ライブドア元社長、堀江貴文氏がネクタイをして出廷
(マダガスカル・チンバザザ動物園にて)
今日は元ライブドア社長の、堀江貴文氏の裁判が始まり、朝からニュースでさかんに取り上げていましたね。
その中で、堀江氏が法廷では青いネクタイをしているという報道がありました。公の場でネクタイをしたのは初めてらしいのです。
ネクタイというものの不思議さを感じます。単にファッションというのではなく、ネクタイを着ける、着けないかは、「公」と「私」、「ハレ」と「ケ」、「フォーマル」と「カジュアル」、「真面目」と「??」、「誠実」と「??」などを分ける「標識」、あるいは、もうひとつの「言葉」と言ってもいいでしょうか。着けることで、「私は、きちんと誠実にやります」と宣言することになるのでしょう。堀江氏も、とうとうこの「言葉」を使わざるをえないほど、土壇場にいるということでしょうか。
最近は「クールビズ」とやらで、ノーネクタイを推奨する動きもあります。ただ、特に営業マンは、スーツ、ワイシャツ、ネクタイが正装だそうで、ネクタイをしないと失礼に値するといいます。
俺はサラリーマンの経験もないし、ネクタイをする機会は、人が死んだときに黒いネクタイをするくらいなので、その感覚がわかりません。仮に相手がネクタイをしていようが、していまいが、ぜんぜん気にしないし、していないから「失礼だ」とか「信用がおけない」などとも感じたことはありません。(仕事柄しかたないでしょうね)
だから、そういうことを気にする人からみたら、俺もかなり「失礼な」服装でいる場合があるようです。ネクタイ着用までは必要なかったのですが、数年前、ある会にすごくラフな格好(Tシャツにジーパン。汚くはなかったですよ)で出たら、あとで、言った本人ではなくて、間接的に、それを聞いた人から又聞きしたのですが(ここがまた日本人的!)、「あの服装はなんだ?」と、ある人が非難していましたよと聞いて、少しショックでした。
俺としては、まったく礼を失するほどひどい格好ではなかったと思うのですが、やっぱり服装を気にするする人がいるんだなとあらためて思ったのです。俺にはそのもうひとつの「言葉」がわからない。同じ日本に住んでいても、完全にこの人と文化が違うんだなあと実感しました。
たぶん、これからもずっとこんな生活スタイルでしょうが、反面、ネクタイに憧れがないこともありません。機会があったら着けてみたいですね。「似合わない」と言われるのは必至ですが。
■以前書いた記事「ぼく、フォリエモンです。」(2006/1/26)
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