ビルの窓拭きしながら英語をしゃべるコマーシャル (1)
パイロットのサインペン「ボードマスター」のコマーシャル。(パイロットTV-CF http://www.pilot.co.jp/tvcm/tvcm9.html#TOP 参照)
高層ビルから吊るされたゴンドラに乗って窓拭きの作業をしているふたりの男。突然、男たちが、シャンプーとスクイジーを動かして窓拭きをしながら、けっこう流暢な英語をしゃべるというもの。なんだろうな?という驚きがあります。窓の中は、ある塾(英語塾?)で、ボードに書かれた英語を読んでた、というオチなのですが。このペンで書いた文字は「遠くからでも良く見える」というコマーシャルとしても、なかなかよくできていると思います。
俺は昔、ビルの窓拭きのバイトをしていた話は前に書きましたが(「手で触れられるボクの居場所 」 06/9/24)、こういう場面はよくあって、リアリティーを感じました。だから特に「おもしろい」と思わせるのでしょうか。
有楽町にある帝国ホテルも現場のひとつでした。コマーシャルのようなゴンドラで下りていると、いろんな場面に出くわすんですよね。
たぶん、「今日、窓拭きの作業が入ります」と、事前に各部屋にお知らせしているのでしょうが、すっかり忘れているお客さんもいて、突然降りてきたゴンドラにびっくりしてカーテンを閉めたり、欧米人カップルが●●●●の最中だったり、イスラム教徒が西を向いてお祈りの最中だったり、「Wait !(待って)」と言われて止まると、カメラを出して記念写真を撮られたりしました。
ところで、最上階にはレストランがありますが、ここを下りるときは、注文がありました。失礼に当たるので、「お客さんにお尻を向けないこと」かつ「お客さんを見てはいけない」という注文なのでした。中を向いても駄目、外を向いても駄目。どうすりゃいいんだ?と俺たちは悩んだ末、ある結論に達したのでした。それは横を向きながらゴンドラで下りるということでした。これでクレームはきませんでしたので、これが正解だったのでしょう。
ホテルに宿泊しているお客さんたちの人生が垣間見えて、面白かったですね、窓拭きは。
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