諏訪湖
2007年2月2日。
今日からまた撮影旅行に出た。
午前10時ころ狭山市を出て国道16号線を南下、八王子から国道20号線に乗り、山を抜けて、甲府を経由して諏訪湖までやってきた。これは「甲州街道」だよね。
そういえば、今から25年前、東京からヒッチハイクで北陸旅行した。「ヒッチハイクで旅行しようと思う」といったら、ある友だちは、「無理だよ。日本では乗せてくれないよ」といった。だからかえって俺は「絶対行ってやる」と実行した。昔から、反対されるとやりたがる癖は変わっていないようだ。いい癖なのか、悪い癖なのか。
その旅のとき、20号線の上野原から大月にかけて、どこだか忘れたが、しばらく歩いた(車が拾えなかったからだが)ことを思い出した。そのとき、通過した集落は、二階建ての木造家屋が並んでいた。古い宿場町のようで感激したものだったが、それ以来だ。いや、夜は通過したことはあったが、そのときは暗くてよく見えなかったので、今日確かめることができた。
たぶん、20数年もたっているので、もう残っていないんだろうなぁと思っていたが、俺の記憶よりは少ないが、ちょっとだけ残っていた。「あぁ、こんな家だったな」と思い出すことができた。このあたりの街道が好きだ。
夕方5時過ぎに諏訪や岡谷の町並みを見下ろす峠に着いたので、ここで暗くなるまで写真を撮ることにする。しばらく待つことにした。ここからわき道に入って、もっと見晴らしのいいところへ行こうとしたが、雪で通行止めだった。
湖の東側に見えるのは、なんという名前の山だろう。雪がかぶっている。あとで調べることにする。今年は大暖冬で雪があまりない。日陰に残っているのは、前回1月6日の爆弾低気圧で積もった雪の残りだろうか。あのときも、この辺にいたが、すごかった。ブリザード状態だった。今日は、久しぶりに、例年並みの寒さといっているが、ブリザードと比べれば、なんてことはない。でも、この寒さも今日だけのようだ。
夕日が山を照らしてピンク色に変わり、ゆっくりと暗くなっていく。それとともに、町の街灯がつき始めた。東の山頂からオレンジ色の月が出た。満月らしい。
撮影後、デジカメで撮った写真をパソコンに取り込み、この文章を書く。ブログはここからアップ。と、思ったが、失敗。
今、6時10分。すっかり暗くなってしまい、山も見えない。街灯の明かりがない暗い部分が、諏訪湖面だとわかる。
月がやけに明るく感じる。ネパールで見た月とそっくりだ。世界中、月はどこでも同じというかもしれない。科学的にはそうなんだ。俺だって、月が1個だということは学校で習って知っている。それでも、やっぱり今日の月はネパールの月と似ていると感じるのだ。
どうしてって? そんなこと、答えられない。答えられたとしても意味はない。もったいぶって言っているわけではなくて、俺だけの理由だから。いや、理由なんて、よくわからない。
今回の旅だって、あまりちゃんとした目的があるわけでもない。最近、無性に「意味のない旅」をしたくなってきた。これもどうしてか、よくわからない。「自分」の行動にすべて理屈がつくと思っているのは錯覚だと思う。
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