昨日の夜、西武線で警視庁警部が痴漢容疑
昼、テレビでニュースを見てびっくりしました。昨日の夜、11時過ぎの本川越行きの西武新宿線で、痴漢事件がありました。
ニュースでは新宿発23時と言っていたようなので、そうならばたぶん俺が乗った電車だと思いました。ただ、あとでインターネットにも記事が出始め、「11時10分ごろから25分」とあり、違うんだなとわかりました。
警視庁警部を逮捕、西武新宿線車内で痴漢容疑
(YOMIURI ON LINE http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070131i404.htm 参照)
警視庁交機隊警部を痴漢容疑で逮捕 埼玉県警
(asahi.com http://www.asahi.com/national/update/0131/TKY200701310117.html 参照)
痴漢は、酒に酔った42歳の警視庁警部だそうで、逮捕されたのは南大塚だったようです。容疑者は「触っていない」と否定しているようですが。南大塚は、俺が降りた駅から3つ先です。
なぜニュースを聞いてそんなに驚いたかというと、それなりに理由はあるんです。
実は、所沢だったか、その手前の東村山だったか、ひとりの酔っ払いのおじさんが乗り込んできて、向かいの女性の隣に座ったのに気がつきました。混んでいた車内も、このあたりになるとガラガラ(長イスに2、3人くらい)で、にもかかわらず、おじさんは、女性の隣に(ぴったり横ではありませんが)座ったので、ちょっと気になりました。コートを着ていましたが、かばんを持っていなかったし、普通のサラリーマンふうではなかったです。
周防正行監督の映画『それでもボクはやってない』は痴漢えん罪の映画で、そのうち観ようか、観まいか(怖そうなので)と迷っていたところなので、このおじさん、痴漢と誤解されないだろうか?と、チラッと頭をよぎりました。だからよく覚えているんです。
ただ、俺はそれ以上の興味はなかったので、ずっと本を読んでいました。女性は、その後10分くらいしてから突然立ち上がり、6mほど離れた別な席に移動しました。それで再びふたりに目をやりました。おじさんは、今まで彼女が座っていた隣の席(イスの一番端で、手すりがあるところ)に移動して、手すりにもたれて斜めになって寝始めました。ああ、やっぱりおじさんは、女性から嫌がられたんだな、でも、痴漢じゃなかったなと思い、また少し本を読みましたが、まもなく駅に着いたので、俺は電車を降りました。
このおじさんがその逮捕された痴漢ではないかと思ってしまったのです。だからニュースを聞いたとき驚きました。でも、少なくとも、彼は痴漢と誤解されるような態度であったことは間違いありません。
ただ、あらためて、ふたりのことを思い出したら、そういえば、途中、本から一瞬目を上げたとき、彼女と目があったのでした。俺の本に興味があるんだろうか?と、チラッと頭をよぎったことを思い出したんですが、もしかしたら、彼女の「助けてください」というサインだったと考えられなくもありません。もしそうだとすると、悪いことしたなぁと思いますが、でも、それならもっと嫌な顔をするとか、目で合図を送るとかしてもらわないと、ちょっとわからなかったですね。
おじさんは、42歳よりは上、50歳くらいには見えたし、女性の年齢も、もっと上だったような気がするし(人の記憶はあいまいです)、違うようです。ただ、YOMIURI ON LINEの記事には「左隣に座っていた同県川越市、女性会社員」とあって、俺が見たふたりの位置関係と同じです。
問題のふたりではないとは思います。でも、もしそうだとしても、俺は決定的な場面は見ていないので、どちらにとっても証言できる立場ではありません。反対に、もし、このふたりではないとしたら、こんな似たような状況が起こったことに驚いてしまうのですが、それと同時に、こんなきわどい行動が電車内で日常的に行われているんだなぁと知って、あらためて酔っ払いの醜態について考えさせられてしまうのです。俺が見たおじさんも、一歩間違えば、痴漢で逮捕されていたかもしれません。
ところで、映画『それでもボクはやってない』では、どんなふうにして痴漢に間違われたのかわかりませんが、「この人、痴漢です」と言われたらアウトです。誤解された時点で、もう、潔白を証明するのは至難の業だなと思います。混雑する電車に乗る機会は、あまり多くはありませんが、いつからでしょうか、誤解されないように、つり革を両手でつかむようになりました。こうやっている男性は多いと思います。なんだかこれも情けないと思いながら、でも、自己防衛しないといけない世の中なんだなと諦めています。
電車が混んでいて、女性の後ろに立つ羽目になったとき、ちょっと動いただけで、女性が後ろを振り返ったりします。いかにも、「痴漢するなよ」と言われているようで嫌な気分になります。もちろん、痴漢は卑劣な犯罪で、痴漢をする人がいるのが悪いわけで、みんな自己防衛するしかないし、過剰反応するしかないのははわかるんですが・・・。
ちなみに、俺も20代の美青年のとき、痴漢されたことはあります。(「した」ではありませんよ。あくまでも「された」ですよ。その件については、またあらためて書くこともあるかもしれません)
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