ。
投稿: ともえ | 2006/08/24 15:10
TBありがとうございます。
24日の採択で否決されるといいんですが……。
投稿: ひろし | 2006/08/24 12:37
TBありがとうございます。
冥王星は一般人はおそらく一生見ることが出来ない星ですが、惑星は惑星のままでいいじゃないですかね~?言われるとおり私も文化の一つで決して科学者(天文学者)の論争の種にしてはいけないんじゃないかと思います。ましてやアメリカが又力を振りかざすなんて論外ですよね?!是非とも夢のある解決を望みます。
投稿: ちゃっぷまん | 2006/08/24 12:15