「発掘!あるある大事典」 納豆ダイエットの嘘 (2)
昨日、「あるある大事典」の納豆ダイエットの嘘について書きましたが、なんだか気持ちの中に、妙な腹だたしさが残ります。
「発掘!あるある大事典」 納豆ダイエットの嘘 (1)(2007/1/21)
なんででしょうか? データをねつ造した関西テレビに対してでしょうか? 普通に納豆を好きで食べていた人たちが、このブームのおかげで納豆を食べられなくなって迷惑をこうむりました。それはそう。でも、そのことに対してではありません。こういうことに踊らされてしまう人たちに対して、というのともちょっと違うけど、近いかな。それよりは、みんなといっしょに「踊れない自分」に対してかもしれません。
それにしても、ブームに乗っかる人って幸せですよ。いろんなブログでは、今回ブームに乗った人たちをバカにしたり、同情するような記事もありますが、俺は、ちょっと違った見方をしています。
例えば、この納豆の件にしても、真面目にこれを実践するような人だったら、結果的に体を壊していたかもしれないでしょ? (納豆などに含まれるイソフラボンは、過剰摂取すると健康被害をもたらす可能性があるそうです)
ところが、ブームに乗るだけの人たちは、すぐに飽きてやめてたじゃないですか。どうせ効果はないんだし、長くとも、2週間でやめてたはずです。そうやって、1年間にいくつものブームに乗っていろんな食材を摂っていたら(しかも普段は嫌いで食べないものも、ブームだといって食べるわけだから、ますますいろんなものを体内に入れていることになるし)、それこそ健康になりますよね。
いろんなものを、適量食べる、これこそが健康の秘訣です。だから、ブームに流される人の方が、丈夫で長生きしてしまうかもしれません。
例えば、ミジンコたちは、わずかな餌を「感じて」、そっちの方に集団で寄っていくわけです。生き残るために。これに乗り遅れることは、「死」を意味します。これが今回のブームと重なって見えてしまいます。
今回の納豆は「自然発生的なブーム」ではなくて、業者やテレビ局が「意図的に作ったブーム」のようだし、生き残るどころか、逆に危ないところへ導くブームだったのですが。「生」か「死」か。どちらへ導くブームなのかを見極めるためには、やっぱり自分の生き物としての勘を働かせるしかないようです。
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