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2007/02/10

糸魚川、白馬、諏訪湖

070210
2月10日、土曜日。

雨が降るかなと思ったら、今日も晴れ時々曇りの天気。雪が降らないのが残念だ。

糸魚川市の木地屋の里へいった。国道8号線から国道148号線を、白馬のほうに南下する。この道は、5日前も通った道だ。30分ほど走り、トンネル手前から県道505号線に下りて、山のほうへ入っていく。10分ほど行くと、趣のある集落があった。そこで写真を撮る。集落の上のほうへいくと、そこから白雪をいただいた美しい山も見える。いいなぁ、このロケーション。

道を歩いてきたおじさんに話かけられた。この集落は、大所というところで、木地屋ではなかった。木地屋はそこから3kmほどさらに奥のほうにあるという。

木を使った椀など作っていた集落だ。でも、今はもうやってない。技術を持った人たちは、みんな死んでしまったよという。今は、資料館とレストランを開いている。ただし、冬はお客が来ないので、閉めている。5月のゴールデンウイークからオープンするという。今年はめずらしく雪が少ない。例年ならここは2mほどの積雪があるのだという。

話の途中、トラックが数台、山のほうへ向かった。なんでも、ここはスノーモービルの遊び場らしい。松本、長野からスノーモービルを運んできて遊んでいるそうだ。

ところで、家では携帯が入らないので、今、アンテナ立ててくれるように頼んでいるのだという。ただ、村で2ヶ所だけは電波が入るポイントがあるそうだ。「この道の、そこと、もうすこし行ったところ」と、おじさんは言った。そんなことあるんだね。

そういえば、高倉健主演の映画『単騎、千里を走る』でも、携帯の電波を拾うために、村で一番高い場所、屋根に上っていたのを思い出す。

おじさんと分かれて、木地屋へむかった。集落は数戸だけ。ひっそりとしていたが、民家は日本家屋で、それが雪の風景にマッチしている。たしかに、レストランもあったが、雪に埋もれていた。雪に足跡がなかったので、誰も近づいていないようだ。夏はいいだろうなぁ。

国道148号線に戻り、ふたたび南下。白馬村の青鬼集落を訪ねた。ここは「日本の棚田百選」にも選ばれている棚田があるので、何度も来ている。8回は来ているのではないだろうか。ただ冬に来たのは初めてだ。ここでは紫米を作っている。それを道の駅でも売っている。他に、紫米を使ったカキモチやパンもある。

集落の入り口に駐車場ができていた。今日は土曜ということもあってか、カメラマンや絵描きさんたちがいた。絵を描いていたおばさんたちは、「感動をどう伝えるか、それが課題なんです」という。確かにそうだ。「まず、感動しないとだめなんですね」と俺はいった。「そうですね」

この風景のどこに感動しているか、自分で分かっていたら、絵でも写真でも、他人に感動は伝えやすいかも。でも、どこに感動しているかわからないときがある。この全体だろうか。それとも、この部分だろうか。意外と人間の目は、全体を見ているようで、見ていない。部分をたくさん見て、それを頭の中で再構成しているらしいのだ。(ある本を読んでいたら、それらしいことが書いてあった。この件についてはいずれまた) ある風景の全体を写真に撮って、あとで見ると、散漫な印象で、自分の感動がよみがえらないという経験は俺もある。そんなときは、やっぱり部分を切り取って、あとは想像させると、意外と良かったりする。まぁ、これもケースバイケースで、いろいろだが。

白馬に戻り、さらに南下。混雑した松本市を通過し、国道20号線に入る。諏訪湖に到着。前回は、夕方になってしまい、諏訪大社へ行かなかったが、今日は行ってみた。もう暗くなりかけていたので、人も少なく、ひっそりとしていて、それがかえって神秘性を増しているようだった。後ろに控える、鬱蒼とした神体山。この空間そのものがカミなのだ。

その後、展望できる公園(名前忘れた)に上って、諏訪の町が暮れていくところを眺めていた。日が落ちたら急に寒くなった。デートスポットだね。カップルが次々やってくる。

諏訪から30分走って、道の駅、信州蔦木宿へ。ここは、おととしも泊まった。温泉付きなので便利。朝10時から夕方6時までは500円、夕方6時から10時まで400円。湯船が4つもある。ジャグジーもあってリラックス。今日から3連休だからだろうか。車が多いね。

いよいよ、明日は帰宅。あくまで、予定だが。


こちらにも、白馬村青鬼集落の写真があります。

Ya_2「長野県白馬村青鬼(2008/01/16)」


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