山形県朝日町『美しい農村づくりプロジェクト』
(写真は朝日自然館からの風景)
山形県朝日町『美しい農村づくりプロジェクト』に招かれた話は、おとといしましたが、少し付け足します。
これは前も何度となく書いていることですが、俺は、人の役に立とうとか、社会のためとか思って写真を撮っているのではありません。きわめて個人的な理由で、自分の衝動に従って撮っているだけです。棚田を撮ることで、俺は、棚田から何かを得ているのだと思います。棚田がなかったら、日本を撮ることもなかったかもしれないし、日本の良さにも気がつかなかったかもしれません。それだけ、棚田には、何か力があると、俺は身をもって感じています。
その撮った写真を、どう使うか(発表するか)は、また違った仕事になります。「役に立つため」に撮っているのではなくても、結果的に、誰かの役に立つなら、これほど嬉しいことはありません。とくに、棚田を使って何かをやりたいと考えている人たちのためなら。そのいっしょうけんめいさが、心地良かったです。基本的に俺も「おもしろいことはやりたい」と考えるほうなので。
愛媛県内子町石畳で「村並み保存」を手がけてきた岡田さんもおっしゃってました。「住民自身がおもしろがってやらないと続きません」と。そうだと思います。やっていることが、義務とか、責任とかだけだと、きついです。自分が楽しめなくて、どうして他人をおもしろがらせることができるでしょう。無理は長続きしません。写真を撮ることがそうなので、よくわかるんですよね。
無責任に言わせてもらいますが、棚田を使って住民の人たち自身が楽しく遊んでほしいですね。そのおもしろさは、きっと外の人にも伝わると思います。陰ながら応援しています。
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