『サイン(兆候)』
昨日テレビで『サイン』をやっていたので久しぶりに観ました。
監督/脚本/レイ・レディ役 M.ナイト・シャマラン
主演 メル・ギブソン
『シックス・センス』や『ヴィレッジ』の監督でもあるM.ナイト・シャマラン監督の2002年に公開された作品です。好きな映画でした。
ある朝、突然トウモロコシ畑に巨大な「ミステリーサークル」が現われました。それが「サイン(兆候)」でした。その後怪奇現象が起きて、世界中パニックになっていくのですが、正体が知れないものに対しての恐怖はよく分かります。だから前半はとてもドキドキしてよかったのです。
でも、「結局宇宙人か!」とわかってしまったとたん、恐怖は薄らぎ、「宇宙人」の姿が実際に出できたときは、失笑ものでした。(当時映画館で観たときはもっと真剣に見ていたと思いますが)
「恐怖心」がテーマというわけではなくて、「信仰心の回復」にあるようなので、この映画はこれでいいのでしょう。ただ、もし俺が監督だったら、最後まで正体を明かさなかったですね。少なくとも「宇宙人」は登場させません。もちろん、その場合、ストーリー展開も変わってきていたでしょうが。
昔子どものとき、「謎の円盤UFO」というテレビドラマが日本でも放映されていました。あれも、宇宙人が出てくるのですが、姿がわからない。その恐怖心は今でも覚えています。確か、宇宙人も「宇宙服」を着ていて、中の姿が見えなかったように思います。へたにグロテスクな怪物ふう宇宙人が出てくるよりも、よっぽどリアリティーがあって怖かったですね。
ところで、東北地方の撮影旅行から戻った一昨日、昨日と、冷蔵庫とクーラーが冷えなくなっていました。これは何かの「サイン」かな? 電気を使いすぎるな、ということか? いや、古くなったから買い換えろというサインかもしれませんね。
☆☆☆
上の写真の丸い空き地のような土地は、「ミステリーサークル」ではありません。マダガスカルのジャングルに点々と作られた畑です。今年3月、首都アンタナナリヴからムルンダヴァに飛んだとき、飛行機の窓から撮影しました。
マダガスカルでは次々とジャングルがつぶされて耕作地になっているそうです。貧しい事情を考えると、「ジャングルをつぶすな」と単純に非難できるものではありません。
よく「農業は自然破壊だ」と言う人がいますが、俺は反対です。人間も生き物である以上、必要最低限の自然破壊は必ずしてしまうからです。そしてその言い方には、他の生き物を食べながら生きている自分を棚に上げて、まるで自分も「自然」側に立ったような、被害者を装う言い方が好きではないからです。
みなさんは、この緑の絨毯に空いた穴をどのように見るでしょうか。それこそ、何かの「サイン(兆候)」を感じると思うのですが。
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