中朝国境の朝鮮族(1) トゥーメン(図們)
(写真は中国吉林省トゥーメン(図們))
北朝鮮は2回目の核実験をするかもしれないという情報が入ってきました。(最終的には誤報だったようです。2006/10/11 11:00 p.m.記)
安保理の制裁決議はどうなるのでしょう。今まで北朝鮮寄りに行動してきた中国ですが、今回だけは、容認する以外ないと言われています。面子をつぶされるのを一番嫌う中国人ですから、今回はほんとに怒っているのでしょう。
今回核実験が行われたとされる場所から、約200km離れた中国の街、トゥーメン(図們)を訪ねたのは、1991年のことです。この国境の街は、トゥーメン江を挟んで北朝鮮に面しています。
ずいぶん時間が経ってしまったので、だいぶ様子が変わってしまったのではないでしょうか。当時はまだ脱北者などの話も聞かなかったし、いずれ北朝鮮も中国のように開放政策を取っていくんだろうな、などと楽観的に考えられていました。だから、国境はのんびりして、まったく緊張感もありませんでした。市場では、北朝鮮の海産物、農産物などを売っていました。こちら(中国)側に住んでいる朝鮮族の人が、向こうへいって買ってきたものでした。
中国側の朝鮮人たちはさんざん言っていました。「むこうはとても貧しい。コメはなくて、みんなトウモロコシを食べている」と。
街には、朝鮮族がたくさん住んでいるし、韓国人が北朝鮮を見にやってくる観光地でした。だから質の高い韓国料理店もあって、食べるものには苦労しなかった記憶があります。ただ、ある料理店で「炒肉」を頼んだら、大量の犬肉炒めが出てきて、びっくりしたこともあります。そこでは「肉」といったら「犬」だったのです。「豚」を頼みたいときは「大肉」と注文しなければならなかったような・・・。記憶違いならすみません。
丘に登ると、トゥーメン江と対岸に北朝鮮が見渡せました。橋が見える場所から、川と平行に南東へしばらく歩いていくと、なだらかな山並みと、そこに広がる畑や民家など、今から思えば、とても牧歌的な風景が広がっていました。まさか、その後、拉致被害者を帰さなかったり、核武装を宣言したり、偽札を作ったり、麻薬を売ったりというテロ国家になる、いや、テロ国家の本性を現すことになるとは思いもしませんでした。
対岸の山に大きく三文字ハングルが書いてありました。なんだろう?と思って地元の人に聞いたら、「速度戦」と書いてありますよと教えてくれました。どういう意味なんでしょうか?
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コメント
コメント、ありがとうございます。
北朝鮮のやっていることはよくわかりません。核保有国として物を言える国になりたいということもあるでしょうが、国内内部で、実験をやらざるをえないような事態になっているのではないか、と想像してしまいます。金正日政権の末期症状なのかもしれません。
>棚田いいですよね
ほんとですね。なぜか棚田にひかれます。
投稿: あおやぎ | 2006/10/12 08:22
はじめまして、こんばんは。
Matthewと申します。
北朝鮮は時間がたてばたつほど、意固地になっているような気がします。
彼らが意固地になればなるほど諸外国との溝が深まるだけであまり良い結果につながるとは思えないのですが…。※この記事とは関係ありませんが棚田いいですよね^^
投稿: Matthew | 2006/10/12 02:41