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2006/11/30

関東地方晩秋の旅(4) ばんや温泉

061130
霞ヶ浦から八日市場市、東金市、茂原市などを経由して長南町へ。坂本のハス田を写真に撮り、また茂原市まで戻り、あらためて国道128号線に出て海沿いを南下しました。勝浦市を過ぎ、鴨川市から長狭街道に入り東へ向かい、大山千枚田へ。さすがにこの時期、写真を撮っているカメラマンはいません。晩秋の枯れた雰囲気がまたいいですね。

山越えして保田に下り、海沿いの保田漁協直営の「ばんや」で食事をとり、「ばんや温泉」につかりました。炭酸温泉で、すね毛に気泡がたくさんついて気持ちいい。血管を拡張し、体を温め、消化を助け、老廃物を出す、と、いいことづくめです。でも、ひねくれ者の俺は、いいことがあるなら、絶対わるいこともあるだろうと考えてしまいます。

とくに俺がそう思ってしまうのは、肌が敏感なので、強い成分の温泉に入ると、肌が荒れたり、真っ赤になって痒くなったりするからです。以前、九州で入ったある温泉は最悪でした。

効能はあくまで「平均的な体質」の人のもの。敏感な体質である俺からすると、ちょっと、注意して入らなければならないし、あがるときは、初めて入った温泉の場合は特に、必ずシャワーで温泉成分を落としてしまいます。

そこまでして温泉に入る必要もないと思われるかもしれませんが、旅をしていて「温泉」以外の浴場を探すのは至難の業なのです。なぜか、温泉だらけです。今の日本は。

以前問題になりましたが、「温泉」の表示をしていたのに、実は温泉ではなかったという事件がありましたが、むしろ、俺は「なぁんだ、それならそれでよかったのに」と思います。温泉じゃないほうを好む人たちもいるんだことくらいは考えてもいいんじゃないでしょうか。猫もしゃくしも「温泉、温泉」と、まるで温泉が100パーセント「善」という思い込みはどうも理解できません。「温泉」の表記うんぬん以前に、「効能」と称した「ご利益」に疑問を持ってしまうのは、ひねくれた俺だけでしょうか?

温泉でなくてもいいのです。こんな浴場で湯につかる気持ちよさは変わりありません。


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2006/11/29

関東地方晩秋の旅(3) 宍塚大池と霞ヶ浦

061129
茨城県土浦市の宍塚大池。(上の写真がそうです)

ここにはカモなどの水鳥がたくさんいます。バードウォッチングしている人がいました。NPO法人「宍塚の自然と歴史の会」のパンフレットによると、日本に来る淡水カモのほとんどがここで見られ、またここはオニバスの自生地で、太平洋側では北限にあたり、貴重な自生地だそうです。この景観をなんとか残そうと活動しているようです。池の周りを散策すると、羽を休めていたカモたちが、俺の足音に反応して、バタバタと飛び立ちました。散策にはいいところです。

土浦市内に戻り、今度はハス田に向かいました。ちょうど収穫している夫婦がいたので、写真を撮らせてもらいました。ただ、田の中から引き抜く作業は終わり、根を切り、水の噴射機を使った泥落としの作業をしていました。水に洗われたハスの白さは、妙になまめかしく、女の人の足のようにも見えます。

ハスの最盛期ですか?と聞きましたが、一年中収穫できるらしい。とんちんかんな質問をしてしまったようです。ハスについては何も知りません。食べたときの、あのシャキシャキ感がいい、というくらい。

国道354号線をさらに東に進むと、霞ヶ浦大橋があります。さらに500mほど東へ行くと、国道355号線と交差します。それを右折。20分ほど走ると天王崎に着きました。ここは、霞ヶ浦の夕景のポイントです。広々としすぎて、写真に撮るのは難しい場所でしたが。

夕日まで待ちました。夕方になると、さすがに寒くなりました。ただ、あまりにも天気がいいので、太陽は対岸に沈む直前まで強烈でした。鵜らしい鳥が、水の中に潜って魚を取っていました。ずいぶん長く潜っていられるもんだと感心します。鵜から出る同心円状の波紋が、柔らかな夕日を浴びて、静かに広がっていく様子を見ていると、気持ちが安らいできました。


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2006/11/28

関東地方晩秋の旅(2) 那須疎水

061128
那須が、今のように牧場や農場になったのは、明治時代に作られた疎水があるからです。疎水というのは、用水路網のこと。普通の観光では、それほど興味をもたれないところですが、これはりっぱな土木遺産です。福島県の安積疎水、琵琶湖から京都に通じる琵琶湖疎水とともに、日本三大疎水のひとつです。

那須野が原の原野は、1880年(明治13年)開拓が始まりました。1885年(明治18年)、那珂川の西岩崎に取入口を設け、そこから16.3kmの水路が作られました。

那須塩原駅からまっすぐ北西に伸びている県道53号線を走ります。道も広くて快適です。このあたり、牧場が多いですね。周りの木々は紅葉していました。

しばらく走ると、県道30号線と交差します。それを右へ。那須高原大橋がありますが、その手前50mから橋の下のほうに降りている道があり、それが西岩崎の那須疎水公園へと通じています。公園の入り口に駐車場がありますが、そこから見渡す紅葉はまっさかり。光が順光なので、青空が反射して川が青く見えました。(上に掲載の写真がそうです)

那珂川の水は透明で冷たい。現在使われている頭首工があります。頭首工とは、河川から水を取り入れるための施設のこと。堰と取水口から成っています。 明治時代に作られた2つの取水口がありました。閉じられていて、今は使われていません。それぞれ石造りの堅牢な感じで、歴史を感じさせます。

もうひとつ、蛇尾川の頭首工へ向かいます。国道400号線の道の駅「湯の香しおばら」に隣接する道を北上すると、蟇沼(ひきぬま)の集落。人を探しましたが誰もいませんでした。しかたがないので、そのまま村を抜けて川沿いの道を上流へと向かいましたが、500mくらいいったトンネルが閉じられていて、通行止め。また村へ戻ろうとしたら、ちょうど軽トラが来たので手をあげて止めました。黒い犬を乗せたおじいさんでした。犬に吼えられるだろうと覚悟しましたが、どういうわけか、吼えませんでした。こんな犬もいるんだなぁと一安心。

頭首工への道を聞くと、丁寧に教えてくれました。ずいぶん詳しいと思ったら、なんとおじいさんはこの頭首工の管理人でした。偶然というのは面白い。

おじいさんが言ったとおり、蛇尾川に架かる橋を渡っていくと、T字路になり、左折。車一台通れる道をずっと行くと行き止まり。広い駐車場がありました。なぜかたくさんの車が停まっています。そんな観光地? あとでわかりましたが、これは釣り人の車だったらしい。

頭首工はすぐ見えました。川原に下りたら取水口の近くまで行くことができました。現在使っているものは、ゴーッと勢いよく水が取り入れられています。その10mほど右には、蓋がされた、昔の取水口がありました。100年も前に、これだけのものを作ったというのは驚きです。

ところで、街に戻る途中、道の真ん中に誰か寝転んでいるのか?と思って、スピードを落とすと、なんと大きなサルでした。ふてぶてしい。車が近づくと、ゆっくりと腰を上げて林の中へ入っていきました。野生動物が集落の近くまで現れて、人間とトラブルを起こしているのがニュースになっていますが、実際に見る大きなサルは、「かわいい」どころか恐怖を感じるほどです。


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2006/11/27

関東地方晩秋の旅(1) 大谷石の里

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久しぶりの更新です。

昨日、撮影旅行から戻りました。旅行中、インターネット接続でトラブルがあり、ブログ更新ができませんでした。

今回は、埼玉を出て、群馬、栃木、茨城、千葉県の関東地方をまわりました。天気予報では、後半、雨が降るようなことをいっていましたが、晴れて、意外と暖かかったですね。なので、車で寝るのも楽でした。

宇都宮の郊外、大谷石の里は、去年12月にも行きましたが、好きなところです。奇岩が林立し、日本ではないような風景です。中国南部の桂林を代表とするカルスト地形を思い出させます。

石は「流紋岩質角礫凝灰岩」(難しい!)というものだそうです。このあたりからとれるので「大谷石」と呼ばれています。大谷石が本格的に採掘されるようになったのは明治時代の初め。フランク・ロイド・ライトが旧帝国ホテルに利用して有名になりました。

宇都宮まちづくり推進機構が発行している「石の街 うつのみや」というマップには、主要な大谷石建造物のリストが載っています。今回は、(株式会社)屏風岩の石蔵、旧大谷公会堂、大谷の奇岩群、大谷景観公園しか行きませんでしたが、時間をかけて散策するのも面白いのではないかと思います。


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2006/11/19

安倍総理会見の後ろの絵

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安倍総理の記者会見のとき、後ろに棚田の絵が飾ってあるという記事を先日書きましたが(安倍総理の記者会見(2006/11/9))、ますます気になってきたので(普通の人にはどうでもいいでしょうが、何度も言ってるでしょ? 俺は「棚田病」なんです)、首相官邸に直接電話して聞きました。

わかりました。この絵を描いた人は、山口県出身の岸田勝宏さんといい、絵は、長門市油谷湾ではないかということでした。油谷と言えば、棚田百選の東後畑の棚田があるところです。漁火が美しい棚田として有名です。ただ、ここは「雨乞い山」という山があるくらい、水には苦労した棚田で、たくさんの溜池もあります。

山口県は安倍総理の出身地です。つまり出身地の絵を飾っているということのようです。これでなんとか気持ちが落ち着きました。

Ya_2安倍総理会見の後ろの絵(再び) 2006/12/22 (長門市の事務所で聞いてみました)

Ya_2オリザ館(アジアの棚田)

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2006/11/17

棚田の上を飛んでみたい(インドネシア・バリ島)

061117
今日はインドネシア・バリ島の上を飛んでみます。

バリ島はどこへいっても水田だらけですが、棚田は島の南斜面に多くあります。赤道に近いということもあり、コメは、年に1回~3回作っているので、田植えをしている田んぼの隣で稲刈りをしているなんていう光景もよく見ます。

俺は4回くらいバリ島へ行っていますが、そのときは、デンパサールの警察署でバイクの免許を取って、レンタルバイクで島内を回っています。ただ、せっかく取った免許ですが、まだ一回も警官に免許提示を求められたことはありません。

幹線道路は交通量も多いし、車の排気ガスで、あまり快適ではありませんが、他の田舎道はいいですよ。ガソリンスタンドも適当にあるし、なくても、村の売店で燃料(エタノール?)は買うことができます。おばさんが、バイクのタンクの穴にジョウゴをあてがい、瓶に入った薄ピンク色した燃料を注いでくれます。


●バリ島のジャティルウィの棚田(左端に見えるのは、棚田を見渡せるレストラン。バリの在来米、紫色の「バリ・ライス」を使った「ナシチャンプル」がお勧めです。上に掲載の写真は、このレストランから撮影したもの)

http://www.google.co.jp/maphp?hl=ja&q=&ie=UTF8&t=k&om=0&z=18&ll=-8.369982,115.132143&spn=0.002054,0.002988

●インドネシア・バリ島のバンリ村付近

http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&t=k&om=1&z=18&ll=-8.45334,115.370951&spn=0.002319,0.003583


Ya_2棚田の上を飛んでみたい(日本)

Ya_2棚田の上を飛んでみたい(中国)


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2006/11/15

棚田の上を飛んでみたい(中国)

061115
今日は、中国の棚田の上を飛んでみたいと思います。

ちょうど雲南省元陽県は、詳しい写真が載っていて、かなりはっきり棚田が見えます。見覚えのある展望台や、村の様子もわかります。人がいるのもかろうじてわかるくらいで、思わず俺が映っているんじゃないかと探してみました。

それにしても、上空から見てみると、元陽の棚田の規模が尋常じゃないことがわかって、よくもまぁ、こんなふうに耕したものだと、あらためてため息が出ます。崖っぷちに立って、棚田を見下ろしていると、頭がくらくらしてきて、思わずつぶやきました。「吐き気がするほど美しい」と。(掲載の写真は、モンピン棚田です)

●中国雲南省元陽県チンコウ村付近(右上に見える集落がチンコウ)

http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&t=k&om=1&z=17&ll=23.117223,102.742231&spn=0.004312,0.007167

●中国雲南省元陽県モンピン棚田(モンピン集落は、画面右に隠れています)

http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&t=k&om=1&z=17&ll=23.073405,102.736051&spn=0.004313,0.007167

●中国雲南省元陽県多依樹棚田(多依樹集落と展望台は、画面左に隠れています)

http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&t=k&om=1&z=17&ll=23.09427,102.804887&spn=0.004313,0.007167

●中国雲南省元陽県バーダー棚田(右端にあるのが展望台)

http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&t=k&om=1&z=17&ll=23.114954,102.763968&spn=0.004312,0.007167


Ya_2棚田の上を飛んでみたい(日本)

Ya_2棚田の上を飛んでみたい(インドネシア・バリ島)

こちらは雲南省の棚田の写真ギャラリーです。
Ya_2雲南省の棚田(オリザ館)
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2006/11/14

棚田の上を飛んでみたい(日本)

061114
腰痛がまだ完治せず撮影旅行を控えているので、そのかわり、ネットで棚田の旅をしてみましょう。(今回もマニアックな話題ですが) Googleマップの航空写真で棚田百選の棚田を探してみました。とりあえず、5ヶ所を見つけましたが、他の棚田は、地図が詳しくなくて、雲形定規のような模様は判別できませんでした。残念。

こんなふうに鳥になって、棚田の上を飛んでみたいですねぇ。夢では何度かありますが。あの浮遊感はなんなんでしょうか。気持ちいいですねぇ。

●千葉県鴨川市大山千枚田(上の写真が地上で見た大山千枚田)

http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&z=17&ll=35.129789,139.975905&spn=0.004115,0.007231&t=k&om=1

●山形県山辺町大蕨

http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&t=k&om=1&z=16&ll=38.286349,140.203185&spn=0.007579,0.013626

●佐賀県唐津市蕨野

http://www.google.co.jp/maphp?hl=ja&q=&ie=UTF8&t=k&om=0&z=16&ll=33.290521,130.03448&spn=0.007838,0.014334

●富山県氷見市長坂

http://www.google.co.jp/maphp?hl=ja&q=&ie=UTF8&t=k&om=0&z=15&ll=36.947354,136.99861&spn=0.015262,0.02841

●大阪府能勢町長谷

http://www.google.co.jp/maphp?hl=ja&q=&ie=UTF8&t=k&om=0&z=16&ll=34.964678,135.371497&spn=0.007825,0.011222

Ya_2棚田の上を飛んでみたい(中国)

Ya_2棚田の上を飛んでみたい(インドネシア・バリ島)


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2006/11/12

『東京棚田フェスティバル』 (5) 終わりました

061112
昨日は雨にもかかわらず、棚田フェスティバルには、おおぜいの人が集まりました。

各地、出展棚田のコメ食品や果物など、おいしいものもありました。山形県朝日町椹平の棚田で活動している「棚田ママの会」メンバーの方々にもお会いできました。棚田をきっかけに地域が活気付いてる感じが伝わってきました。きな粉を付けて食べる「ササマギ」は、もちろんごちそうになりました。棚田米とワインのおみやげまでいただいてしまいました。

また、長村順子さん主宰の鴨川・里舞グループ 「オリザ」の舞も初めて拝見しました。このダンスでは、俺の手作りCD「棚田水景」の中から、2曲使ってもらっていました。自分の曲を使ってくれることはたいへんありがたく、光栄に思います。ただ、あれだけ大音量で流される自分の曲を聴いたのは初めてなので、ちょっと気恥ずかしさもありました。

写真展については、展示会場自体はりっぱな部屋を用意してもらい、棚田を描いている画家の酒井英次さんと俺の二人展のような感じになりましたが、残念だったのは、その部屋に入る入口が狭くなってしまい、また案内板も小さくて、分かりにくかったかもしれません。

同じ棚田をモチーフに、絵と写真という表現手段の違うふたつのものを同時展示するという試みは面白いと思いました。絵の場合は、ひとつの絵の中に、田植え時期から稲が育ち、収穫時期までというグラデーションを描いたものがあり、なるほど、これは写真にはできない表現だと感心しました。また酒井さんと話をしていて、写真は「現場に行くまでが勝負」であり、絵は「現場に行ってからが勝負」という違いがあることもわかりました。

今回やってみて、いろんな問題点もわかったでしょうが、こんなイベントが毎年行われれば楽しいかなと思います。スタッフはたいへんでしょうが、がんばって欲しいですね。


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2006/11/10

『東京棚田フェスティバル』 (4) マダガスカルの写真

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情報です。

061110_2
今発売中の「栄養と料理」12月号に、マダガスカルの写真と記事が掲載されています。今年3月に撮影したものです。

マダガスカルの棚田については、明日の「東京棚田フェスティバル」のスライド&トークショーでも紹介するつもりです。

マダガスカルは、世界4番目の大きな島ですが、その中央高地が棚田地帯です。南半球にあるので、季節は日本と反対で、マダガスカルの3月は、収穫の「秋」なのです。(詳細は、以前の記事「マダガスカルの旅」(2006/4/7)をご覧ください)

上に掲載の写真は、収穫間近の棚田で雑草を取っている女性です。


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2006/11/09

『東京棚田フェスティバル』 (3) 安倍総理の記者会見

061109
最近、安倍総理の記者会見が待ち遠しくなっています。(正確に言えば、記者会見が始まる寸前) なぜだと思いますか?

それは記者会見のとき、安倍総理の後ろに飾ってある絵が、棚田の絵だからです。特に、総理の向って右側の斜面が棚田になっているようです。どうも、海の湾に面した棚田らしい。雰囲気的には、佐賀県の唐津市大浦棚田と似ています。でも、まだはっきりわかりません。

記者会見が始まると、総理の体で絵が見えなくなるので、どいて欲しいのですが。なので全体を見れるチャンスは、総理が立ち位置に着く寸前の1秒ほどです。毎日記者会見があるので、今日のニュース番組で確かめてみてください。

あそこは首相官邸でしょうか。だから名のある画家の絵だとは思いますが。総理の発言よりも、後ろの絵が気になるなんて、俺もよっぽどの「棚田病」だねぇ。マニアックな話題ですみません。

Ya_2首相官邸に聞いてみました

Ya_2安倍総理会見の後ろの絵(再び)2006/12/22

ところで、佐賀県唐津市大浦の棚田は、蕨野の棚田(今回の『東京棚田フェスティバル』の出展棚田です)、玄海町浜野浦の棚田、、長崎県松浦市土谷の棚田と共に「棚田百選」に選ばれていますが、この4ヶ所は、比較的近いところにあります。しかも、唐津市蕨野以外、すべて海に面していて、日本らしい棚田です。蕨野には、高さ8.5mの石垣がありますが、これは棚田の石垣としては、日本一位か二位のりっぱなものです。

春先の水の張った棚田もいいし、秋の収穫時期の黄金色の棚田もいい。温泉も点在しているので、棚田だけではなくて、一日のんびり旅ができるコースとしてお勧めします。

Ya_2オリザ館(アジアの棚田)


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2006/11/08

『東京棚田フェスティバル』 (2) 椹平の棚田

061108
土曜日の棚田フェスティバル用に音楽CDを作成中です。写真の準備じゃなくて、音楽CDの準備をしているというのは、俺らしいと言うべきでしょうか。

このCDは、オリジナルの音楽CDで、過去何度もこのことについては宣伝しているので、あらためてしませんが(またか?といわれる。知りたい人は、「写真」と「音楽」(2006/6/28))、まったくの手作りなので、レコーディングも、ジャケット印刷も、袋詰めも、うちでやっています。いわゆる家内工業です。ハイテクを使ったローテク音楽CDです。

写真の方はというと、パネルも梱包できたので、金曜の搬入時着になるように送るだけです。それとスライドショー用のファイルもほぼ完成。

昨日の記事にコメントをいただきましたが、山形県朝日町の「ササマギ」を持ってきてくれるのは、椹平(くぬぎだいら)の棚田で活動している「棚田ママの会」メンバーの方たちだそうです。

この「棚田百選」にも選ばれている椹平の棚田には、展望台があって俯瞰することができます。全国の棚田140ヶ所以上巡りましたが、これだけ全体を見渡せるところは、数ヶ所あるかないかでしょう。俺も地元出身だから贔屓目に見ているかもしれませんが、「棚田」を感じるにはやはりいい所に違いありません。

棚田は、規模の大きさもさることながら、展望できる場所があるかどうか、立地条件の良し悪しで、その棚田の持っている「ちから」がかなり違ってきます。この場合の「ちから」というのは、あくまでも観光地として、「観光客を引きつけるちから」という意味ですが。面積的にいくら大きくてもだめなのです。全体を見渡せてはじめて「すごいなぁ」、「これを人間が作ったのかぁ」と人を感動させるのではないかと俺は考えています。

それと、これはここだけではありませんが、豪雪地帯の棚田を見ると、人間のコメに対する熱い思いを感じます。暖かい土地で生まれた稲作は、数千年(もっと早い時期という説もある)かけて、人間が工夫と努力を積み重ねてきた結果、とうとうこういう豪雪地帯でも可能になりました。ほんとに溜息が出てしまいます。

上に掲載の写真は、その椹平の冬の棚田です。


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2006/11/07

『東京棚田フェスティバル』 (1) 今週土曜日開催

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『東京棚田フェスティバル』が今週土曜日に迫りました。

2006年11月11日(土) 12:00~18:00
会場:大塚商会本社ビル(東京・飯田橋)

Ya_1地図はこちら

チケットが必要です。

■入場料2,000円 【小学生 1,000円 幼児無料】
郷土料理5種類がたべられるスタンプラリー付きです。
☆前売券はプレゼントが当たる抽選番号がつきますので、是非お求めください。

【ご予約&お問い合わせ】
特定非営利活動法人 棚田ネットワーク
〒060-0023 東京都新宿区西新宿7-18-16-704
Tel 03-5386-4001
info@tanada.or.jp

Ya_1棚田ネットワークホームページ

Ya_1ブログ・東京棚田日和

東京棚田フェスティバルは、「東京で棚田の収穫祭がやりたいね」「都市の人たちが棚田に出会う機会がほしい!」「棚田を守る農家と棚田ファンの気軽な交流の場を」などの思いから生まれた、NPO法人棚田ネットワークの発足十周年記念イベントです。

嬉しいことに、全国の棚田地域から郷土料理屋台や物産展が大集合します。俺の出身地山形の「笹巻き」(現地発音では、「ササマギ」)や、岐阜県恵那市坂折棚田保存会の「五平餅」や、新潟県十日町市池谷の「新米のおにぎり」や、静岡県松崎町の「黒米うどん」なども出ます。

俺も参加します。昼12:30からの『棚田アートプロジェクト』です。早い時間なので忘れずに。

■『棚田アートプロジェクト』 (12:30~予定)
~写真家 青柳健二 世界の棚田を撮る
~棚田画家 酒井英次 日本の棚田を描く
~二人のアーティストへの質問

アジアやアフリカの棚田と人々を撮影したスライドを映しながら話をします。それと、アジアの棚田の写真パネル、約12点を展示します。

販売物もありますよ。

Ya_1写真集 『アジアの棚田 日本の棚田』
Ya_1絵葉書セット 『アジアの棚田ポストカード』
Ya_1オリジナル音楽CD 『棚田水景』と『ASIAGE MARCH』と『Mekong the Last River』


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2006/11/02

世界的迷画「ぴょこたん先生の微笑」

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おとといブログで触れた「毎夜新聞」はみつかりませんでしたが、そのかわり、すごい名画を押入れから発見しました。埃まみれになっていましたが、色がくすんで、逆にいい感じになっていますね。絵が熟成するってこういうこと? 高級感をかもし出しています。相変わらずの自画自賛ですが、「なんでも鑑定団」に出してみようかな。(自分の作品ではだめなんでしょうねぇ)

「どこかで見たような絵」とか言わないでくださいよ。それはきっと気のせいです。これは高校時代の「ぴょこたん先生」の肖像画(水彩)です。文化祭のときに展示したのではなかったでしょうか。クラスで喫茶店を開いたとき、壁に架けたのかもしれません。昨日の「偽札」と違って、これは、みんなのウケは良かったと思います。

「ぴょこたん先生」知らないですか? ぴょこたん先生は、高校のときの俺たちの担任で、数学の先生です。歩き方がぴょこたん、ぴょこたんしてたので、「ぴょこたん先生」とあだ名がつきました。「であるからして、・・・」というのが口癖でした。

ところが先生は、俺が高校卒業して何年かして死んでしまいました。まだ若かったはずです。40歳ちょっと過ぎではなかったでしょうか。かなりなヘビースモーカーだったような気がします。だから絵にもタバコを描いたのでしょう。俺はこの先生が好きだったので(あっさりした性格だったので)、死んだときはショックでした。信頼できる先生のひとりだったのに。(余談ですが、俺が「この人は」と信頼できる人は、早死にしています。カメラ会社のN氏。PギャラリーのH氏などなど)

この肖像画を見て、先生は何と言ったか、今は思い出せません。ただ、怒るようなことはありませんでした。「よく描けているね」と言われたような・・・。いや、それは先生があの世に旅立ったあとに見た夢でのことだったかもしれません。

ところで先生、「お前たち、実は、履修してない科目があったんだよ」なんて、今さら言わないでくださいよ。大丈夫ですよね、あの時代は。


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