『LOST シーズン2』を観て (2)
(写真はタイ・プーケット島のジャングル)
昨日、『LOST』のような状況に置かれたとき、俺のようなヤツは、ブタの解体しかできないなどと書きましたが、実際、何かできるでしょうか。
飛行機が墜落して、パニックになっているとき、まず必要とされるのは、医者かもしれません。怪我人を治してくれる人です。そしてドラマでは、不幸にして亡くなった人たちをそのままにはできないので、死体を適当な場所に運び穴を掘り、埋葬しました。だから、穴をほれる人、体力がある人が必要です。お祈りできる人もかな。
食糧をなんとかしなければならなくなるので、海に近ければ、魚を獲る人が必要です。小動物を獲る人も必要です。あるいは、バナナや椰子を集める人。ドラマでは1ヶ月すると、畑で菜園を作り始めていたので、栽培の知識を持った人が必要になります。
問題はそのあとですね。もちろん、俺は島に取り残されてサバイバルをやったことがないので、想像するしかないのですが、1ヶ月くらいは、慣れない環境に精一杯適応しようとしているので、あまりゆっくり考えることもなく、あっという間に時間が過ぎていくような気がします。だから気が張っているので、かえって元気でいられるかもしれない。
ところが、1ヶ月たっても救助隊は来ないとなると、もう捜索は打ち切られたのだろうか?と考えるだろうし、食糧を調達することにも慣れて、時間的に余裕ができてくると、かえって不安感が増すのではないかと思うのです。いつまでこの生活を続けなくてはいけないのか?と。期限付きのサバイバルなら気が楽です。でもこの場合、いつになるか全くわからないという状況なので、不安感は倍増するでしょう。
当面の危機から脱すると、数十人の中には、嫌いなヤツ、そりが合わないヤツも出てくるだろうから、その人間関係も気になってくると思います。嫌いなヤツらと分かれて危険な状態を受け入れるか、それとも我慢していっしょにいて安全を得るか、葛藤に悩むかもしれません。精神的にきつくなってくるのではと想像します。ドラマでも、その微妙な駆け引きが描かれています。
そんなとき、何とか仲間割れしないような調整役と、「いつかは助かる」という希望を与えてくれる人が必要でしょう。それはどんな人なのかなぁと思うわけです。想像をたくましくして、シミュレーションしてみるんです。
調整役、つまりリーダーは、やっぱり腕っぷしの強いヤツかな。そして希望を与えてくれる人は、ある意味、嘘つきがいいのかもしれません。嘘でもいい、助かるんだという希望が欲しい。その希望さえ失わなければ、生きていけるような気がします。未来を語る嘘つきが。その役目、俺にふさわしいような気がしないでもない・・・・。
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