写真は出会い頭の面白さ
(写真は中国鄭州)
旅と写真について昨日書きましたが、写真の面白さは、俺にとって「出会い頭の面白さ」「偶然の面白さ」です。
パソコンが普及して、画像処理は当たり前になってきました。空に映った電線やゴミを消すのはさほど難しくはありません。きれいな写真を作る環境は発展してきました。でも、写真は、絵と違って、その場にいないと撮れないものです。
ただし、実際現場に来ると、必ず予想していないことが起き、予想していない物に出会います。その出会い頭の面白さ、偶然の面白さは、写真ならではの素材です。
パソコン上で「きれいに」作り上げた写真や、演出をして「完璧な」写真に作り上げても、出会い頭や偶然の、圧倒的な力と面白さに比べたら、鼻クソほどにもなりません。それこそ予想できない「旅」の面白さと重なります。
俺が理想とするのは、「体で撮る写真」です。カメラがどうのとか、レンズがどうのとか、絞りがどうのとか、極端に言えば機材やテクニックはどうでもよく、それよりも、その現場に「わーッ!」と飛び込んで、頭で考える余裕を与えず、体で撮っていく。そんな感覚で撮る写真が好きだなぁ。(もちろん、ある程度の基礎があってのことですが)
だから失敗も多いです。収穫ゼロのときもあります。雲南元陽では、霧で何も見えなくて、1週間ゲストハウスで寝てたことがあります。でも、それも偶然の一部なんですよね。いいことだけじゃなくて、悪いことも受け入れなくては。
最初から俺はカメラやフィルムにはあまり興味がありませんでした。できればカメラを使わずに写真を撮れたらいいなと思っていたくらいです。その考えは今でも変わっていません。
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